「ハーバード大学への、進学に必要な力は?」
「出願までに、どんな準備をすればいい?」
ハーバード大学への進学に興味のある方の、こんな疑問に答えます!
この記事は、ハーバード大学への進学を考える方のために、目黒の英語専門塾ENGLISH-Xが監修して制作しました。ハーバード大学への進学に挑戦したい方に向けて、必要な力やプロセスを解説します。どうぞ最後までお読みください。
※この記事は、7分ほどで読めます。
Contents
ハーバード大学とは?
ハーバード大学は、1636年に創立された世界最高峰の学術機関です。また名門私立大学8校からなるアメリカのアイビー・リーグの中で、最も名高い大学でもあります。
在籍していた著名人には、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツやFacebook創設者のマーク・ザッカーバーグのほか、アメリカ合衆国第44大統領のバラク・オバマなどがいます。これまで多くのアメリカ大統領だけでなく、世界中の首相・大統領も輩出してきました。
ハーバード大学には9つの学部があり、約7,200人の学部生が多様な学問を専攻しています。
- ビジネススクール
- 人文・科学
- デザイン
- 教育
- エンジニアリング・応用科学
- 政治
- 法
- 医学
- 公衆衛生
上記の学部の中には数百にわたる学科があり、複数の科目を学部で専攻できる「ダブルメジャー制度」を導入している点も特筆すべきでしょう。全米だけでなく世界中の精鋭が入学を希望するため、入学許可を得るのは至難の業。合格率は約4%未満と、非常に狭き門です。
ハーバード大学が進学希望者に求めること
ハーバード大学は「未来のリーダーを教育する」という使命を掲げ、これを「リベラルアーツおよびサイエンス教育の変革力」によって成し遂げようとしています。
つまり、ざっくりと言い換えれば、以下の2つの素養をハイレベルに兼ね備えた人材の育成を目指しています。
- 課題解決能力
- リーダーシップ
これから入学する学生には、専門分野から得た知的能力で世界をより良い方向へ導く人物になってほしいと望んでいます。ハーバード大学に進学するためには、学力だけでなく未来のリーダーたる資質も磨いていきましょう。
ハーバード大学への進学に必要な実績・素養
ハーバード大学は、TOEFLなどの英語4技能試験のスコアは要求しません。というのも、英語はできて当然というスタンスだからです。任意で提出できますが、あくまで参考材料であり、TOEFL100点(英検1級に余裕で合格レベル)くらいのスコアでないと意味をなしません。
入学審査にあたって評価されるのは、以下のポイントです。
- GPA(高校の成績)
- SATなどのスコア
- 課外活動の実績
GPA(学校の成績)
ハーバード大学の入学審査では、GPA(高校の成績)も考慮されます。出願の最低ラインは設けられていませんが、高校3年間を通じて好成績を収め続ける必要があるため難易度は低くありません。
ハーバードの合格者の場合、90%以上が「4.0点満点中の最低3.75以上(5段階評価では4.7以上)」の好成績を納めています。
SATなどのスコア
アメリカの大学入試にも、日本の共通テストのような受験生の学力を測定するテストがあります。その代表的なものが「SAT」・「ACT」と呼ばれる試験で、ハーバード大学にふさわしいスコアは、SATで1500点以上・ACTで35点以上とされています。
SATは「数学」と「科学的背景のあるReadingとWriting」の2つのパートで構成され、合計は1,600点満点です。ハーバード進学希望者は、ほぼ満点をとる必要があると考えてください。
ACTは4つのパートに分かれており、それぞれのスコアの平均をとって36点満点で表されます。ハーバード進学希望者の目標は35点で、SAT同様に完璧に近いスコアが必要です。
ハーバード大学は、SATやACTなどの試験のスコアを任意提出としています。しかし留学生が自らの実力をしっかりアピールするためには、受験がほぼマストであると言えるでしょう。
課外活動の実績
ハーバード大学の入学審査では、高校の成績やテストのスコアのように「数値」で評価できない実績も大いに評価の対象になります。なぜなら進学を希望する人の成績が優秀なのは当たり前で、差がつくのはもっと別の部分になるからです。
たとえば「課外活動の実績」などが審査の対象になり、周囲の学生との差別化につながります。また出願や審査の一環である、エッセーや面接も同様です。そのため高校生活では、以下のような活動に参加して、何らかの実績をあげることが重要になります。
- 部活動
- 生徒会
- ボランティア
- スポーツ
- 芸術
- 研究
- 地域交流
- 国際交流
「ハイレベルな成績」は当然のこと、ハーバード大学が進学希望者に求める「未来のリーダー」たる資質をアピールする必要があります。人よりもどこかで抜きん出たポイントを作れるよう努力していきましょう。
ハーバード大学の入学審査に必要なもの・こと
ハーバード大学の入学審査を受けるにあたっては、以下のものが必要になります。
- 願書
- エッセイ
- 3つの推薦状
- 高校の成績
- 面接
- その他(任意)
提出された書類や成績・面接の結果などは、大学の入学審査にまつわる専門部署であるアドミッション・オフィスで十分に確認・検討され、合否決定に用いられます。出願にも必要なこの5つについて、以下でさらに深掘りしましょう。
願書
願書は、アメリカの願書受付サービス「Common Application」もしくは「Coalition Application」を利用して、オンラインで提出します。なお提出の際に、出願料の$85が必要です。
ハーバード大学の出願パターンには、早期出願(Early Action)と通常出願(Regular Action)の2つがあります。
出願パターン |
早期出願 |
通常出願 |
|
Early Action |
Early Decision |
Regular Action |
|
出願締め切り |
11月1日 |
1月1日 |
|
併願 |
可能 |
専願 |
可能 |
合否発表 |
12月中旬 |
3月下旬 |
なお早期出願には「Early Action」と「Early Decision」の2つがあり「Early Action」を選べば併願が可能ですが、「Early Decision」は専願の扱いです。受験できるのはハーバードのみとなりますが、大学公式の見解では入学許可率が通常より高まると報告されています。
エッセイ(ハーバード独自)
「Common Application」や「Coalition Application」を利用して出願する際に、全員共通の個人エッセイを書く必要があります。さらにハーバード進学希望者には、大学独自の質問に答える形のエッセイを、4本提出することが求められます。
【質問の例】
- 家庭教師や職業体験の経験について1つ説明してください。(150語)
- 希望する教育を受けるための具体的プランはありますか。(50語)
受験者の人物像に迫る多様な質問があり、エッセイの制限語数も50〜500語とバラバラです。願書提出にあたっては最も重要なプロセスなので、大学への想いが伝わるように志や個性を詳しく伝え、あなたの魅力を最大限にアピールしましょう。
高校の成績
通常は願書の提出時に、高校の成績も一緒に提出します。提出すべき成績は、以下の3種類です。
- 高校の成績証明書(高1~現在)
- 中間成績(高3の1学期の成績)
- 最終成績(高校3年の成績表)※入学者のみ
必ず必要なのは高1から現在までの成績で、中間成績を提出するタイミングは、願書提出の後になってもOKです。また最終成績の提出は、入学者のみになっています。また任意ですが、学業でアピールできることが他にあれば、このタイミングで提出が可能です。
3つの推薦状
ハーバード大学の入学審査を受けるにあたって、異なる教科の教員2名とカウンセラー1名の「計3通」の推薦状が必要になります。
推薦状は、成績以外の側面からも評価を得る大事なものです。エッセイと異なり、第3者目線からのあなたを大学が知る機会になるので、あなたをしっかり評価できる先生に依頼しましょう。
また学校によってはカウンセラーが常駐していなかったり、カウンセラーとの関わりが薄かったりするケースもあるでしょう。その場合は、関わりの深い担任の先生や部活動の顧問の先生に依頼すればOKです。
面接
出願が完了した後に大学から案内が届き、ハーバード大学の卒業生によって面接が行われます。面接官は、あなたが日本人の進学希望者であれば、日本在住の卒業生です。
英語で面接を行うわけではないので、言語力は問われません。この面接は、あなたの人間的な魅力や、ハーバード大学にふさわしい資質があるかを見抜くのが目的です。自分の想いを伝える最大のチャンスであることを意識して、面接に臨みましょう。
その他(任意)
ハーバード大学への出願の際には、オプションで多様なことをアピールできます。具体的には、以下のような項目などです。
- SAT・ACTのスコア
- APのスコア
- TOEFLやIELTSのスコア
- 部活動の実績
- 弁論大会の実績
- スピーチ大会の実績
- 課外活動の実績・受賞歴
- 大学主催の研究・イベントのレポート
また上記以外にも、制作した作品や出演した演劇など、さまざまな分野での活躍も補足資料として添えられます。もし評価されそうな実績があれば、惜しみなく追加しておきましょう。
ハーバード大学に進学するための学費
世界最高峰のハーバード大学に進学するためには、学費だけで年間800万円ほど(学部によって異なります)が必要です。あくまで目安ですが、生活費も含めると、卒業までにかかるお金は約4,500万円にものぼります。
各家庭で留学資金を準備するのは非常に大変ですが、ハーバード大学の「財政援助の仕組み」のおかげで、多くの学生が学費を理由に進学できない状況を免がれています。
奨学金は申請すれば100%の人が受給でき、受給額は世帯の年収に応じて決まります。近年は、年収約1,000万円以下の世帯で、学費が実質無料となった実績も見られます。細かな計算は「ハーバード大学公式サイトのNet Price Calculator」で可能です。
ハーバード大学への進学は難しい…けれど可能性はある!
各分野の世界的なリーダーを輩出し続けている、名門ハーバード大学。入学許可を得る難易度は、世界最高難度と言っても過言ではないでしょう。しかし日本からも、ハーバード大学へ進学する事例はあります。
ハーバード大学への進学を目指すなら、数字で測れる成績はどれも、ほぼパーフェクトである必要があります。そして、数字で測れない人間的な魅力も重視されています。当然ながら、英語力も欠かせません。
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