群動詞による文型の考え方

群動詞とは、動詞+前置詞や他動詞+目的語+前置詞などの形で、全体で1つの動詞と同じ働きをするものをいいます。主に熟語(=イディオム)として紹介されるもので、この内容は受動態の知識よりも熟語力の方が重要になります。

ここでは1講座からの簡単なまとめとして、文型や自動詞・他動詞のおさらいと補説をしていきます。1 自動詞・他動詞や文型の意識

1講座以降で動詞の自動詞・他動詞や文型を意識してきた人なら、動詞を見れば、その後ろの文がどういう形になっているか分かってくる頃だと思います。一つ例文を見てみましょう。文型や大雑把な訳し方が分かりますか?

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これは"~find the key." (SVO)や"~find the question easy." (SVOC)などの簡単な文を沢山見ることで、その動詞がつくれる基本の文型(構文)が自然に身についていくからです。このサイトの説明部分が、簡単な例文で紹介されているのもそういう理由です。2 辞書で調べる時は自動詞・他動詞を確認しましょう。

動詞を辞書でひく時には

  1. 自動詞か他動詞か
  2. 規則動詞か不規則動詞か
  3. 文の構文はどの形をとれるのか

などを確認するようにしましょう。ただし確認する程度で十分で、一度に全部覚える必要はありません。続けていれば、少しずつその感覚的なものが体に吸収され、自然に応用ができるようになっていくはずです。

exHe looked after me. (look after「~の世話をする」)
「彼が私の世話をしてくれた」

和訳だけで考えると二者関係は簡単に分かりますが、1講座の文型の単元でやったように、普通 前置詞句(after me)は文型に入りません。

[能動態]
やはり3つの書き換え部分を確認(後述)

主語(S)述語(Vt)目的語(O)
Helooked afterme.

[受動態]
⇒ I was looked after by him. ○

「前置詞2つつながるのはおかしい」とafterを削除する人が多くいます。
⇒ I was looked by him. ×

look afterの群動詞になってはじめて「~の世話をする」の意味になるので、これでは 文の意味が変わってしまいます。前置詞が2つつながっても、文法的にこれで正しいのです。

実はこの群動詞のパターンは、熟語を知らなくても解けるものが多くあります。受動態に書き換えろというからには、 当然文中には二者関係があるはずです。書き換えでいつもやっている二者関係の把握をすると、 主語(S)と目的語(O)の間にあるのは、当然他動詞(Vt)の述語なので、そのはさまったかたまりが群動詞と分かるわけです。

take afterは「動詞+前置詞」で1つの他動詞の働きをする例です。

主語(S)述語(Vt)目的語(O)
Helooked afterme.

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