「インペリアル・カレッジ・ロンドンへ進学する条件は?」
「インペリアル・カレッジ・ロンドンへの出願方法は?」
この記事は、こんな疑問を解決します!
本記事は、インペリアル・カレッジ・ロンドン(通称:ICL)への進学を考える方のために、目黒の英語専門塾ENGLISH-Xが監修・制作をしました。ICL進学に挑戦したい方に向けて、満たすべき要件や必要なプロセスを解説しますので、どうぞ最後までお読みください。
※この記事は、約7〜8分で読めます。
Contents
インペリアル・カレッジ・ロンドンの基本情報
インペリアル・カレッジ・ロンドンは、オックスフォード、ケンブリッジに次ぐイギリスの難関校の1つ。主な特徴は、以下のとおりです。
- 創立:1907年
- 学部生:約10,000人
- 院生:約9,000人
- 留学生比率:60%以上
- ノーベル賞受賞者:14名
理工系に特化した教育機関であり、特に生命科学や医学、数学や物理学、コンピュータサイエンスの分野で人気です。細分化された専攻コースが100超と、とても充実した学習環境も備わっています。
一流の研究型大学24校で構成された「ラッセル・グループ」の一員であり、ICLには最先端で革新的jな研究に取り組める環境もあります。研究機関としての価値の高さは、やはり世界最高峰といえるでしょう。
インペリアル・カレッジ・ロンドンへの進学要件とは?
インペリアル・カレッジ・ロンドンは、世界の大学ランキングでTOP10に入るほどの超名門
で、合格率も約10%ほどの狭き門です。そんなインペリアル・カレッジ・ロンドンに進学するためには、大きく分けて次の2つの壁をクリアしなければなりません。
- エントリー基準
- 学費(奨学金)
世界でも指折りの環境で学び、留学するためには、それなりの準備が必要です。以下で、さらに詳しく進学の要件をチェックしていきましょう。
1.エントリー基準
インペリアル・カレッジ・ロンドンには、たくさんのコースが存在しており、どのコースでも以下の3つを入学審査で評価します。
- 学歴と成績
- 英語
- 入学試験(一部コースのみ)
コースごとに基準が異なるので、自分が進学を希望するコースの要件は確認する必要があります。また高校の最終成績(成績証明書)も提出を求められるため、学校の勉強も手を抜くことはできません。以下で、エントリー基準について詳しく見ていきましょう。
学歴と成績
インペリアル・カレッジ・ロンドンへの進学を希望する場合、日本の高校卒業資格だけではエントリー基準が満たせません。高校から学部課程に進学するためには、A Level(英国や世界で認定される大学入学資格試験:以下「Aレベル」)を履修し、試験で一定以上の成績を残す必要があります。
求められる成績の最低基準は、希望するコースによって異なります。以下は、航空工学コースに進学を希望する場合の「Aレベル」の最低基準です。
最低基準 |
詳細 |
A*A*A or A*AAA |
・数学:A* ・物理学:(A/A*3教科型はA*・4教科型はA) ・3〜4教科目:A |
高卒でICLに進学するには「Aレベル」か、それと同等に扱われる試験(IB・APなど)で好成績を収めることが必要です。もしくはファウンデーション(大学進学準備)プログラムに通い、学歴や成績の要件を満たしたうえで入学審査を受ける方法もあります。
英語力
留学に必要な学生ビザを取得し、インペリアル・カレッジ・ロンドンの入学審査を受けるためには、あなたの英語能力を証明しなければなりません。以下に示した英語試験で、基準スコア超えを狙うことを目標にしましょう。
英語試験 |
Standard levelのスコア |
Higher levelのスコア |
IELTS(Academic) |
6.5以上 (各項目が6.0以上) |
7.0以上 (各項目が6.5以上) |
TOEFL TOEFL(iBT) |
92以上 (各項目が20以上) |
100以上 (各項目が22以上) |
上記以外の資格(Duolingo English Test・CAE・IBなど)でも出願できますが、日本から受験する場合は、IELTSかTOEFLで申請をするのが一般的でしょう。
それぞれの最低基準を英検に換算すると、およそ準1級から1級までの英語力を必要とします。決して難易度は低くないですが、インペリアル・カレッジ・ロンドンの英語の要件は、他の世界的なTOP大学ほど高くありません。
また基準となる英語のレベルは「Standard level」と「Higher level」の2つあり、進学を希望するコースによって、どちらの要件をクリアすべきかは異なります。専攻を希望するコースの基準は、必ずチェックしましょう。
入学試験(一部コースのみ)
専攻を希望するコースによっては、入学試験もあります。結果をもとに、大学が進学希望者を細かく評価するためです。実施コースと試験内容の例を以下にいくつか紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- 航空工学:IC Aero/EEE MAT
- 土木/環境工学:数学・物理・ビデオ提出
- コンピューティング:論理的思考力・推論力・問題解決スキル
- 医学(MBBS 医学、A100):BMAT
上に示した例は一部ですが、試験内容がコースによって異なり、バリエーションが豊富であることも垣間見えます。進学を希望するコースの入学試験の有無は、事前にチェックして必ず対策をしましょう。
2.学費(奨学金)
インペリアル・カレッジ・ロンドンで学び、研究を重ねるためには十分な学費も必要です。以下の表は、学部生の1年間の予算(£:単位はポンド)を示しています。
料金 |
金額 |
授業料 |
・工学部:£37,900 ・医学部:£35,600〜50,400 ・自然科学部:£39,100 |
寮費(大学) |
£8,205(※9ヶ月) |
賃貸(民間) |
£11,933 |
食費 |
£3,692 |
旅行 |
£1,340 |
個人的な支出 |
£2,616 |
生活費の合計 |
£15,853〜19,580 |
総合計 |
£51,453〜69,980 |
インペリアル・カレッジ・ロンドンで学ぶためには、学費は最低でも年間約672万円(2024年3月のレート)かかります。また個人のライフスタイルによってかかる生活費は大きく異なりますが、物価の高いロンドンで、ある程度の水準で暮らすためには一定の予算が必要です。
生活費だけで最低でも年間300万円、授業料を含めると900万円から最大1,300万円ほどかかるケースもあります。また上の表には、宿泊施設の保証金や航空券などの初期費用、研修にかかる費用などは含まれていません。さらに最初は、生活必需品も買い揃える必要があります。
留学にかかる資金が高額なため、大学に申請できる奨学金や国内のさまざまな団体・組織の奨学金を利用して、多くの人は学費を調達する必要があるでしょう。留学生ビザ(Tier 4)を発給してもらう際に、財政能力証明書の提出が求められるので、早めに動いてください。
インペリアル・カレッジ・ロンドンへの出願について
インペリアル・カレッジ・ロンドンを目指す学生は、UCAS Hub(ユーカス・ハブ)というシステムを通じてオンラインで出願します。なおこの際、出願料の£80が必要です。以下で、出願の締め切りや必要なプロセスなどもチェックしていきましょう。
出願の締め切り
ここでは、出願の締め切りや審査のスケジュールについて確認していきます。以下は、2025年の入学審査にかかわる例です。年度によって細かな日程は異なるので、必ず公式サイトで確認をしてください。
2024年5/14 |
UCAS Hubによる出願開始 |
2024年9/3 |
2025年入国申請書の提出開始 |
2024年10/15 18.00 (英時間) |
医学(MBBSコース)の出願締切 |
2024年10/15〜16 |
工学・科学の入学試験(ESAT)1番目 |
2024年10/16〜17 |
大学入学数学検定 (TMUA) 1番目 |
2025年1/7〜8 |
工学・科学入学試験 (ESAT) 2番目〜最終 |
2025年1/8〜9 |
大学入学数学検定 (TMUA) の2番目〜最終 |
2025年1/29 18.00 (英時間) |
全コース(医学MBBS以外)の出願締切 |
2025年3/31 |
合否通知 |
なお期限を過ぎても出願は受け付けもらえますが、受理されるかは大学独自の裁量により検討されます。また期限を守った申請者と同等に評価される保証はないので、確実に出願期限を守るようにしましょう。
出願に必要なプロセス
インペリアル・カレッジ・ロンドンへの出願は、進学を希望するコースの「エントリー基準」を満たしさえすれば、最大5つまで可能です。必要になるプロセスは、以下のとおりです。
- パーソナルステイトメントを書く
- 推薦状を依頼する
- 入学試験を受ける(※一部)
- インタビューを受ける
「入学試験を受ける(※一部)」については、すでに本記事で解説しました。よって、以下では「パーソナルステイトメント」「推薦状」「インタビュー」の3点について解説します。
パーソナルステイトメントを書く
パーソナルステイトメント(エッセイ)は、重要な審査項目の1つ。なぜなら大学は、パーソナルステイトメントを、あなたの人物像と、出願コースへの適正を見極める判断材料にするからです。
文字数は 4,000 文字 (スペースを含む) 、または47行のいずれかに自動的に制限されます。伝えるべきアピール材料を適切に盛り込むために、計画的な記述が必要です。なお応募する最大5つのコースと大学に対して、提出できるパーソナルステイトメントは1つのみとなっています。
進学希望のコースに対する熱意(なぜ学びたいのか)が重視されるため、大学は興味のある分野に関する内容を、以下の側面から盛り込むことを推奨しています。
- 読んだ本
- 取り組んだ仕事やボランティアの経験
- 参加した講義やコース
- 参加した課外活動
進学を希望するコースについてのスキルや実務経験、趣味や好きな娯楽からの学びなど、あなたを全面的にアピールできるチャンスです。オリジナリティあふれる文章で、しっかりと想いを伝えましょう。
推薦状を依頼する
推薦状はパーソナルステイトメントと同様に、非常に重視される審査項目です。したがって推薦状は、あなたをよく知っている教師に依頼しましょう。基本的には、依頼した先生に提出まで行ってもらう流れです。
大学にとっては、推薦状は第三者から見たあなたを知るチャンスです。たとえば以下のような点を、参考材料にするでしょう。
- あなたの学校
- あなたの学習環境
- あなたが達成すると予測される成績
あなたの資格や受賞歴、または今後の将来性や忍耐力など、幅広いことを伝えてOKです。また学歴や成績に影響を与えた可能性のある酌量すべき事情など、センシティブな内容も伝えられます。依頼する教師と密にコミュニケーションをとり、ベストな状態に仕上げてください。
インタビューを受ける
通常多くのコースでは、11〜2月にインタビュー(面接)を行います。出願が受理されており、入学試験などで進学の見込みを感じさせた者が対象です。最終候補まで残っていれば、ほぼオンライン面接(または対面面接)があるので、しっかり準備をして臨みましょう。
面接の形式は、進学を希望するコースによって異なります。通常は1〜2名同時に面接を行いますが、パネル面接(面接官に対して面接を受ける者の数が多い)が実施される可能性もあります。また面接の服装に、規定はありません。
大学が提示する面接のヒントをまとめているので、以下を参考にしてください。
- 「パーソナルステイトメント」を読み返して自己理解を深める
→内容についての質問される
- 学校の模擬面接を受ける(面接テクニックを向上させる)
→ボディランゲージ・アイコンタクト・的確な回答を練習する
- 面接で尋ねたい質問を考える
→コースへの興味・関心・適性が見られる
面接に関する詳細は、大学から直接連絡があります。出願の際に登録したメール アドレスの受信ボックスをしっかり確認し、メールを確認したら速やかに返信をしましょう。
インペリアル・カレッジ・ロンドンに進学して最先端の研究をしよう!
インペリアル・カレッジ・ロンドンは、イギリスの超名門。進学するために満たすべき要件は、難易度の高いものばかりです。しかし学びや研究の環境は超一流で、そこでの経験は一生の財産となり、その後のキャリアに大いに影響するでしょう。
入学許可を得て進学を果たすためには、以下のポイントをクリアしてください。
- エントリー基準
→学歴と成績
→英語力
→入学試験(※一部のみ) - 学費(奨学金)
「エントリー基準」に含まれている英語力は、進学に不可欠なものです。もしも不安があるなら、英語専門塾のENGLISH-Xで一緒に頑張りませんか?
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