トロント大学は、カナダはオンタリオ州、トロントに本部を置く州立大学です。世界大学ランキングではカナダで1位、世界でも20位以内にランクインする世界屈指の名門大学への進学を目指している人も多いでしょう。
「カナダの大学に進学したいけど、方法がわからない」「州立大学の学費は?」「進学に必要なIFLETS・TOEFLが知りたい」と考える人にむけて、今回は、目黒にある英語塾が、トロント大学への進学方法を、3つのキャンパスの特徴や必要な成績や英語力、学費などと合わせて詳しくまとめました。ぜひ最後までお読みください。
トロント大学のキャンパス情報
トロント大学は190年以上の長い歴史を持つ州立大学で、キャンパスはカナダ国内に3か所あります。3つのキャンパスで9万人の学生が学んでいます。
・St. George Campus(セントジョージキャンパス)
・Missisauga Campus(ミシサガキャンパス)
・Scarborough Campus(スカボローキャンパス)
それぞれの特徴や位置関係を見ていきましょう。
St. George Campus(セントジョージキャンパス)
セント・ジョージキャンパスは、トロントの中心部にある「クイーンズパーク」を囲むように建てられ、緑が豊かな環境です。学部生はおよそ4万人と3つのキャンパスのうち、一番生徒数が多く、キャンパスももっとも大きい特徴があります。
セント・ジョージには、7つのカレッジがあり、学生はいずれかのキャンパスに所属しなければなりません。
・Innis College(イニスカレッジ) ・New College(ニューカレッジ) ・St.Michael’s College,(セント・ミシェルカレッジ) ・Trinity College(トリニティカレッジ) ・University College(ユニバーシティカレッジ) ・Victoria College(ビクトリアカレッジ) ・Woodsworth College(ウッズワースカレッジ) |
Missisauga Campus(ミシサガキャンパス)
セント・ジョージキャンパスから西に30kmのところにあるのが、2つ目に広いミシサガキャンパスです。学部生はおよそ1.5万人、3つのキャンパスのなかでは、もっとも新しく、モダンなデザインが印象的です。ここでしか専攻できない学部もあります。
Scarborough Campus(スカボローキャンパス)
セント・ジョージキャンパスから東に20kmのところにあるのがスカボローキャンパスです。学部生は約1.3万人と3つのキャンパスのなかでは、最も小さいキャンパスです。大学在学中にインターンや職業経験がフルタイムで得られるCo-opプログラムが提供されています。
トロント大学の学費
トロント大学の学費は、約63,000カナダドルで、日本円では約670万円です。学費は年々増加傾向にあり、生活費や寮費を含めると、4年間で2,500〜3,500万円の費用が掛かるといわれています。
トロント大学の出願資格・条件
カナダの大学には、日本のように入学試験がありません。その代わりに、学業成績や英語力がわかる物を提示する必要があります。
トロント大学入学に必要な書類
トロント大学に出願するには、高校卒業資格、高校生の場合は、高校の成績証明書が必要です。GPAの最低基準はありませんが、合格者の多くが5段階4.5以上(90%以上)の成績を収めています。IFLETS・TOEFLの条件については、後述します。
出願の流れ
トロント大学の出願は、OUAC (Ontario Universities' Application Centre)とよばれるオンタリオ州のサイトを通して行います。OUACで必要事項を記入し、出願料を振り込みましょう。その後、トロント大学の「Join U of T」というサイト上で成績証明書と英語試験のスコア証明書を提出して、結果を待ちます。
出願時期
トロント大学の出願時期は、秋期(9月上旬~12月中旬)、冬期(1月上旬~4月中旬)、夏期(5月上旬~6月下旬)の3つです。
入学時期によって出願期間が異なるため、忘れずに出願しましょう。
トロント大学の進学要件【IFLETS・TOEFL】
英語力については、TOEFL-iBT 100(Writing 22点以上)以上、IELTS 6.5(各セクション6)以上が求められます。学部によっては、TOEFL-iBT 100(Writing 25 点以上)、IELTS 7.0以上が必要になる場合があります。
英語の出願基準である、IELTS6.5またはTOEFL89は、カナダの他の大学と同等の基準です。
IELTS6.5はTOEFL90程度と同等のレベルのため、どちらが自分に適したテストかを判断し、いずれかの成績を提出しましょう。
トロント大学の進学方法4つ
トロント大学に進学する方法は、 直接入学、インターナショナル・ファウンデーション・プログラム、サマー・インターナショナル・ファウンデーション・プログラム、アカデミック英語コースの4つです。
それぞれの進学方法から自分に合ったものを見つけ、それに合わせた対策を進めましょう。
直接入学
トロント大学には、前述した「英語資格」「成績」の2点を提出すれば高校卒業後、直接進学ができます。課外活動やエッセイなどを提出する必要はありません。あくまでも、成績のみで合否が決定します。
インターナショナル・ファウンデーション・プログラム
トロント大学には、IFPと呼ばれる就学準備のファウンデーションコースがあります。
ファウンデーションコースを規定の成績で終了することで、トロント大学に進学ができます。IFPへの英語の入学条件は、IELTS5.0以上またはTOEFL63以上です。なお、IFPを介しての進学は「Arts & Science 」「Applied Science and Engineering」 「Architecture」「 Landscape and Design / Music」の4学部のみです。
サマー・インターナショナル・ファウンデーション・プログラム
英語力以外の入学条件を満たしている学生を対象としたプログラムで、セントジョージキャンパスで約8週間にわたり実施されます。このプログラムは、TOEFL iBT 80(Writing 19点以上)以上、IELTS 6.5(各セクション5.5以上、Writingは6.0以上)と、インターナショナル・ファウンデーション・プログラムよりも高い英語力が必要です。
アカデミック英語コース
英語力以外の入学条件を満たしている学生を対象としたプログラムです。セントジョージキャンパスで約12週間にわたり実施されます。プログラム終了時に、評価基準を満たしていれば、トロント大学への進学が認められます。
アカデミック文化+英語コース
英語力以外の入学条件を満たしている学生を対象としたプログラムで、夏の期間に約8週間、ミシサガキャンパスで実施されます。プログラム終了時に、評価基準を満たしていれば、トロント大学への進学が条件付きで認められます。
まとめ
カナダのみならず、世界でも有数のトロント大学に進学するには、直接入学のほか、就学準備のファウンデーションコースを経由する方法、プログラムに参加して進学資格を得る方法があります。
それぞれ、基準となる成績、英語力が異なるため、進学ルートにあわせて英語力を強化しましょう。
IELTS、TOEFLいずれも求められるスコアは、カナダの一般的な大学と同等です。しかし、トロント大学での高度な講義についていくには、高い英語力が必要です。英語力を向上させ、トロント大学に進学したい人は、1人ひとりに合わせてオーダーメイド授業を行うENGLISH-Xをご利用ください。
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