「共通テスト(英語)の時間が足りない」を解消する”3つの”対処法

「共通テスト(英語)の時間が足りない」を解消する"3つの"対処法

共通テスト英語リーディングの解答時間が足りないと思ったことありますか?その答えがYESなら、今回の記事はとても有益になることでしょう。
まず前提として「なぜ終わらないのか」ということです。その原因を知らずに、意識せずに情報に踊らされている受験生が多いです。よくあるのが「読むのが遅い」ということです。結論から言うと読むのが遅いのではなく、そもそも知らないことが多すぎて、試験に対して自分のレベルがまだ達していないということです。もちろん人によっては満点をとる必要はないと思いますが、英語のリーディングは満点が取れる難易度ですのでできるかぎり点数を上げる意識を持ちましょう。
特に国語と英語は量が多く、素早く処理をしていく必要がありますが、だからと言って、「速読」という手法に走るのはやめましょうこの記事を読んでいるあなたに足りないのは、読むスピードではなく、今からお伝えすることです。ぜひ今日から実践してください。

1.語彙力、構文力が足りない

時間を気にせず解答して、正解率が7割程度の場合、語彙力や構文把握力が足りないと言えるでしょう。この状態の受験生が速読や時間を意識しても暖簾に腕押しです。共通テストは年々求められる語彙も増えてきて、準1級レベルのものまで要求されることがあります。
共通テストが難しくなったというよりも、スマホの出現により、受験生の学習環境が整いすぎて、学年を超えて学習でき、予備校に通わずとも勉強できる環境が増えてきました。特に英語は需要も多く、コンテンツも充実しています。共通テストは全体の平均が6割前後になるように設定されていますので、受験生の点数が上がってくればくるほど、難易度も上がります。
現在早稲田、上智、M A R C Hなどでも共通テスト利用を積極採用している学部が増えています。これは上位の私立からしても共通テストが私立の英語に遜色がないと判断しているからこその動きです。言い換えると今後も語彙や構文のレベルはどんどん上がっていくことが垣間見れます。
ちなみにE N G L I S H―Xでは、中学1年から普通に英語を勉強して、中2の間には英検2級を取得する塾生、平均的な高校3年生から勉強を始めて早慶や東大や難関国立に合格する塾生もいます。このように学年やカリキュラムにとらわれない学習がしやすくなった現代なので、求められる英語レベルはこれからも上がっていくと予想しています。
少々説明が多くなりましたが、受験生がやらないといけないことはシンプルに“語彙強化”“構文把握”です。英検2級はほぼ完璧に、英検準1級レベルは単語帳の半分以上は習得した段階から対策を始めましょう。
構文把握は言い換えれば文法力と同じです。

ing形を見たときに、現在進行形か、現在分詞か、分詞構文か、動名詞か、などの把握。
thatを見たときに接続詞か、同格か、関係代名詞か、ただの代名詞か、などの把握。

このような品詞を確認することが英文を理解するのに重要です。古文でもよくやっていると思いますが、品詞を理解することの大きな意味は「意味がわからなくても形で訳せる」、「構文を確認することで意味が取りやすくなる」ことです。真っ白で何も線を引いていない答案を見るとやはり正答率は低い傾向にあります。S Vを確認し、前置詞+名詞を( )で括ったり、意味のかたまりごと印をつけることはとても重要です。文法問題は出ないですが、文法力がある前提で文章が作られていますので、単元別の文法書も1冊は必ずやっておきましょう。

2. 解答力が足りない

ある程度慣れてきて、単語も構文も一定レベルできるようになり、時間を気にしなければ7割以上取れる状態になったとしましょう。すると次なる壁が受験生に襲い掛かります。それは「設問を解くのに時間がものすごくかかる」ことです。本文自体はそんなに難しくなくても、設問のひっかけに惑わされたり、該当箇所が見つからず何度も同じところを見たり、全く関係ないところを見たりという状況に陥ります。
ではどうすればいいのでしょうか?まずやるべきは「設問文を一言で要約する」ということです。

例えば、このような設問があったとします。

What is Tom going to do next week?
トムは来週何をするつもりですか?
なんてことはない質問ですが、上記の訳し方だと正直甘いです。質問を質問で処理をせず、「次に文が繋がるように」訳します。
ここでは「トムが来週やることは〜」くらいにしておくといいでしょう。2024年度の共通テスト第4問でこのような問いが出ました。さあ、あなたはどのように一言で処理しますか?
You are checking the handout. You notice an error in the recommendation under Naturalness. Which of the following should you remove?
いかがでしょう?まさか一つ一つ訳して理解なんてしてないですよね。前提として必要なのは、「ハンドアウトでのエラーを見つけろ」ということですよね。ちなみにhandoutは“配布物”くらいに捉えておきましょう。この辺りも語彙力が試されますね。

最近では設問条件はシンプルで、選択肢が長いものも頻繁に出題されます。選択肢も一言で処理できるようになると読むスピードが普通でもしっかり時間を余らせることができます。この辺りは模擬試験や過去問で演習を重ねることで慣れてくるかと思いますが、設問や選択肢は意識的に一言で意味が取れるように練習しましょう。

3. 訳しすぎている

「英語を英語まま読め。日本語に訳すな」と言われたことはありますか?ネイティブのように、英語のまま理解しようというアドバイスは自分も昔よく言われたことがあります。しかし、「それができたら苦労しねーよ」と思いますよね、、。実際自分もそう思っていました。ただ何から何まで英語を日本語に直しながら読むのは不可能です。そこで今回は「日本語にあえて直さなくていい品詞」をお伝えします。それは「名詞」です。例文を見てみましょう。

Some English lessons were canceled due to his impolite behavior.
いくつかの英語の授業は彼の失礼な行動でキャンセルになった。
咄嗟に作った英文なので、多少状況がイメージしづらいですがご了承ください汗
単語さえ知っていればなんてことはない英文ですが、仮に知っていたとしても英文を読んで訳すというのは1つの文を読むのに倍の時間がかかってしまうということです。時間が足りなくなる一番大きな原因はなんでもかんでも訳すということにあります。
試験本番では、このように頭の中で処理をします。
Some English lessons がキャンセル。原因は彼の失礼なbehaviorだ。
程度に読んでいきます。少なくとも全文を訳すよりかは大幅な時間短縮になります。慣れるまで大変かもしれませんが、少なくともよくわからない、闇雲に受験生の気持ちを煽る「速読」という手法よりも実践的です。「名詞をそのまま英語で処理する」ことを今日からやってみましょう!
他の記事も有益なものを載せていますので、参考にしてください。

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