英検二級の大学入試での優遇例|早慶・MARCH・国立大の実例を解説

「英検二級を持っていると、大学入試で優遇されるの?」

 

「どんな大学が英検二級を優遇してくれるの?」

 

「そもそも大学入試で、英検はどう優遇される?」

 

こんな疑問にお答えします。

 

本記事では、英検二級を優遇する大学(学部学科)を、有名私立大学や国立大学をメインに紹介いたします。英検を入試に活用したいと考えている方には、必見の内容です。

 

記事を最後まで読めば、英検二級の大学入試における利用価値がしっかり把握できるはずです。また入試に英検を利用するときの注意点や、英検利用の疑問点にもお答えしますので、ぜひ参考にされてください。

 

なお本記事は、英検一級を取得した佐藤塾長をはじめとする、英検準一級、英検一級レベルの講師が在籍する目黒の英語塾ENGLISH-Xが監修しました。

 

英検準一級にまつわる入試情報は「【国立・私立】大学受験で英検準一級が優遇される学校徹底解説!」で紹介しています。英検準一級の受験を検討する方は、そちらをご一読ください。

 

※記事は約7分で読めます

英検二級の大学入試における優遇措置とは?

大学入試における英検二級の優遇方法は、以下の5つに分かれています。

 

  • 出願
  • 換算
  • 免除
  • 加点
  • 参考

 

近年は英検を保有することで、入試が有利になるケースが増えつつあります。まずは大学入試で、どのように英検が優遇されるのかをチェックしましょう。

出願

英検二級に合格していることが、出願の資格(条件)になるケースがあります。言い換えると、英検二級を保有していないと「入試が受けられない」ということです。

 

合格していなくても、CSEスコア(英語力を客観的に評価する国際標準規格のスコア)を提出できることや、二級相当の(二級合格に近い)スコアを持っていることで、出願要件を満たせるケースもあります。

換算

英検二級の合格証、もしくは英検二級相当のCSEスコアが、英語の試験の得点に換算されるケースがあります。換算を採用している大学では、英語の独自試験を実施しないこともあるので、英検が入試と同等に重要な位置付けとなることも

 

二級のスコアを評価するケースも多くありますが、英検準一級以上のスコアが高く評価されるケースのほうが多くなっています。場合によっては、英語が「みなし満点」になる(英語の得点が満点とみなされる)ため、受験を優位に進められるでしょう。

免除

英検二級を持っていると、英語の試験が免除になるケースがあります。英検二級に合格していることが、一定の英語力を満たしている照明となるからです。

 

試験が免除になると、英語が「みなし満点」となるケースがほとんどです。その場合、英語以外の科目の学習に集中できる点がメリットとなります。

加点

英検二級の合否やCSEスコアが、英語の得点や入試の総合点に加点されるケースも多くあります。

 

入試においては各科目の得点が、合否を決定する最大の要素です。しかし同じ実力の者が多く集まる受験で差をつけることは難しいため、英検による加点も受験の合否に影響を与える重要な要素の1つになってきます。

参考

英検二級の保有が、合否判断の参考材料になるケースもあります。やはり少しでも入試を有利にしたい方は、英検を保有するべきでしょう。

 

一般入試はもちろん、AO入試や推薦入試などで、合否判定の最後の一押しになるケースが多くなっています。ただし「出願」「換算」「免除」「加点」の4つのケースより影響力が小さいことは、考慮すべきでしょう。

英検二級を優遇する大学入試【早慶上智編】

まずは有名私大の代表格である、早慶上智における「英検二級の優遇」の状況を解説します。

 

なお本記事では、大きなメリットが感じられない以下のケースの優遇措置を、省略してお伝えします。

 

  • 英検の結果提出が級の指定なく「出願」資格になるケース
  • 英検の取得状況が合否判定の「参考」程度となるケース

 

英検二級の取得や相当スコアの提出によって、明確にメリットがある「免除」「換算」「加点」といったケースをメインに紹介しますので、あらかじめご了承ください。

早稲田大学

早稲田大学では、2つの学部で英検二級レベルの英語力を優遇します。

 

学部・学科

入試区分

優遇の条件

優遇の方法

国際教養学部

国際教養学科

一般

二級以上

加点

 

二級:7

準一級:14

一級:20

 

※個別試験の総合点に加点

社会科学部

社会科学科

総合型(自己推薦)

CSEスコア1950以上(二級レベル以上)

出願

 

準一級以上レベルの英語力があれば、さらなる優遇が受けられるため、早稲田大学の受験者は可能であれば英検準一級の取得をおすすめします。

慶應義塾大学

2025年現在、慶應義塾大学の入試において、英検二級を優遇する措置はありません。したがって、入試科目の学習を徹底してください。

 

ただし2025年度から、文学部では「英語外部試験利用」を導入します。英検CSEスコアが2500点以上(英検一級レベル)の者は、英語の試験が「免除」となる模様です。年度ごとに英語外部試験の取り扱いが変わる可能性もあるため、志望先の最新情報は確認しておきましょう。

上智大学

上智大学では「学部学科試験・共通テスト併用方式」の入試で、英検二級の優遇が受けられます。二級の加点は小さく、結果の提出も任意とされていますが、優遇を受ける場合は必ず大学が指定する方法で提出してください。

 

優遇の条件

優遇の方法

CEFRレベルA2以上

(英検準二級レベル以上)

加点

 

A2:5

B1:10

B2:20

C1:30

 

※共通テストの得点に加点

 

なお加点後の得点は、共通テストの外国語の満点が上限です。

 

推薦入学試験(公募制)では、以下の学部・学科が、英検二級以上を出願資格としています。

 

  • 外国語学部
  • 総合人間科学部
  • 経済学部
  • 理工学部
  • 文学部
  • 法学部

 

また以下の学部・学科は、英検CSEスコア2150点以上(英検二級合格以上〜準一級レベル)のみに「出願」の資格を付与する優遇措置をとっています。

 

  • 経済学部の経営学科
  • 外国語学部のフランス語学科
  • 外国語学部のイスパニア語学科
  • 総合グローバル学部

 

さらに以下の学部・学科では、英検準一級以上を出願資格としています。

 

  • 外国語学部の英語学科
  • 文学部の英文学科
  • 法学部の国際関係法学科

 

上智大学は、入試にTEAPスコア利用方式を設けており、基本的にTEAPおよびTEAP CBTのスコアを優遇する体制を強化しています。したがって英検と併せて、TEAP対策を行うことが合格の可能性を高めてくれるでしょう。

 

上智大学に合格する可能性を高める「TEAP利用型入試」の対策について、詳しく知りたい方は、以下の記事もぜひ参考にしてください。

 

英検二級を優遇する大学入試【GMARCH編】

ここからは、GMARCHの大学入試における「英検二級の優遇」について解説します。

 

英検二級を取得していれば、入試が有利になる状況が多くの大学で見られます。受験を検討している大学の情報を、ぜひチェックしてください。

学習院大学

学習院大学では、国際社会科学部の一般選抜(プラス試験)にて、英検二級の優遇が受けられます。優遇の内容は、次のように取得状況を個別試験の英語の得点に「換算」する形です。

 

  • 英検二級以上に合格かつCSEスコア1980以上:100
  • 英検二級以上に合格かつCSEスコア2120以上:110
  • 英検二級以上に合格かつCSEスコア2260以上:120

 

また理学部・物理学科の一般選抜は「準二級以上合格かつ英検CSEスコア1800」が出願の資格となっています。

 

さらに学習院大学の推薦入試(公募制)では、「英検二級以上に合格かつ英検CSEスコア1980以上」の条件を満たしたものに「出願」の資格を与えています。優遇対象になっている学部は、以下の2つです。

 

  • 国際社会科学部
  • 経済学部

明治大学

明治大学の入試では、多くの学部・学科で英検二級以上が利用できます。まずは学部別入試(英語4技能活用方式)における例をチェックしましょう。

 

学部・学科

優遇の条件

優遇の方法

商学部・商学科

英検二級合格

出願

経営学部

CSEスコア2200以上

出願

加点:02030

※スコアに応じる

 

次は、全学部統一入学試験における活用例を見ていきます。

 

優遇の方法

出願

換算(満点値×0.8

出願

換算(満点値×0.9

出願

換算(みなし満点)

農学部

英語4技能3科目方式

80点

90点

100点

経営学部

英語4技能3科目方式

120点

135点

150点

国際日本学部

英語4技能3科目方式

160点

180点

200点

総合数理学部

英語4技能4科目方式

40点

45点

50点

優遇の条件

二級合格かつCSEスコア1980以上

二級合格かつCSEスコア2088以上

準一級以上に合格

 

学科内で英語を利用する頻度が多い学科は、得点換算を行う傾向が高く、英語の利用頻度が低い学科ほど、その傾向は低くなっています。

青山学院大学

まずは青山学院大学の一般選抜(個別学部日程)に利用できる、英検二級の活用例をチェックしていきます。

 

学部・方式

優遇の条件

優遇の方法

国際政治経済学部・A方式

CSEスコア2100以上

(英検二級合格レベル)

出願

国際政治経済学部・B方式

CSEスコア1700(英検準二級レベル)以上

出願

加点

 

CSEスコア2600〜:15

CSEスコア2300〜:10

CSEスコア1950〜:5

CSEスコア1700〜:0

 

B方式では英検準二級レベル相当のスコアがあれば、出願が可能です。ただし加点が認められるのは、英検二級合格相当のスコアからとなっています。

 

また学校推薦型選抜や総合型選抜の一部で、英検二級以上を出願資格として活用できます。具体的な学部・学科は・以下のとおりです。

 

  • 総合文化政策学部・総合文化政策学科
  • 地球社会共生学部・地球社会共生科

立教大学

立教大学の「一般入試」と「共通テスト利用入試」は、共通テストの英語の得点、もしくは英検のスコア(合否は問わない)を出願資格として利用できます。

 

さらに「一般入試」では、提出された英検のCSEスコアを大学独自の方法で統計的に処理し、得点換算します。ただし換算の方法は、明かされていません。一方「共通テスト利用入試」の得点換算の方法は、入試要項や公式サイトに掲載されています。

 

「英語資格・検定試験スコアの換算表」を事前にチェックしたい方は、立教大学公式サイトの『2025年度 大学入学共通テスト利用入試(「英語資格・検定試験の換算得点」について)』をご覧ください。

中央大学

中央大学の「英語外部試験利用方式」の入試では、英検二級が出願資格や得点換算の対象になるケースがあります。

 

学部・学科

優遇の条件

優遇の方法

経済学部

CSEスコア1728以上

 

※受験級は二級のみ・合否は問わない

換算

 

スコアに応じて得点換算(150点満点)

商学部

CSEスコア2150以上

(英検二級合格レベル)

出願

理工学部

情報工学科

リーディング575以上

ライティング575以上

リスニング575以上

スピーキング575以上

 

※4技能で基準スコアを満たす(二級〜準一級レベル)

出願

理工学部

情報工学科 以外

リーディング575以上

ライティング575以上

リスニング495以上

スピーキング495以上

 

※4技能で基準スコアを満たす(二級〜準一級レベル)

出願

国際経営学部

CSEスコア1980以上

 

※受験級は二級のみ・合否は問わない

換算

 

スコアに応じて得点換算(200点満点)

 

また経済学部の「英語運用能力特別入学試験」では、CSEスコアで2200以上(受験級は二級以上のみ)の結果を出せば、出願資格を得ることが可能です。

法政大学

法政大学の「英語外部試験利用入試」は、各学部が設定している基準スコアを満たすことで、志望者に出願資格を与える入試です。英検二級も、その優遇対象になっているケースがあるので、以下の表でチェックしてください。

 

学部・学科等

優遇の条件

社会学部

二級以上合格

経営学部

二級以上合格

人間環境学部

二級以上合格

現代福祉学部

二級以上合格かつ

スコア2150点以上

キャリアデザイン学部

二級以上合格

スポーツ健康学部

二級以上合格

情報科学部

二級以上合格

デザイン工学部

二級以上合格

理工学部

二級以上合格

生命科学部

二級以上合格

 

上の表に記載されていない学部は、準一級以上が出願の条件です。またGIS(グローバル教養学部)のみ、準一級二級合格以上の結果を得点換算する仕組みとなっています。なお総合型選抜(自己推薦・公募推薦など)が優遇対象としているのは、英検準一級以上です。

英検二級を優遇する大学入試【国立編】

全国に86校ある国立大学(2025年現在)のうち、英検二級をなんらかの優遇対象としている大学は半数ほどあります。ここでは、その代表例をいくつか紹介しましょう。

北海道大学

北海道大学の英検の優遇措置は、2つの学部の総合型選抜(フロンティア入試)で行われます。

 

学部・学科・コース

優遇の条件

優遇の方法

工学部

環境社会工学科

社会基盤学コース

二級以上

出願

参考

理学部

物理学科

 

CEFR B1以上

CSEスコア1950以上)

免除

理学部(地球惑星科学科)

二級以上

出願

 

千葉大学

千葉大学は、個別試験(前期の外国語のみ)に英検の優遇措置があります。指定の級(一級・準一級・二級)を受験し、CSEスコアによって評価を行う仕組みです。

 

学部・学科

優遇の条件

優遇の方法

教育学部(英教)

園芸学部

看護学部

CSEスコア2300以上

(英検一級・準一級)

30点の加点

CSEスコア2180以上

(英検準一級・二級)

20点の加点

文学部

法政経学部

理学部

工学部

薬学部

教育学部(英教以外)

情報・データサイエンス学部

CSEスコア2300以上

(英検一級・準一級)

10点の加点

CSEスコア2180以上

(英検準一級・二級)

5点の加点

 

加点を得るためには、二級に合格するだけでなく基準スコアを超える必要があります。さらに大きな加点を得たい人は、準一級の取得も視野に入れておきましょう。

金沢大学

金沢大学は、一般選抜(全学域・学類一括入試含む)で英検の結果を評価します。なおCSEスコアを対象としており、級の合否は問いません。

 

  • 優遇の条件:CSEスコア1950以上(二級レベル)
  • 優遇の方法:換算(共通テストの英語)

 

英検を含む英語外部試験の結果は、大学独自の基準(非公表)で換算して評価されます。なお英語外部試験を利用する場合も、共通テストの英語の受験は必須で、換算点と共通テストの得点を比較して、高いほうが合否に反映されます。

京都大学

京都大学の入試で、英検二級を利用できるケースは1つのみです。

 

農学部の資源生物科学部を「特色入試選抜(総合型選抜)」で受験する場合に、英検二級以上が「出願」の資格になっています。

大阪大学

大阪大学は、学校推薦型選抜・総合型選抜の入試で英検を優遇します。現在は、多くの学部・学科で、結果の提出のみ(級指定なし)で出願資格を付与する形になっています。

 

学部・入試区分

優遇の条件

優遇の方法

経済学部・総合型

二級以上

出願

歯学部・学校推薦型

準一級以上

工学部・学校推薦型

準一級以上

広島大学

広島大学の一般選抜(前後期)には、英検の優遇措置があります。しかし基準が「準一級以上に合格(CEFR B2以上)」となっているため、一般入試における二級保有の恩恵はありません。

 

ただし広島大学光り輝き入試(総合型選抜)には、英検二級合格(CEFR B1以上)の結果を優遇する措置が見られます。学部・学科によって優遇の度合いや方法が異なるので、以下の表でチェックしてください。

 

学部・学科

優遇の方法

医学部

保健学科

<大学院進学型>

出願

薬学部

薬学科

薬科学科

加点

 

C2:20

C1:15

B2:10

B1:5

工学部

第一類

 

加点

 

C2:20

C1:20

B2:10

B1:5

工学部

第二類

 

加点

 

C2:10

C1:10

B2:10

B1:5

生物生産学部

生物生産学科

加点

 

C2:10

C1:10

B2:6

B1:2

情報科学部

情報科学科

加点

 

C2:10

C1:10

B2:10

B1:5

 

なお「出願」の要件や明確な「加点」という形ではなく、合否判定の参考材料として英検の保有を評価するケースもあります。英検二級以上(CEFR B1以上)を評価するのは、以下の学部・学科です。

 

  • 総合科学部(総合科学科【一般型】)
  • 文学部(人文学科)
  • 法学部(法学科)
  • 工学部(第三類)

 

なお「広島大学光り輝き入試(学校推薦型)」に関しては、学部や学科などによって細かく対応が分かれています。「出願」「換算」「加点」など、優遇内容は入試区分や学部・学科によって多岐にわたるため、受験を検討する人は必ず最新情報をチェックしてください。

 

>> 広島大学の入試情報 「学生募集要項・パンフレット等」へ

山口大学

山口大学の入試では、さまざまな入試方式で英検の優遇を受けることが可能。準二級以上の級から段階的に評価する仕組みがあり、準一級以上の保有者を最高レベルとして評価します。各学部・学科・コースの優遇については、以下をチェックしてください。

 

 【国際総合科学部】

国際総合科学部の優遇措置は、入試区分によって異なります。

 

学科・コース

入試区分

優遇の条件

優遇の方法

国際総合科学科

一般(前期)

 

準一級以上

加点30点(400点満点を上限)

二級以上

加点10点(400点満点を上限)

一般(後期)

準一級以上

加点60点(600点満点を上限)

二級以上

加点20点(600点満点を上限)

総合型

CSEスコア1950以上

(二級レベル以上)

加点30%(その他活動も含め最大30%)

CSEスコア1700以上

(準二級レベル以上)

加点10

 

なお「一般選抜(前期)」は英語の個別試験に加点し、一方「一般選抜(後期)」では小論文に加点を行います。

 

【教育学部】

教育学部の優遇措置は、以下の1つのみです。

 

コース・選修

入試区分

優遇される級

優遇の方法

小学校教育コース

小学校総合選修

総合型

 

CSEスコア1700以上

(準二級レベル以上)

加点10

 

【経済学部】

経済学部の各科では、以下のように優遇を行います。

 

学科・コース

入試区分

優遇される級

優遇の方法

経済学科

総合型

CSEスコア1700以上

(準二級レベル以上)

加点10

観光政策学科

経営学科

 

【工学部】

工学部では、工学基礎教育以外の7学科で以下のように優遇を行います。

学科・コース

入試区分

優遇される級

優遇の方法

機械工学

総合型

CSEスコア1700以上

(準二級レベル以上)

 

加点10

社会建設工学

応用化学

電気電子工学

知能情報工学

感性デザイン工学

循環環境

 

【人文学部】

人文学部では、以下のように英検準二級以上を評価します。

 

学科・コース

入試区分

優遇される級

優遇の方法

人文学科

総合型

 

CSEスコア1950以上

(二級レベル以上)

加点30%(その他活動も含め最大30%)

CSEスコア1700以上

(準二級レベル以上)

加点10

 

【理学部】

理学部では、以下の3つの学科の試験にて優遇措置を行います。

 

学科・コース

入試区分

優遇される級

優遇の方法

物理・情報科学科

総合型

準二級以上

加点10

化学科

地球圏システム科学科

佐賀大学

佐賀大学の入試で英検の成績が利用できるのは、全学部・全学科の一般選抜(前後期)です。各級の合否は問わず、CSEスコアに応じて優遇措置が受けられる仕組みで、準一級合格が最高評価となっています。

 

CSEスコア

共通テスト得点率

2250以上(準一級レベル)

90%

2150~2249(二級合格〜準一級レベル)

80%

2050~2149(二級合格レベル)

70%

 

英検の成績を上記の換算基準で、共通テストの英語の得点に換算して合否を判定します。ただし換算点を採用するのは、換算点が共通テストの得点よりも高いときで、共通テストの英語が100点未満のときは得点換算しません。

英検二級を大学入試の優遇に利用する際のチェックポイント3

チェックすべきポイントは、以下の3点です。

 

  • 登録情報と取得する時期
  • 最新の入試情報
  • 出願先の倍率

 

受験の合否にも関わる重要な点なので、しっかりチェックしておきましょう。

1.登録情報と取得する時期

大学受験で英検のスコア提出が求められる場合、高校2年生以降に取得したものが有効となるケースが多く見受けられます。ただし一般的な傾向であり、各大学によって基準が異なるため、必ず募集要項で確認するようにしてください。

 

また登録情報に誤りがあると、せっかく取得したスコアが大学の合否判定で正しく評価されない可能性も氏名や生年月日の漢字表記は、慎重に確認しましょう。もし合格証明書を紛失してしまった場合は、速やかに再発行手続きを行ってください。

2.最新の入試情報

大学入試における英検の活用方法は、年によって変更されることが十分に考えられます。ちなみに本稿で触れている情報は、原則として2025年度入試に基づいています。

 

受験を希望する大学の最新情報は、各自で確認することが不可欠です。募集要項を丁寧に読んで確認するようにしてください。

3.出願先の倍率

英検を活用する入試方式を検討する際は、過去の倍率を十分に確認することが重要です。

 

一般的に、英検利用型の入試は募集人員が限られている傾向があります。また英検のスコアが大きく評価される学部や語学系学部・学科の人気が高い学部は、帰国子女など高度な英語力を持つ受験者が集まりやすく、競争が激化することが予想されます。

 

複数の大学・学部を併願することで合格の機会は広がりますが、総合的な学力に自信があるならば、英検利用型の入試に限定せず、一般入試も視野に入れることを推奨します。過去の入試結果を分析し、合格の可能性を最大限に高める受験戦略を立てることが賢明です。

大学入試と英検二級の優遇にまつわるQA4

最後に、大学入試と英検二級の優遇にまつわる疑問にお答えします。受験を考える人が気になるテーマばかりなので、ぜひチェックしてください。

Q1.英検二級の難易度・レベルは?

英検二級の難易度・レベルは、高校卒業程度です。つまり一定レベルの英語力を身につければ、高校卒業までの間に取得できる可能性は高いでしょう。

 

もちろん高校英語を学んだからといって、誰もが取得できるレベルではありません。しかし、たとえば標準的な入試問題が解けるレベルにまで達していれば、英検二級の問題は問題なく解けるはずです。

 

英検二級の難易度は、以下の記事でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

英検二級の勉強方法や合格のためのコツが知りたい方には、以下の記事もおすすめです。

Q2.S-CBTで受けても大学入試で使える?

多くの大学では「英検S-CBT」を受験して取得したスコアを、従来のものと同様に評価しています。ただし「英検S-CBTのスコアが活用できるか」は大学によっても異なるため、募集要項を見て確認すべきでしょう。

 

「英検S-CBT」は、毎週土曜日・日曜日にテストセンターで実施されています。もし従来の英検を受けて失敗してしまっても、挽回できるチャンスを得ることが可能です。また1日で受験を完結させられる点も、メリットの1つでしょう。

 

ただし「英検S-CBT」は、すべての解答をコンピューター上で行う(スピーキングはヘッドセットを使って録音する)試験です。よってパソコンの操作に慣れていないと、解答に苦労する可能性があります。

Q3.英検以外に優遇される資格はある?

大学入試で優遇を受けられる資格は、英検以外にもあります。代表的なものは、以下のとおりです。

 

資格名

特徴

主な用途

TOEIC

リスニングとリーディングの2技能を測定、ビジネスシーンでの英語力を評価

多くの大学で入試や単位認定に利用、特に国際系の学部・学科で重視される

TOEFL iBT

4技能を測定、英語圏の大学への留学を目指す人を対象

多くの大学で入試や単位認定に利用、海外の大学への進学に必須となる場合がある

IELTS

TOEFL iBTと同様に4技能を測定、英語圏の大学への留学や移住を目指す人を対象

多くの大学で入試に利用され、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド留学における活用例がある

TEAP

大学での学習・研究に必要なアカデミックな英語力を測定

日本英語検定協会と上智大学が開発し、主に日本の大学で入試に利用される

GTEC

読む・聞く・書く・話すの4技能を測定、高校生や大学生を対象

多くの大学で入試や単位認定に利用される

ケンブリッジ英語検定

イギリスのケンブリッジ大学が開発した英語資格試験

一部の大学で入試に利用される

 

上記のように英検以外にも、英語力を評価する試験や資格はあります。ただし大学や学部・学科によって優遇対象となる資格やスコアは異なるため、必ず志望先の入試要項を確認しましょう。

Q4.入試以外でも英検は優遇される?

英検二級の保有者は、大学入試以外でも優遇を受けるチャンスを持っています。たとえば大学進学後や卒業後の以下のようなシーンで、優遇を受けられるかもしれません。

 

  • 大学の英語の単位認定
  • 海外留学の審査
  • 就職活動の選考

 

大学での単位認定やビジネスシーンで高い評価を受けられるケースは、英検準一級以上が多くなっていることも事実です。しかし英検二級は誰もが持っている資格ではないため、一定の英語力を示す資格としてのアピール材料になるでしょう。

英検二級以上に合格して大学入試で優遇を受けよう!

英検二級にも、英語力を評価してもらえる一定の有効性があります。しかし英検を保有することで、大学入試が圧倒的に有利になるのは準一級以上です。将来的に準一級以上の取得を目指すことを視野に入れつつ、二級から確実に取得しましょう。

 

しかし英検二級は高校卒業程度のレベルとはいえ、一定の英語力が必要もし一人で対策するのが不安なら、ぜひ目黒の英語塾ENGLISH-Xにお任せください!

 

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