
英検利用入試は、高3の1学期からでも十分に活用できる入試方式です。
特に難関大学では、英検の級やCSEスコアを加点や出願条件として利用できるケースもあり、英語を強みにした受験戦略を立てやすくなります。
この記事では、英検1級取得者であり、目黒の英語専門塾ENGLISH-Xの塾長佐藤圭が、具体例をもとに英検利用入試の特徴や注意点を整理していきます。
*この記事は約8分で読めます。
高3の1学期からでも英検利用入試は間に合うのか
高3の1学期から英検利用入試を検討し始める受験生は少なくありません。
実際、大学によっては英検の級やCSEスコアを出願条件や加点対象として利用できるため、英語を強みにしやすい入試方式といえます。
特に近年は難関大学でも英検利用を導入している学部も増えており、高3の春から対策を始めても十分に活用できるケースがあります。
高3の春からでも間に合う理由
英検利用入試が「高3の春からでも間に合う」と言われる理由のひとつは、一般入試と比べて対策の方向性を定めやすい点にあります。
特に英検は、語彙・長文・ライティング・リスニングなど出題形式が比較的明確で、短期間でも集中的に対策を進めやすい試験です。
自身の志望校で英検を利用できることを知り、実際に高3から英検対策を本格的に始めて出願に活用している受験生数も数多くいます。
英検利用入試が一般入試と異なるポイント
英検利用入試と一般入試の大きな違いは、「英語の扱われ方」にあります。
一般入試では当日の英語試験の得点が重視されますが、英検利用入試では取得済みの級やCSEスコアを加点材料として利用できるなど、
入試本番だけに依存しなくて済むのは受験生にとって精神的なメリットになるでしょう。
そのため、早い段階で英語力を証明できれば、受験全体の戦略を立てやすくなる点が特徴です。
「本番一発勝負」にならないという精神的余裕と、実際に春からある程度の時間をかけて勉強できる、この二点は長い受験勉強を乗り切るための支えとなるでしょう。
英検利用が向いている受験生の特徴
英検利用入試は、英語を得意としている受験生はもちろんのこと、高3春の時点で英語に苦手意識をもっている受験生にとっても強みとなる可能性があります。
一般入試の難解な構文や英作文よりも英検の方が解きやすいと感じることもあるので、自身の適正を見極めて選択してみるとチャンスが広がるかもしれません。
また、英語の得意不得意に関係なく、一般入試では数学や国語など複数科目の対策が必要になることが多いので、
英語を早めに安定させることで、他科目に学習時間を回しやすくなる点も特徴です。
ENGLISH-Xでは、英語はもちろんその他の教科や受験全般の悩みについても相談しやすい環境を整えているので、ぜひご相談ください。
高3の春から英検利用を目指す場合の進め方
高3の春から英検利用入試を目指す場合は、志望校で英検入試をどのように活用できるかをチェックした上で、目標を決めることをおすすめします。
一般入試対策との両立も必要になるため、単語力の向上や長文読解など共通する部分には特に力を入れて学習を進めることが大切です。
まずは志望校の利用条件を確認する
英検利用入試を活用する場合は、最初に「どの大学で、どのように英検を使えるのか」を整理しておく必要があります。
たとえば、英検2級でも利用できる大学と、準1級以上が求められる大学では、学習の進め方が大きく変わります。
高3から対策を始める場合は、やみくもに英検対策を進めるのではなく、志望校に合わせて目標ラインを決めておくことが大切です。
英検の参考書は店頭やネットでも購入可能なので一度自身のレベルにあったものに目を通してみることをおすすめします。
高3の夏までに意識したい学習内容
高3の夏までの時期は、英検対策を通じて英語の基礎力と応用力を高めておくことが重要です。
特に、単語・文法・構文理解・長文読解は、英検だけでなく共通テストや一般入試の英語にも直結しやすい分野です。
また、ライティング対策に取り組むことで、英作文が出題される大学への対応力も養えます。
難関大学を目指す場合は、複雑な構文を含む長文や、自分の意見を論理的に書く問題にも早い段階から慣れておくと安心です。
英検利用入試を見据える場合も、まずは受験英語全体の土台を夏までに固めていくということを意識しましょう。
一般入試対策と並行して進める方法
英検利用を目指す場合でも、一般入試対策と英検対策を完全に分けて考える必要はありません。
普段の授業や塾で扱う英文を使って読解力を伸ばしつつ、週に数回は英検形式の問題に触れるなど、日々の学習に少しずつ組み込む方法が効果的です。
単語帳や文法問題集も、受験対策で使っているものを基本にしながら、不足する表現や形式だけを英検向けに補うと負担を抑えられます。
高3は学習量が増えやすいからといって、むやみに新しい教材に手を出すよりも、普段の学習を軸にして英検対策を重ねていくことが大切です。
難関大学での英検利用入試は何を求められる
英検利用入試では、大学や学部によって求められる級やCSEスコアが異なります。
難関大学では、英検2級から利用できるケースもあれば、より高い級やCSEスコアが設定されているケースもあります。
そもそもCSEスコアってなに
CSEスコアとは、端的に言うと英検の4技能を数値化したスコアのことです。
英検では「2級」「準1級」といった級だけでなく、リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングそれぞれの結果をもとにCSEスコアが算出されます。
(出典:英検CSEスコアとは|公益財団法人 日本英語検定協会)
級だけでなくCSEスコアを見る大学もある
英検利用入試では、「英検2級以上」のように級だけを基準にしているのではなく、CSEスコアの数値まで設定している大学もあります。
たとえば、同じ2級取得者でも、CSEスコアによって利用できる方式や扱いが異なるケースがあります。
そのため、英検利用を考える場合は、「何級を持っているか」だけではなく、「どの程度のCSEスコアを取得しているか」まで含めて確認しておくことが重要です。
法政大学・青山学院大学における英検利用の具体例
英検利用入試は大学ごとに制度が大きく異なり、同じ大学でも学部や入試方式によって利用方法が変わることがあります。
特に難関大学では、「英検が使える」という情報だけではなく、「どの学部で、どのように利用できるのか」まで確認しておくことが重要です。
ここでは、実際に英検利用を導入している大学の中から、
- 法政大学
- 青山学院大学
を例に、具体的な利用方法を紹介します。
*尚、大学入試の形式は変更される場合がありますので、出願前には必ず公式サイトでご確認ください。
法政大学社会学部における英検利用の特徴
法政大学社会学部では、英語外部試験利用入試で英検を含む英語外部試験のスコアを利用できます。
2026年度入試では、英検のCSEスコアが基準として示されており、英語外部試験の結果を受験方式に活用できる点が特徴です。
また、法政大学の英語外部試験利用入試はT日程入試との併願も可能なため、英検のスコアを持っている受験生にとっては出願パターンを広げやすくなります。
社会学部を志望する場合、英検の取得状況を踏まえて一般選抜の方式を比較しながら検討できる点は、受験戦略を立てるうえで大きなメリットといえるでしょう。
(出典:法政大学 入試情報サイト)
青山学院大学総合文化政策学部における英検利用の特徴
青山学院大学総合文化政策学部では、一般選抜において英語資格・検定試験を利用することができます。
2026年度入試では、A方式で英語資格・検定試験のスコア提出が必要となっており、英検ではCSEスコア2100点以上が基準として設定されています。
総合文化政策学部は、「ゼミ」「ラボ」「英語」を教育の柱としており、英語を活用した学びにも力を入れている学部です。
英語資格・検定試験を活かしながら受験を検討したい受験生にとっては、注目しやすい方式のひとつといえるでしょう。
まとめ
英検利用入試は、一般入試とは異なる形で英語力を活用できる入試方式です。
特に高3の春からでも、志望校の条件を早めに整理し、一般入試対策と並行しながら進めることでより高い偏差値の大学に挑戦できる可能性があります。
また、大学によって利用方法や求められるスコアは大きく異なるため、「英検が使えるか」だけではなく、「どの学部・方式で、どのように利用されるのか」まで確認することが重要です。
ENGLISH-Xでは、英検1級取得者の塾長佐藤圭をはじめ、経験豊富な講師が多数在籍しています。
ぜひ一度、無料体験授業にご参加ください。
参考・出典一覧
出典:法政大学 入試情報サイト
監修者
1989年、東京生まれ。
横浜市立大学にて言語教育、英語教授法、大学入試改革について研究。
大手進学塾で最優秀新人賞を獲得。10年以上の講師歴で延べ5万人を指導し、英検1級、英語スピーチコンテスト全国1位六冠、TEDxにて講演をするなど自身も英語発信を体現する。人間的な教育と社会人などを交えたキャリア教育をしたいという思いからENGLISH-Xを開校。



