英語リスニング対策おすすめ勉強法5選|スクリプトを徹底活用せよ!

「リスニング力を向上させるのに、必要なことってなに?」

 

「英語のリスニング力を上げるためには、どんな対策が必要?」

 

当記事は、こんな疑問にお答えします。

 

入試や資格試験・ビジネスシーンなど、今やリスニング力が問われる場面はさまざま。効率的に学習してリスニングの得点力や実践力を向上させ、大きな自信にしたいですよね。

 

本記事は目黒の英語専門塾ENGLISH-Xが制作し、リスニング力アップを目指す方のために、その勉強法や対策を解説します。ぜひ最後までお読みください。

 

 ※この記事は8分で読むことができます。

英語のリスニングができない理由は3

「リスニングの点数が上がらない」「そもそも英語が聞き取れない」という方には、共通点があります。リスニングができない主な3つの理由を、以下でチェックしていきましょう。

1.語彙力と文法の理解が足りない

そもそもリスニングは、語彙力や文法の知識が足りないと成立しません。知らない単語は聞き取れませんし、もし単語が聞き取れても解釈に必要な文法知識がなければ、理解できないはずです。

 

リスニング学習に取り組んでいて、まったく歯が立たない場合は、一度学習のステップを見直してください。リスニングに挑戦する前に、語彙や文法の学習から始めましょう。学習を始めるレベルの目安は、以下のとおり。

  • 英語学習から離れていた人:英検3級レベル(中学レベル)
  • 大学受験を考える人:英検2級レベル(高校レベル)

2.「発音」への意識が薄い

これまでの英語学習が、リーディングやライティング中心だった方は、「発音への意識が薄い」可能性があります。

 

日本の英語教育や入試では、読み書きができれば高得点が取れる状態が長く続いてきました。発音やアクセントを気にしなくても点数に影響しなかったため、リスニングやスピーキングの学習が後回しになっていた方もいるでしょう。

 

「発音」への意識が疎かになっていた方は、あらためて学習する必要があります。「聞く」だけでなく「話す」ことも意識して、4技能をバランスよく鍛えましょう。

3.リスニングの経験値が足りない

リスニングが上手くいかない理由に、経験値が少ないことも挙げられます。リスニングは、慣れていないと気づかないことや対応できないことが多くあるからです。

 

たとえば英単語には、英文の中で「リエゾン(単語がつながって聞こえたり発音の一部が欠落したりする変化)」を起こし、発音が変化する性質があります。

 

【リエゾンの例】

  • get up:ゲットアップゲラップ
  • take out:テイクアウトテイカウッ

リスニングの経験値が足りていないと、スピードについていけなかったり、英語を英語のまま解釈できなかったりする原因にもなります。目標とするレベルのリスニング経験が浅い方は、語彙や文法の知識を身につけたうえで、まず多くのリスニング経験を積みましょう。

英語リスニングのおすすめ勉強法5

ここでは、英語のリスニング力向上におすすめの勉強法を5つお伝えします。大前提として、語彙や文法の学習を十分にしたうえで取り組むべき勉強法を紹介するので、その点を踏まえて参考にしてください。

1.ディクテーション

ディクテーションとは、聞き取った音声の一言一句を書きとる学習法です。ディクテーション教材によっては、すべて書き取るのではなく、空所を埋める形式のパターンもあります。

 

聞いた英文を理解するより、とにかく聞き取ること自体に集中できるトレーニングです。「リエゾン」に対応しながら書き取る練習をすれば、英語の癖を知り、正確に聞きとる力が養えるでしょう。

 

ディクテーションを行ったら、必ずスクリプト(放送原稿)と照らし合わせて、何%ほど聞き取れたかを確認しましょう。聞き取れた量を数値化することで、成長が確認できます。

2.スクリプトの音読

スクリプトの音読は、手軽に行えてリスニング力を高めるのに有効な手段です。音読は、読めない単語や正しく発音できていない箇所を明らかにするからです。

 

到達したいレベルのリスニングのスクリプトや長文を、声に出してスラスラ読めるか試してみましょう。読めない単語や発音ができない単語があれば、その都度チェックすることで必要な語彙力も高められます。

 

音読しながら英語を前から解釈することを意識すれば、すぐに内容を理解する訓練にもなります。スラスラ読んで内容をイメージできるようになるまで、同じスクリプトを何度も音読しましょう。

3.オーバーラッピング

オーバーラッピングとは、スクリプトを見ながら放送に合わせて音読をする勉強法です。放送される音に合わせて音読をすると、自身の発音やアクセントとの細かな違いが感じ取れます。よってオーバーラッピングを行うと、以下の効果が期待できるでしょう。

  • ネイティブの発音・アクセントが身につく
  • 英文のリズムへの理解が深まる
  • 放送のスピードに慣れる

初めは放送を真似しながら、同じ発音やスピードで読むだけでOKです。何度か繰り返すなかで、放送される英語に近づけるようにして、英語をしっかりインプットするつもりで読んでいきましょう。

4.シャドーイング

シャドーイングとは、スクリプトを見ずに耳だけで英語を聞き取って、すぐに同じように話してみるトレーニングです。インプットとアウトプットを同時に行うため、完璧にリスニングができているかを、即チェックできるメリットがあります。

 

視覚情報に頼らないので、難易度は高くなっています。わからない部分があれば、最終的にスクリプトで必ず確認をしてください。

 

いきなりシャドーイングに取り組むのが難しい場合は、ディクテーションや音読を行ったうえで取り組むのをおすすめします。

5.リピーティング

リピーティングとは、英語の音声を聞いて、それを聞こえたまま繰り返す練習方法です。授業中に、教師の発声の後に続けて発音するのに近いイメージです。

 

この勉強法の効果はシャドーイングと同じで、英語を聞き取る力や正確な発音・アクセントで話す力の両方が鍛えられます。短いフレーズを繰り返し発声できるため、シャドーイングよりも気になる箇所を重点的に練習できるメリットがあります。

 

さらにシャドーイングよりも間を開けて声を出せるため、難易度はそれほど高くありません。いきなりシャドーイングに取り組むのが難しい方は、事前のステップとして取り入れるのがおすすめです。

【番外編】日常にリスニングを取り入れる

英語のリスニング力を短期間にぐんぐん上げたい人は、日常の移動時間や隙間時間にも本格的なリスニングに取り組みましょう。以下のサービスでは、短い動画を視聴することでき、さまざまなニュースやスピーチをリスニング教材として使用できます。

  • BBC 6 Minute English:多ジャンルの動画
  • Voice of America:ニュース動画
  • CNN10:ニュース動画
  • TED ed:スピーチ動画

紹介した動画のレベルは、英検2級以上を想定したものです。基礎レベルから学習し直す人は、英検3級や準2級レベルのリスニングであれば、対策教材やYouTubeで見つかる動画でも十分に力を身につけられるでしょう。

英語のリスニング学習にまつわる5つのQA

ここでは、リスニング学習に関するよくある疑問を解決します。共感できる疑問があれば、ぜひこちらで解決してください。

1.リスニング力を向上させるコツは?

リスニング力向上には、正しい学習が欠かせません。また学習者の心構えや意識の違いが、差を生みます。ここでは学習コツをいくつか紹介するので、ぜひチェックしてください。

できるだけ毎日リスニングをする

リスニングは、できるだけ毎日行いましょう。日本人は日常で英語を聞く機会が少ないため、ブランクが空けば空くほど英語を聞き取る感覚を取り戻すのに時間がかかるからです。

 

たとえば馴染みのない方言に慣れるまでには、時間がかかるでしょう。しかし習慣的に聞くようになり、一度理解すればブランクがあっても感覚はすぐに取り戻せます。これは、同じ日本語がベースだからです。

 

英語は日本語と異なる点が多く、感覚を取り戻すのに時間がかかります。そのため、できるだけブランクを開けずに学習するのが大事です。

自分のレベルに合う教材を使う

着実にリスニング力を高めたいなら、レベルに合ったものを選びましょう。初心者がハイレベルな教材を使っても、急にそのレベルの英語には対応できません。中学生が大学受験レベルのリスニングを聞いても、わからないのと同様です。

 

ちょうどいい教材の目安は、スクリプトを読んで8割ほど内容がわかるものです。スクリプトの内容が半分しか理解できない場合は、その教材を使うのはまだ早いでしょう。

英語のまま理解する癖をつける

リスニングの上達には、聞いた英語からそのまま内容をイメージする訓練が不可欠です。聞き取った内容を、いつも日本語に変換していては解答や反応がスムーズにできません。

 

4技能試験や入試では、リスニングの放送回数が1回だけで、どんどん問題が進んでいくことが多々あります。流れに遅れないようにテキパキ解答するためには、一瞬で内容を理解することが大事です。

 

音読やシャドーイングを通じて訓練を積み、聞き取った英語から内容をイメージすることを習慣にしましょう。

目標を持つ

リスニング学習に限らずですが、目標もなく漠然と勉強するのはおすすめできません。学習のモチベーションが維持できないからです。

 

たとえばお金を払って英検の受験するとなれば、それを無駄にしたくない心理が働くでしょう。学習効率やモチベーションを上げるために、英語の資格試験などを目標にして、学習の計画を立てましょう。

2.リスニング学習はどれくらいで効果が出る?

結論から伝えると、人によって成果が出るまでの時間は異なります。学習スタート時の語彙レベルは人それぞれですし、確保できる学習時間や頻度も異なります。

 

たとえば中学までの英語力をスタート地点と仮定し、毎日1時間勉強すれば、およそ次のような期間で力をつけられるでしょう。レベルごとの目安は、以下を参考にしてください。

  • 初級者:英検3級まで:12ヶ月
  • 中級者:英検2級まで:12
  • 上級者:英検準1以上:23

リスニングの上達には、語彙力や文法力など複合的な力が必要です。示した目安よりも早く上達する必要があるなら、1日の学習時間を長く取るしかありません。

3.リスニング学習におすすめの教材はある?

参考書や問題集はたくさんありますが、必ずスクリプトが確認できる教材を準備してください。スクリプトがないと、音読やディクテーションなど、リスニング力を高めるのに有効な学習ができないからです。

 

またスマートフォンにダウンロードできる以下のようなアプリを活用すれば、移動時間や隙間時間にも本格的なリスニングの練習ができるので、非常におすすめです。

  • Duolingo
  • Learn English Podcasts
  • BBC Learning English

英検準1級以上のハイレベルなリスニング力養成を目指す方は、視覚情報に頼らないリスニング練習も必要です。英語の動画やラジオを耳だけで聞いて、内容を理解する練習をしましょう。

4.聞き流しはリスニング学習に有効?

英語の聞き流しは、学習のきっかけ作りには向いていますが、直接的なリスニング力の向上にはつながりません。リスニングは、内容を積極的に理解しようとすることで、初めて意味のあるものになるからです。

 

意味のある学習にするためには、BGMのように聞き流すのではなく、同じフレーズをリピートしたり、内容を積極的にイメージしたりするプロセスが不可欠です。

 

英語で映画を見たり洋楽を聞いたりすることは、英語学習においてマイナスにはなりませんが、やはり英語を積極的に聞いて理解する練習が最も効果的です。

5.共通テストのリスニングはどう対策するの?

大学入試改革によって、センター入試が廃止となり共通テストに変わりました。それに伴ってリーディングが100点・リスニングが100点と、以前と比べるとリスニングの重要度が大きく増しています。(以前は筆記200点・リスニング50点でした。)

 

共通テストのリスニング対策に関しては、以下の記事で解説しています。リーディング問題の対策にも触れているので、受験生はぜひ参考にしてください。

英語のリスニングは正しく学んで対策すれば伸びる!

リスニング力を伸ばすには、どう英語を学ぶかが重要。まずは下地として、語彙や文法の知識を高めましょう。それぞれの勉強法の特性を理解して、習慣的に学習する必要もあります。具体的な勉強法は、記事で紹介した以下の5つです。

  • ディクテーション
  • スクリプトの音読
  • オーバーラッピング
  • シャドーイング
  • リピーティング

これらを組み合わせて、自分に合う勉強法を見極めましょう。加えて、英語を能動的に聞く機会を増やせば、メキメキと力をつけられるはずです。

 

それでもリスニングの対策や学習が不安な方は、英語専門塾のENGLISH-Xにお任せください。あなたのリスニング力UPを徹底的にサポートします。

 

英語塾ENGLISH-Xでは、受験対策はもちろん、4技能試験の対策も可能!しかも、いつでもLINEで質問し放題です。

 

無料体験授業も実施しているので、お気軽にお問い合わせください。リスニング力を高めたい方の挑戦を、講師一同お待ちしています!

 

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