早稲田大学商学部英語の対策・勉強法【秘訣は語彙力と読解スピード】

「早稲田の商学部英語って、どんな対策がいるの?」

 

「英文の読解スピードを上げないと、時間が足りない……

 

早稲田大学商学部を目指すあなたは、こんな疑問や悩みを持っていませんか!?

 

今回は、合格へのカギとなる英語の対策や勉強法を紹介します。

 

本記事は、目黒の英語専門塾ENGLISH-Xが監修しました。

 

早大商学部を目指す方は、ぜひ最後まで読んで、受験勉強の参考にしてください!

 

※この記事は、5分ほどで読めます。

 

早稲田大学商学部英語の傾向をチェック!

まずは、試験を攻略するために、問題の傾向をつかみましょう。

 

早大商学部英語の概要と特徴を、順に1つずつ解説します。

 

早大商学部英語の概要

早大商学部の英語は、受験者の間で最も差が開きやすい科目です。

 

全教科を合計した200点のうち、英語が4割(80点)を占めており、商学部の入試では英語が重要なのが分かります。

 

以下の表は、入試問題の概要です。

 

試験時間

90分

配点

地歴型 80

解答形式

マークシート解答用紙

記述解答用紙併用

問題構成

大問1 会話文

大問25 長文読解

出題形式

内容一致

内容正誤

空所補充

同意表現

和文英訳

※数学型の場合は英語は60

 

解答形式は、基本的にはマーク式と記述式の2つがあります。

 

リスニング問題はなく、過去には英文和訳も出題されていました。

 

早大商学部英語の傾向

英語の入試問題には、はっきりとした傾向があります。

 

問題構成と出題に、次のような偏りがあるためです。

  • 大問のすべてが会話文か長文である
  • 語彙力が問われる
  • 文脈や内容を速く正確に理解する力が問われる

 

また、一定の設問が多く出題される傾向もあります。

  • 「同意表現」を選択する問題が多い
  • 「空欄補充」「内容一致」「正誤識別」の問題が多い

 

「並べ替え」や「和文英訳」も出題されますが、問題数は多くありません。

 

早稲田の商学部英語を攻略できるのは、高校英語をバランスよく勉強したのちに、知識量と演習量を積み上げてきた受験生です。

 

早大商学部英語の難易度

商学部の英語は「問題そのものは難しくないが、攻略は簡単ではない」と、お伝えするのがよいでしょう。

 

なぜなら「平均点が高くない」という事実があるからです。

 

早稲田大学商学部 英語の平均点

年度

英語の平均点

2022

38.593

2021

45.729

2020

44.227

2019

39.559

2018

36.775

 

これまで英語の平均点は、半分の40点を切ることも普通でした。

 

1つの長文は約500700単語なので、それほど長くはありません。

 

しかし、90分で5つの長文を止まらずに読み解くスピードが要求されます。

 

共通テストで高得点が取れる受験生なら対応できますが、限られた時間で解答できないと、力を発揮できずに終わるでしょう。

 

早大商学部英語の目標設定

本番の難易度で少し変わりますが、目標点は「8割以上」を目指しましょう。

 

差の開きやすい英語で、8割(64点)も取れれば、かなり合格が近づくからです。

 

全教科合計の合格最低点が、例年130(6.5)あたりであることを踏まえて、2つ合格の例を紹介します。

 

【合格の例1:英語が得意な人】

仮に英語がうまくいき、8割の64点が取れたとしましょう。

 

そうすると「130-64=66」となり、残りの2教科で「66点」取れば、合格ライン突破です!

 

国語や地歴の平均点は、毎年3040点はあるので、66点の獲得は難しくないでしょう。

 

【合格の例2:英語が苦手な人】

8割の得点を目指して、たとえ本番が7割の56点だったとしましょう。

 

そうすると「130-56=74」となり、他の2教科で74点が必要です。

 

つまり、平均以上に得点すれば、最低ラインを突破できます!

 

まだ挽回できる可能性があり、合格の可能性は残されているでしょう。

 

仮に英語が平均点以下になると、合格は厳しいです。

 

「英語の攻略が、早稲田の商学部攻略のポイントになる」と言っても過言ではありません。

早稲田大学商学部の英語対策【2つのステップで解説!】

問題の傾向に対する徹底した対策が、本番で力を発揮する秘訣です。

 

ここでは、早大商学部英語の攻略に必要なポイントを2つ解説します。

 

  1. 早大商学部英語のレベルに近づく
  2. 傾向に対応する力を身につける

 

では、1つずつ順にお伝えします。

 

1:早大商学部英語のレベルに近づく

合格するためには「過去問演習までの基礎固め」が重要になります。

 

なぜなら過去問演習の時期は、復習や苦手の強化に時間を割く必要があるからです。

 

【過去問演習までにやること】

  1. 単語の確認
  2. 文法の確認
  3. 英文解釈・読解問題の練習

 

過去問演習で、最初から十分に点数が取れる人はあまりいません。

 

しかし基礎固めができていれば、次第に成果が出てきます。

 

1:単語の確認

余力のある人は「ターゲット1900(旺文社)」のレベルまで習得しましょう。

 

語彙力の高さは、スピーディな読解に有利だからです。

 

ただ、まずは進学校で使う一般的な単語帳レベルのマスターに注力してください。

 

試験問題は語彙力が少し足りなくても、意味を推測しながら解けます。

 

最低限クリアしたい単語帳のレベルは、以下のとおり。

  • 『ターゲット1400(旺文社)』
  • 『速読英単語 必修編(Z会出版)』

 

いろいろ買い揃える必要はありません。

 

同じ単語帳を何度も繰り返し、まずは語彙力の強化に努めましょう。

 

2:文法の確認

文法は、進学校で学んできた一般的なレベルで対応できます。

 

共通テストレベルの文法知識でも、早稲田の商学部英語にも通用するからです。

 

よって、12年生の間に理解ができた受験生は、対策に多くの時間をかけずに済みます。

 

ただし、定期テストで丸暗記をしていた人は、注意が必要です。

 

文法は「原理原則の理解」が大事なので、これまで曖昧だった点を、自分の言葉で説明できるレベルの理解にしましょう。

 

文法書は、定番の『ネクストステージ(文法書)』がおすすめです。

 

高校英語に必要な知識が網羅的に学べ、実践的な問題も豊富にあります。

 

3:英文解釈・読解問題の練習

過去問演習に入る前の段階では「正確に訳すこと」に注力しましょう。

 

早稲田の商学部英語は、読解スピードが重要ですが、まず精読力を養わなければ入試では通用しません。

 

英文解釈・読解問題の練習段階では、

  • 正解に結びつかない
  • 読解スピードが上がらない

という問題点は、置いておきましょう。

 

重要なので繰り返しますが、まず「正確に訳すこと」を意識の中心に置いてください。

 

精読力がつけば結果的に、繰り返し英文を読まなくて済み、解答のスピードも上がります。

 

おすすめの教材は、以下のとおりです。

  • 『やっておきたい英語長文300700(河合塾)』
  • 『英語長文 ポラリス13KADOKAWA)』
  • 『大学入試 英語長文 ハイパートレーニング レベル3難関編(桐原書店)』

 

2:傾向に対応する力を身につける

英文の精読力がついたら、いよいよ入試問題の傾向に対応する力を磨きます。

 

【この段階ですること】

  1. 時間を計って『赤本』を510年分解く
  2. 読解スピードを上げる対策をする

 

この段階から、読解スピードも意識した実践練習を始めましょう。

 

1:時間を計って『赤本』を510年分解く

 

『赤本』を使った過去問演習は、本番のつもりで集中して行うのが大事です。

 

本番と同レベル・同形式の問題は他になく、非常に貴重な練習の機会となります。

 

制限時間も本番同様の90分で解きましょう。

 

目標の時間

大問1

10〜15

大問2

15〜18

大問3

15〜18

大問4

15〜18

大問5

15〜18


1つの長文読解の解答に、20分かかると挽回は厳しくなります。


限られた時間で、5つの大問を解く練習をしないと、本番の感覚が身につきません。

 

「過去問は何度も繰り返す必要はない」との意見もありますが、時間感覚や傾向を覚えるためには有効です。

 

可能であれば、510年分の過去問を2回は解いてください。

 

2:読解スピードを上げる対策をする

時間が足らずに結果が出ない人は、読解スピードを上げる練習も必要です。

 

早大商学部の英語で得点を取るためには、読解スピードは必須の力となります。

 

読解スピードが上がらない主な原因は、以下の3つです。

  1. 英文の解釈がサクッとできない
  2. 問題を解くうちに話の流れを見失う
  3. そもそも読むのが遅い

 

1の課題は、単語や文法を覚え、解釈の訓練をしてきた人はクリアできるでしょう。

 

2と3の課題はクリアに少しコツがいるので、以下で解説します。

 

「問題を解くうちに話の流れを見失う」への対策

問題を解いているうちに「今なんの話をしているのか」を見失う人は、「パラグラフ・リーディング」を意識してみてください。

 

これが意識できると、英文の読解がスムーズになります。

 

英語の文章は、1つのパラグラフ(段落)に、1つの主張を用意する構成です。

 

主張の中心となる文は、

  • 段落の冒頭
  • 段落の最後
  • 接続詞の前後

にあるため、要点をメモしておけば、話題を見失いにくくなります。

 

段落ごとの話題を、はっきり意識して読むことが重要です。

 

「そもそも読むのが遅い」への対策

英文を読むスピードが遅く、長文読解に時間がかかる人は、スラッシュ・リーディングと音読を試してみましょう。

 

2つの方法は、英文を前から訳していく癖をつけ、読解スピード向上につながります。

 

具体的に説明すると、スラッシュ・リーディングは、意味のまとまりごとに訳をする方法です。

 

例)I went to the park / to play baseball / with my friends / yesterday.

(私は公園に行った)(野球をするために)(友達と)(昨日)

 

授業やこれまでの英語学習で、1文をきれいに訳す癖がついているかもしれません。

 

でも実際は、読んだそばから訳していけばOKです。

これに加えて、音読をしながら場面をイメージする練習をして、強制的に読んだ文をすぐ訳す癖をつけます。

 

音読に使う教材は、

  • 普段解いている長文問題
  • 過去問
  • 『速読英単語 必修編(Z会出版)』

などがおすすめです。

 

スピーディーに読み解くために、読んだところから即イメージする訓練をしましょう。

早稲田大学商学部の英語対策ならお任せ!

早稲田大学商学部の英語を攻略するためには、徹底した対策をしましょう。

 

特に大事なのが「語彙力」「読解スピード」です。

 

例年、5つ大問のすべてが長文で、

  • 同意表現
  • 内容一致
  • 空欄補充

 が多く出題されており、効率よく解答する必要があります。

 

明確な傾向があるため、しっかり対策することが必要です。

 

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