「英検準一級に合格したい!でも、どんな勉強方法で学習していけばいいの?」
そんな疑問に答えるため、英検準一級の合格にはどのような勉強方法が効果的かを解説します。
英検準一級の面接対策についても触れていますので、本記事を最後まで読んで、効果的な勉強方法を知り、準一級合格に近づきましょう。
8カ月で英検準一級合格の実績を持つ英語塾ENGLISH-Xの講師であり、実際に英検準一級の指導にもあたっている鎌田が解説します。
※この記事は約8分で読むことができます。
Contents
英検準一級の勉強方法
英検準一級の一次試験は、大きく4つのパートに分けられます。
【リーディング】短文空欄補充問題
【リーディング】長文読解問題
【ライティング】英作文
【リスニング】内容一致選択
それぞれのパートごとに、効果的な勉強方法を4つご紹介していきます。
【リーディング】短文空欄補充問題:語彙数を増やす
【リーディング】短文空欄補充問題の効果的な勉強方法は、語彙数を増やすことです。
これは、単語ひとつひとつの意味をしっかりと覚えていくわけではありません。
「なんとなく意味がわかる」単語の数を増やすことです。
英検準一級の合格に必要な単語数は、約7,500~9,000語。
約7,500~9,000語の単語を、しっかりと意味を把握しながら覚えるのは大変です。
また、覚えたはずなのに忘れてしまったということも起こるでしょう。
けれども、なんとなく意味を把握しながら全部の単語に目を通すならどうでしょうか?
英検準一級では、なんとなく意味がわかる語彙数を増やすことが重要です。
その理由は、短文空欄補充問題を見ながら説明していきます。
(出典:©公益財団法人日本英語検定協会2021年度第1回過去問)
短文空欄補充問題では、選択肢4つの中から回答を選ぶ必要があります。
例えば、2人の受験者が選択肢4つを見た反応が
A:2つの単語の意味がわかるが、残り2つは初めて見る単語だ。
B:4つの単語は見たことがあり、なんとなく意味がわかる。
だとしましょう。
この場合、Bの方が正解する確率が高くなります。
なぜなら、初めて見る単語は、意味を推測することが難しいからです。
一方、なんとなく意味がわかれば答えを導き出せる確率は高くなります。
そのため、「こんな意味だったかな?」と思う程度の語彙数を増やすことが重要です。
【リーディング】長文読解問題:段落を意識しながら長文を読む
【リーディング】長文読解問題に効果的な勉強方法は、長文をたくさん読むことです。
ですが、ただ長文を読むわけではありません。
段落を意識しながら長文を読むことが重要です。
なぜなら、長文読解問題に関する質問は段落の流れに沿って出てくる可能性が高いからです。
そのため、普段から段落を意識して長文を読むクセをつけておきましょう。
そうすれば【リーディング】長文読解問題でも
① 1つ目の段落を読み、内容を理解
② その後、長文読解問題の質問文1つ目を読む
③ 答えがわかれば回答する
と段落ごとにスムーズに回答を進めることができます。
実際の【リーディング】長文読解問題を見てみましょう。
(出典:©公益財団法人日本英語検定協会2021年度第1回過去問)
まず、1つ目の段落を読みます。
次に質問文1つ目を見てみましょう。
(出典:©公益財団法人日本英語検定協会2021年度第1回過去問)
1つ目の段落から、質問文1つ目の答えがわかるようになっていることに気が付きましたか?
このように、普段から段落を意識して長文を読むクセをつけておけば、スムーズに回答することが可能です。
また、この方法は時間短縮にも効果的。
全体を読んでから回答するときと比較して、答えがどこにあるか探す時間を短縮できるからです。
どれだけ時間をかけずに長文問題を解くかは、時間が足りなくなりやすい筆記パートにおいてとても重要です。
【ライティング】:定番の表現を覚える
【ライティング】英作文に効果的な勉強方法は、定番の表現を覚えることです。
英語のライティングには、よく使われる定番の表現があります。
定番の表現を覚えておくと、実際の試験で英作文を作成するときもスムーズに書くことができます。
定番の表現
自分の意見を述べる際に使用
・I think that ~ 「私は~だと考えます。」
・In my opinion ~ 「私の意見は~です。」
1つ目の理由を述べる際に使用
・First, 「はじめに、」
・First of all, 「まず、」
2つ目の理由を述べる際に使用
・Second, 「次に、」
・In addition, 「さらに、」
結論を述べる際に使用
・In conclusion, 「結論、」
・As a result, 「結果として、」
例を述べる際に使用
・For example, 「例えば、」
・For instance, 「例えば、」
情報を加える際に使用
・Moreover, 「さらに、」
・Furthermore, 「そのうえ、」
反対意見を述べる際に使用
・However, 「しかしながら、」
・On the other hand, 「一方では、」
自分が述べたい内容に合った定番の表現を使うだけで、まとまった英作文になります。
また、どんな書き出しにするか悩まなくなるので時間短縮にも繋がります。
上記表現を有効利用して、質の高いライティングを出来るようにしましょう。
【リスニング】:シャドーイングする
【リスニング】対策に効果的な勉強方法は、シャドーイングを行うことです。
シャドーイングとは、聞こえてきた英語を声に出すトレーニングです。
一文を聞き終えてから繰り返すのではなく、英語を聞き取ったらすぐに声に出して発音していきましょう。
シャドーイングをすると、集中して英文を聞くことができます。
また、シャドーイング中は聞き取った英文を日本語に変換して理解する時間はありません。
そのためシャドーイングを行うと
・集中して英文を聞く力
・英語のまま内容を理解する力
が付きます。
リスニング問題は、筆記パートの後に行われます。
筆記パートで疲れた頭では、リスニングに集中することは難しいです。
しかし、普段からシャドーイングで集中して英文を聞く力を高めておけば、リスニングの最後まで集中力を切らさずに乗り切ることが出来ます。
また、リスニングでは、英語を日本語に変換して考えている時間はありません。
そのため、「集中して英文を聞く力」と「英語のまま内容を理解する力」。
この2つを鍛えられるシャドーイングは、英検準一級のリスニングにとても効果的な勉強方法です。
英検準一級の面接対策
英検準一級の1次試験に合格した時点で、英検準一級の面接試験に合格できる実力はあると言えるでしょう。
次の表は、2015年度と2016年度における準一級を受験した高校生の合格率です。
(出典:©公益財団法人日本英語検定協会 試験結果の⽐較分析)
一次試験は合格率20%以下であるのに対し、二次試験では89%以上と高いです。
つまり、二次試験を通過できなかった理由は
・緊張により、実力を発揮できなかった
・問題形式に慣れておらず、上手に回答できなかった
などが原因である可能性があります。
緊張に負けないよう自信をつけたり、問題形式に慣れたりするようにしましょう。
そのためには、ひたすら練習を繰り返すしかありません。
英検準一級の面接対策は
・2分間でナレーションをできるよう、時間を計りながら練習
・普段から英語で自分の意見を言う練習
などが効果的です。
また、上でリスニング対策として紹介した「シャドーイング」は、スピーキング対策にもなります。
聞いた英語をそのまま口に出す練習を継続的に続けることで、発音が改善されたり、英語がすらすら出てくるようになります。
これらのトレーニングを駆使し、二次試験(面接)合格を目指しましょう。
英検準一級に合格する秘訣とは?
英検準一級に合格する秘訣、それは英検準一級取得後のイメージを持つことです。
「高校生のうちに英検準一級を取得して、大学生になってからは英検一級を目指したい。」
「英検準一級の勉強で実力を付けて、いずれは海外の大学に留学したい。」
「将来は英語を使った仕事をしたいから、英語力の証明に英検準一級を取りたい。」
などのように英検準一級取得だけが目標ではなく、さらにその後どうしたいかを考えている人の方が合格者には多いです。
英検準一級に合格できる英語力を付けることは、大変なことです。
諦めずに勉強を続けなければ、合格はできません。
そのモチベーションを支えるためには、取得後のイメージをもち、あくまでも一通過点として英検準一級受検をとらえることが重要です。
まとめ
まとめとして、英検準一級の勉強方法は「一次試験で出題されるパートを網羅した効率のよい勉強をすること」が重要です。
語彙力の強化、多読、ライティングで活用できる表現の暗記、シャドーイングを行いましょう。
英検準一級合格へは、地道に英語力を伸ばしていくことが不可欠です。
自分を信じて、継続して勉強していきましょう。
ENGLISH-Xでは、英語を勉強する全ての学生をサポートしています。
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