ex. | 「一日でその仕事を終わらすことは難しいよ」 To finish the work in a day is difficult. |
上の日本文を英作した英文は、実際の英語ではあまり好まれないようです。英語では大まかなこと (=伝えたいこと)を先にいう傾向があるのに、話者が一番伝えたい内容の「難しいよ」が最後に来ているので、 聞き手は少しまわりくどいと感じるようです。そこでとりあえず、「一日でその仕事を終わらすことは」を「それは(=it)」に置きかえてしまいます。
ex. | To finish the work in a day is difficult. ⇒It is difficult. 「それは難しいよ」 |
これで「難しいよ」が前に出てきて、話者の伝えたいことがすぐ分かります。後ろに「それ」の内容を移動して It ~ to 構文の出来上がりです。このItは飾りで置かれているので、[形式主語]とか[仮主語]のitと呼ばれています。
It is difficult / to finish the work in a day. 「それは難しいよ / その仕事を一日で終わらすのは」 It is difficult to finish the work in a day. 「その仕事を一日で終わらすのは難しいよ」 |
It ~ to 構文の用法と訳し方 - to不定詞の用法 元々は主語(S=名詞)だったので名詞的用法。 - 文節の区切り toの前にスラッシュを入れます。 訳す時も文節ごとに訳し分ける方が、長文になった時にも対応できます。 |
このto不定詞の代わりにthat節が使われると、It~that構文になります。
It is a good idea / that you study things around you. 「それはいい考えだ / 周りのことを学ぼうとすることは」 It is a good idea that you study things around you. 「周りのことを学ぼうとすることはいい考えだ」 |