早稲田大学社会科学部の英語対策と勉強法|スピードと知識量がカギ!

「早稲田の社会科学部の英語って、どんな対策がいる?」

 

「英語が難しすぎる!どのくらい点を取ればいい?」

 

当記事は、こんな疑問に答えます!

 

この記事は、早稲田の社会科学部を目指す受験生のために、目黒の英語専門塾ENGLISH-Xが監修して制作しました。

 

早稲田大学の社会科学部を目指すあなたに向けて、英語の傾向や対策・勉強法を紹介しています。

 

受験に役立つ情報をお伝えしますので、ぜひ最後までお読みください。

 

※この記事は、7分ほどで読めます。

早稲田大学社会科学部【入試の基本情報】

 

まずは、早稲田大学社会学部の入試の基本情報をサクッと確認しましょう。

科目と配点

 

一般入試は、毎年2月の中旬から下旬に実施されます。科目と配点は、以下のとおりです。

 

教科

配点

出題範囲

英語

50

・コミュ英Ⅰ〜Ⅲ

・英表Ⅰ〜Ⅱ

国語

40

・国語総合

・現代文B

・古典B

社会
数学

40

①世界史B

②日本史B

③数学ⅠA・ⅡB

※①〜③のうち1つ

 

社会科学部の一般入試は、3教科・3科目の「合計130点満点」の試験になっています。

倍率

 

2020〜2022年の一般入試の実質倍率(受験者数/合格者数)は、平均すると9.8倍です。

 

年度

受験者数

合格者数

実質倍率

2022

8,082

861

9.4

2021

7,883

946

8.3

2020

9,444

807

11.7

 

※合格者数には、補欠合格も含む

 

早稲田大学の各学部と比較すると倍率が高く、社会科学部の人気の高さがわかります。

早稲田大学社会科学部の英語【傾向】

 

ここからは早稲田大学社会科学部の英語について、詳しく見ていきましょう。

問題の概要(時間・形式)

 

英語の試験時間は90分で、問題構成は以下の形式が近年の慣例となっています。

 

・大問1:英語表現の正誤識別

・大問2〜5:長文読解(総合問題)

 

2019年度に構成が変わってから、2023年度までの5年間は同じ形式です。

 

解答は選択肢から答えを選ぶマーク式で、記述式の問題はありません。

 

問題の3つの特徴

早稲田大学の社会科学部英語には、主に3つの特徴が見られます。

 

1, 英文の量が多い

 

2, 語彙レベルが高い

 

3, 文法・語法の正誤識別が出る

 

以下で、詳しく特徴を確認しましょう。

 

1.英文の量が多い

 

早稲田の社会科学部の英語は、英文量がかなり多くなっています。

 

過去5年間の長文の総語数を平均すると3,900語ほどで、早稲田の他学部と比べても圧倒的な英文量です

 

他学部の語数の目安は、以下のとおりです。

 

・文学部:2,000〜2500

・文化構想学部:2,000〜2500

・教育学部:3,000

・法学部:2,000

・商学部:3,000

 

社会科学部の英語は、全体の8割が長文で、1つの大問に8〜10の設問があります。

 

英文を速く読み、解答時間をいかに捻出できるかが、攻略のカギになるでしょう。

 

2.語彙レベルが高い

 

社会科学部の英文は、他学部と比較して語彙レベルが非常に高くなっています。

 

なぜなら時事問題がテーマになり、ニュース記事や学術的な記事からの出典が多いからです。

 

例えば2022〜2023年度の問題は、以下の記事からの出典でした。

 

・大問Ⅱ:『LosAngeles Times』

・大問Ⅲ:『Washington Post』

・大問Ⅳ:『The Guardian』大問Ⅴ:『ABC News』

 

社会科学部の英語は、以前から『The Economist』『Science』など、海外の専門誌を出典とする問題が多くなっています。

 

知らない単語や表現があるのは、もはや当然だと考えるべきでしょう。

 

3.文法・語法の正誤識別が出る

 

社会科学部の英語には、文法や語法に関する設問が必ず出題されます。

 

直近3年は、大問1に「英語表現の正誤識別」が10問あり、設問数は全体の3〜4割にのぼります。

 

解答の選択肢は5つあり、その中に「No Error(誤りなし)」という選択肢があることが最大の特徴です。

 

消去法で解答することが不可能なので、確固たる文法・語法の知識がないと、解答に迷う問題になっています。

 

かなり高度な知識を問う問題もありますが、基礎的な知識で解ける問題もあります。

 

できるだけ速く解き、取れる問題で確実に得点を重ねたい大問です。

 

早稲田の社会科学部英語は難しい?目標は何割?

 

ここでは近年の入試の動向から、以下の2つについて考えます。

 

・英語の難易度

・英語の目標点

 

社会科学部の英語の難易度は?

 

結論から伝えると、社会科学部の英語は圧倒的に難しい問題だと言えます。

 

早稲田の他学部と比較すると、その難しさは一目瞭然でしょう。

 

以下では英語の得点率を算出して、国際教養学部や法学部と比べています。

 

【受験者平均の比較】

年度

社会科 [50点]

国際教養 [80点]

法 [60点]

2022

24.145

52.148

26.844

2021

19.404

54.141

27.987

2020

22.191

52.166※

27.736

平均

約21点

約27点

得点率

約42%

約64%

約45%

※国際教養の2020年度の英語は85点満点

 

国際教養学部や法学部の英語は、早稲田の中でも難しい問題とされます。

 

しかし社会科学部の英語の平均は、それらを下回り、これまで4〜5割程度に留まってきました。

 

社会科学部の目標点は?

 

早稲田の社会科学部の受験を考えており、英語が不安な人は、最低25点(5割)以上を目標にしましょう。

 

余裕を持って受験したい人は、35点(7割)が理想です。

 

英語の配点は「130点中の50点」と、全体からすると高くはありません。

 

他の科目でしっかり得点できれば、巻き返すことも可能です。

 

例えば英語が平均だった場合で、考えてみましょう。

 

年度

①合格最低点

②英語の平均

③差

2022

89.451

24.145

約65点

2021

78.62

19.404

約59点

2020

91.36

22.191

約69点

 

合格最低点から英語の平均を引くと、他の2科目では、80点中の60〜70点が必要になります。

 

簡単ではありませんが、英語が平均でも、他の科目で9割近く得点できれば合格できるでしょう。

 

英語が6〜7割あれば、余裕のある状態になります。英語が得意な人は、35点(7割)を目標にしましょう。

早稲田大学社会科学部の英語対策【勉強法や参考書】

 

ここでは、近年の傾向を踏まえた早稲田大学社会科学部の英語の対策を解説します。

 

対策のポイントを以下の4つに分けて説明します。

 

  1. 語彙力を強化する
  2. 大問1の正答率を上げる
  3. 読解スピードを上げる
  4. 展開を捉える力を養う

 

対策すべきポイントと勉強法を、おすすめ参考書を交えながら説明しますので、ぜひチェックしてください。

 

1.語彙力を強化する

 

社会科学部の問題に対応するためには、語彙力をしっかり鍛えましょう。

 

早稲田の英語の中でも、語彙は最高レベルの難易度だからです。

 

早稲田の英語に対応するには、基礎的な単語の抜けは許されません。

 

単語帳は『ターゲット1,900(桐原書店)』を、まず完璧に仕上げてください。

 

社会科学部の英語に対応するには、さらに上位レベルの単語や熟語まで習得しましょう。

 

具体的には、以下の教材がおすすめです。

 

  • 速読英単語2 上級編(Z会出版)
  • 解体英熟語 改訂第2版(Z会出版)
  • 話題別英単語リンガメタリカ(Z会出版)

 

「絶対に社学に合格したい」という人は、英文の出典元になる専門誌や新聞を読むのもおすすめです。

 

書いてある単語が全部わかる必要はなく、意味を類推しながら読む力が重要になります。

 

「単語を覚えるのは、ちょっと苦手…」そんな受験生は、以下の記事も参考にしてみよう!

 

 

2.大問1の正答率を上げる

 

早稲田の社会科学部英語を攻略するには、大問1の「英語表現の正誤識別」の練習は欠かせないでしょう。

 

頻出の問題であり、得点源にもなるからです。

 

本番と同じ「No Error」の選択肢まで見極める練習をするには、過去問が最適です。

 

しかし数に限りがあり、難易度も高いため、過去問演習までに多くの練習を積みましょう。

 

おすすめの参考書・問題集は、以下のとおりです。

 

基礎的な内容から、順番通りに仕上げていきましょう。

 

・Next Stage英文法・語法問題(桐原書店)

・全解説頻出英文法・語法問題1000(桐原書店)

・全解説実力判定英文法ファイナル問題集(桐原書店)

・スーパー講義英文法・語法正誤問題(河合出版)

 

普段から正解・不正解にかかわらず、根拠を持って解答する習慣をつけることで、確かな文法・語法の知識が身につきます。

 

また解答のコツは、文の構造を考えることです。

 

SVOCをメモしながら、修飾節を括弧でくくることで、動詞の形や品詞の違いなど、誤りを見つけやすくなります。

 

超難問もあるので、見切りをつけつつ、10分以内で解くよう意識してください。

 

できる問題を確実に解き、最低5問は正解を目指しましょう。

 

7問解ければ、アドバンテージになります。

 

文法・語法の基礎力を身につけたい受験生は、こちらの記事もおすすめです!

 

 

3.読解スピードを上げる

 

少しでも余裕を持って問題を解くためには、読解スピードの向上も重要

 

3,900語にも及ぶ長文4題を解くには、どうしても時間がかかるからです。

 

読解スピードを上げるために、スラッシュリーディングを取り入れて英文を読む習慣をつけましょう。

 

以下のように、意味のまとまりごとに、前から英文を読む方法です。

 

【スラッシュリーディングの例】

After almost 20 years of talks, / United Nations member states / agree on / legal framework / for parts of the ocean / outside national boundaries.

 

(ほぼ 20 年の協議後に)(国連加盟国は)(合意しました)(法の枠組みに)(海の一部)(国境外の)

 

1文をきれいに訳さず、読んですぐイメージしていけばOKです。

 

また長文の音読を組み合わせると、前から訳す習慣が身につき、読解スピードの向上につながります。

 

過去問演習に入る前までに、長めの読解問題に多く触れてください。

 

おすすめの問題集は、以下のシリーズです。

 

・英語長文ポラリス3(KADOKAWA)

・イチから鍛える英語長文700(学研プラス)

・やっておきたい英語長文700〜1000(河合出版)

 

上記の問題集に加えて、他学部の長文問題を使って、読解スピードを意識した練習を徹底していきましょう。

 

「長文読解が苦手かも…」という方は、ぜひ以下の記事を参考にしてください!

 

 

4.展開を捉える力を養う

 

社会科学部の英語をスムーズに解くには、英文の展開を捉える力が重要

 

英文の流れや論旨を確認するには、本文と選択肢を行き来するので、解答に時間がかかります。

 

近年は社会科学部の英語に、以下の設問が必ず出題されます。

 

・本文全体の要旨を選ぶ設問

・複数から一致内容を選ぶ設問

 

本文を読み進めるときに、各段落のテーマを意識し、適度にメモをすることが有効です。

 

本文の「どこに」「どんな内容があるか」が見つけやすくなり、解答時間の節約になります。

 

段落ごとのテーマをつかんで読む練習に、おすすめの問題集は『パラグラフリーディングのストラテジー(河合出版)』です。

 

また内容把握を問う問題は「選択肢の先読み」がおすすめです。

 

選択肢の内容を頭に入れれば、関係箇所に気がつきやすくなり、本文内容が事前にわかるメリットがあります。

早稲田大学社会科学部の英語対策ならお任せを!

 

本記事では、早稲田大学社会科学部の英語対策について、お伝えしました。

 

重要な4つの対策ポイントを最後に振り返りましょう。

 

・語彙力を強化する

・大問1の正答率を上げる

・読解スピードを上げる

・展開を捉える力を養う

 

社会科学部の英語はとてもハイレベルなので、得点しにくく平均も低くなりがちです。

 

理想は6〜7割以上ですが、英語に不安のある人は、最低5割以上を目指しましょう。

 

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