「英検準二級の二次試験、面接で落ちた…!」
「これから受けるけど合格できるか不安」
一次試験とは違い、直接試験官と会話しなければならない二次試験に不安を抱えていませんか?
一次試験を通過した時点で実力は足りているはずなのに、その不安を抱えたまま試験本番を迎えては力を発揮できません。
当記事では、中学3年次に英検準二級を取得した木下が、そんな不安をなくすために、英語での面接のコツと二次試験本番までどう過ごせばよいかを解説します!
これを読み、行動に移せば、二次試験の準備を抜け目なく進めることができます!
※この記事は約10分で読むことができます。
Contents
英検準二級、二次試験の面接で落ちた原因は?
まずは、面接で不合格になる人の特徴をご紹介します。
よくある原因
英検準二級二次試験で落ちる原因となりやすいのは、準備と実力の不足です。
三級を受けずに準二級を受験し、これが初めての二次試験だという方も多いです。
面接の流れや求められるポイントを理解しないまま試験に臨んでしまうと、結果を出せず終わってしまいます。
また、一次試験は選択問題が多いので、稀ですが、偶然運で獲得した点数によって通過できてしまった人は、本来実力が足りていないので二次試験で引っかかってしまいます。
一番の原因は…?
加えて一番多いのは「なんとか伝えようとする意欲」の不足です。
二次試験の採点項目には「Attitude(意欲・態度)」があります。
言いたいことを表す言葉が浮かばないときに黙ってしまうという方は要注意です。
なぜなら、コミュニケーションを図ろうとする姿勢が、内面で思うだけでなく審査員にどれだけ伝わるかが合格のカギとなるからです。
英検準二級の面接で合格するための対策
それでは、どう対策すれば英検準二級の二次試験を突破できるのでしょうか。
ここからは、面接のとき抑えておくべきポイントと、そのための準備の方法をご紹介します。
出題される設問を確認
まずは、ざっくりと面接の流れを確認します。
自分が何をしなければならないか事前に把握しているだけでも、大幅に面接に臨みやすくなります。
面接で受験者がクリアしなければならない課題はこの6つになります。
① 50語程度のパッセージを音読する
② 音読したパッセージの内容についての質問に答える
③ イラスト中の人物の行動を描写する
④ イラスト中の人物の状況を説明する
⑤ カードのトピックに関連した内容についての質問に答える
⑥ 日常生活の身近な事柄についての質問に答える(カードのトピックに直接関連しない内容も含む)
問題の形式・内容をさらに詳しく知りたい方は、「英検準二級面接で使える表現!合格へ導くテクニックを解説!」をご覧ください。
設問ごとのポイント
では次に、設問ごとに気を付けるべきポイントを見てみます。
自分がこのポイントを網羅できているか確認する、チェックリストとして使っていただくのも大歓迎です。
試験当日まで定期的にチェックし、漏れがないようにしましょう。
設問① 50語程度のパッセージを音読する
ポイント:
・「脳内スラッシュリーディング」で黙読 + 丁寧にゆっくり音読 をすることで、内容を理解しながら読むことを心がける!
設問② 音読したパッセージの内容についての質問に答える
ポイント:
・質問に含まれる「how」のあとに続く言葉と全く同じ言葉をカードの文章中から見つける!
・答えるときは、「S(主語)V (動詞)~」の形でしっかり伝える!
余裕があれば、「By ~ing ~」などのアレンジを加えた表現で言えるとなおよいのですが、しっかりと伝わる文章で自信をもって伝えることのほうが重要です。
基本的な「S(主語)V (動詞)~」の形で、自分にも相手にも何を言っているのかはっきりわかるように答えましょう。
設問③ イラスト中の人物の行動を描写する
ポイント:
・「S be ~ing ~ 」の現在進行形で答える!
・なるべく簡単な言葉(自分が確実に使える言葉)で言えないか考え、表現に困ったら分からない部分は「something」
二点目は、記事の後半(もう沈黙しない!〜の章)にて詳しく解説します。
設問④ イラスト中の人物の状況を説明する
ポイント:
・原因と結果を意識し、「(結果) because (原因)」の形で答える!
設問⑤ カードのトピックに関連した内容についての質問に答える(Yes/No→「Why?」)
ポイント(イエス/ノーを答えるとき):
・本当はどう思うかより、英語で答えられそうな理由を思いついたほうの答えを選ぶ!
ポイント(その理由を答えるとき):
・必ず2文以上で答える!そのために、自分が一番使いやすい型を用意しておく!
・一番簡単な型は、「理由(Because ~.)+結論(That’s why I think ~.)」!
設問⑥ 日常生活の身近な事柄についての質問に答える(Yes/No→「Why?」)
ポイント:
・本当はどう思うかより、英語で答えられそうな理由を思いついたほうの答えを選ぶ!
・イエス/ノーと理由がきちんと筋が通っている内容になるように答える!
ご紹介したポイントの詳しい解説や具体的な例題は、「英検準二級面接で使える表現!合格へ導くテクニックを解説!」をご覧ください。
英検準二級面接でもう沈黙しない!既に知っている単語だけでなんでも伝えられるコツ
第1章でお伝えしたように、英語の面接で「なんとか伝えようとする姿勢」を感じさせることは一番の難点です。
しかし、そのコツを掴んでしまえばどんな質問にも答えられるようになり、面接だけでなく、すべての英語での会話に対する恐怖をグッと減らせます。
本記事の中で一番重要な部分ですので、ここだけでも実践してみてください。
ポイントは、以下の三つです。
① お助けフレーズを常に装備し、考える時間を埋める
② 日本語の段階で簡単な表現に言い換える
③ シンプルな「S(主語)V(動詞)〜」の形を厳守する
具体的にそれぞれ解説していきます。
①お助けフレーズを常に装備し、考える時間を埋める
面接時に一番避けたいのが、「黙ってしまう時間」です。
沈黙してしまうと、相手にとって「コミュニケーションを図る意欲」が伝わらないのはもちろん、「どうしよう」と焦ることで自分自身を追い込んでしまい、余計に話せなくなってしまいます。
そこでまずは、そんな「黙ってしまう時間」を手っ取り早くなくす方法をご紹介します。
それは、「この場合はこう言おう」というお助けフレーズを事前に用意し、その状況になった際に考えなくても口から出せるくらい使いこなせる状態にしておく、という方法です。
敵が現れたときにすぐに手に取れる武器を装備しておくイメージです。
早速、状況別のお助けフレーズをご紹介しますので、意味を理解しながら丸暗記して、考えずに言えるまで落とし込んでおきましょう。
①回答がすぐに浮かばないときに間をつなぐお助けフレーズ
3つをローテーションして多用してみてください。
「Well...」
「Ummm...」(カジュアルに感じるかもしれませんが、言わないよりも断然、意欲が伝わります。)
「I think that...」(考えながら一語一語ゆっくり言いましょう。)
②相手の質問が聞き取れず、もう一度言ってほしいときのお助けフレーズ
どちらか言いやすいほうをひとつを用意できれば十分です。
「(I'm sorry,) could you repeat that, please ?」
「(I’m sorry,) could you say that again, please ?」
(もう一度言っていただけますか。)
③相手の質問が聞き取れず、ゆっくり話してほしいときのお助けフレーズ
これもひとつあれば十分です。
質問を理解できないまま答えるより、何度聞き返しても、ゆっくり言い直してもらってでも、分かろうとする姿勢を持ち続けることがとても重要です。
「I'm having trouble keeping up. Could you speak more slowly?」
(テンポについていけません。もっとゆっくり話していただけますか。)
④相手の質問の一部分が聞き取れないときのお助けフレーズ
「I didn't catch the [first/middle/last] part.」+もう一度言っていただけますか(①)。
(最初/真ん中/最後の部分がよく聞こえませんでした。)
⑤相手が言ったフレーズの意味が分からないとき
「What does {分からない部分} mean?」
([分からない部分]は、どういう意味ですか。)
②日本語の段階で簡単な表現に言い換える
多くの人は、難しい日本語のまま出てきた単語がそのまま英語で思い浮かばないと、「ダメだ」と諦めてしまいます。
例えば、あなたが「私は家事が好きです」と伝えたいとします。
日本語で話すならこのまま言えば伝わるので、多くの人は、英語で伝えるときもこれを「I like (家事) 」と、そのまま英語に当てはめて言おうとします。
その状態で全ての単語が思い浮かび文を完成させられる場合はそのままでも構いません。
しかし、「家事って英語でなんと言うのだろう…?」と、ひとつでもそのまま変換できない単語があると、伝える術がなくなったと思い黙ってしまう方が多いです。
どれだけ勉強してボキャブラリーを増やそうと、英語で会話する上でこの状況をゼロになくすことはできません。
なぜなら、英語ネイティブではない私達が使えるボキャブラリーには限りがあり、母語の日本語で浮かんだことをそのまま完璧に英語に変換することは一生不可能だからです。
そもそも英語圏と日本では文化が違うため直訳できない表現も存在しています。
ですから、日本語で思い浮かんだことを英語で伝える際には簡単なひと工夫が必要なのです。
それは、日本語の段階で言い換えを探すという工夫です。
先程の「私は家事が好きです」で考えてみます。
「家事」が英語で思い浮かばなければ、日本語の段階で「家事」を別の言葉に言い換えられないか考えます。
言い換えは、こんな観点から考えるのがおすすめです。
①嚙み砕いて具体的にする
「家事をする」は、「部屋を掃除する」「料理をする」「洗濯する」などに言い換えられます。
「家事をする」の代わりにこの3つを並べて言うだけで、相手には「家事が好きなんだな」と伝わります。
さらに言うと、「洗濯する」は「服を洗う」に言い換えられます。
これなら、より簡単な英語のみで「家事」を伝えることができます。
こうして、特に「〜する」「〜をする」といった日本語の〜は、より噛み砕くとどんな表現になるか考えることが重要です。
②視点を変えて全く別の言葉にする
例えば、実家住まいの方でしたら、「家事をする」を、「家で母を助ける」と言い換えられます。
休みの日に外出するより、家で家事をするほうが好き、という意図でしたら、「私は家事が好きです」を「私は家にいるのが好きです」に言い換えてもおおよそ伝わります。
このように、自分が既に知っている単語をどう使うかを工夫して話すことが最も大切です。
ちなみに、設問③でイラストを説明するときには、これをそのまま実践できます。
例えば、道で花を植え替えている男性について説明するとします。
最初に思いつくのが「男性が花を植え替えている」だとしても、そのまま言うのが難しければ、日本語の段階で言い換えを考えます。
例えば、
「男性が花を持っている(hold)」
「男性が花を触っている」
でも、間違いではありません。
さらに、
「男性は◯色のシャツを着ている」でも、
「男性は建物の前にいる」
「男性は道(street )にいる」でも、間違いではありません。
このように、「男性が花を植え替えている」という最初に思いついた日本語の表現に縛られて黙ってしまうのではなく、「何かしら自分が使える表現で、この男性について言えることはないか」を考え伝えることを意識してみてください。
③シンプルな「S(主語)V(動詞)〜」の形を厳守する
緊張した状態で「早くなにか言わなきゃ」と焦ると、伝えたいことに関する単語を頭に浮かんできた順でバラバラに口に出してしまいがちです。
結果、文法がめちゃくちゃなので相手に言いたいことが伝わらなかったり、意図していない意味で伝わってしまったり、自分でもなにを言っているのか分からなくなります。
コミュニケーションはキャッチボールのようなもので、確実に相手の胸にボールを投げる意識が重要です。
この場合だと、やみくもにボールを投げている状態になり、相手がキャッチできる場所に届けるのはかなり難しいです。
それを防ぐために、話すときは最もシンプルな「S(主語)V(動詞)〜」の構造を徹底してみましょう。
そうすることで、自分でも話す内容を確認しながら伝えられますし、相手にもより正確に伝わります。
一語一語丁寧に相手にボールを渡すように話せば、コミュニケーションの姿勢も印象づけられます。
この方法は、自分が話す言葉に自信がない方にとても効果的ですので、一度試してみてください。
英検準二級面接準備は「誰かと」「考えずにできるまで」で初めて完了する
ここまでご紹介した方法は、確実に自分のものにして使いこなせなければ、面接で効果を発揮できずこの記事を読んでいただいた意味がありません。
そのためには、正しく抜け目のない準備が必要です。
そこで最後に、準備の際に気を付けるべきポイントをご紹介します。
① 一人で脳内シミュレーションするのではなく、必ず実際に誰かと会話をして練習する
② 型は、雨が降っても槍が降っても言えるくらいになるまで繰り返し練習し、完璧に染み込ませる
③ 設問だけではなく、入室~退室までのすべての流れを何度もシミュレーションする
英検準二級面接対策は目黒の英語塾ENGLISH-Xで!
本記事では、
・英検準二級二次試験の面接に落ちる原因
・合格のために抑えておくべきポイント
・万全な準備を整える方法
についてご紹介してきました。
ほとんどの方は、一次試験を通過した時点で二次試験に必要な語彙・文法の知識を獲得しています。
そのため、話すコツを意識して事前に誰かとシミュレーションをしておけば、確実に面接を乗り越えられます。
是非ご紹介した方法をひとつでも試してみてください!
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