受動態は「受け身」とも言われます。結局能動態も受動態も、同じ一つの場面を表しています。下の例文で言うと、今までは「~する人」(彼女)の立場からしか表現していなかっただけで、逆の行為や動作を受け取る人「~される人」(僕)の立場から見た時の表現が受動態というわけです。
[能動態] | [受動態] | |
「主語(S)の人が~する」 表現が能動態です 例:彼女は 僕を 子供扱いする | ⇔ | 「主語(S)の人が~される」 表現が受動態です 例:僕は 彼女に 子ども扱いされる |
自動詞(Vi)が受動態にできない理由がこれで分かりますか? 自動詞は行為の相手がいない、自分一人だけでできる行為なので、相手がいません。受動態は 他動詞(Vt)の文だけできるのです。「~する人」が主語(S)に、「~される人」は目的語(O)にあったっています。
受動態の形 受動態=be+過去分詞形+by~「~に・・される」 |
まずは受動態に気づけることが大事です。例えば、"He is loved~."とあれば、彼が好き(能動態)なのではなく、 彼が好かれている(受動態)ということが分かります。誰に?ということも表現する場合は、by~で表すわけです。
注意点を一つ。過去分詞をこのサイトでは詳しく説明していませんが、名前から「過去」と勘違いしないでください。過去分詞は過去を表す言葉ではないのです。単にそういう名前で呼ばれているだけで、上の例文でいくと、am(現在)、loved(過去分詞)から「時間は現在なの過去なの?」と迷わないこと。時間はbe動詞が表しています。つまり現在。