
英語が苦手なまま夏休み前を迎えると、「今から偏差値を伸ばせるのか」「何から勉強すればいいのか」と不安になる人も多いでしょう。
この記事では、英検1級取得者であり、目黒の英語専門塾ENGLISH-Xの塾長佐藤圭が、夏休み前からでも英語の偏差値を伸ばす勉強順についてわかりやすく解説します。
*この記事は8分で読めます。
夏休み前に英語が苦手でも偏差値を伸ばせる?
夏休み前に英語が苦手でも、そこから偏差値を伸ばすことは十分可能です。
ただし、単純に勉強量を増やすだけでは伸び悩んでしまうことがあります。
大切なのは、夏休みに入る前に点が取れていない原因を整理し、勉強の優先順位を決めておくことです。
英語が苦手な状態でやみくもに長文演習や難易度の高い問題にばかり取り組んでも、読めない原因がわからないままになってしまいます。
夏休みを有効に使うためにも、まずは自分がどこで失点しているのかを確認しましょう。
まずは点が取れない原因を整理する
英語の点が伸びないとき、原因は「勉強時間が不足している」だけとは限りません。
本文そのものが読めていないのか、本文は読めていても設問の根拠を外しているのか、時間内に読み終わっていないのかによって、必要な対策は変わってきます。
夏休み前に見るべきなのは、問題の正解不正解だけではありません。
どの段階で正解にたどり着けなくなったのかをきちんと整理することで、おのずと夏休みに優先すべき勉強が見えてくるでしょう。
原因に合わせて夏休みの勉強計画を組み直す
原因が見えたら、それに合わせて夏休みの勉強計画を組み直しましょう。
本文が読めていないなら、いきなり長文演習を増やすよりも、単語や文法、英文解釈の復習が必要です。
設問で根拠を外しているなら、本文のどこから答えを導き出すのかを確認する練習をするといったかたちで、それぞれ自分に合った勉強を優先させていきます。
偏差値によって夏休み前にやるべき勉強は変わる
現在の偏差値によっても優先すべき勉強は変わってきます。
特に難関大学を目指す場合、やみくもに勉強時間だけを増やしても十分な効果は得られないでしょう。
今の自分がどの段階でつまずいているのかを確認し、偏差値に合わせて勉強の優先順位を決めることも大切です。
偏差値50前後の人は基礎を読解につなげる
偏差値50前後の受験生は、まず単語、文法、英文解釈の土台を固めることが重要です。
この段階では、いきなり長文演習や過去問を増やすよりも、間違えた英文を使って「なぜ読めなかったのか」を確認しましょう。
知識として覚えた単語や文法を読解の中で使えるようにすることが、夏以降の伸びにつながります。
偏差値60前後の人は長文読解の精度を上げる
偏差値60前後の受験生は、単語や文法の基礎的な部分を忘れないよう復習しながら、長文読解の精度を高めていくことが重要です。
難関大学を目指す場合、基礎となる文法を理解していないと「英文を何となく読んでいる」状態になりかねません。
正確に本文の構造を取り、設問の根拠を本文から判断するためにも文法の学習は怠らないようにしましょう。
夏休みに偏差値を伸ばす英語の勉強順
ここからは、夏休みに英語をどう進めるかを順番に整理します。
英語が苦手な状態でいきなり長文演習や過去問に進むと、読めない原因を残したまま問題量だけが増えてしまいます。
まずは答案から失点原因を確認し、必要な知識を補い、短い英文で英文解釈の精度を上げる。
そのうえで長文演習や模試・過去問に進むことで、勉強した内容を得点につなげやすくなります。
1. 答案を見直して失点原因を特定する
まず確認すべきなのは、どこで失点しているのかです。
ここを飛ばすと、苦手を直しているつもりでも、実際にはただ問題を見直しているだけになってしまいます。
答案を見るときは、正解か不正解かだけで終わらせず、どの段階で答えまで進めなくなったのかを確認する必要があります。
勉強の出発点をはっきりさせるためにも、まずは失点原因の特定から始めましょう。
2. 単語・文法などの知識を増やす
失点原因が見えてきたら、自身に足りない単語や文法の知識を増やします。
もちろん知識は多いほど有利ですが、夏休みの学習では、実際に失点につながっているものから優先して覚えていきましょう。
覚える範囲を広げすぎると、勉強している感覚はあっても得点にはつながりにくくなります。
まずは失点の原因になった知識を、確実に定着させていくことが大切です。
3. 短い英文で英文解釈の精度を上げる
必要な知識を確認したら、すぐに長文演習を増やすのではなく、短い英文で英文解釈の精度を上げましょう。
知っている単語が増えても、文章構造が曖昧だと内容を正しく把握できません。
長文の中ではそのズレが見えにくく、何となく読んだまま先へ進んでしまうことがあります。
だからこそ、短い英文で一文ごとの読み方を確認する段階が必要です。
4. 長文演習で答えの根拠を明確にする
短い英文で読み方を整えたら、長文演習に進みましょう。
夏休みの長文演習では、正答率だけを見るのではなく、解いたあとに本文へ戻り、どの部分が答えの根拠になっていたのかを確認することが大切です。
長文問題で失点する原因は、英文が読めていないことだけとは限りません。
選択肢を細かく比較できていなかったり、答えの根拠となる部分を読み違えていたりすることがあります。
長文演習を単なる量の確保で終わらせず、読み方と解き方を修正する時間にしましょう。
5. 模試や過去問で時間内に解く練習をする
知識の確認や読み方の修正が進んできたら、模試や過去問にも挑戦してみましょう。
ここで大切なのは、最初から高得点を取ることではありません。
自分の読み方が制限時間の中でも崩れないか、設問の根拠を本文から探せているかを確認することが目的です。
普段の演習では読める英文でも、時間制限があると判断が雑になることがあります。
だからこそ、模試や過去問は単なる実力試しではなく、夏休み中に直した内容を点に変える練習として使いましょう。
夏休み前に英語が苦手な人が避けたい勉強法
英語が苦手な人ほど、夏休みに入る前の勉強の進め方には注意が必要です。
勉強時間を増やすこと自体は大切ですが、順番を間違えると、努力しているのに偏差値が伸びにくくなることがあります。
いきなり長文演習や過去問ばかり解く
英語が苦手な状態で、いきなり長文演習や過去問ばかり解くのはあまりおすすめできません。
長文や過去問に取り組むこと自体は必要ですが、単語や文法といった基礎が不安定なまま進めても、読めない原因を残したまま問題量だけが増えてしまいます。
その結果、解説を読めば何となくわかった気になるものの、次に似た英文が出てきたときに同じように読めないことがあります。
これでは、演習量を増やしても得点にはつながりにくいでしょう。
単語や文法だけで読解練習を後回しにする
反対に、単語や文法だけを続けて、読解練習を後回しにしすぎるのも注意が必要です。
英語が苦手な人にとって単語や文法の復習は欠かせませんが、それだけで長文が読めるようになるわけではありません。
知っている単語が増えても、英文の中でどのような意味で使われているのか把握できないと、文全体の意味を正しく取ることはできません。
また、文法問題では解ける知識でも、長文の中で出てきたときに気づけなければ、得点にはつながりにくくなります。
そのため、単語や文法を復習したら、短い英文や長文の中で実際に使えるかを確認しましょう。
まとめ
夏休み前になると「ここから入試までに間に合うのか」と不安になる受験生はたくさんいます。
何からやったらいいか、どんな順番で勉強をすすめればいいかなど、その不安の原因は人それぞれです。
そんな中でも、自分にあった勉強計画を実行していくことによって着実に偏差値アップに繋がっていくでしょう。
ENGLISH-Xでは生徒一人ひとりにあったオーダーメイドのカリキュラムを組んでいるので、勉強計画の悩みを解決することができます。
少しでも気になる方は、ぜひ体験授業にお越しください。
監修者
1989年、東京生まれ。
横浜市立大学にて言語教育、英語教授法、大学入試改革について研究。
大手進学塾で最優秀新人賞を獲得。10年以上の講師歴で延べ5万人を指導し、英検1級、英語スピーチコンテスト全国1位六冠、TEDxにて講演をするなど自身も英語発信を体現する。人間的な教育と社会人などを交えたキャリア教育をしたいという思いからENGLISH-Xを開校。








