嗅覚を働かせて難易度と習熟度を把握します

チェックをやっている四人の生徒の違いをみてみましょう。そこから、難易度の把握を正確にできているか読み取ることが出来ます。

二人ともほとんど同じようなチェック数・正解数です。それぞれのチェックがどの位適切だったのか見比べてみましょう。Aさんは(1)(4)(5)で自分の解ける問題と解けない問題を予想できています。逆に(3)(7)(9)(10)のパターンなどはまだまだ実力ではありませんね。要復習問題です。もちろん(2)(6)(8)は勘違いしているとてもマズイパターンです。なので問題の難易度を把握する力=嗅覚は3/10です。

対してBさんは、(1)(4)(5)(6)(7)(8)(10)で適切に判断しています。(2)が勘違いしているマズイパターンで、(3)(9)は正解ではあっても要復習という結果です。嗅覚は7/10となります。

二人とも同じ正解数の7問なので同じ成績ということになりますが、内訳を見てみると全く違っています。これは簡単な一例ですが、点数だけではその人の習熟度を把握することはできないことが分かります。これもチェックをつけて見えてくる一つの効果です。もう一人の例をあげてみましょう。

Cさんは正解が3問しかありませんが、10問全部で予想が当たっています。これは

(自分の知識量はまだまだこれ位だ、という)
「自分の力をしっかり把握できている」
「問題の難易度をちゃんと意識している」
「嗅覚がしっかり働いてきている」

ので、自分の解ける問題と解けない問題が見極められたということです。正解が3問だけというのは 全然問題ではありません。知識は増やしていけばいいのですから。それよりも、その下地ができてきている方がもっと大事なことなのです。

ここから更に知識を増やしていったのが、最後の四人目の例です。

(1)(3)(4)(5)(6)(7)(8)(9)(10)で適切に判断し、(2)が正解であっても要復習、そして勘違いしている問題はありません。嗅覚は9/10となります。
繰り返しになりますが、「この問題はやったことがあるから必ず正解だ、これは見たことがないから、多分知らない知識か応用問題だ」として10問中9問も正確に難易度を把握できたということです。 レ点をつけた(2)(7)(9)はおそらく応用問題でしょうし、きっとこの生徒はその3問を軽く流して他の問題をまず優先的に解いたはずです。実力がついてきて嗅覚も働くようになってくると、次第にこの理想形に近づいてきます。自分にとって難しい問題や応用問題は軽く流し、解ける問題にまず時間を振り分けるという目標にようやくたどり着けました。

効率の良い解き方を目指して、まずチェックを入れることを説明してきましたが、この精度はやればやるほどじわりじわりとあがってくるものです。逆に1~2週間では効果はあまりないかもしれません。ぜひ日常の学習に取り入れて、辛抱強くやってみて下さい。

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