英検準二級リーディング!試験概要から対策・勉強法まで解説!

「英検準二級の受験を控えているけど何から対策したらいいか分からない…。」
 
「英検準二級のリーディングはどんな問題が出るのか知っておきたい!」
 
英検準二級の受験を控えていると、様々な不安が生まれてきます。
 
特にリーディングは、各設問の攻略法やテクニック、また効率的で効果的な勉強法を知っているだけで、大きく合格に近づくことができる技能です。
 
ここでは、実際に英検準二級を高校在学中に独学で受験し合格した経験を持つ鹿井が、英検準二級のリーディングの試験概要から対策・勉強法までを解説します!
 
ぜひ最後までご覧ください!
 
この記事は10分で読むことができます。

英検準二級って?

英検とは、公益財団法人日本英語検定協会が運営する英語技能検定で、高校・大学入試での優遇措置や単位認定が可能な、日本において権威性ある検定試験です。
 
英語を習っている小学生から、単位認定を目的とした大学生まで、多くの日本人が英語技能を図る目的で受験しています。
 
その中でも準二級は、高校中級レベルに設定されています。
(出典:公益財団法人日本英語検定協会
 
文部科学省が提示する、高校卒業時の英語技能達成目標は、英検準二級〜二級とされています。
 
学校で習う英語をしっかり身に付けていくことで、合格が目指せるレベルと言えます。

英検準二級の試験構成

英検準二級の試験では、リーディング・ライティング・リスニング・スピーキングの4技能すべてが測定対象です。
 
一次試験は筆記(75分)+リスニング試験(25分)、二次試験はスピーキング試験(面接形式で約6分)で行われます。
 
試験の構成や概要を簡単にまとめると以下の通りです。
 

リーディング(一次試験)
第1問(20問) 短い文章の語句の空所補助
第2問(5問) 会話文の文の空所補助
第3問(5問) 長文の語句の空所補助
第4問(7問) 長文の内容に一致する語句または文の選択

 

ライティング(一次試験)
大問5(1問) 質問に対して英作文で回答する

 

リスニング(一次試験)
第1部(10問) 会話の最後の発話に対する応答として最も適切な文を選択する
第2部(10問) 会話の内容に関する質問の答えとして最も適切な文を選択する
第3部(10問) 短いパッセージの内容に関する質問の答えとして最も適切な文を選択する

 

スピーキング(ニ次試験)
第1問 50語程度のパッセージを音読する
第2問 50語程度のパッセージの内容についての質問に答える
第3問 イラスト上の人物の行動を描写する
第4問 イラスト上の人物の状況を描写する
第5問 パッセージやイラストに関連した内容についての質問に答える
第6問 日常生活や身近な事柄についての質問に答える

 
英検準二級の一次試験合格基準スコアは1322点とされています。
 
各技能ごとの満点スコアは600点に設定されており、それぞれの技能でバランスよく7割の正答率を保つことで合格ラインに達することができます。
 
ちなみに、リーディングとライティングで満点、リスニングで150点を獲得し試験を終えた場合、点数は合格基準スコアに達しますが、英検では独自の統計的手法によりスコアを算出しているため、それで直ちに合格とは言い切れません。
 
日本英語検定協会のポリシーとしては、4つの全ての技能でバランスよく英語を習得することを目的としているため、英検準二級の合格には4技能のバランスの取れた学習が必要となります。
(参考: 公益財団法人日本英語検定協会

英検準二級のリーディング問題構成・解説

ここでは、英検準二級のリーディングについてより詳しく解説します。
 
リーディングは4つの大問で構成されており、全部で37問あります。

英検準二級リーディング大問1

 

英検準二級リーディング 大問1
形式・課題 短文の語句空所補助
形式・課題詳細 文脈に合う適切な語句を補う
問題数 20
問題文の種類 短文・会話文
解答形式 4肢選択(選択肢印刷)

 
大問1は、中学や高校での試験でも馴染みのある、短文の空所補助です。
 
文法として正しく、文脈や話の流れから最も適切な語句を選択する設問であるため、文法への理解語彙力が求められます。

英検準二級リーディング大問2

英検準二級リーディング 大問2
形式・課題 会話文の文空所補助
形式・課題詳細 会話文の空所に適切な文や語句を補う
問題数 5
問題文の種類 会話文
解答形式 4肢選択(選択肢印刷)

 
大問2は、2者間の会話に設けられた空所に、文脈や話の流れから適切な語句や文を選択する設問です。
 
どの選択肢も文法的に正しかったり、微妙にニュアンスが似ていたりするため、大問1よりも読解力が求められるという特徴があります。

英検準二級リーディング大問3

英検準二級リーディング 大問3
形式・課題 長文の語句空所補助
形式・課題詳細 パッセージの空所に文脈に合う適切な語句を補う
問題数 5
問題文の種類 物語文・説明文
解答形式 4肢選択(選択肢印刷)

 
大問3は、AパートとBパートに分かれており、タイトルのついた150〜300語程度のパッセージに関する設問です。
 
パッセージ内に空所があり、文脈から最も適切な語句を選択する設問であるため、速読力読解力が求められます。

英検準二級リーディング大問4

英検準二級リーディング 大問4
形式・課題 長文の内容一致選択
形式・課題詳細 パッセージの内容に関する質問に答える
問題数 7
問題文の種類 Eメール・説明文
解答形式 4肢選択(選択肢印刷)

 
大問4も、AパートとBパートに分かれており、Eメールやタイトルのついた300語程度のパッセージに関する質問に答える設問です。
 
この後にライティングの設問も控えているため、じっくり英文を読む時間はありません。
 
そのため、ある程度のテクニックと段落ごとに内容を理解する長文への慣れが求められます。
(出典:公益財団法人日本英語検定協会

英検準二級リーディングの攻略法

ここからは、各設問をより早く確実に攻略するために、最低限押さえておくべき攻略法をご紹介します!

英検準二級リーディング大問1の攻略法

まず、大問1の設問の傾向と攻略法について解説します。
 
大問1は上記で説明した通り、短文の空所補助が出題されます。
 
大問1では語彙力をベースに、基礎的な文法への理解が測られます。
 
以下で過去問と共に問題の傾向を解説します。
 
まずは語彙力ベースの問題です。
 

語彙力ベースの問題
設問1 英語バージョン Jamie visited several ( ) buildings when he went to Rome. Some of them were more than 2,000 years old.
 
1.ancient 2.exact 3.responsible 4.unable
日本語バージョン ジャミールはローマに行った際に、いくつかの( )建物を訪れた。中には2,000年以上前の古いものもあった。
 
1. 古い 2. 正確な 3. 責任のある 4. 不可能な
設問2 英語バージョン A: I still can’t decide. What should I get, the pizza or the spaghetti?
B: Please ( ) quickly! We have to finish eating and go in 30 minutes.1.mind your own business 2.make up your mind 3.keep a promise 4.keep the change
日本語バージョン A:まだ決められない。ピザとスパゲッティどちらにするべき?
B:早く( )して!30分以内に食べ終えなきゃならないのよ。1. 世話を焼く 2.心を決める 3.約束を守る 4.変わり続ける

(出典:公益財団法人日本英語検定協会
 
英検準二級は前述の通り高校中級レベルとされており、約3600語の単語力が求められると言われています。
 
上記の設問1は基礎的な語彙力があれば正答できるレベルで、設問2は約3600語の語彙力でカバーできるギリギリのラインだといえます。
 
次に語彙力ベース+基礎的な文法力の問題です。
 

語彙力ベース+文法力の問題
設問1 英語バージョン A: How are you piano lessons going, Harry?
B: I gave up ( ) the piano last year. Now, I’m taking guitar lessons instead.1. learn 2. learned 3. learning 4. to learn
日本語バージョン A:ピアノのレッスンの調子はどう?ハリー。
B:ピアノは去年( )を諦めたんだ。今は代わりにギターのレッスンを受けているよ。1. learnの原形 2. learnの過去分詞 3.learnの現在分詞 4. to+learn
設問2 英語バージョン According to a survey ( ) by a major bank, an increasing number of people are worried about not having enough money in the future.
 
1. taking 2. to be taken 3. taken 4. to have take
日本語バージョン 主要銀行によって( )調査によると、増大している多くの数の人々が、将来に十分なお金を持てないことを心配しているという。
 
1. takeの現在分詞 2. to be takeの過去分詞 3.takeの過去分詞 4. to have takeの原形
設問3 英語バージョン Stephanie thought she would not enjoy the movie Train Chaos, but it was ( ) more exciting than she expected.
 
1. too 2. so 3. very 4. much
日本語バージョン ステファニーはトレイン・カオスという映画は楽しめないと思っていたが、彼女が期待していたより( )面白かった。
 
1. 〜すぎる 2.本当に 3.とても 4.たくさんの

(出典:公益財団法人日本英語検定協会
 
上記は語彙力ベースとは異なり、同じ単語の異なる使われ方が選択肢として与えられています。
 
設問1は、“give up”の後には動詞の現在分詞形が当てられるという文法上のルールにより、選択肢3の“learning”が正答です。
 
設問2は、“take a survey”=「アンケートを実施する」というフレーズから、カッコ内に当てはまる“take”の活用形は何かを問うものです。
 
文脈から、「主要銀行によって実施された調査によると」と繋がるべきと考えられるため、ここでは選択肢3の過去分詞“taken”が正答です。
 
“ A survey which is taken by a major bank” =「主要銀行によって実施された調査」という受動態の表現から考えると、理解しやすいです。
 
設問3は、「〜よりずっと」という表現をするにあたって、“more”と一緒に使われる単語は何かを問うものです。
 
日本語に訳してみるとどの選択肢も当てはまってしまいますが、英語の文法ルールに当てはめると、選択肢4の“much more”が最適であるとわかります。
 
選択肢1〜3は、“more”の前に置くことはできません。
 
(正確にはできないことはありませんが、「〜よりずっと」を“more”を用いて表現する場合には適しません。)
 
このように、大問1は単なる語彙力を問う問題ではなく、+文法への理解を問う問題が見られます。
 
語彙力ベースの問題には、約3600の5位を身に付けることでカバーし、+文法力の問題には、主にどの場合にどの動詞の活用形が用いられるのかについて理解することでカバーできます。
 
また、筆記試験のうちリーディングとライティング合わせて75分間しか与えられていない中で、時間配分はキーとなります。
 
リーディングとライティング、どちらかに時間を割きすぎるともう一方で十分に得点できません。
 
リーディングパートの大問1は20問ありますが、1問30秒を目安に、やや難易度の高い問題は長くても60秒以内に、テンポよく解答していくことが攻略の一つのカギです。
 
以上、英検準二級リーディング大問1の傾向から、攻略法をまとめると以下の通りです。
 

英検準二級リーディング大問1の攻略法
語彙力ベース 約3600の語彙力を着実に身に付けること
語彙力ベース+文法力 動詞の活用形の用いられ方を理解すること
時間配分 手持ちの問題集に時間制限を付けて繰り返し解くこと

英検準二級リーディング大問2の攻略法

次に大問2の傾向と攻略法について解説します。
 
大問2は、前述の通り会話文の空所補助が出題されます。
 
大問2との違いは、文法的には違和感無く当てはめることができても、文脈上は意味が通じない選択肢が含まれている点です。
 
それをカバーするのは読解力です。
 
以下で過去問と共に傾向とそれに伴う攻略法を解説します。
 

語彙力が求められる問題
設問1 英語バージョン A: Good morning. What can I do for you today?
B: I haven’t feel well since I got up. ( ).
A: I see. Do you have pain anywhere else?
A: No. Maybe I ate something bad last night.1. I have a terrible stomachache 2. I think I have a sore throat 3. My back is very painful 4. My shoulder really hurts
日本語バージョン A:おはよう。今日は何かできることある?
B:起きてから体調がよくないんだよね。( )。
A:そうなのね。他にどこか痛いところはある?
B:ないよ。多分昨日の夜に何か悪いものを食べたんだ。1. ひどい腹痛がある 2. 喉が痛いような気がする 3. 背中がひどく痛い 4.肩がすごく痛む

(出典:公益財団法人日本英語検定協会
 
上記の設問では、まるっと1文が空所になっているため、どの選択肢も文法上当てはめることができる点が特徴です。
 
ですが、空所以降の会話を読んでいくと、前日の夜に何か悪いものを食べてしまったことで体調不良が起きているということがわかるため、適切な選択肢は1の腹痛であるとわかります。
 
大問2は、空所以外の文章に、空所に当てはまる選択肢が何なのかを決定づけてくれるヒントが隠されています
 
わざわざ目を凝らして探さなくても、全体を読み通せば見つけられるため、焦らずまずは全体を読み通すことが大切です。
 
大問1に比べて、出てくる単語の難易度はそれほど高くありません。
 
大問1の対策で身に付けた語彙力があれば十分に対応可能なレベルです。
 
大問2で求めらているのは読解力ですから、大切なのは文章の全体を読み通し、全体として意味が通じていることが大切です。
 
以上の大問2の傾向から、攻略法をまとめたものが以下になります。
 

英検準二級リーディング大問2の攻略法
読解力 空所を含めた文章全体に意味が通じていることを確認する
空所以外の文章に空所に当てはまる選択肢を決定づけるポイントがある

英検準二級リーディング大問3の攻略法

大問3は、長文の空所補助の問題です。
 
大問3の特徴は、150〜300語程度のパッセージに設けられた空所に当てはまる語句や文を選択するものですが、こちらも大問2と同様に文脈上の最適な選択肢を解答しなければなりません。
 
大問2は、短いパッセージだったため全て読む時間的余裕がありますが、大問3はそうはいきません。
 
素早く的確に内容を把握する速読力と、内容をパッセージごとに理解する読解力が求められます。
 
こちらも、過去問と共にその傾向と攻略法について解説します。
 

速読力と語彙力が求められる問題
設問1 英語バージョン Pumpkin Soup
 
Lisa loves soup. She always has a cup of soup for breakfast. Sometimes, sh e has two cups. There are many kinds of soup at the supermarket that Lisa goes. Some of them ( 1 ). However, Lisa likes to try them all. She does not mind spending a lot of money on soup every month.
 
One day, Lisa’s best friend, Rachel, said that she would teach Lisa how to make soup from pumpkins. At first, Lisa was worried that it might be too difficult for her. However, Rachel showed Lisa all the things she needed to do. It was not hard at all. In fact, making pumpkin soup ( 2 ). The soup also tasted much better than the pumpkin soup from supermarket. Lisa decided that she would like to try making other types of soups in the future, too.
 
( 1 ) 1. have vegetables in them 2. taste very delicious 3. Come from other countries 4. are quite expensive
 
( 2 ) 1. gave her new problems 2. made her mother happy 3. was a lot of fun 4. took a long time
日本語バージョン パンプキンスープ
 
リサはスープが大好きだ。彼女はいつも朝食にスープを1杯飲む。時々、2杯飲む。彼女が行くスーパーマーケットには、多くの種類がある。中には( 1 )ものがある。しかし、リサはそれらの全てを試してみることが好きだ。彼女は毎月スープにたくさんのお金を費やすことを気にしない。
 
ある日、リサの親友であるレイチェルが、カボチャからスープを作る方法を教えようかと言った。初め、リサは自分にとっては難しすぎるのではと心配であった。しかし、レイチェルは必要な工程を全てリサに見せた。それは全く難しいものではなかった。事実、スープを作ることは( 2 )。また、そのスープはスーパーマーケットのスープよりもずっと美味しくもあった。リサは、この先他の様々な種類のスープも作ってみたいと、決心した。
 
( 1 ) 1. 野菜が入っている 2.とても美味しい 3.他の国からきた 4.とても値段が高い
 
( 2 ) 1.彼女に新しい問題を起こした 2.彼女の母を幸せにした 3.とても楽しかった 4.長い時間が掛かった

(出典:公益財団法人日本英語検定協会
 
まず、過去問を見てわかるのは、空所が各パラグラフに1つずつ設けられているということです。
 
上記はAパートの問題ですが、Bパートの問題も同様に、空所は各パラグラフに1つずつあります。
 
つまり、パッセージ全体の内容をパラグラフごとに分けて理解することで、大問3は効率的に解くことができます。
 
例えば、上記の設問では、“Pumpkin soup”というタイトルからカボチャスープに関する文章であることはすぐに分かります。
 
タイトルは長文には必ず添えられていますから、パッセージの内容を初手で簡単に把握するために必ず確認しましょう。
 
そして、2つの空所がありますが、1つ目は文章全体の冒頭に位置しているので、話の流れを理解するためにも空所までは普通に読
みましょう
 
すると、「リサというある女性はすごくスープが好きなんだ」ということが分かってきます。
 
1つ目の空所まで来たら、選択肢にサラッと目を通し、空所以降の文脈から、最適と考えられる4が正答であると分かります。
 
2つ目の空所は、第2パラグラフの真ん中に位置しています。
 
この場合は、まずは空所のある文章「事実、カボチャスープを作ることは( )。」に目を向けます。
 
カボチャスープを作ることが一体何なのかについて、答えを見つければいいことが分かります。
 
この後は、空所の前の文「それは全く難しいものではなかった。」と空所の後ろの文「また、スープはスーパーマーケットのものよりずっと美味しくもあった。」を確認して、選択肢に目を通します。
 
すると、カボチャスープを作ることは「難しいものではなく」、かつ「スーパーのものより美味しかった」ことから、選択肢の2と3に絞ることができ、リサの母親はどの時点でも登場していないため、2が正答と分かります。
 
大問3は、語彙力というより速読力パラグラフごとに内容を分けて理解するための読解力を測る問題です。
 
分からない単語や知らない表現があっても一旦は飛ばして、各文を明確に理解するのではなく、パラグラフ全体が何を意味しているのかを理解するよう心掛けることがポイントです。
 
以上、大問3の傾向から、攻略法をまとめたものが以下になります。
 

英検準二級リーディング大問3の攻略法
速読力 タイトルから話の大まかな内容を把握する
目を通して読むと同時に内容を理解するスキルを身に付ける
パラグラフごとの読解力 各文のを明確に理解するのではなく段落ごとの内容を理解する
空所の前後から選択を絞る

 
記事の後半では、速読力と読解力を高める勉強法を紹介しています。
 
ぜひ、お役立てください。

英検準二級リーディング大問4の攻略法

大問4は、Eメールや説明文といったパッセージに関する質問に答える問題です。
 
パッセージの語数は大問3に比べて多く、空所補助ではなく問いへの解答になるため、より内容への理解が求められます。
 
つまり、大問3同様の速読力的確に内容を捉える読解力が測られる設問です。
 
以下、過去問と共に傾向と攻略法について解説します。
 

速読力と語彙力が求められる問題
設問1 英語バージョン While You Wait
 
Many airports are busy places. Travelers hurry through them to reach their airplanes or pick up their suitcases. The staff are busy and must handle many problems every day. Most art museum, on the other hand, are clam, quiet places. Visitors walk around slowly, looking at the artwork. The staff do not move much at all. Airports and art museums are very different types of places. So, it might be surprising to discover that more art museums are opening in airports.
 
One example is Schiphol Airport in the Netherlands. Many travelers change airports at Schiphol Airport. As a result, they spend time there. The Netherlands is famous for art and art museums, and in 2002, the most famous art museum in the country opened a “mini-museum” in Schiphol Airport. Travelers can enjoy art my some of the most famous artists in the world while they wait for their next airplane.
 
Other airports are starting to display ore art, too. At Heathrow Airport in London, the T5 Gallery shows artwork by young, local artists. Travelers can even buy the artwork if they really like it. Terminal 2 at Mumbai Airport was built to be both an airport and an art museum. The building contains over 5,000 pieces of art from all over India, including both traditional and modern pieces.
 
Some people do not think art in airports is a good idea. They say that travelers are too busy to enjoy art. However. More people go to airports than museums every year. As a result, more people have the chance to see art at airports. Travelers can learn not only about art, but also about the cultures of the countries they visits. Also, art can help people to relax - even if they do not look at it closely - and this helps to make more enjoyable places.
 
Q: What has been happening at airports recently?
1. They have been showing posters of famous museum.
2. More and more travelers have been arriving late.
3. The staff have been helping to carry people’s bags.
4. Places showing art have been opening inside them.
 
Q: Travelers at Schiphol Airport
1. have been able to get free tickets to museums since 2002.
2. take a long time to change from one airplane to another.
3. often meet famous artists while they wait for their airports.
4. can see art from the most famous collection in the Netherlands.
 
Q: What is special about terminal 2 at Mumbai Airport?
1. It displays work by artists from all over the world.
2. Is allows travelers to buy artwork by young artists.
3. It was designed for both travelers and art lovers.
4. It lends over 5,000 pieces of art to to other airports.
 
Q: Why do some people think that art in airports is not a good idea?
1. Because fewer people are visiting art museum every year.
2. Because travelers want to relax when they are at airports.
3. Because airport users do not have time to link at it.
4. Because it does not help people learn about other cultures.
日本語バージョン 待っている間
 
多くの空港は慌ただしい場所である。旅行者は飛行機に間に合わせるため、もしくは預けた荷物を受け取るために、急いで空港を通過する。空港スタッフも忙しく、日々の多くのトラブルを解決しなくてはならない。一方で、ほとんどの美術館では落ち着いていて静かな場所である。来訪者はゆっくり辺りを歩いてまわり、芸術品を観ている。美術館のスタッフもほとんど動かない。空港と美術館は、異なる種類の場所と言える。そのため、空港に多くの美術館が解説されていることは驚くべきことかもしれない。
 
1つの例として、オランダのスキポール空港がある。多くの旅行者がスキポール空港で乗り換えをする。結果として、彼らはそこで時間を過ごす。オランダは芸術や美術館で有名で、2002年にオランダで最も有名な美術館が、スキポール空港に「ミニ美術館」を開設した。旅行者は次の飛行機を待つ間に、世界で最も有名な芸術家による作品を楽しむことができる。
 
他の空港でも、より多くの芸術品を展示し始めている。ロンドンのヒースロー空港では、現地の若い芸術家による作品を、第5ターミナル・ギャラリーで展示している。旅行者は、もし好みであれば作品を購入することもできる。ムンバイ空港の第2ターミナルは、空港と美術館の両方のために建てられた。建物は、インディア全土の伝統的作品から近代的作品までを含めた、5,000以上の芸術品を有している。
 
中には、空港の芸術品を良い考えだと思わない人もいる。彼らは、旅行者は芸術を楽しむにはあまりに忙しすぎると言う。しかし、毎年美術館より空港の方が多くの人が訪れる。結果として、多くの人が空港で芸術品を目にする機会を持つこととなる。旅行者は芸術について学ぶことができるだけでなく、訪れた国の文化にも触れることができる。そして、芸術は人々をリラックスさせることができる−たとえ彼らが近くで作品を見ていないとしても−これは空港をより楽しめる場所にさせる。
 
Q:近年の空港で何が起きていますか?
1. 空港は有名な美術館のポスターを展示している。
2. より多くの旅行者が遅れて到着している。
3. 空港スタッフが人々の荷物運搬を手伝っている。
4. 芸術を展示する場所を空港内に開設している。
 
Q:スキポール空港の旅行者は
1. 2002年から美術館への無料チケットを入手できるようになった。
2. 飛行機の乗り換えに長い時間を有する。
3. 飛行機の待ち時間に有名な芸術家に会うことができる。
4. オランダの最も有名なコレクションの芸術品を見ることができる。
 
Q:ムンバイ空港の第2ターミナルについて、何が特別ですか?
1. 世界中の芸術家の作品を展示している。
2. 旅行者は若い芸術家の作品を買うことができる。
3. 旅行者と芸術愛好家の両方のためにデザインされている。
4. 他の空港から5,000以上の作品を貸している。
 
Q:一部の人々が空港の芸術作品を良い考えではないというのは何故ですか?
1. 毎年、美術館を訪れる人は少ないから。
2. 旅行者は空港にいる際はリラックスしたいと思ってい
3. 空港利用者には作品を見る時間がないから。
4. それは人々が芸術を学ぶことに役立たないから。

 
まず過去問に目を通して感じるのは、分量の多さです。
 
内容もランダムで、読んでいて「あれ?あっているかな?」と不安を感じるような馴染みのないものが多いです。
 
ですが、こちらも大問3と同様に、各設問は各パラグラフに解答があります
 
設問1つ目は第1パラグラフに、設問2つ目は第2パラグラフに…といったように、設問の答えがある場所は決まっています。
 
ちなみに、上記は大問4のBパートで、4つのパラグラフに4つの設問ですが、AパートのEメールの問題も3つの設問に3つのパラグラフがあります。
 
つまり、こちらも大問3同様に、パラグラフごとに内容を把握する読解力が役に立ちます。
 
「設問は各パラグラフごとに答えがある」ということを知っていると、長い文章や馴染みのない内容も、少し手を付けやすくなります。
 
内容は大して把握できませんが、まず最初にタイトルには必ず目を通しましょう。
 
その後、第1パラグラフを読み始める前に、1つ目の設問に目を通して、そのパラグラフで得なければならない情報は何かを把握しましょう。
 
上記の問題では、「近年の空港で起きていることは何か」です。
 
パラグラフ自体は、読まなければ答えも見つかりませんので、順当に頭から目を通すことを強くおすすめします。
 
たまに、「同じ単語のある前後を読む」といったテクニックが見受けられますが、テクニックに頼るよりしっかり鍛えた自分の速読力や読解力に頼った方が、自信を持って解答できます。
 
どうしても解答に迷う場合、また全く答えが分からない場合は、一旦は勘で解答しておくことがおすすめです。
 
ライティングを含めた全ての解答を終えてから、余った時間があれば、戻って考えなおす方が落ち着いて解答できます。
 
ちなみに、上記の設問の正答は、それぞれ4433、です。
 
英検の試験では、問題用紙への書き込みが許されています。
 
そのため、パラグラフの横の余白に設問の内容を添えておくと、頭が混乱せず有効です。
 
以上、大問4の傾向から、攻略法をまとめたものが以下です。
 

英検準二級リーディング大問4の攻略法
速読力 第1パラグラフから順当にしっかり読む
目を通して読むと同時に内容を理解するスキルを身に付ける
パラグラフごとの読解力 設問に目を通して「何を問われているのか」を把握する
全内容を理解するのではなく問いの答えを探すことを意識する

英検準二級リーディング合格のための勉強法

語彙力の向上

繰り返しになりますが、英検準二級の単語レベルは約3,600語と言われています。
 
受験や学校の試験対策といった様々な理由で、3,600語をカバーしている単語帳を持っている方も多いかと思いますが、単語帳は手持ちのもので十分です。
 
語彙力がなければ英語はただの暗号です。
 
語彙力の強化なしに、英語力は向上しないということです。
 
英検準二級のリーディングのレベルは、上記で見てきた通り、最も高い語彙力を求められるのは大問1の短文の空所補助の問題です。
 
それ以降は、知らない単語や分からないフレーズが出てきても、基本的に解答に関わってくることはありません。
 
大問1をしっかりカバーできる十分な語彙力があれば、英検準二級にはしっかり対応できます!
 
まずは、約3,600語という語彙力の地盤をしっかり築きましょう

スラッシュリーディング

見てきた通り、大問3や大問4には、重量感のあるパッセージが出題されます。
 
焦って読み始めると、「文字を読み上げるだけで内容が頭に入ってこない…!」ということになりかねません。
 
そのために大切なのが長文への慣れであり、長文の内容をより素早く正確に理解するために有効なのが、スラッシュリーディングです。
 
聞いたことがある方もいると思いますが、スラッシュリーディングとはその名の通り、文節ごとにスラッシュを入れて長い文章をより理解しやすくするための読解法です。
 

 
上記は、先ほど見た英検準二級リーディングの大問4のBパートに、スラッシュをいれたものです。
 
意味が区切れるところでスラッシュを1本、文が終わるところでスラッシュを2本入れています。
 
また、“however”や“on the other hand”といった逆説には逆三角マーク、“so”のような順接には三角マーク、“while 〜”のような時制には四角マークを付けています。
 
他にも、長い文でよく見られる“that 主語+動詞〜”のような表現には、カッコを付けることで文節がごちゃごちゃにならないようにしています。
 
スラッシュリーディングは、単に文章を理解しやすくするための読解法に限りません。
 
学校の教科書の400語程度の英文を、スラッシュを入れて何度も読むことで、英文への慣れ、長文への慣れが生まれます。
 
また、パッセージ内に文がいくつあるのか、逆接がどこで用いられているのか、どれだけ長い1文でもどのように文節が分かれているのか、スラッシュによってパッセージを構成している骨組みが可視化されるのです。
 
単に黙々と読むより、文節(意味の塊)ごとにスラッシュを入れるので、内容が頭に入ってきやすいというメリットもあります。
 
英検では問題用紙への書き込みか可能ですから、試験中もスラッシュを入れて読解することができます

パラグラフリーディング

パラグラフリーディングとは、その名の通り、長いパッセージの中でパラグラフごとに内容を掴む読解法です。
 
パラグラフごとに主張していることが何なのかを理解する手法で、大問3や4が各パラグラフに書く設問が設置されている英検準二級のリーディングでは大変有効です。
 
主に、パラグラフの冒頭2〜3文を読み流れを把握し、最後の1文で結論を読み取る、という方法です。
 

 
上記は、先ほどから使っている過去問大問4のBパートです。
 
見やすいようパラグラフごとに色分けをしていますが、もちろん黒色のみで十分です。
 
英検準二級の大問4では、設問に目を通してからパラグラフを読み始めることを、攻略法として紹介しましたが、上記では、設問で出てきた表現や内容に似ている文に下線を、設問の解答となりうる文に波線を入れています。
 
パラグラフリーディングでは、各パラグラフの内容を明確に汲み取ることを最優先にされているため、途中の複雑な構造の長文や、文学的な難しい表現、といった細かい内容は無視します。
 
パラグラフごとの概要を掴むテクニックであり、効率的に問題を解くための読解法であるということが前提です。
 
先ほど紹介したスラッシュリーディングとの併用が、最も効率的に速読力長文の読解力を強化してくれます!
 
英語に限らず、全ての言語における読解法ですから、受験や学校の試験での国語にも役に立ちます!
 
ぜひ、勉強法に取り入れてみてください。

まとめ

語彙力がなければ読解もできない

語彙力の向上は、地道な学習で敬遠されがちですが、これがなければそもそも読解ができません。
 
どれだけ文法への知識があっても、知らない単語だらけだと文の構造は分かっても内容は理解できません
 
英語への苦手意識が強い方は、まず安定した3,600語という語彙力の地盤を築きましょう。
 
地道な学習だからこそ、確実にあなたの英語力になり、試験時にしっかり実力を発揮できるようになります!
 
まずは確実に語彙力を向上していきましょう!

速読力と読解力を身に付ける

英検準二級の一次試験は、リーディング+ライティングが75分で実施されます。
 
リーディング問題を解き終えたら、今度はライティング問題を解かねばならないのです。
 
つまり、問題数に対して「時間がない!」と焦ってしまう場合が多いのです。
 
英検準二級のリーディング問題の中で、最も時間がかかって厄介なのは、大問3と4です。
 
パッセージ自体も長いですし、後に控えているライティング問題を考えると「早く解かなきゃ…!」と焦りが出てくる設問でもあります。
 
今回紹介した、スラッシュリーディングパラグラフリーディングは、知っていても実践している人は意外と少ないです。
 
理由は、取り入れてすぐの時点では「スラッシュを入れたり下線を入れたり、逆に時間が掛かる」と感じるからです。
 
ですが実際には、スラッシュを入れることで複雑な文構造が理解できるようになり、パラグラフごとに意味を掴むことでパッセージの内容をより素早く把握することができるようになります。
 
速読力と素早い読解力が求められる英検準二級のリーディングでは、以上の2つの読解法が最も有効な読解法であると、筆者は自信を持っておすすめします!
 
まずは手持ちの学校の教科書などで試してみて、参考書やニューヨークタイムズの記事、日本の出版社の新聞記事の英文バージョンなど、身の回りに溢れる様々な長文でチャレンジしてみてください。
 
継続して勉強に取り入れることで、自分に合った長文の読解法を見つけることができます!

無料体験学習

ここまで、英検準二級リーディングの問題解説や攻略法、スラッシュリーディングやパラグラフリーディングといった勉強法を紹介してきました。
 
もっと具体的な勉強法や、実践的な指導を受けたいというかたは、ぜひENGLISH−Xの無料体験学習へお越しください!
 
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