時制というと、現在・過去・未来の3つを想像しますが、英語で言う時制は、「時間に関わるところの表現」なのです。時制の3表現は、それぞれ違った内容を相手に伝えるよう使い分けられています。playを例にした3つの形です。例文でその感覚をつかんで下さい。
時制3種類の動詞部分の形 単純形(play) = [習慣][状態][不変の真理]の内容のとき 普段の習慣の行為や状態はシンプルな[単純形] 進行形(is playing) = [進行中]の内容のとき 実際行為をしているのは[進行形] 完了形(have played) = [経験][継続][完了]の内容のとき 時間的な幅がある行為や状態は[完了形] |
ex. | He smokes. 単純形だと習慣の行為を表すので 「彼はタバコを吸っている →彼は喫煙者です」 He is smoking. 進行形だと進行中の行為を表すので 「彼がタバコを吸っている →彼は(今)タバコを吸ってるよ」 I have known him since a child. 完了形だと時間的な幅がある行為を表すので 「彼のことを子供の頃から知っています」 |
3つ目の完了形はその単元の先取りになりますが、さらに3種類の用法(訳し方)があり、 どれで訳すのかは文中で判断します。簡単に3つの意味を確認しておきましょう。
完了形の形 完了形=have+過去分詞 |
完了形の3用法と訳し方 [継続] ずっと~の状態である場合 「(ずっと)~である」 I have known him since a child. 「彼を子供の頃から知っています」 (←子供の頃から今までの時間の幅) [経験] ~回という経験がある場合 「~したことがある」 I have met him twice. 「彼に2回会ったことがある」 (←生まれてから今までの時間の幅の中で) [完了] 何かの状態を終えた場合 「~したところだ」 She has just arrived. 「彼女はちょうど着いたところだ」 (←移動を始めてから終えるまでの時間の幅) |
時制問題を考える時は、現在・過去などの時間にとらわれずに、「まず3つの表現のどれを使うか?」を考えましょう。シグナルを覚えておけばかなり楽になります。例えば、every day「毎日」が文中にあれば → 文は[習慣]の内容をいっているので → [単純形]で表現すると分かります。次にシグナルの一覧をまとめておきました。