英検準一級の勉強をしているけれど、リーディングパートが苦手…そう感じる人は多いと思います。
特にリーディングパートに出てくる単語のレベルが、二級から急にが跳ね上がったと感じている人は多いのではないでしょうか。
英検準一級で出題される単語は広範囲におよびます。
単語力は単語問題だけではなく長文読解などにも関わってきますから、リーディングパートで良い点数がとれるかどうかは単語力にかかっていると言っても過言ではありません。
今回はそんな英検準一級の単語問題の効率の良い勉強法を紹介します。
ぜひ最後までお読みいただき、単語力を英検準一級合格の得点源にしましょう!
英検一級をもつレイトン愛加が解説します。
(この記事は約10分で読めます)
Contents
英検準一級の試験概要
英検準一級一次試験の筆記試験は以下のような試験構成になっています。
大問番号 | 問題形式 | 問題数 | 目安時間配分 | |
リーディング | 大問1 | 短文の空欄語句補充 | 25 | 25分 |
大問2 | 長文の空欄語句補充 | 6 | 5分 | |
大問3 | 長文の内容一致選択 | 10 | 20分 | |
ライティング | 大問4 | 英作文 | ー | 30分 |
このリーディングパートの大問3つでCSEスコア750が割り振られています。
そのほかライティングとリスニングにも、それぞれCSEスコア750が割り振られています。
単語力はすべてのパートにかかわる英語の基礎力にあたるものですが、特に大問1の短文の空欄語句補充では単語力が点数に直結します。
大問1の25問中21問が英単語、残り4問が英熟語が問われるつくりになっているからです。
大問1は1問1分が目安ではありますが、大問2の長文空欄補充を1問1分未満で解いていくのはなかなか厳しいもの。
大問2に余裕をもたせるためにも、また確実に得点源になるライティングにしっかり時間をかけるためにも、大問1はとにかく早く解けるようにしていく必要があります。
英検準一級単語レベル
そんな英検準一級の単語ですが、英検準一級にでてくる単語レベルはどの程度のものなのでしょうか。
英検を主催する日本英語検定協会では、英検準一級を「大学中級程度」と定義づけています。
これは社会生活や仕事をする上で、十分に英語を理解し使用することができるレベルです。
具体的な数字で見ていくと、英検準一級で必要な語彙は7500~9000語。
英検二級での必要語彙が5000~6000語であったことを考えると、+3000語という大幅な語彙力強化が求められていることがわかりますね。
また英検準一級をTOEIC換算すると大体800点前後と言われています。
そもそも出題形式が違うのでTOEICと英検を正確に換算することはできませんが、英検準一級はTOEIC換算で見ても英語上級者と言って差し支えないレベルの英語力が求められているといえるでしょう。
英検準一級の単語レベルに到達しているかチェック!
英検準一級の単語勉強法を見ていく前に、自分の単語力が英検準一級の単語レベルに到達しているか見ていきましょう。
英検準一級の大問1の短文空欄補充の問題では、名詞・動詞・形容詞がほぼ同数出題されており、それに副詞も加わる形になります。
自分の英単語力を見極め、どのように対策をすべきか考えていきましょう。
対策 | |
8割意味がわかる | 英検準一級に合格できる単語力を備えています。長文問題やライティングを中心に解答スピードを早めていく訓練をしてください。 |
7割意味がわかる | 英検準一級にギリギリ合格できる単語力があります。長文読解演習などで単語を意識的に覚えていくように勉強をすすめていきましょう。 |
意味がわかるのが7割未満 | 英検準一級に合格したいのであれば、長文やライティングの練習の他に単語暗記もしっかりしていく必要があります。 |
英検準一級で出題される名詞
まずは名詞から見ていきましょう。
|
いかがでしょうか。
2のphobiaは近年の英語ニュースでは頻繁にでてくる言葉なので、英語ニュースを英語勉強教材に使っている人などはピンときたかもしれませんね。
正解は以下の通りです。
|
英語のニュースなどでもよく出てくる言葉が多いので、単語帳だけではなく英語ニュースも読むようにしたいですね。
英検準一級で出題される動詞
次は動詞を見ていきます。
動詞がわかれば長文が非常に読みやすくなるもの。
なぜなら、その動作の対象となるものは限られてくるからです。
例えばomit(除外する)という動詞の意味がわかれば、その対象となるものは何か「除外できるもの」でなくてはならず、仮に対象となる名詞の意味が完全にわからなくても、その名詞がどういったものか推測しやすくなります。
|
動詞そのものは見た事がなくても、名詞を知っていれば推測できるものも多いですね。
正解は以下の通りです。
|
英検準一級で出題される形容詞
次は形容詞です。
|
いかがでしょうか。
名詞からなんとなく意味が想像できるものも多いですね。
例えば7のharassedは、日本で言われる「harassment(ハラスメント)」の形容詞形です。
正解は以下の通りです。
|
英検準一級で出題される副詞
最後は副詞です。
副詞は基本的に大問1の短文単語補充の問題では毎回1題出題されます。
副詞は形容詞+lyが基本。
副詞を勉強するというより、知っている形容詞を増やすことが副詞攻略の第一歩です。
|
いかがでしたか。
|
難しいものも多いですが、名詞を知っていることで動詞形の意味が推測できたり、動詞を知っていることで形容詞形の意味が推測できたり、その単語を知らなくても意味が推測できたものも多かったのではないでしょうか。
英検準一級の単語は英検二級レベルに+3000語しなくてはなりません。
とても多くて大変そうに感じますが、単語1語覚えるごとにそれに派生する単語(形容詞形や動詞形)も一緒に覚えていけば意外と3000語を攻略するのは難しくないものです。
英検準一級の単語勉強法
ここからは英検準一級の単語の勉強法を見ていきます。
効率よく勉強して、英検準一級の単語レベルを手に入れましょう!
接頭語・接尾語で英検準一級単語攻略!
接頭語・接尾語を意識して勉強していくと単語が頭に入ってきやすくなります。
接頭語とは単語の頭につく語のこと、接尾語はその反対で単語のおしりにつく語のことです。
それぞれ役割が違っています。
接頭語=単語に+αで意味を加えるもの 接尾語=単語の品詞を変えるもの |
この2点を理解して勉強していきましょう。
接頭語
まずは接頭語を見ていきます。
● anti- 反対 antibiotic(抗生物質) ● auto- 自動の automaton(自動装置) ● acro- 先端 acromegaly(先端巨大症) ● ambi- 両側 ambidextrous(両手用の) ● bi- 二つの bilingual(バイリンガル) ● co- 共通 cooperation(協力) ● dis- 反対 dissimilar(似ていない) ● ex- 前の ex-girlfriend(元彼) ● fore- 前方の foresee(予測する) ● hetero- 異なった heteroclite(変わり者) ● hyper- 過度の hyperactive(はしゃぎすぎの) ● in- 否定 invisible(目に見えない) ● inter- 間の international(国際的な) ● maxi- 最高の maximum(最大の) ● mini- 小さい miniature(ミニチュア) ● mis- 誤った misunderstanding(誤解) ● poly- 多数の polytechnic(工芸の) ● semi- 半分 semicircle(半円) ● syn- 一緒に synchronized(同期された) ● vice- 代理の vice-president(副大統領) |
例えばoperation(働き・作用)に接頭語の「co- 共通」をつけるとcooperation(協力・強調)となります。
「共通+働き=協力」のイメージですね。
同じくoperation(働き・作用)に、先ほどとは反対の接頭語の「dis- 反対」をつけるとどうなるでしょうか。
disoperation(相害作用)となり、協力とは反対の意味になるのがわかりますね。
このように単語+接頭語を意識することで単語が覚えやすくなりますし、また飛躍的に単語数が増えていきます。
接尾語
次に接尾語を見ていきましょう。
まずは名詞に変える接尾語です。
● -cy 性質 bankruptcy(破産) ● -er 人 driver(運転手) ● -ism 主義 realism(現実主義) ● -ity 状態 reality(現実) ● -ment 行動 judgement(判決) |
形容詞に変える接尾語には以下のようなものがあります。
● -able 能力 capable(有能な) ● -ent 性質 different(異なる) ● -ful 満ちている faithful(誠実な) ● -less ~ない homeless(家のない) |
最後は動詞に変える接尾語です。
● -ate decorate(飾り付ける) ● -en shorten(短くする) ● -fy beautify(美化する) ● -ize/ise criticize(批評する) |
テクニカルな話になりますが、仮にわからない単語があったとき上記のような接尾語がついていたら、一度それを取り除いてみましょう。
意外と知っている単語がコアになっていることもあり、意味が推測できることもしばしばあります。
単語帳+例文で効率よく
英単語を勉強する上で避けた方がいいことがあります。
それは単語だけを抜き出して暗記をすることです。
特に英検準一級の動詞・形容詞は文脈によって意味が変わってくるものがたくさんあります。
例えばthawという単語。
「溶ける・溶かす」と訳されることが多いですが、文脈によっては(心を)癒すとなったり、(政治的な緊張を)緩和するとなったりします。
単語を例文の中で学ぶことでその単語のコアの意味がつかめ、応用がきくメリットがあります。
また例文を音読しながら学習すると視覚と聴覚の両方が刺激されて、単語が忘れにくくなりますよ。
文章を書くのもおすすめ◎英作文対策にも!
実際に覚えた単語を使って文章を作成するのもおすすめです。
自分で手を動かし考えながら書いた単語は忘れにくいものですし、筆記試験大問4のライティング対策にもなります。
大問4の設問を意識しながら書いてみましょう。
例えばrevamp(改良する)という単語。
ライティング問題のトピックで頻出の「公共の安全」や「環境の保全」といったテーマで使えそうな単語ですよね。
More efforts are needed to revamp public safety.(公共の安全を改善するには、さらなる努力が必要です。)
こんな感じで文章を作って大問4で使える単語をふやしていきましょう。
【まとめ】英検準一級◎単語を攻略して合格を狙う!
英検準一級の大問1の短文空所補充を苦手とする人は多いと思います。
ですがコツをおさえ効率よく勉強していけば高得点が狙えますし、リーディング・ライティングパート全体の得点もあがります。
しっかり対策して英検準一級の一次試験突破を狙っていきましょう!。
ENGLISH-Xでは、英検受験をはじめ英語を勉強する全ての学生をサポートしています。
英語に関する様々な分野に精通する講師陣が、あなたに適した学習を支援します。
英単語の演習を自分ですすめて行く自信がない、独学で合格する自信がない人はお気軽に無料体験授業にお申込み下さい!