英検二級の試験対策でなかなか難しいことと言えば、二次試験の面接があります。
PCで受験する新しい英検S-CBTもありますが、面接官と対面する従来型英検を選ぶ方がまだまだ多いでしょう。
筆記試験と違って、人と対峙して行わないといけない面接試験はどうしても緊張してしまうもの。
「どうしたら緊張しないで面接を乗り切れるの?」
「どのような対策をしていけばいいの?」
うまく二次試験を乗り越えるためには、事前の準備と当日の流れの把握が欠かせません!
そこで今回は、そんな悩みを抱えるあなたのために英検二級面接の内容と対策を、英検二級を自らも取得しており、講師として多くの生徒を合格に導いてきたbookworm0620が解説します!
ぜひ最後までお読みください!
※この記事は約4分で読むことができます。
英検二級の二次試験対策をする前に内容を理解しよう!
英検の二次試験は面接形式のスピーキングテストという形が定番になっています。
英検二級では、語学に求められる発音や語彙力だけではなく、新聞やニュースに見聞きする時事問題に関する質問が多いです。
(出典:公益財団法人日本英語検定協会)
まず英検二級のレベルや内容について、簡単に紹介します。
英検二級の適正レベル
英検二級は高校卒業レベルの英語力があると認識されています。
大学受験の推薦入試でも英検二級を所持していることで高校卒業レベルであると認定され、加点や英語の試験免除の対応がとられることも多いです。
二次試験の内容
二次試験で問われるポイントは、音読、読解、受け答えの3つです。
- 音読
- 読解
- 受け答え
(出典:公益財団法人日本英語検定協会)
それぞれのポイントについて紹介します。
音読
英検三級以降の二次試験では、入室時にカードを渡されます。
そのカードに記載されているのはパッセージ(文章)と、イラストの問題です。
カードの黙読をした後に音読を促され、発音やアクセント、イントネーションを採点されます。
読解
音読を終えたパッセージ問題に関する質問が問われるので、内容について把握しておく必要があります。
丁寧に発音を意識して読むだけではなく、内容を覚えておくことも必要です。
受け答え
イラストに描かれている状況を判断して答える問題、登場人物ではなく受験者本人の意見と理由を答える問題があります。
この受け答えが、合否に影響すると言ってもよいでしょう。
当日の本番は7分ほど、そこで後悔しないためにも準備を進めていきましょう。
英検二級の二次試験当日の流れ
英検二級の二次試験は、緊張している状況での受験になる可能性は高いです。
試験会場に足を運んで、待機室で順番を待つことになりますが、順番間近のドキドキ感は相当なものになります。
頭が真っ白になるという意見も多く、それを防ぐためにも、あらかじめ試験の流れをおさえておくことが非常におすすめです。
1.入室
ドアをノックし、反応があったら入室します。
入室してすぐか、椅子の真横に手荷物を置く場所があるので、荷物をおいて面接官がいる場所まで歩みましょう。
2.面接カードの提出と着席
面接官に受験票を手渡し、今回受けることになる試験問題であるカードをうけとります。
面接官がいる場所の前に、座席が用意されているので着席をしましょう。
3. 挨拶と自己紹介
試験とは関係のないウォーミングアップとして、簡単な英語のやりとりがあります。
面接官の話すスピードや雰囲気に慣れておくことがちょっとしたコツです。
4.問題カードを元に面接官からの質問に答える
パッセージ問題の音読をした後に、パッセージの内容やイラストについて面接官から問われます。
カードを見ながらでもよいので、落ち着いて取り組みましょう。
5.問題カードを面接官に返却して退出する
カード問題を終えて、受験者本人の意見を答える質問に回答したら試験は終了です。
問題カードは返却することになっているので、やるべきことはカードを面接官に手渡し、部屋から退出することのみになります。
5つの流れを頭に入れておけば、どんなに緊張していてもある程度は対応できます。繰り返し確認をしておきましょう。
英検二級の二次試験合格に役立つ対策
英検二級の二次試験合格を目指すために役立つ、5つの対策方法を紹介します。
一次試験を突破してからでも間に合うので、慌てず落ち着いて二次試験合格に向けた学習をしていきましょう。
パッセージ問題の対策
二次試験の1問目に出題されることの多いパッセージ問題は、質問の内容自体は3級や準二級と同等レベルです。
しかし、文章をそのまま抜き出して答えられるようなものではありません。
答えになる文章をパッセージから見つけ出し、文法や指示語を変えたり付け足したりして答えることが必要です。
質問の形に沿うようにそのままの文章を使うのではなく、矛盾のないように主語や接続詞を変えて答える練習をしておきましょう。
イラスト展開説明の対策
二次試験のイラスト展開説明の問題では、基本的に3枚のイラストにストーリー性を持たせて英語で描写していくことになります。
また、イラストの説明をするときは既に起きた出来事として過去形で説明することが大切です。
各コマについては二文程度の説明で問題はありません。
説明のコツとしては、一文目で人物がどのような状況なのか説明します。
二文目では、人物が考えていることの説明やセリフを引用し、文章を作成すれば、要点を簡単にまとめられるでしょう。
過去問題を繰り返し解く
パッセージ問題・イラスト展開説明、両方に慣れるためには二次試験の過去問題を繰り返し解いていくことが必要不可欠です。
過去問題であれば、どのような質問がされるのか傾向を知ることもできるため、自ずと答え方も身につくようになっていきます。
ネット上で紹介されているものや、参考書で過去問題が取り扱われているものもありますが、まずは過去問題にチャレンジしてみましょう。
英検二級の二次試験で出題される形が分かっていれば、試験当日に慌てることもありません。
英会話アプリやCDでシャドーイング
英会話アプリや、CDを使ったシャドーイングも英語での受け答えが必要になる二次試験の学習に役立ちます。
参考書についているCDであれば回答も付いているので、発音に気をつけながら繰り返しシャドーイングを行っていきましょう。
日頃から英語で話す癖をつけておけば、試験当日も違和感なく英語での会話が行えるようになります。
二次試験の配点を意識して練習を重ねる
英検二次試験の配点は650点で、そこから460点以上のスコアで合格です。
- 英検二級二次合格ライン460
(出典:公益財団法人日本英語検定協会)
音読と質問に答える問題に比重が置かれているため、全体的に6割以上はとっておきたいです。
また試験中の態度も採点に影響を与えるため、挨拶はもちろん、大きな声ではっきりと受け答えに集中し、入室から退室まで一般的なマナーを守ることを意識しましょう。
質問にだけ答えられれば良いと考えていると、点数が1点足りなかったとケースもあります。
ネット上で公開されている、面接動画を参考に練習することをおすすめします。
英検二級の二次対策ならベテランぞろいの場所で
英検二級の二次面接は、社会生活での雑談レベルを要求している試験ですが、高校生の授業や耳にする表現やスピードを意識しておけば対応は可能です。
ただし、本番は緊張も相まって想像以上に相手が話す速さに戸惑い、普段どおりに振る舞えないこともあります。
英検二級の二次試験で合否を分ける意見の解答も、過去問を通して答え方のパターンをみにつけておけば初見でも対応できる情報は当日見つかるはずです。
面接までの時間で、情報を見つけ身の回りのことを当てはめて答えるトレーニングが求められます。
英検二級は受験で優遇措置がもらえる英語資格であり、そのための二次試験に燃えている学生も多いでしょう。
是非この記事を参考に、英検二級合格を目指してみてください。
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