
「青山学院大学の英語って、難しい?」
「青学の全学部日程の英語は、どう対策すべき?」
「併願するので学部個別日程の英語のことも、全学部知りたい!」
青山学院大学を目指す受験生の、こんな疑問や要望にお応えします。
この記事では、青山学院大学の一般選抜(全学部日程)の英語対策を解説します。「どうしても青学に行きたい!」という方が気になる、学部個別日程の英語にも触れていますので、ぜひ参考にしてください。
なお本記事は、青山学院大学を目指す受験生のために、目黒の英語専門塾ENGLISH-Xが監修・制作いたしました。
※7分ほどで読めます
Contents
青山学院大学の英語(全学部)の概要
青山学院大学の全学部日程の英語は、最も大きな配点を占める科目であり、350点満点のうちの150点が割り当てられています。なお試験時間は、80分です。試験の全体像は、以下の表でチェックしましょう。
教科 |
試験時間 |
配点 |
国語 |
70分 |
100点 |
地歴 公民 数学 ※いずれか1つ |
60分 |
100点 |
英語 |
80分 |
150点 |
青山学院大学の入試では、選択科目の得点調整があります。また科目や出題範囲は、年度によって変更もあるので、必ず最新の募集要項を確認してください。青山学院大学公式サイトの『一般選抜(全学部日程)』でチェックできます。
青山学院大学の英語(全学部)の傾向
近年、青山学院大学の全学部日程の英語は、大問4つの構成が続いています。全体的として解答に文法力を問う設問が多く、基礎的な知識を網羅的に抑えることで8割以上の高得点も狙える問題です。出題内容と時間配分の目安は、以下のとおり。
大問 |
出題内容 |
時間配分の目安 |
大問1 |
長文読解 |
15〜20分 |
大問2 |
空所補充 |
15〜20分 |
大問3 |
語句整序 |
10〜15分 |
大問4 |
空所補充+会話文 |
15〜20分 |
なお解答形式はマーク形式で、設問数は40題です。過去問を通じて問題形式に慣れれば、解答時間には余裕ができるので、解答に自信がない設問の見直しに時間を回してください。以下で各大問の傾向を順に解説しますので、チェックしていきましょう。
大問1(長文読解)
長文の語数は約1,000語あるので長く感じますが、読み解く難易度は決して高くありません。設問は本文内容と一致する選択肢を選ぶ問題のみで、文章の流れと同じように設問が並んでいるため、多くの受験生にとって解きやすい問題となっているでしょう。
長文のテーマは、歴史から研究まで幅広くなっています。文法系の知識を問う大問で得点を落としがちな受験生は、長文読解をしっかりと得点源にしたいところです。できれば満点を狙いましょう。
大問2(空所補充)
約500語ほどの長文中にある空所に、選択肢から選んだ適切な語句を埋める形式の大問です。解答するには文脈の把握も大事ですが、語彙や文法・語法の知識で解ける設問が多い点は、見逃せません。
長文を読みながらサクッと答えを選べる設問が多い一方で、解答の吟味に時間がかかる設問もあります。解答時間を意識しながら、メリハリをつけて解くのを意識するとよいでしょう。
大問3(語句整序)
大問3は不十分な状態になっている短文を、指定された6つの語句で補完する問題です。いわゆる並び替え問題なのですが、解答のヒントになる日本語の文はありません。解答を作る際は、空所とその前後の関係を手がかりとしましょう。
また語句を並び替えて文を作るために、熟語の知識を問うケースが多くあります。さらに問題のほとんどは、英文法の基本的な知識で解ける設問です。準備次第で、得点源にできる大問となるでしょう。
大問4(空所補充+会話文)
大問4は、構成が2つに分かれています。前半は、1つの文を完成させる空所補充です。また後半は、短い会話の内容を把握し、その内容についての質問に対する適切な答えを選ぶ問題です。
前半の空所補充は、基本的なレベルの文法問題が中心です。ただし語法やイディオム・ことわざの知識など、カバーするべき範囲は広いため、しっかり網羅的に学習できているかが問われます。
後半の会話文の問題は、高校英語で学ぶべき会話表現・慣用表現の知識があれば問題なく対応できます。もし知らない表現があっても、会話の流れから解答を類推することも可能なので、似たような形式の問題に慣れることも大事です。
青山学院大学の英語(全学部)の対策・勉強法&おすすめ参考書
ここからは、近年の問題傾向を踏まえつつ、青学英語(全学部日程)を攻略するための勉強法を解説します。以下の4つのステップで、対策を進めていきましょう。
- 標準以上の語彙力を鍛える
- 基本的な文法力を固める
- 長文演習を行う
- 過去問演習と設問別対策で仕上げる
上記4つのステップとともに、おすすめの参考書もあわせて紹介します。ぜひ青山学院大学の受験を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
1.標準以上の語彙力を鍛える
青山学院大学の全学部日程の英語をスラスラと解くためには、大学入試の標準レベルよりも高い語彙力を身につけましょう。
おすすめの単語帳は『ターゲット1900(旺文社)』です。この1冊を仕上げることで、GMARCHレベルの英語の入試問題に通用する単語力が身につきます。
また文法系の問題では、熟語の知識を十分に持ち合わせることが解答に有利に働きます。可能であれば『速読英熟語(Z会)』で、入試レベルの長文を読む練習をしながら語彙力アップにも努めましょう。
2.文法の学習を網羅的に行う
青山学院大学の全学部日程の入試には、文法・語法や構文に関する知識を問う問題が出題されます。授業や参考書で高校英語をインプットしたあとは、アウトプットの学習を網羅的に行いましょう。
英文法のインプット用参考書には、以下の2冊を推奨します。
- いちばんはじめの英文法 超基礎文法編(ナガセ)
- 英文法ポラリス1(KADOKAWA)
英語が苦手な人には、中学レベルの基礎から学べる『いちばんはじめの英文法』がおすすめです。また英文法をサクッと復習しつつ、基礎固めをしたい人には『英文法ポラリス』をおすすめします。
アウトプット用の参考書には、
- NEXT STAGE 英文法・語法問題(桐原書店)
- 英文法・語法 Vintage(いいずな書店)
の2つを推奨します。どちらも解説と4択形式の確認問題が隣り合わせで掲載されている参考書で、網羅的に英文法をチェックするのには最適な参考書です。最終的には、実際に書店などで手にとって、好みに合うほうを選んでください。
網羅的なアウトプット学習をしたら、空所補充や語句整序などの実践演習にも取り組める『全解説 頻出英文法・語法問題1000(桐原書店)』で演習量を増やしましょう。時間に余裕があれば、さらに『英文法ファイナル問題集 標準編(桐原書店)』に取り組むのもおすすめです。
3.長文演習を行う
長文演習は、2段階に分けて行ってください。語彙や文法など学習を終えたら、長文演習に入る前に、まず英文解釈の参考書で長文を読み解くスキルを高めましょう。青学レベルの英文読解にも通用する力が十分に養える『基礎 英文解釈の技術100(桐原書店)』がおすすめです。
英文解釈の学習を終えたら、2つ目のステップとして、長文演習をガンガン進めてください。おすすめの参考書は、以下の2つです。
- 英語長文ポラリス1〜2 基礎〜応用(KADOKAWA)
- やっておきたい英語長文500〜700(河合出版)
解説の丁寧さを重視するなら『ポラリス』シリーズがおすすめで、演習量を重視するなら『やっておきたい英語長文』シリーズを選んでください。もちろん両方に取り組めれば、理想的です。
4.過去問演習と設問別対策で仕上げる
最後は、過去問演習と設問別対策で仕上げていきましょう。まずは過去問1〜2年分に取り組み、問題の特徴を体感・把握するとともに、苦手な設問がないかをチェックしましょう。
問題形式に慣れれば、内容一致は「問題文の先読み」を意識したり時間の使い方が上手くなってきたり、効率的に解くためのノウハウが身につきます。できるだけ多くの過去問や類似問題を解いていきましょう。
また苦手な分野の問題は、積極的に対策をしてください。特に内容一致や空欄補充、語句整序や会話文問題など、例年出題されている問題には意識的に触れておくべきでしょう。また演習量を確保しにくい会話表現の学習には『英会話問題のトレーニング(Z会)』がおすすめです。
青山学院大学の英語(全学部日程)は簡単?難易度は?
青山学院大学の全学部日程の英語は、GMARCHと呼ばれる枠組みでも易しめの問題です。早慶や国公立2次試験を受験する想定で、しっかり英語を学習してきた人なら高得点を狙えるでしょう。
しかし青学入試の競争率はGMARCHのなかでも高いため、入試そのものの難易度が低くない点は忘れないようにしましょう。英語で高得点をとるのは、かなり重要なポイントです。
英語の目標点の理想は、9割(135点)です。また最低でも、8割(120点)以上は確保したいところ。近年の合格最低点(3科目合計)は8割を超えているケースがほとんどなので、85%ほどの得点率があれば、ひとまず安心はできるでしょう。
青山学院大学の全学部(個別学部日程)の英語対策
青学の個別学部日程の英語は、語彙レベルが標準より高いものの、設問は易しめな傾向が見られます。ただし問題の難易度は学部によってバラバラで、英作文をはじめとして特徴のある問題や注意すべき問題も出題されるため、学部によっては対策が重要です。
以下では、個別学部日程の英語について学部別に概要を記載しています。全学部日程と併願する受験生は、ぜひ参考にしてください。
文学部
文学部(英米文学科)の独自問題は、A〜Dまでの入試方式によって異なります。ここでは、最も定員枠の多い、B・C方式の問題についての情報をお伝えします。概要は、以下のとおり。
- 試験時間:100分 ※年度で異なる
- 配点:B方式150点・C方式200点
- 形式:マーク形式と記述形式
実力が近い受験者のなかでは、読解系の問題や語彙・文法系の問題で大きな差がつきません。よって対策のポイントになるのは、英作文とリスニングです。
文学部の英語対策・勉強法をもっと詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
教育人間科学部
青学教育人間学部の個別日程は小論文のみで、英語の独自問題がありません。その代わりに、共通テストの英語の得点が合否に関わってきます。よって共通テスト対策に力を入れましょう。
教育人間科学部の入試については、以下の記事で詳しく解説しています。共通テストの英語の勉強法も解説していますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。
経済学部
経済学部の英語の概要は、以下のとおりです。
- 試験時間:90分
- 配点:150点
- 形式:マーク形式と記述形式
A方式には地歴公民(100点)、B方式には数学(150点)の独自問題もあり、いずれも英語の配点が大きくなっています。長文読解がメインで、700〜1,000語ほどのボリュームのある英文を複数読みながら、効率よく解答する力が必要です。
個別学部日程の試験は、青学の経済学部で定員枠が最も大きな試験です。合格のチャンスを広げるために、受験は必須になるでしょう。以下の記事で、さらに詳しい対策・勉強法を解説しているので、ぜひご覧ください。
法学部
法学部の個別学部日程の試験は、A方式とB方式に分かれています。A方式は共通テストの結果を英語の成績とし、B方式では総合問題の一部で英語力をはかります。総合問題の概要は、以下のとおり。
- 試験時間:90分
- 配点:200点
- 形式:マーク形式と記述形式
英語を含む総合問題の配点は、共通テストの英語と合わせると400点満点のうちの300点にものぼります。1,000語を超える長文と難易度の高い自由英作文が出題されるため、ハイレベルな英語力の養成と的確な対策が必要です。
詳しい法学部の英語対策や勉強法を知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
経営学部
青学の経営学部(個別学部日程)の入試は、共通テストの得点が合否に関わる仕組みを採用しています。共通テストも含めると、英語の配点は全体の半分を占めるため、対策が欠かせません。問題の概要は、以下のとおりです。
- 試験時間:90分
- 配点:150点
- 形式:マーク形式と記述形式
近年は長文読解がメインですが、さまざまな設問をかかえるため、総合的な英語力も要求されます。ライバルと差をつけるポイントは、いくつか出題される記述系の問題になるでしょう。
経営学部の英語対策について、もっと知りたい方は以下の記事もご覧ください。勉強法と合わせて、おすすめ参考書も紹介しています。
国際政治経済学部
国際政治経済学部の入試(個別学部日程)には、英語の独自問題がありません。ただし「論述・総合問題」のなかで、学科ごとに異なる形で英語力を問います。たとえば国際政治学科では、以下のような内容の独自問題を出題します。
国際政治分野に関する日本語・英語の文章および資料を読解した上で論理的な思考を通じて解答する問題(解答を英語で表現する問題を含む)、ならびに英語読解力を問う問題
国際経済学科では「数量的理解」を問う出題があったり、国際コミュニケーション学科では「読解力・思考力・表現力」を総合的に問う出題があったり、学科の色が反映された試験になっています。よって対策は、過去問を利用するのがベストでしょう。
以下の記事では、国際政治経済学部の入試について、さらに詳しく解説しています。対策や勉強法を知りたい方は、ぜひご覧ください。
https://englishx.jp/aoyama-international-political-economy-english/
総合文化政策学部
総合文化政策学部の個別学部日程の試験には、英語の独自問題はありません。ただし、各入試方式では、英語力を以下の方法・基準で合否に反映します。
- A方式:英検CSEスコア2100以上
- B方式:共通テストの得点
A方式では、英語4技能士試験のスコアが受験資格になっています。たとえば英検であれば、受験級やその合否は問われず、英検CSEスコア準1級相当のレベルで出願が可能になります。
またB方式では、共通テストの英語が独自問題の代わりに採用されています。受験者は、可能な限り満点に近い点をとることを目指すべきでしょう。
青学の総合文化政策学部の入試情報について、さらに詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
理工学部
理工学部の学部個別日程の入試には、A方式とB方式があります。各方式の英語の概要は、以下のとおり。
【A方式】
- 試験時間:80分
- 配点:150点
- 形式:マーク形式
【B方式】
- 試験時間:60分
- 配点:100点
- 形式:マーク形式
理系学部ということもあり、各方式ともに英語の配点は他学部ほど高くありません。 ボリュームのある長文も出題されますが、標準的な力があれば対応可能です。 また語彙と文法・語法の力を問う問題が多く、英語の基礎力が試されています。
以下の記事では、受験者の多いA方式の対策や勉強法を解説しています。理工学部の受験を考えている方は、ぜひご覧ください。
社会情報学部
社会情報学部の入試は、A〜D方式の4種類で行われます。概要は、以下のとおり。
- A方式:共通テストの成績+英語の独自問題
- B方式:英語と数学の独自問題(文系向け)
- C方式:英語と数学の独自問題(理系向け)
- D方式:英語の独自問題+総合問題
4つのすべての方式において英語は必須科目で、配点は200点となっています。語彙・文法や会話文の問題も出題されますが、勝負どころは差の開きやすい長文読解となるでしょう。
詳しい社会情報学部の英語対策や勉強法は、以下の記事で解説しています。受験を検討している方は、ぜひチェックしてください。
地球社会共生学部・コミュニティ人間学部
地球社会共生学部およびコミュニティ人間学部の学部個別日程には、英語の独自問題がありません。英語力が合否に反映されるのは、共通テスト利用入試のみです。
共通テスト利用入試を受験する人は、共通テストの英語で高得点をとるための学習に尽力してください。共通テストの対策や勉強法については、以下の記事もぜひ参考にしてください。
青山学院大学は全学部が英語重視!対策で高得点を狙おう!
青山学院大学の英語(全学部日程)は、GMARCHのなかでは易しめ。しかし多くの有名人を輩出していたりキャンパスが魅力的だったりと、人気の高さから競争は激しくなりがち…。「英語の青山」という言葉どおり、英語力アップは合格の可能性を高める重要なミッションです。
また個別学部日程の英語は、学部ごとに難易度がバラバラです。第一志望となる学部の英語対策を中心に行い、過去問演習で全学部日程の英語で高得点を獲得する準備をしましょう。
「青学の受験対策を始めたい!」「英語の成績を伸ばしたい!」という受験生は、目黒の英語専門塾ENGLISH-Xにお任せください!GMARCHはもちろん、早慶や難関国公立に通用する英語力を身につけませんか?
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