4品詞の応用力

4品詞の修飾関係を理解することで、どんないいことがあるのかその応用例を少し紹介しましょう。

1. 副詞語句のとばし

単語は名詞・動詞を真っ先に暗記し、副詞は後回しにします。 文中で意味不明の副詞に出会ったら、とばしてもかまいません。副詞(~lyが多い)は重要度が低い脇役、というより小物ですから。それでも文の意味は十分に分かるはずです。

ex.We were talking over the phone, when sudddenly the line went dead.
「電話で話をしていたら突然切れた」

We were talking over the phone, when ~ the line went dead.
「電話で話をしていたら~切れた」
(副詞suddenlyを知らなくても内容は十分わかる)

3. 形容詞節・副詞節の削除による主文の把握(9・10・12講座)

中2で習う不定詞の用法判別「名詞的用法、形容詞的用法、、、」というのは、実は文中での修飾関係と重要度を判別していたわけです。どこがどこを修飾しているのかが分かれば、そこから文の大事な主役部分と少しいらない脇役部分を見分け、長文も大雑把に把握できるように なります。

ex.I have little time to talk with you. [形容詞的用法=timeを修飾している脇役部分]
君と話をする時間はあまりないんだ」

I have little time ~. 
「~時間はあまりないんだ」
(to不定詞以下を省略しても内容は十分わかる)

3. 形容詞節・副詞節の削除による主文の把握(9・10・12講座)

1の語、2の句よりもっと大きなかたまりを節といいます(語<句<節)。4品詞の修飾関係が分かるようになると、主文がこれだけ簡単に見えてきます。修飾語句(=形容詞・副詞の脇役)が実に文の半分をしめています。

ex.It is natural for people who know nothing about the alphabet, but who want to make a record of something or to send a message to one another, to do it by drawing a little picture. [下線部は形容詞節]

It is natural for people ~, to do it by drawing a little picture. 
「~の人々が小さな絵を描くことでそうするのは自然のことなのです」

4品詞と修飾関係を1講座にしている意味が伝わったでしょうか。要は文の全部の単語を知っている必要は ないわけで、文中にも優劣があることを知ってください。主文と修飾文を区別できるようになれば、最低限訳せばいいところも見えてきます。 その先には速読や問題の解法などの応用も広がっています。ぜひ1講座の内容をマスターしてから、2講座に進んでみてください。

「使い方」のところでも書きましたが、このサイトは初級から中級者に対しての説明になってます。これが応用となると少し話が違ってきます。例えば1では「副詞は小物」と言ってますが、ある程度のレベルに達した人になると、今度はその副詞をヒントにして応用問題を解いたりします。ここでの説明は中級までの基礎固めだと思ってください。

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