文は「主文+修飾語句」の2つに分かれています。入試問題の長文などは、この修飾語句が長いために文が複雑に見えるだけなのです。つまり5文型の判別(=文の大事な部分を見つける作業)ができるようになれば、長文ももっと簡単に見えるように(あえて解けるとはいわない)なります。ここではその不要な修飾語句を紹介しておきましょう。
ex. | 次の各文を和訳し下線部の品詞を答えなさい。 (1) Whose is the book on the floor? ( 句) (2) Don't put books on the floor.( 句) (3) I happened to see him yesterday.( ) |
(1)は「床の上の本は誰のですか」となり、「本(名詞)」を詳しく修飾しているので、on the floor全体で形容詞の仕事をしています。形容詞句。
(2)は「床の上に本を置くな」となり、「置くな(動詞)」を修飾しているので、on the floor全体で副詞の仕事をしています。副詞句。同じ形をしているのにと思ったかもしれませんが、文中では使われ方によって品詞が変わるのです(thatも2種類の仕事をしていましたね)。
前置詞は必ず後ろに名詞を伴います。このかたまりを前置詞句と呼びますが、この前置詞句の品詞は必ず形容詞か副詞の仕事をし、文中では必ず修飾語句の仕事になります。英文を見れば分かりますが、前置詞句は文章の半分近くを占めています。これが不要な修飾語句のまず一つです。
そしてもう一つが(3)の時を表す語です。名詞として使われることもありますが、「昨日偶然にあった」のように、副詞の仕事をしている時の方が多いので、最初はそう思っていてください。前に紹介した~lyの語とあわせて、これが 二つ目の不要な修飾語句です。
不要な修飾語句 1. 前置詞句の品詞 = 形容詞か副詞 つまり脇役です 2. 時を表す語と~lyの語 = 副詞 つまり脇役です (時を表す副詞 = tomorrow/this morning/last week/then/in 2004 etc) |
英文で中心となる部分を考える時は、まずこの二種類の不要な修飾語句を削ってから考えるようにします。
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