夏休みにやるべき大学受験英語の勉強とは?1か月で差がつく学習計画

夏休みの1か月は、大学受験英語の勉強を見直す大切な期間です。

やみくもに進めるのではなく、志望校の出題形式と現在の課題を確認し、英単語・文法・読解を計画的に進めましょう。

この記事では英検1級取得者であり、目黒の英語専門塾ENGLISH-Xの塾長佐藤圭が、1か月で差がつく夏休みの勉強計画について解説します。

*この記事は約7分で読むことができます。

目次

    夏休みの英語学習で最初に確認すべきこと

    夏休みに英語の勉強を進める前に、まず確認したいのは「志望校で必要な力」「今の自分に足りない力」です。

    やみくもに単語や長文に取り組んでいるだけでは、あっという間に夏休みは終わってしまいます。

    そうならないためにも、学習の優先順位を明確にし、出題形式と現在の課題を整理してから、夏休みの学習計画を立てることが大切です。

    志望校の英語で求められる力を確認する

    志望校の英語で求められる力は、各大学の公式サイトにある入試要項や過去問で確認します。

    見るべき点は、試験時間、設問数、長文の量、英作文や和訳、要約、リスニングの有無です。

    あわせて、解答形式が選択式か記述式かも確認しておきましょう。

    「英語」と一括りに言っても、共通テスト型と難関大学の二次試験では必要な準備が大きく異なります。

    夏休みの学習計画を決めるためにも、最初に出題形式を把握しておくことが大切です。

    現在の課題を単語・文法・読解に分けて整理する

    出題形式を確認したら、次は今の課題を単語、文法、読解に分けて整理しましょう。

    • 単語 一冊の単語帳を使い、長期的な記憶として定着するよう繰り返し復習する。

    • 文法 解説を読んで理解するだけでなく、実際に問題を解いて「なぜその答えになるか」をきちんと理解する。

    • 読解 一文ごとの文構造が理解できているかを意識しつつ、設問に対する適切な情報を拾えているかを確認する。

    夏休み1か月の英語学習計画の立て方

    夏休みの英語学習は、1か月で何を進めるかを明確に決めてから取り組むことが大切です。

    志望校の出題形式と現在の課題をもとに、学習の方向性を整理しましょう。

    ここでは、目標設定学習内容の優先順位毎日の時間配分に分けて、無理なく実行できる計画の立て方を見ていきます。

    1か月で到達したい目標を決める

    1か月の目標は、「英語を頑張る」のような漠然としたものではなく、「何をどれだけ達成したか」確認できるようにします。

    例えば、「英単語を300語覚える」「文法の苦手分野5つを得意分野にする」「300〜500語程度の長文を、根拠を示しながら解けるようにする」といった形です。

    目標が具体的だと、勉強がただの作業にならず、課題はもちろん自身の成長も実感できることでしょう。

    学習内容を優先順位ごとに分ける

    優先順位は、夏休み前までに苦手だった分野や改善幅が大きいものから決めていきます。

    例えば、単語帳を何周もしているのに長文で読めない場合は、新しい単語を増やすより、覚えた単語を英文中で適切に使えるようにしていきます。

    文法問題は解けるのに長文で詰まる場合は、英文解釈を優先し一文ごとの構造をしっかりと把握する練習をしましょう。

    やみくもに長文演習ばかりを増やすのではなく、得点を止めている原因を突き止めて、時間をかける順番を決めることが重要です。

    毎日の英語学習時間を内容別に配分する

    毎日の英語学習の中でも、何にどれだけの時間を費やすかを明確にしておきましょう。

    例えば、一日90分の英語学習であれば、単語20分、文法または英文解釈30分、長文読解40分のように配分していきます。

    長文だけに時間を使うと、語彙や文構造などの弱点が改善されずに夏休み後も引きずる原因になりかねません。

    一方で、単語や文法だけをずっと繰り返していても、なかなか実戦力にはつながりません。

    限られた時間の中で、基礎と読解演習の両方に触れる形を作ることが大切です。

    1か月で優先したい英語の基礎固め

    英語の基礎固めでは、知識を増やすだけでなく、入試問題の中で使える状態にすることが必要となってきます。

    夏休みの1か月では、英単語や英文法を確認しながら、英文を正確に読むための土台も整えましょう。

    英単語は毎日触れて知識を定着させる

    英単語は、少ない数を一度で完璧に覚えようとするよりも、一回に100語程度のまとまった量に触れ、それを継続して復習することで定着していきます。

    最初から「すべて覚える」と考える必要はありません。

    夏休みは学習時間を確保しやすいため、新しい単語を進めながら復習も重ね、英文中で意味を取れる語を増やしていきましょう。

    英文法は理解だけでなく問題演習まで行う

    英文法は、解説を読んで理解しただけで終わらせず、理解した分野の問題を実際に解いてみましょう。

    例えば、時制や関係詞を学んだら、同じ範囲の問題を解き、間違えた理由まで見直します。

    文法の知識を問題演習できちんと身につけておくことで、難しい長文読解や英作文を解く際にも自然と理解できるようになっていきます。

    英文解釈で文構造を正確に読む力をつける

    難関大学の英文では、修飾語句や節が重なり、複雑な文章構造になっていることが多々あります。

    そのため、どこからどこまでが一つのまとまりなのかを理解しながら読む力が必要です。

    英文解釈に取り組む理由は、複雑な一文を感覚で読まず、構造に沿って意味を汲み取るためです。

    主語、動詞、修飾関係を確認する習慣がつくと、長い英文でも内容を正確に把握しやすくなります。

    長文読解で差をつける夏休みの勉強法

    単語や文法、英文解釈といった基礎を固めながら、夏休みは長文読解にも取り組みましょう。

    長文読解では、今までに得た知識を「ただ知っているだけ」ではなく、文章全体の流れをつかみ、設問に合った答えに結びつけることを意識していきます。

    設問の根拠を本文から探す練習をする

    長文問題で差が出るのは、本文を読めるかどうかだけではなく、設問に対して必要な情報を正確に把握できるかどうかです。

    特に難関大学では、本文の一部だけを見ると正しそうに見える選択肢や、表現を言い換えた選択肢が出題されます。

    長文問題では、正解の根拠になる一文はもちろん、設問の根拠となる部分の前後関係までを正しく把握することを意識しましょう。

    自信をもって「答えはこれだ」と言える問題を一問でも多くしていくことが、夏休み以降の実力アップにつながっていきます。

    時間を意識して読む練習を取り入れる

    答えの根拠を確認できるようになったら、次は時間内に解く練習をしましょう。

    長文読解では、文章を読むだけでなく、設問を読み、根拠を探し、答えを選ぶところまでを制限時間内に終える必要があります。

    例えば、15分で解く長文なら、本文を読む時間、設問を読む時間、根拠を探す時間を分けて意識します。

    毎回同じように時間が足りない場合は、本文を読むのが遅いのか、選択肢で迷っているのかを自分自身で確認してみましょう。

    毎日少しずつでも長文に触れることで、読むスピードや読解力は次第に向上していきます。

    共通テスト・難関私大・国公立二次に向けた対策

    長文読解まで進めたら、実際の入試形式に合わせた演習を行っていきます。

    共通テスト、難関私大、国公立二次では、同じ「英語」でも問われ方や解き方が大きく異なります。

    夏休みの後半は、基礎や読解演習で身につけた力を、志望校に合わせて使えるようにしていきましょう。

    共通テスト英語は情報処理の速さを意識する

    共通テスト英語では、長い文章を一文ずつ丁寧に訳すよりも、必要な情報を素早く見つけて処理する力が求められます。

    案内文、メール、説明文、複数の資料など、形式の異なる英文を読みながら、設問に関係する情報を判断していきます。

    演習では、先に設問を確認し、何を探すのかを決めてから本文に入る練習をしましょう。

    本文をすべて同じ深さで読むのではなく、数字、条件、理由、比較の表現に注意して読むことがポイントです。

    (参考:大学入試共通テスト|独立行政法人 大学入試センター

    難関私大は語彙力と長文量への対応を進める

    難関私大の英語では、共通テストと比較すると単語のレベルも高く、長文の分量も多くなります。

    知らない単語が出たときに止まるのではなく、前後の文から意味を推測しながら読み進める練習が必要です。

    演習では、本文中で意味を取れなかった単語を復習し、同時に長めの英文を読み切る体力もつけていきます。

    普段からボリュームのある長文に慣れておくことは、難関大学の英語を解くうえでは必須といえるでしょう。

    国公立二次では記述・要約・英作文の練習を行う

    国公立二次試験では、選択式だけでなく、和訳、説明問題、要約、英作文など様々な記述対策が必要になります。

    本文の内容を理解していても、日本語で正確に説明できなければ得点につながりません。

    解答を書いた後に、本文の根拠をきちんと使えているか、問いに対して答えがずれていないかを確認するクセをつけましょう。

    英作文は、無理に難しい表現を使おうとせずに、これまでに培ってきた基礎的な文法を自然な形で使えるようにします。

    一度で完璧を目指さずに、まずは書いてみることに挑戦し、添削してもらいながら徐々に精度の向上を目指していきましょう。

    まとめ

    夏休みの1か月は、大学受験英語の学習内容を整理し、差をつけるための重要な期間です。

    まず志望校の出題形式と現在の課題を確認し、英単語、英文法、英文解釈、長文読解を計画的に進めていきましょう。

    ENGLISH-Xでは生徒一人ひとりにあったオーダーメイドのカリキュラムを組んでおり、志望校に合わせた勉強計画を立てることができます。

    また、体験授業を行っているので、少しでも気になった方はお気軽にお問い合わせください。

    参考・出典

    参考:大学入試共通テスト|独立行政法人 大学入試センター

    監修者

    佐藤圭
    ENGLISH-X塾長 佐藤 圭

    1989年、東京生まれ。
    横浜市立大学にて言語教育、英語教授法、大学入試改革について研究。 大手進学塾で最優秀新人賞を獲得。10年以上の講師歴で延べ5万人を指導し、英検1級、英語スピーチコンテスト全国1位六冠、TEDxにて講演をするなど自身も英語発信を体現する。人間的な教育と社会人などを交えたキャリア教育をしたいという思いからENGLISH-Xを開校。


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