カリフォルニア工科大学に進学するには?|TOEFL100点超えは必須!

在籍する学生・院生は約2,300人と小規模ながら、MITと肩を並べる名門カリフォルニア工科大学(通称:Caltech カルテック)。科学・工学分野における世界最高峰の教育機関であるが故に、世界中から選ばれた少数精鋭のみが進学を許可されます。

「でもCaltechへの進学には、なにが必要?」

「どうすればCaltechに出願できる?」

こんな疑問をお持ちの方も、いらっしゃるでしょう。

この記事は、カリフォルニア工科大学への進学を考える方のために、目黒の英語専門塾ENGLISH-Xが監修して制作しました。Caltechへの進学に挑戦したい方に向けて、そのプロセスを解説します。どうぞ最後までお読みください。

※この記事は、7分ほどで読めます。

カリフォルニア工科大学の進学に必要なもの3つ

カリフォルニア工科大学は、世界のいくつかの大学ランキングでもTOP10の常連。その合格率は5%未満になることも…そんなCaltechへの進学に立ちはだかる関門は、次の3つです。

  1. 高い語学力と好成績
  2. 課外活動などの実績
  3. 十分な学費(奨学金)

世界最高峰の環境で学び、留学生活を営むためには、十分な準備が必要です。以下で、各項目について具体的に見ていきましょう。

1.高い語学力と好成績

Caltechの学部生は1,000名程度と、他の有名大学に比べて非常に少ないことも特徴の1つ。したがって進学を果たすためには、世界に通用するハイレベルな成績が求められます。日本から進学する際に、必ず必要なものは以下の2つです。

  • 英語4技能試験のスコア
  • 高校の成績(GPA)

以下で、この2点について詳しくチェックしていきましょう。

英語4技能試験の成績

Caltechの入学審査では、英語を母国語としない受験生には「英語力を証明するスコア」の提示を求めます。以下に示した3つの試験で、基準となるスコアを超える必要があり、いずれも出願締め切り前の受験が必要です。

テスト

最小合計

各エリアの最小値

IELTS

7

7

TOEFL

100

25

Duolingo 英語テスト

130

130

日本の学生にとって受験しやすいのはTOEFLやIELTSですが、求められるレベルに到達することは簡単ではありません。英検でいえば、1級合格レベルかそれ以上の実力が求められます。学生のうちに求められるスコアをおさめるには、しっかりと対策することが必要です。

またCaltechは、留学生に対して「InitialView(面接)」への参加も促しています。ここでの大学側の狙いは、あなたの考え方や人物像を知ることです。入学審査に活かす補足資料にもなるので、ぜひとも挑戦すべきでしょう。

高校の成績(GPA)

Caltechの入学許可を得るためには、アメリカ基準のGPA(4.0満点)に変換される高校の成績も重要な指標になります。

ただしCaltechは、出願に必要なGPAの最低ラインや入学者の平均GPAは非公開としているので、GPAは高ければ高いほうがいいでしょう。世界中から集まる成績優秀者と競争するために必要なGPAは、全科目の平均で4.75以上ともいわれます。

また入学希望者は、次の科目の履修を証明する必要があります。

  • 数学 (微積分まで)
  • 物理
  • 化学
  • 生物(推奨)
  • 英語
  • 歴史 or その他の社会科

万が一履修をしていないなら「AP(Advanced Placement)」か「IB(International Baccalaurete)」の成績を、微積分・化学・物理の履修の代わりに使用できます。

参考:SATやACTのスコア

全米の大学の入学審査では、SATまたはACTという共通テストのスコア提出を求めます。しかしCaltechは、SATやACTのスコア提出を求めていません。全大学への共通出願システムを用いて出願する際も、スコアは自動的に非表示になり、入学委員が閲覧することはありません。

ただしスコア提出に関するこの措置は、新型コロナウイルスの世界的パンデミックを考慮した一時的なものです。2021〜2025年秋までの出願に適用されるルールとなっていますので、今後は変更になる可能性もあります。

先述したとおり提出は求められてはいませんが、実力は当然ながら必要です。SATやACTにおいては、満点に近いレベルでないとCaltechで通用しないと考えてください。

2.課外活動などの実績

Caltechの入学審査では、他の進学希望者との差別化を図るために「課外活動の実績」でも際立つ必要があります。英語力や好成績は、もはや当然の素養だからですね。

ここでは大学が求める人物像の中から、そのヒントを探しましょう。Caltech公式Webサイトによると、大学は以下の素養のある人物を求めています。

  • 数学への愛がある
  • 化学と物理学への情熱がある
  • 人文科学と社会科学への感謝がある
  • 回復力がある
  • 協調性がある
  • 創造性がある
  • ひたむきな決意がある
  • 捌け口がある

数学・化学・物理に深い造詣があり、好きであること自体も評価されます。Caltechは文章スキルも重視しており、文系の学問を疎かにする姿勢は許されません。またチャレンジ精神や協調性・創造性、そしてCaltechで学ぶ覚悟も求める人物像の中にあります。

「ストレス発散の方法があるか」というユニークな点にも言及しており、人物の個性を重視していることがわかります。学業成績だけでなく課題活動に卓越した功績があることは、入学審査において非常に重要なアピールポイントになるでしょう。

3.十分な学費(奨学金)

世界最高峰のCaltechで学問を究めるためには、多くの学費が必要になるのも事実。以下の表は、Caltechの学部生の約9ヶ月分の予算を示しています。授業料(手数料含む)や住居費・食費などの内訳は、以下のとおりです。

学費

$63,402

手数料

$2,495

住居・部屋

$11,697

食事

$8,586

教材

$1,428

生活費

$該当なし

個人的な費用

$3,213

総合計

$90,822

Caltechで学ぶための学費だけで年間約950万円(2024年3月現在のレート)かかります。生活費まで考慮すると、日本円にして年間1,360万円ほどと、かなり高額です。よって、多くの学生が奨学金や助成金を利用したり、ローンや就労により学費を賄ったりしています。

留学生向けの財政援助は、出願時に意思表明が必要となります。また世界的名門であるCaltechに合格する学生なら、さまざまな奨学金がもらえるはずです。学費を調達する必要があれば、国内の多様な団体・組織にも申請を行いましょう。

カリフォルニア工科大学への出願方法

Caltechを目指す学生は、「Common App」または「QuestBridge」のアプリケーションを使用して出願します。これらはアメリカの大学入試における共通出願システムで、留学生も使用可能です。以下で、さらに詳しくみていきましょう。

出願の締切

Caltechの出願は、制限付き早期出願(Restrictive Early Action)と通常出願(Regular decision)の2つです。

(2024年の例)

日程

制限付きの早期出願の締切

11月1日

合格通知

12月中旬

通常出願の締切

1月3日

合格通知

3月中旬

入学意思の返信期限

5月1日

入学率は、早期出願と通常出願の両方で5%未満です。ほとんど差はないので、有利不利はありません。ただし制限付き早期出願は、基本的に併願しない(専願の)意思表示となるため、大学側に強い入学希望の意思があることを示せるメリットがあります。

万が一早期出願で入学を「延期」された場合でも、通常出願の際に出願が可能です。ただし入学を拒否された場合は、決定に対しての異議申し立てや同年度の出願はできません。

出願の準備物

Caltechへの出願に必要なものは、以下のとおりです。

  • 出願料$75(免除あり)
  • エッセイ(大学固有の質問あり)
  • 推薦状2枚
  • 学校レポート(学校からの評価書)
  • 成績証明書(高校3年間の成績表)
  • 中間報告書(高校3年生の1学期の成績)
  • 英語能力試験のスコア(※留学生
  • 国際財政援助の意向表明(※留学生

上記の他に補足資料として、研究論文や出版物・作品のポートフォリオなども追加できます。

以下で準備物の中でも特に大事な「エッセイ」と「推薦状」について解説をするので、しっかりチェックしてください。

推薦状2通

Caltechの出願には、2つの推薦状が必要となります。内訳は、以下のとおり。

  • 数学または科学の教師からのもの
  • 人文科学または社会科学の教師からのもの

指導を受けた経験があり、あなたのスキルや成績について豊富に書ける先生に依頼をしましょう。人文科学または社会科学の先生からの推薦状には、ライティングスキルについての記述が必要です。したがって、国語や英語の先生に依頼するのがベストです。

また、最大1通の推薦状を追加することも可能です。追加の1通では、他の2通とは別の側面を評価してもらいましょう。担任の先生やこれから学びたい学問の教師、課外活動の指導者など、あなたの功績や活躍について詳しく書ける人が望ましいでしょう。

エッセイ

Caltechへの出願時には、いくつかのエッセイを書く必要があります。大きく分けると、

  • 共通出願システムのエッセイ
  • サプリメンタルエッセイ

の2つです。

両方とも大事ですが、大学固有の質問に答える形式のサプリメンタルエッセイは、あなたの人物像をより深く知るためのもので特に重要です。以下で、具体例の抜粋を3つだけ紹介します。

  • 興味のある分野を1〜2つ選択するとしたら、何を選びますか? なぜその分野を選ぶのですか?(200語以内)

  • 高校時代のSTEM関連の経験を2つ説明し、それらがどのように、なぜあなたの好奇心を刺激したのかを教えてください。また、それらを探求したいと思うのはなぜですか? (各経験につき100〜200語)

  • エッセイを通じて、まだ表現できていない「あなたの人生」「社会的・個人的アイデンティティ」の側面があれば、それについて教えてください。(150語以内)

エッセイはオプションも含めて8つほどあり、語数も50〜400とバラバラです。自らをアピールするチャンスなので、あなたの野望や個性を余すことなく伝えましょう。さらに詳しいアドバイスを知りたい方は、Caltech公式Webサイトの「補足申請エッセイ」で確認できます。

カリフォルニア工科大学への進学は難しいが魅力的

カリフォルニア工科大学は「西のCaltech・東のMIT」と対比されるように、理工系大学の超名門です。2024年現在は、テッカー(卒業生)のなかに46名ものノーベル賞受賞者が出ており、比較的小さな教育機関としては異例の数字となっています。

進学の難易度は非常に高いですが、Caltechに挑んで進学する魅力は計り知れません。入学許可を得て、進学を果たすためのポイントは次の3つです。

  • 高い語学力と好成績
  • 課外活動などの実績
  • 十分な学費(奨学金)

 

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