まずthatの用法を確認しましょう。thatは今まで使っていた代名詞「あれ」としての用法とは別に、接続詞としてのお仕事もしているのです。特に訳しません。名前通りに接着剤の仕事をするもので、語と語や句と句、長いものであれば節(=S+V)と節(=S+V)をくっつけたりします。接続詞で有名なのはand/but/if/whenあたりですが、thatもここで覚えておきましょう。
ex. | Everybody likes peace and freedom.(語と語) She didn't come to help us, but to bother us.(不定詞句と不定詞句) I am sure that she will come on time.(節と節) |
ただしthatは必ず節と節をつなぐため、文が長くなる特徴があります。thatが接続詞として使われた場合は、後ろにS+Vがあるので、判別は楽でしょう。
接続詞thatの形と品詞 that+S+V=名詞節 ※名詞節なので文中では主語・目的語・補語になれます(後述) |
ex. | I still remember 「覚えている」(Vt) | + the man.(名詞) + to see him.(to+動詞 → 不定詞の名詞的用法) + that I've seen him before.(that+S+V → 節全体で名詞) |
他動詞→目的語の感覚はもう大丈夫ですね。例文のように、目的語に節(=S+V)になると文がとても長くなるので、それを事前に教えてくれるのが接続詞thatです。「後ろが節で長くなっていますよ」といっているわけです。親切ですね。単なる目印の役割なので 代名詞のthatとは違って訳しません。でもそのせいか時々仕事をさぼっていなくなります。それでも目的語の部分に気がついてくださいね。慣れましょう。
ex. | =I still remember I've seem him before. (thatが省略された文) |
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