「今の自分に必要なのは、どんな参考書ルート?」
「志望大レベルに到達するための参考書ルートは?」
こんな疑問に答えます!
本記事は目黒の英語専門塾ENGLISH-Xが、志望大への合格を目指す受験生のために制作しました。
求められる英語力を手に入れるための参考書ルートをレベル別に紹介するので、自信を持って学習に取り組みたい受験生や少しでも効率よく英語の成績を上げたい受験生は、ぜひ最後まで読んでください。
英語参考書の4つのレベル別ルート
この記事では、英語の受験勉強を進めるにあたって採用する「参考書のルート」を、4つのレベルに分けて紹介します。
- 高校基礎レベル
- 共テ・日大レベル
- 国公立・MARCHレベル
- 旧帝大・早慶レベル
各レベルの参考書ルートを「単語・熟語→文法→英文解釈→長文」の順番で紹介します(取り組むべきものが、2冊以上ある場合は番号で取り組む順番を表記しています)。順番に取り組めば効率よく英語力が高められるルートになっているので、ぜひ参考にしてください。
高校基礎レベル
受験に向けた準備を丁寧に行うためには、高2の12月までには高校基礎レベルを突破したいところです。レベルの高い大学を目指す場合は、さらに早いタイミングでの突破を目指しましょう。高校基礎レベルに到達するための参考書ルートは、以下のとおりです。
- 【単語・熟語】英単語ターゲット1200(旺文社)
- 【文法①】肘井学のゼロから英文法が面白いほどわかる本(KADOKAWA)
- 【文法②】高校英語文法基礎パターンドリル(文英堂)
- 【英文解釈①】動画でわかる英文法[読解入門編](旺文社)
- 【英文解釈②】はじめの英文読解ドリル(旺文社)
- 【長文読解①】The Rules 英語長文問題集1 入試基礎(旺文社)
- 【長文読解②】英語長文ハイパートレーニング レベル1超基礎編(桐原書店)
単語・熟語
英語が苦手な受験生は、はじめに単語力を高めましょう。入試問題の大半を占める長文を読み解くには、語彙力が欠かせません。
基礎的な単語を覚えるのに、おすすめなのは『英単語ターゲット1200(旺文社)』です。構成がシンプルで、一語一義で覚えるのに向いているため、頻出単語とその意味の暗記に取り組みやすくなっています。熟語は、わからないものをチェックして覚えればOKです。
文法
基礎レベルの語彙力を身につけると同時に、次は文法の理解度を高めましょう。以下のインプット系とアウトプット系の2冊に取り組むことで、高校英語の基礎力を養うことが可能です。
- 肘井学のゼロから英文法が面白いほどわかる本(KADOKAWA)
- 高校英語文法基礎パターンドリル(文英堂)
上に示した参考書は、英語が苦手な人でも基礎レベルまでの学習に取り組みやすいのが特徴です。「1」で基礎を学び、次に反復学習に適したドリル形式の「2」で、文法知識を定着させていく流れで学習を進めましょう。
英文解釈
長文読解の演習量を増やす前に、英文解釈に取り組むのがセオリーです。なんとなく読むのではなく、英文を論理的に読んでいくスキルを養いましょう。英文解釈の基礎力を磨くためにおすすめの参考書は、以下の2冊です。
- 動画でわかる英文法[読解入門編](旺文社)
- はじめの英文読解ドリル(旺文社)
「1」は、その名のとおり動画で視覚的に学べるので、英語に苦手意識のある人におすすめ。また「2」は短い例文を使ってSVOCを捉える練習ができるので、取り組みやすい参考書です。
長文読解
英文解釈のトレーニングが終わったら、長文読解の演習に入りましょう。基礎から標準までの力は、以下の参考書で鍛えます。
- The Rules 英語長文問題集1 入試基礎(旺文社)
- 英語長文ハイパートレーニング レベル1超基礎編(桐原書店)
「1」は、英文解釈から長文演習に移行する際の1冊目として最適な参考書です。解説がわかりやすく、多くの受験生に人気があります。長文は12題あり、1日1題ペースなら2週間ほどで解き終わるでしょう。
また「2」も、文構造に関する解説が詳しくなっています。音読を通じて、英文を左から読んで即理解する練習ができるコンテンツもあります。
共テ・日大レベル
この記事では、共通テストや日東駒専のレベルを大学受験の標準レベルと位置づけます。標準レベルの参考書ルートは、以下のとおりです。
- 【単語・熟語①】英単語ターゲット1400(旺文社)
- 【文法①】大学入試 はじめの英文法ドリル(旺文社)
- 【文法②】英文法ポラリス1(KADOKAWA)
- 【英文解釈①】読解のための英文法が面白いほどわかる本 必修編(KADOKAWA)
- 【英文解釈②】入門 英文解釈の技術70(桐原書店)
- 【長文読解①】The Rules 英語長文問題集2 入試標準(旺文社)
- 【長文読解②】英語長文ポラリス1 標準レベル(KADOKAWA)
- 【長文読解③】英語長文ハイパートレーニング レベル2標準編(桐原書店)
このレベルまで到達できれば、自信を持って受験できる大学が増えるでしょう。各分野の学習について、以下で解説します。
単語・熟語
共通テストや日大レベルまでなら『英単語ターゲット1400(旺文社)』に取り組めばOK。ただし『英単語ターゲット1200』レベルまでの単語が定着していることが前提です。
熟語は不明なものが出てくる度にチェックすればOKなので、標準レベルでは参考書なしでも構いません。もし取り組む余力があれば、『英単語ターゲット1000(旺文社)』で熟語も覚えましょう。Part1まで取り組めば、標準レベルはクリアです。
文法
標準レベルの文法力を鍛えるためには、以下の参考書ルートをたどってください。
- 大学入試 はじめの英文法ドリル(旺文社)
- 英文法ポラリス1 標準レベル(KADOKAWA)
進学校に通う受験生は、インプットの学習が一通り済んでいるはずなので、この2冊で理解度を確認してください。反復練習ができるドリル形式の「1」で、基礎から標準までの文法知識を定着させます。その後、頻出問題に触れることができ、解説も充実している「2」で仕上げに入りましょう。
英文解釈
共通テストの問題も中堅私大の問題も、リーディングが問題の大半を占めます。英文をスラスラ読んで得点を積み上げるために、英文解釈のスキルを高めましょう。おすすめの参考書は、以下のとおりです。
- 読解のための英文法が面白いほどわかる本 必修編(KADOKAWA)
- 入門 英文解釈の技術70(桐原書店)
「1」は解説がとにかく丁寧なので、英文解釈の参考書のはじめの1冊におすすめです。短い例文で多くの文法テーマについて学べ、学習も進めやすくなっています。
「2」は、英文解釈の実力試しにおすすめの参考書です。解説は「1」ほど詳しくはありませんが、全文に対するSVOC表示や和訳もあり、英文解釈の経験を積むのに最適な参考書です。
長文読解
ここでは、本記事で解説している「高校基礎レベル」をクリアしていることを前提に、以下の参考書をおすすめします。
- The Rules 英語長文問題集2 入試標準(旺文社)
- 英語長文ポラリス1 標準レベル(KADOKAWA)
- 英語長文ハイパートレーニング レベル2標準編(桐原書店)
上記のすべての参考書には全英文にSVOC表示があり、演習と復習を通じて着実に読解力を高められます。「1」で長文読解の準備をしていき、さらに「2〜3」で実践に近い演習を積むルートになっています。いずれの参考書とも音声が提供されていて音読しやすいのも魅力です。長文演習をこなしつつ、スピーディな読解力も養いましょう。
地方国公立・MARCHレベル
地方国公立やMARCHレベルと標準レベルとの大きな違いは、語彙レベルと文章量です。標準レベルよりさらに語彙力を高めて、長文演習に時間を割きましょう。参考書ルートは、以下のとおりです。
- 【単語・熟語①】英単語ターゲット1900(旺文社)
- 【単語・熟語②】英熟語ターゲット1000(旺文社)
- 【文法①】英文法ポラリス2(KADOKAWA)
- 【文法②】英文法ファイナル問題集 標準編(桐原書店)
- 【英文解釈①】英文解釈ポラリス1(KADOKAWA)
- 【英文解釈②】基礎 英文解釈の技術100(桐原書店)
- 【長文読解①】The Rules 英語長文問題集3 入試難関(旺文社)
- 【長文読解②】英語長文ポラリス2 応用レベル(KADOKAWA)
- 【長文読解③】やっておきたい英語長文500〜700(河合出版)
志望大学・学部(学科)の問題に合わせた対策も合格のカギとなりますが、まずは基本的な参考書ルートを見ていきましょう。
単語・熟語
地方国公立・MARCHレベルの単語力を身につけるためには、最低でも『英単語ターゲット1900(旺文社)』の1500番まで仕上げましょう。また熟語は『英熟語ターゲット1000(旺文社)』のPart4まで仕上げてください。
先に示した覚えるべきラインは、あくまで目安です。余裕があれば、単語帳も熟語帳も全部覚えるつもりで取り組みましょう。
文法
共テ・日大レベルの文法力があれば、すでに一定の文法問題に対応できる力は備わっています。しかし、さらなるレベルアップを目指しましょう。基本的な参考書ルートは、以下のとおりです。
- 英文法ポラリス2 応用レベル(KADOKAWA)
- 英文法ファイナル問題集 標準編(桐原書店)
ポラリスシリーズで着実にレベルを高めていき、シリーズの3で完成度を高めるイメージです。『英文法ファイナル問題集 標準編』は、難易度別の10回分のテストで実力が試せるので、苦手の発見や克服にぴったりです。
ただし地方国公立やMARCHの入試問題は、大学・学部(学科)によって大きく傾向が異なる点に注意が必要。長文読解のなかに文法力を必要とする設問が出たり、大問1つが文法問題として独立していたりパターンも多様なので、過去問分析も徹底してください。
英文解釈
英文解釈でも、当然ながら標準より高い力が求められます。ふさわしい力を身につけるために、まずは以下の2冊に取り組んで長文演習に入りましょう。
- 英文解釈ポラリス1(KADOKAWA)
- 基礎 英文解釈の技術100(桐原書店)
「1」を仕上げれば、英文解釈のレベルを基礎から地方国公立・MARCHレベルまで引き上げることが可能です。その後「2」に取り組んで、演習量を増やしましょう。目標のレベルより高い問題もありますが、英文解釈の腕試しには最適です。
長文読解
地方国公立・MARCHレベルの問題では、標準より長い英文を目にする機会が増えます。なかには700〜1000語程度の超長文もあり、英文をスラスラ読んで、サクサク設問を解く力も要求されます。
- The Rules 英語長文問題集3 入試難関(旺文社)
- 英語長文ポラリス2 応用レベル(KADOKAWA)
- やっておきたい英語長文500〜700(河合出版)
The Rulesシリーズは1〜2から取り組むのがベストですが、英文解釈の基礎力があれば「1」からスタートしてOKです。記述形式の問題にも対応しているので、国公立や難関私大の対策も可能です。
「2」のポラリスまで仕上げた時点で、よい演習はできていますが、実践演習の量には少し物足りなさもあります。したがって「3」のやっておきたいシリーズに取り組み、演習を積みましょう。志望する大学・学部(学科)に応じて、500か700(もしくは1000)に取り組んでください。
その他
私大の入試には記述がないこともありますが、特に国公立では出題されるケースがほとんどです。記述力アップにおすすめの参考書も紹介するので、該当する受験生はぜひ参考にしてください。
- 大学入試 英語長文プラス 記述式トレーニング問題集(旺文社)
- 大学入試 英作文ハイパートレーニング和文英訳編(桐原書店)
『大学入試 英語長文プラス 記述式トレーニング問題集(旺文社)』は、地方国公立レベルの英語長文対策ができ、特に下線部和訳や内容説明の記述問題に集中して取り組みたい人におすすめです。設問ごとに詳しい解説や採点基準があるので、自己採点もしやすくなっています。
『大学入試 英作文ハイパートレーニング和文英訳編(桐原書店)』は、英作文の対策をスタートするのに最適な1冊です。自由英作文が出るなら、同シリーズの『自由英作文編』もやりましょう。
旧帝大・早慶レベル
ここでは、地方国公立やMARCHレベルの学習を終えてきたことを前提とした、旧帝大・早慶レベルの参考書ルートを紹介します。基本ルートは、以下のとおりです。
- 【単語・熟語①】英単語ターゲット1900(旺文社)
- 【単語・熟語②】英熟語ターゲット1000(旺文社)
- 【単語・熟語③】英検準1級単熟語EX(ジャパンタイムズ出版)
- 【文法①】英文法ポラリス3 発展レベル(KADOKAWA)
- 【文法②】英文法ファイナル問題集 難関大学編(桐原書店)
- 【英文解釈①】英文解釈ポラリス2(KADOKAWA)
- 【英文解釈②】ポレポレ英文読解プロセス50(代々木ライブラリー)
- 【長文読解①】The Rules英語長文問題集4 入試最難関(旺文社)
- 【長文読解②】英語長文ポラリス3 発展レベル(KADOKAWA)
単語・熟語
最難関大学を目指す人は、単語帳2冊と熟語帳1冊を準備するのがベストです。単語・熟語帳のルートは、次のとおりです。
【単語帳】
- 英単語ターゲット1900(旺文社)
- 英熟語ターゲット1000(旺文社)
- 英検準1級単熟語EX(ジャパンタイムズ出版)
まずは、基礎固めとして「1〜2」に取り組みましょう。その後は、ハイレベルな入試問題への対応力をさらに高めるために「3」に取り組んでください。
「3」はタイトルのとおり英検準1級の対策用に作られた参考書ですが、語源や派生語・関連表現が充実しているため、効率よく語彙力を高めるのに役立ちます。また最難関の入試に出てくる語彙のレベルは、英検準1級に近いこともあり入試対策にも通用するはずです。
文法
難関大を受験する人は一定の文法知識があるはずなので、再学習用の参考書は基本的に必要ないでしょう。おすすめの参考書ルートは、以下のとおりです。
- 英文法ポラリス 3 発展レベル(KADOKAWA)
- 英文法ファイナル問題集 難関大学編(桐原書店)
まずは旧帝大や早慶の出題傾向を踏まえた問題が豊富な「1」に取り組むことで必要な力を鍛え、最終的に「2」で実力を試してください。難易度の異なる10回のテストがあるので、苦手なポイントの発見と克服に役立つはずです。また「2」は出題が文法分野ごとではなくランダム形式になっているので、より実践形式に近い形で取り組める点も魅力の1つです。
英文解釈
ハイレベルな長文を読むためには、それ相応の英文解釈の力が欠かせません。以下の参考書で、その対応力を鍛えましょう。
- 英文解釈ポラリス2(KADOKAWA)
- ポレポレ英文読解プロセス50(代々木ライブラリー)
まずは旧帝大や早慶レベルの例文を多く採用している「1」から取り組んで、英文解釈のレベルを高めましょう。ただし可能であれば、英文解釈の理解を深めるために『英文解釈ポラリス1』から取り組むのがおすすめです。
最後は「2」で完成度を高めましょう。よく比較される『英文読解の透視図(研究者)』よりも文法分野のバランスがとれていて、集中的に取り組みやすい『ポレポレ』で仕上げるのをおすすめします。
長文読解
長文読解のおすすめ参考書ルートは、以下のとおりです。かなり難易度が高く学習の負荷もかかりますが、ここまでの学習が充実していれば対応できるはずなので頑張ってください。
- The Rules英語長文問題集4 入試最難関(旺文社)
- 英語長文ポラリス3 発展レベル(KADOKAWA)
どちらもシリーズ最高峰のレベルの参考書です。まずは「1」で、難関大レベルの長文に触れつつ問題の解き方を学びましょう。その後「2」に取り組んで、仕上げに入る流れです。全文にSVOCが表示されているので、しっかり復習もできます。『ポラリス』シリーズは、近年の英語長文のテーマも反映しているので、演習を通じて背景知識も深められるはずです。
基本的に「2」を終えたなら、過去問で演習を積めばOKです。しかし、もっと演習量を確保したい人は『やっておきたい英語長文(学研プラス)』シリーズをルートに追加してください。同シリーズの700や1000に取り組むことで、ボリュームの多い長文演習が可能です。
その他
ここでは特色の強さやニーズの高さを考慮して、東大・京大・早慶の参考書ルートに追加したい参考書も紹介します。過去問演習が最も有効な対策にはなりますが、学習をさらに充実させたい人は、ぜひ参考にしてください。
東大受験に加えたい参考書ルート
旧帝大・早慶レベルの基本ルートになかった参考書で、準備の差がつきやすい要約や英作文・リスニング対策もしておきましょう。苦手な分野の補強から始めるべきですが、特に偏りがなければ配点の高いリスニングや英作文から優先するのがおすすめです。
- 鉄緑会 東大英語リスニング(KADOKAWA)
- 英作文ハイパートレーニング 和文英訳編(桐原書店)
- 英作文ハイパートレーニング 自由英作文編(桐原書店)
- 厳選30題で学ぶ!英文要旨要約トレーニング(駿台文庫)
リスニング対策には『鉄緑会 東大英語リスニング(KADOKAWA)』がおすすめです。入試と同じレベル・傾向の問題が12回分用意されているので、しっかり対策ができます。
英作文は『英作文ハイパートレーニング 和文英訳編(桐原書店)』から始めて、同シリーズの『自由英作文編』まで取り組みましょう。また要約対策には、パラグラフの要点をまとめる練習ができる『厳選30題で学ぶ!英文要旨要約トレーニング(駿台文庫)』がおすすめ。
京大受験に加えたい参考書ルート
京大英語は、英文の「表現力」と「解釈力」を重視する傾向があります。最低でも、以下の「1〜2」に取り組み、余裕があれば「3」までやりましょう。
- 英作文ハイパートレーニング 和文英訳編(桐原書店)
- 英作文ハイパートレーニング 自由英作文編(桐原書店)
- 最難関への英作文ハイパートレーニング(桐原書店)
追加したい参考書ではありませんが、京大志望者は「基本ルート」で紹介している『ポレポレ』ではなく『英文読解の透視図』に取り組んで、英文解釈を仕上げるのがおすすめ。より網羅性が高く、ハイレベルな英文解釈の演習量を確保できるためです。
早慶受験に加えたい参考書ルート
以下の参考書は、早慶の受験生が過去問演習前にやっておく価値のあるものです。学部別に注意すべき大問や設問の解き方が学べます。
- 世界一わかりやすい早稲田の英語(KADOKAWA)
- 世界一わかりやすい慶應の英語(KADOKAWA)
また早慶の問題は長い英文や難しい単語が多いため、すべてを理解するのは難しいことも…。そんなときにパラグラフリーディングの視点があれば、論理展開から内容を推測して読み進められます。練習におすすめの参考書は、以下の2つです。
- パラグラフリーティングのストラテジー1 読み方・解き方編(河合出版)
- パラグラフリーティングのストラテジー2 実戦編 私立大対策(河合出版)
『読み方・解き方編』で基礎を学び、『実践編 私立大対策』で実践していく流れで学習を進めます。英文解釈の学習を終えた後か、長文演習と並行して取り組むのがベストです。
英語の参考書のレベル別ルートにおける注意点3選
参考書ルートを利用する前に、受験生に心得てもらいたい点もあります。参考書ルートに関する注意点も参考にして、より学習を充実させていきましょう。
1.今の学力に合う参考書ルートを利用する
参考書ルートを使って学習を進めたい方は、必ず今の実力に合う参考書ルートを選んでください。実力に見合わない参考書で学習を続けることは、思うように成果が上がらない原因になってしまいます。
レベルが高すぎるものは、こなすのに時間や労力を使いすぎるので消化不良に終わってしまいます。また実力よりレベルが低いものを解いても、成長は見込めません。「自分に適したレベルであるか」を見極めるためには、以下の指標を参考にしてください。
- 過去問(や同レベルの問題)の得点が8割以上
→1つ上のレベルのルートに進む
- 過去問(や同レベルの問題)の得点が6〜7割
→そのレベルの参考書を仕上げる
- 過去問(や同レベルの問題)の得点が5割未満
→1つ下のレベルから学習する
可能であれば、購入前に書店で参考書に目を通してみるのがよいでしょう。少しだけ問題を解いてみて、実際の感触を確かめるのがベストです。
2.志望大レベルから逆算して計画を立てる
参考書ルートを利用して学習する場合、求められる英語レベルから逆算して計画を立てましょう。無計画なまま学習を進めても、スムーズに目標に到達できないからです。
きちんと計画を立てれば、
- いつから
- いつまでに
- どんなペースで
学習を進めるべきかが明確になり、自ら日々の学習が管理しやすくなります。
人によっては長文が苦手だったり英作文が苦手だったり、優先して勉強するべき技能も異なるでしょう。過去問の研究をすれば、集中して学ぶべきポイントも変わってきます。どの参考書をいつまでに解くのかを決め、目標に対する進捗を確かめながら学習を進めましょう。
3.参考書1冊の習熟度にこだわる
参考書ルートに沿った学習を続けるうえで、最も危険なのは中途半端な理解のまま進むことです。進捗を守って学習することは、目標に近づく第一歩です。しかし1冊ずつの習熟度にこだわらなければ、目標に近づいている気がするだけで「実力が伴わない」原因になります。
時間に余裕があるなら、完璧に近い状態まで仕上げるのが理想。時間がない場合でも、安定して7〜8割ほど解けるレベルになってから次のステップに進みましょう。解けなかった問題への理解不足は、復習を徹底して補いましょう。
理解の程度が5〜6割なら、まだ解き直す必要があります。計画の修正はやむを得なくなりますが、実力を着実に高めることが最優先です。反復して学習することも視野に入れ、計画より早く学習を進める努力をしましょう。
最適な参考書ルートで英語のレベルを高めよう!
この記事では、志望する大学が求める英語力を身につけるのに適した参考書ルートをレベル別に紹介しました。学習をどう進めるべきか迷っている受験生は、ぜひ参考にしてみてください。
もしも以下のような状況に陥っている受験生がいれば、目黒の英語専門塾【English-X】で一緒に頑張りませんか?
- この学習ペースで間に合うか不安…
- 自分で学習計画を立てるのが苦手!
- 最適な参考書ルートを一緒に考えてほしい!
参考書ルートを使って学習すれば、十分な力が身につきます。しかし本当は、学部・学科の出題傾向や現状に合わせて、細かくカスタマイズするのがベスト。English-Xでは全生徒に完全オーダーメイド型授業を提供しているので、成績や受験までの期間に合わせて、より的確な学習ができます。また、東大、早慶をはじめとする難関大学在学中の講師陣が授業だけでなく、参考書の使い方まで丁寧に教えます!無料体験も実施しているので、気になった方はぜひお問い合わせください!
以下の記事では、受験英語の基本的な勉強法も解説しています。これから英語を強化したい方は、ぜひ参考にしてみてください。