
「英検準一級の難易度は?」
「英検準一級の長文ってどのように対策すればいいの?」
「英検準一級の長文問題を攻略するコツは?」
英検二級に受かり英語にもある程度自信がついたところで、次に目指すとなれば英検準一級。
英検準一級を取得するといよいよ上級者の仲間入りができるレベルです。
しかし、レベルの高い英検準一級の対策はとても大変ですよね。
特に問題数が多く、レベルも高い英検準一級長文の対策は困難を極めます。
そこで今回は、英検準一級長文の対策方法、読み解くためのコツを解説します。
英検準一級取得を目指す高校生は、本記事を最後まで読み、一緒に長文読解対策をしていきましょう。
英語塾の講師を勤め、日々英検準一級長文の指導に当たっている鎌田が解説します。
※この記事は7分で読めます。
Contents
英検準一級の難易度は?
公式サイトによると、英検準一級の難易度はおおよそ大学中級程度であるとされています。
(出典:公益財団法人日本英語検定協会)
これは大学受験で言えばセンター試験英語で満点を取るレベルに相当します。
そのため、英検準一級を取得済みであれば、センター試験の英語の受験が免除されたり、2次試験が免除される大学もあります。
合格率は16.7%と低く、かなり難易度の高い試験で、帰国子女でないと、留学経験がないと受からないのでは…?と諦めてしまう方もいるかもしれません。
ですが留学なし、普通の日本人でも以下の記事を読んでしっかり対策すれば誰でも合格することは可能です!
合格基準は?
英検準1級の1次試験はリーディング・ライティング・リスニングの3技能に各750点ずつ、計2,250点満点で配点されています。
合格基準となるCSEスコアは1792点と言われているので、合格基準は各パートCSEスコア750点満点中7割の、525点以上の得点が目安となります。
意外にも7割で合格できますので、しっかりと重点を絞って対策をしていくことで効率的に短期間で合格を目指すことが出来ますよ!
英検準一級リーディングパート(長文)はどんな問題なの?
英検準一級ではリーディングパートが90分、リスニングパートが30分程度という時間配分になっています。
英検準一級のリーディングパートでは大問が3つあり、
大問1:短文の語句・空所補充(25問)
大問2:長文の語句・空所補充(6問)
大問3:長文の内容一致選択(10問)
の構成になっています。
大問1は、語彙・文法知識など対策の中心が暗記になる項目ですので、今回の記事では、この大問2と3の長文について焦点を当てていきます。
実は英検準一級の長文に出てくる多くの単語は、英検2級レベルに相当します。
大問1の短文の語句・空所補充に関しては確かに英検準一級相当の単語力が必要になるのですが、長文は英検二級レベルをしっかり抑えればむしろ得点源にもできる分野です。
なぜ英検準一級長文は難しいのか?時間配分を解説
ではなぜ英検準一級長文パートが難しいと言われているのでしょうか?
以下で理由を解説していきます。
時間制限の厳しさ
まず一つ目は制限時間の厳しさです。
リーディングパート全体で90分ですが、ライティングまで含まれていることを考慮するとかなり時間が厳しいことがわかります。
理想的な時間配分は
- 大問1 短文の空欄補充問題ー15分
- 大問2長文の空欄補充問題ー20分
- 大問3長文の内容一致問題ー25分
- ライティングー30分
となります。
トピックが専門的で慣れていないと厳しい…
また二つ目の理由としては、長文のトピックが専門的であることが挙げられます。
この対策として英字新聞などを勧めている記事もあります。
時間に余裕があればそのように着実に英語力を伸ばす方法も良いですが、試験までの時間が限られている場合には英検準一級の長文に焦点を当てた参考書を解いて、問題傾向に慣れていくようにしましょう。
またその際に、長文で出てきた専門単語はその都度覚えることでテーマに関しての知識を深めることが出来ますよ。
英文を全部読む必要はない?
今まで英検準一級長文の時間配分について説明をしてきました。
上で説明した時間で長文を解こうとすると、全文を読んでいては時間オーバーになってしまいます。
ではどうやって読めばいいのか?について解説をしていきます。
大問2長文の空欄補充解答のコツ
この大問2を解く手順としては
- トピックを確認してざっくりどんなテーマで英文が書かれているかを予想する
- 棒線が引かれている前後の文まで読み進める
- 選択肢を確認し回答
- 続きから読み進めてまた棒線の前後(該当段落)まで読む
- 先程と同様にマークシートに回答
これを繰り返すだけです。
このような手順を見ると、なんだか国語の読解問題と似ていませんか?
英語の長文と聞くと苦手な人にとっては手に負えないように思えてしまうかもしれませんが、実は国語の長文と言語が変わっただけで解く手順は変わりません。
落ち着いて棒線部までに区切って読み、一度で理解することができれば効率的に回答することができますよ。
大問3長文の内容一致問題のコツ
次に大問3の解答のコツについて説明いたします。
これも先程の大問2と同じように
- タイトルを読み大枠を把握する
- 選択肢を確認し注目する点を絞る
- 段落ごとに読み進め、解答のためのヒントが出てきたらその度に解答する
という手順で解きましょう。
やはりこの大問3の解答の際の大きなポイントは、長文を読み進める前に選択肢を確認しておくことです。
この作業を踏むことによって、何が問われているかを把握して、注目すべき点に絞って効率的に読み進めることが出来ます。
全文を読んでから問題を解答しようとすると、文章内容を忘れてしまったり、回答に関わる箇所を見つけるのに時間がかかってしまうなど、英検準一級の長文の読み方としては非効率です。
なぜなら、英検準一級長文のほとんどの問題では、段落ごとに問題が出されるからです。
なので、上記のように
最初に軽く設問を読んで目星をつける→設問の該当段落を読み、問題に答える
という進め方で問題を解いていくと、効率的に進めることが出来ます。
英検準一級長文対策おすすめの参考書
でる順パス単二級
準一級の対策なのになぜ二級なの?と思った方も多いかもしれません。
ですが先程も述べたように、英検準一級長文に出てくる単語のほとんどは二級で、二級の単語が覚えられていれば最低限読み進めることが出来ます。
どうしても準一級というとより難易度の高い単語が出てきそうで焦ってしまうかもしれませんが、まずはしっかり二級単語を確実に自分のものにしましょう。
これだけで長文を読む中で何を言っているかわからない、という事態は無くなるはずです。
でる順パス単準一級
さて、でる順パス単二級が終わったら次は準一級に移りましょう。
これは主にリーディングパート大問1対策になりますが、やはり準一級の単語を知っていた方が大問2や3の長文が読みやすくなることは間違いないです。
こちらは出来れば、でる順A、B、C全てを覚えるのが理想ではありますが、時間がなければでる順A、Bだけでも構いません。
ここまでしっかりと暗記できていれば十分に合格点に達するはずです。
ですから無闇にでる順Cにまで手を出して全ての単語がなんとなく覚えている状態になるよりかは、確実にわかる単語を地道に増やすことを大切にしてください。
英検分野別ターゲット英検準1級長文読解問題120
こちらの参考書は、英検準一級に合わせた長文読解問題に特化しているため、英検特有のアカデミックな内容にも慣れることができます。
もし長文の点数が伸び悩むのであれば、こちらの本で集中的に対策するのも良いと思います。
この本の使い方としては、おおよそ詰まることなく読む実力があれば初めは時間制限なしで、慣れてきたら時間制限をつけて解いていきましょう。
最初少し読むのが難しいと感じた場合には、単語帳に戻り基礎を確実にすることを意識してみてください。
英検準一級過去6回全問題集
単語で基礎固め、分野別問題集で演習を積むことが出来たら、最後に過去問で仕上げに取り組みましょう。
過去問の使い方としては時間を測って解いてみて、丸付けをして、間違えた部分は解説を読みながら、答えに関する範囲の日本語訳を確かめておきましょう。
ここで時間内に合格点を取れる実力がつけば、本番でも余裕を持って合格できると思います!
英検準一級長文対策をプロと行おう!
ここまで、英検準一級長文対策の仕方やお勧めの参考書について解説してきました。
英検準一級と聞くとどうしても身構えてしまいがちですが、二級までの基礎をしっかり積み重ねていれば届かない壁ではありません。
高校生でも十分に合格可能な試験ですので、ぜひチャレンジしてみてください!
またこれらの対策をやっても少し難しい…もっと詳しく教わりたいという場合には、ぜひENGLISH−Xの無料体験学習へお越しください!
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