これまでは二者関係の主語と目的語の部分の書き換えでポイントがありましたが、この内容は述語部分がポイントになります。完了形を含んだ文の受動態は、次の項目の進行形と同様に、述語に「飾り」がついているために分かりづらいのです。疑問文・否定文でやったように、「分かりづらい部分は後回し」これが鉄則です。
ex | The police have caught the criminal. 「警察はその犯人を逮捕した」 |
[能動態]
やはり3つの書き換え部分を確認
主語(S) | 述語(Vt) | 目的語(O) |
The police | have caught | the criminal. |
二者関係は簡単ですが、問題は述部の現在完了形です。これは「catch」+「have 過去分詞形(現在完了形)」 となっているので、飾りを無視して基本の部分だけで書き換えをしてみましょう。
⇒ The police catch the criminal.
[受動態]
⇒ The criminal is caught by the police.
これに無視していた現在完了形の飾り「have 過去分詞形」を加えると
⇒ The criminal has been caught by the police.
「その犯人は警察に逮捕された」
be動詞の過去分詞形beenはなかなか馴染みがないかもしれませんが、しっかり覚えましょう。上のように受動態の文が、時間の幅を表す完了形時制で使われると少し難しく見えてきますが、これも基本の完了時制をおさえていれば大丈夫です。
完了形を含んだ文の受動態 have been 過去分詞形 (完了形の訳し方を参照) |