「日大大学文理学部の英語は、どう対策するのがベスト?」
「日大文理学部の英語って、難しい?」
この記事は、日本大学文理学部を目指す受験生の疑問に答えるべく、目黒の英語専門塾ENGLISH-Xが制作しました。
日大文理学部英語の傾向や問題攻略に向けた対策・勉強法&おすすめ参考書もお伝えします。受験を考えている方は、ぜひ最後までお読みください!
※この記事は、7〜8分で読めます。
Contents
日本大学文理学部の英語【概要】
この記事では、日本大学文理学部の一般選抜(N方式)の英語について解説をします。まずはN方式の主な特徴を、以下でチェックしましょう。
- 大学独自問題で実施される
- 全学部の統一試験である
- 複数の学部・学科を併願できる
N方式は、全国各地の会場で受験ができます。またA方式(学部個別試験)と同時出願することで検定料の負担を減らせるメリットもあり、日本大学への進学を強く希望する人にとっては、とても重要な試験です。
文理学部の複数学科を受けたり、他学部と併願したりする人の出願はマストになるはずです。合格の可能性を広げる大切な試験の詳細を、以下でさらに見ていきましょう。
時間・配点
N方式の英語の試験は、60分で実施されます。また英語の配点は、300点満点のうち100点です。受験に必要な科目は学科ごとに変わり、主に3つに分かれます。以下の表で、ざっくりとチェックしましょう。
|
タイプ1 哲学科など |
タイプ2 中国語学科など |
タイプ3 地球科学科など |
科目1 |
国語 |
国語 数学① 数学② |
数学② |
科目2 |
地歴 公民 数学① ※いずれか1つ |
地歴 公民 理科 ※いずれか1つ |
理科 |
科目3 |
英語 |
英語 |
英語 |
いずれも100点満点なので、英語は全体の3分の1を占めています。なお上記科目の得点は、大学によって標準化得点に換算され、合否の判定に用いられます。
出題・解答方式
近年の日本大学文理学部(N方式)の英語は、大問8つの構成です。解答は、すべて記号選択式(マーク式)となっています。
記述やリスニングは出ていないので、現時点では英作文やリスニングに特化した対策は不要と考えてOKです。ただし傾向が変わる可能性もあるため、最新情報は必ず確認しましょう。
日本大学文理学部の英語【大問別の傾向】
近年の日本大学文理学部の英語は、以下のような出題内容となっています。長文読解や対話文読解もあるので総合的な問題に見えますが、語彙や文法・語法の知識を問う問題の割合が多くなっているのが特徴です。
大問 |
出題 |
主な設問 |
大問1 |
語彙と文法・語法 |
適語句選択 |
大問2 |
語彙と文法・語法 |
適語句選択 |
大問3 |
語彙と文法・語法 |
適語句選択 |
大問4 |
長文読解 |
空所補充 |
大問5 |
長文読解 |
内容理解 |
大問6 |
対話文読解 |
内容理解 |
大問7 |
文法・語法 |
語句整序 |
大問8 |
長文読解 |
語句整序 |
日本大学文理学部の英語(N方式)には、第1期と第2期がありますが、どちらも問題形式は同じです。以下で各大問ごとの傾向を解説するので、しっかりチェックしていきましょう。
大問1〜3:適語句選択
大問1〜3の設問は、いずれも短文の空所に入る適語句を4つの選択肢から選ぶ問題です。また各大問には、以下のような出題傾向が見られます。
- 大問1:主に文法知識を問う
- 大問2:主に単語の知識を問う
- 大問3:主に熟語の知識を問う
問題レベルは標準的なので、基礎が固まっている多くの受験生はスラスラと解けるでしょう。ライバルに負けないためには、失点を最小限に減らすことが重要です。
大問4:空所補充
大問4では、300〜400語程度の英文中の空所に、適切な語句を埋めることが求められます。ここで問われるのも、メインは語彙力です。
空所前後の内容を把握するのには、文法知識にもとづく基本的な読解スキルが必要です。しかし精読する必要はなく、語彙力があれば正解を選べます。
また各設問の解答を選ぶために、すべての英文を読む必要はありません。できるだけ時間をかけず、多くの正解を積み重ねたい大問です。
大問5:長文読解
大問5は、日本大学文理学部(N方式)の英語における数少ない読解問題です。各設問にある途中で途切れた英文の続きを選択肢から選び、本文内容に合う文を完成させることが求められます。なお長文の長さは、500〜600語程度です。
1つ1つの選択肢が長いので、解答の選択には少し時間がかかるでしょう。効率よく問題を解くためには、長文を読み始める前の「問題文と選択肢の先読み」が有効です。
また他の大問より1つの設問にかかる労力が大きくなるため、1問あたりの配点が高くなると予想されます。難易度は決して高くないので、着実に得点を積み重ねましょう。
大問6:対話文読解
大問6は、2〜3人で行われる20行前後の対話文を読んで、内容に合う選択肢を選ぶ問題です。大問5と同じように、途中で途切れた英文の続きを選択肢から選んで解答します。
大問6の対話文読解でも、問題文と選択肢の先読みが有効です。解答の根拠を探しながら読めば、選択肢のチェックもスムーズになります。
この大問の難易度も、決して高くありません。大学受験レベルの標準的な英語力をきちんと養えていれば、難なく対応できるでしょう。ただし数字が絡む設問や本文内容からの類推を求められる設問では、他よりも選択肢の中身を正確に把握する力が特に必要です。
大問7:語句整序
大問7の設問は、いずれも語句整序(並び替え)で、感覚的には和文英訳に近い問題です。受験者には、問題文にある日本語の文を参考にしつつ、用意されたすべての語句を並べて解答を作ることが求められます。
難しい単語もあまり使われていないので、一定の語彙力と文法・語法の力があればバッチリ解けるでしょう。できれば全問正解を狙いたい大問です。
大問8:語句整序
大問8には、大問7とは傾向の異なる語句整序が出題されており、難易度も少し上がります。400〜500語ほどの長文中にある空所に、用意された語句を並び替えて、意味の通じる英文を完成させる形式です。
大問7のように和文のあるタイプと違い、あらかじめ目指すべき英文の正解はありません。よって文脈から作るべき英文を類推しつつ、語彙と文法・語法の視点から解答を組み立てる必要があります。
日本大学文理学部英語の対策・勉強法&おすすめ参考書
標準的な英語力を養えば、日大文理学部の英語にはしっかり対応できます。したがって、無理に応用問題や難しい参考書に取り組む必要はありません。
以下では、5つのステップに分けて勉強法を解説しています。日大の文理学部を志す人はもちろん、他学部の併願を考える受験生も必見です。
- 語彙力を高める
- 文法・語法を網羅する
- 英文解釈を学ぶ
- 長文読解の経験を積む
- 過去問演習で仕上げる
解説のなかでは、各ステップの学習でおすすめしたい参考書も紹介します。ぜひ参考にしてください。
1.語彙力を高める
語彙力は、大学入試のどのレベルの問題を解くうえでも重要です。語彙のインプット学習は、標準レベルより少し上を目指しましょう。
日大の文理学部を目指す受験生には『ターゲット1900(旺文社)』がおすすめです。問題レベルよりも高い語彙力が身につくので、余裕をもって入試に臨めます。
またアウトプットの学習で、きちんと鍛えた語彙力が入試レベルの問題に通用するものになっているかを確かめましょう。意味の似た単語を比べる設問など、まぎらわしい設問に強くなるためには、とにかく経験値を高めるのがベストです。
たとえば英検2級の大問1がスラスラ解けるレベルになれば、自信をもってOKです。また少々オーバーワークにはなりますが、英検準1級の大問1を解く力があれば高得点は間違いなしです。
2.文法・語法を網羅する
日大文理学部の一般選抜(N方式)の英語では、主に大問1や大問4で文法・語法の知識が問われます。類似問題は一般的な参考書(問題集)にもあり、過去問以外にも練習の機会を得られるため、積極的にアウトプット学習を行いましょう。
おすすめの教材は、まず『Next Stage英文法・語法問題(桐原書店)』です。多くの人にとって、網羅的に文法知識をチェックをするのに適しています。より実践的な問題に取り組みたい人は、最後に『全解説 入試頻出 英語標準問題1100』で解答力アップも狙いましょう。
また文法・語法が苦手な人や復習不足を感じる人は、文法・語法の知識を整理する時間も必要です。いきなりアウトプットの学習に入らず、講義形式の文法書で文法・語法の復習をひととおり終えましょう。ここで活用したい参考書は、以下のとおりです。
- 大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】(ナガセ)
- 世界一わかりやすい 英文法・語法の特別講座(KADOKAWA)
英語が苦手な人は、解説が非常に丁寧で取り組みやすい『大岩のいちばんはじめの英文法』から学習を始めることを推奨します。文法・語法をある程度理解しているなら、より充実した学習が可能な『世界一わかりやすい 英文法・語法の特別講座』がおすすめです。
3.英文解釈を学ぶ
日大英語の長文は、標準レベルです。よって共通テストの長文を読んで、内容が楽に理解できるレベルになればOKです。難解な英文解釈は求められませんが、スラスラ読めるようになっておきましょう。
基礎から長文読解を学びたい人には、まず『関正生のThe Rules英語長文問題集1(旺文社)』がおすすめです。丁寧な解説で文構造への理解が深まり、英文を正確に訳す力が養えます。また同シリーズの『2 入試標準』まで取り組めば、十分な力を養えるでしょう。
共通テストの長文が初めからスラスラ読める人は、英文解釈の学習に時間を割かなくてもOKです。しかし長文演習の前に、取り組んで損することはありません。時間があるなら、ぜひ英文解釈も学びましょう。
4.長文読解の経験を積む
英文解釈の学習に取り組んだ後は、どんどん長文演習に取り組んでください。これまでの傾向を考慮すると、500語ほどの長文読解には適応すべきでしょう。演習におすすめの問題集は、以下のとおり。
- やっておきたい英語長文300(河合出版)
- やっておきたい英語長文500(河合出版)
「日大文理学部が第一志望で、日大以外の受験はしない」という人は、共通テスト対策が眼中にないかもしれません。しかし共通テストのリーディング対策は、長文読解の力を高める絶好の機会です。
学校などで共通テストの過去問や問題集を解く機会もあるはずなので、そのチャンスもしっかりと利用しましょう。また対話文のケアは、長文対策を通じてカバーできます。
5.過去問演習で仕上げる
最後は、なんといっても過去問演習です。可能なかぎり手に入れられる過去問を利用して、緊張感を持って取り組んでください。厳密に時間を計った演習は、マストです。
とはいえ過去問は傾向が変わったり、数に限りがあったりもします。そんな場合は、学部別に実施される、A方式の過去問に取り組むのがよいでしょう。また英検2級の過去問には、日大英語と共通した要素もあるため、利用価値があります。
日本大学文理学部の英語の難易度・レベルは?
記事で解説したとおり、問題そのものの難易度は、大学入試では標準レベルです。ただし解きやすい問題が多い一方、60分という試験時間にしての問題ボリュームが多い点には注意も必要です。問題を効率よく解く準備は、しっかり行いましょう。
以下では、偏差値や入試結果から見る難易度も解説しています。日本大学文理学部を受験する可能性のある方は、ぜひチェックしてください。
偏差値から見る難易度・レベル
偏差値から見る日大文理学部の英語の難易度も、標準レベルと考えてOKです。なぜなら偏差値50に達していれば、文理学部のいずれかの学科に合格できるチャンスがあるからです。各学科の偏差値(N方式の第1期)は、以下で把握しておきましょう。
- 心理:55.0
- 教育:52.5
- 歴史:52.5
- 情報科学:50.0
- 社会:50.0
- 社会福祉:50.0
- 中国語中国文化:50.0
- 英文:50.0
- 国文:50.0
- 体育:50.0
- 化学:50.0
- 哲学:50.0
- 数学:47.5
- 物理:47.5
- 生命科学:47.5
- 地理:47.5
- 地球科学:47.5
- ドイツ文:47.5
引用:旺文社パスナビ「文理学部 偏差値・共通テスト得点率(2024)」より
「偏差値で50通用する」とはいえ、上のように日大文理学部の偏差値は学科ごとに幅広く分布しています。またA方式(学部個別)やC方式(共テ利用)など、異なる入試では偏差値の上下も見られます。希望する学科に合格するためには、それぞれの基準以上を目指してください。
平均点と合格最低点から見る難易度・レベル
各科目の受験者平均は、公表されていません。こちらの情報は、あくまで得点標準化後の合格最低点を参考にしていることを、ご承知おきください。
結論、当然ながら入試の難易度は学科ごとに違います。日大文理学部の入試で合格を掴むのに必要な得点は、学科ごとに異なるからです。
本記事で取り上げた「N方式・第1期」の合格最低点は、以下のとおりです。表には、各学科の直近3年分の結果を記載しています。
学部 |
2024年度 |
2023年度 |
2022年度 |
哲学科 |
159.6 |
159.3 |
161.6 |
史学科 |
171.1 |
169.1 |
170.4 |
国文学科 |
158.1 |
158.0 |
160.7 |
中国語中国文化学科 |
151.2 |
152.6 |
166.3 |
英文学科 |
209.2 |
225.8 |
212.6 |
ドイツ文学科 |
151.0 |
150.3 |
152.7 |
社会学科 |
169.3 |
178.0 |
171.2 |
社会福祉学科 |
150.8 |
150.9 |
158.7 |
教育学科 |
160.6 |
158.2 |
160.9 |
体育学科 |
159.1 |
150.8 |
156.2 |
心理学科 |
170.1 |
176.9 |
177.0 |
地理学科 |
153.9 |
157.3 |
164.1 |
地球科学科 |
149.5 |
150.9 |
161.7 |
数学科 |
206.9 |
210.3 |
222.0 |
情報科学科 |
155.4 |
159.4 |
166.6 |
物理学科 |
147.4 |
150.3 |
148.3 |
生命科学科 |
150.3 |
157.2 |
159.2 |
化学科 |
149.3 |
153.1 |
160.5 |
直近3年の最高点は、英文学科 (2023年度) の225.8 点で、最低点は物理学科 (2024年度) の 147.4 点でした。また表をもとに算出すると、全期間・全学科の平均は163.0 点となります。
これらを参考にすると、学科にこだわらない場合は難易度が下がります。3科目で約180点(6割)取れれば、文理学部のたいていの学科に合格可能だからです。よって英語が苦手な人でも、まずは最低6割以上を目指すべきでしょう。
日本大学文理学部の英語対策は基礎が大事!
日大の文理学部の英語は、標準レベルの力を養うことで高得点が取れます。ただし試験時間に対する問題ボリュームは多いので、効率よく問題を解く練習が不可欠です。また英語力の基礎となる語彙と文法・語法の知識は、意識的に高めましょう。
しかし英語が苦手な受験生や、学習の仕方に悩む受験生もいることでしょう。そんなお悩みは、英語専門塾であるENGLISH-Xにお任せください。日大の文理学部英語を、最短距離で攻略するための学習を徹底的にサポートします!
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