英検準一級ライティング対策のポイントとコツ

英検準一級は、リーディング・ライティングの筆記試験(90分)と、リスニング(約30分)の一次試験、面接官とのスピーキングの二次試験で実施されます。

 

英検準一級の試験に合格するには、ライティング対策をして確実に合格点を獲得することが重要です。

 

本記事は目黒の英語専門塾ENGLISH-Xが、英検準一級の合格を目指す人のために制作しました。ライティング対策を行い、英検準一級の合格を勝ち取りましょう。

 

また、英検準二級のライティング対策については、以下の記事で解説しています。

 

英検準1級ライティングの出題傾向

英検準一級の一次試験では、指定されたトピックについての英作文を書く問題が出題されます。

 

2023年10月に実施された試験では、「Should companies be required to produce goods that are easy to recycle?」とリサイクルに関するトピックに対して、自分の意見をまとめる問題が出されました。

英検準1級ライティングの採点基準

英検準一級のライティングでは、内容・構成・語彙・文法の4つの観点で各項目04点の点数がつけられます。

 

英検準1級ライティングの【内容】のポイント

英検準一級のライティングでは、課題で求められている内容(意見とそれに沿った理由)が含まれているかが重要です。ライティングの内容が、問われているものから反れていないか、話が関係ない方向に進んでいないかを意識しましょう。

 

また、問われているものに対する回答には理由が必要です。なぜそう考えたのか、その理由をしっかりと記述すれば、点数の向上につながります。理由を述べるときは、具体例を挙げましょう。

 

英検準1級ライティング【構成】のポイント

英文の構成や流れがわかりやすく論理的であるかも、ライティングの採点基準の1です。どれだけ解答の理由や事例を並べても、読みにくければ点数には結び付きません。

 

「主張・理由・具体例」の流れで論理的に展開されているか、場面に合った適切な接続詞を用いて論理展開を明瞭にしているかを意識しましょう。

 

接続詞がなく、ただ文章を並べるだけでは文章がまとまりがないものになってしまいます。becausewhilehoweverなどを活用して論理的なライティングを心がけましょう。

 

英検準1級ライティングの【語彙】のポイント

課題に相応しい語彙を正しく使えているかも、英検準一級の採点基準の1つです。必ずしも難しい単語を使う必要はありません。点数を取るには、同じ単語を繰り返し使わず、言い換えれば点数に結びつきます。

 

英語では同じ単語や表現を繰り返すのを避ける言語と言われています。そのため、一文の中の単語や構文を変えつつも、同じ意味を持つ文を作るパラフレーズが重要です。

 

言い換えの一例は以下の通りです。

 

従業員:worke≒employee

顧客:customer≒client

機会:chance≒opportunity

会議:convention≒congress

証拠eveidence:≒proof

 

スペルミスをしない、可算・不可算名詞等にも注意しましょう。

英検準1級ライティングの【文法】のポイント

文法も語彙と同じく、繰り返し同じ文法ばかりを使っていると、点数が伸びません。さまざまな文法表現を用いて文章を作りましょう。

 

無生物主語を使う、仮定法で書く、関係代名詞を活用するなど、文法表現を変えることで点数につながります。

 

また、三単現のSの付け忘れがないか、主語と動詞が一致しているかにも注意をしましょう

英検準一級ライティング対策のコツ

英検準一級のライティングで得点を得るために事前に対策を施しておきましょう。

 

合格のための勉強法については、以下の記事で解説しているので、そちらも参考にしてください。

 

英論文を書き写す

英論文を書き写すと、英文を書く時の思考回路が養われます。英論文の文章内で使われている表現方法を知れば、ライティングスキルの向上につながるでしょう。

 

英論文を10ほど書き写すうちに、ある程度パターンが掴めるようになり、トピックについて意見や回答を組み立てるイメージの定着が期待できます。

 

時事問題を理解しておく

英検準一級のライティング試験では、時事問題が出題される傾向にあります。普段から新聞を読んだり、ニュースを見たりして世界情勢や社会問題にアンテナを張っておきましょう。

 

最初から、英字新聞や英語圏のニュースの閲覧はハードルが高いと感じる場合は、日本語の新聞やニュースから段階的に英字新聞やCNN、BBCなどのニュースに切り替えて問題ありません。

 

短時間で考えて書く

英検準一級では、90分の筆記試験時間の中でライティング、リーディングの問題に回答する必要があります。ライティングにかけられる時間を30分と想定して、時間内に解き切る練習をしましょう。構想を考えてから執筆を終えるまでを25分、誤字や脱字、不適切な表現がないかのチェックを残りの5分で行うイメージです。

 

構想に時間がかかる場合は時事問題のインプットが不足しています。執筆に時間がかかる場合はアウトプットが不足しています。自分の不得手な部分を分析して、対策をしましょう。

 

つなぎ言葉を覚える

英検準一級のライティングで、構成で得点を得るためにもつなぎ言葉を活用しましょう。つなぎ言葉を使うと、文章の流れや構成を分かりやすく示せます。

 

つなぎ言葉は以下のものがあります。文字数を稼げるメリットもあるので、暗記しておきましょう。

 

also:また

in addition:加えて

furthermore:さらに

what is more:その上

for instance:例えば

such as:~のような

however:しかしながら

on the other hand:一方で

meanwhile:それと同時に、他方では

in contrast:対照的に

on the contrary:逆に、反対に

as a consequence:その結果

 

模範構成を覚える

英検準一級のライティングでは、模範解答と同じ構成で書けば、高得点が望めます。

 

序論(introduction)、本論(main body)、結論(conclusion)の3つの構成での作成が理想とされています。それぞれ、120150語でまとめましょう。

 

序論(introduction):トピックに対する自分の意見(賛否、是非など)を述べます。

 

本論(main body):冒頭で、1つめのポイントを明示した理由を書きます。続いて、根拠や具体例を挙げましょう。次に、2つめのポイントを明示した理由を書きます。最後に、根拠や具体例を書きます。

 

結論:「序論」で自分が述べた意見を、もう一度繰り返して締めくくります。

 

定型文を覚える

英検準一級のライティングは、毎回決まった構成で出題されます。あらかじめ解答の定型文(テンプレート)を覚えておけば、スムーズに解答できるでしょう。

 

序論では、トピックに対して賛成か反対かを述べます。

賛成する場合、反対する場合それぞれの定型文を覚えておきましょう。

定型文の例は以下の通りです。

 

I agree with the idea that~

私は~という考えに賛成です

 

I think it is a good idea that ~

私は~という意見は良い考えだと思います

 

I disagree with the idea that ~

私は~という意見に反対です

 

I don’t think it is a good idea that~

私は~という意見は良いとは思いません

 

本論では、2つの理由を述べる必要があります。

 

 最初の理由を述べるときは、First, ~、First of all ,などを使い、2回目の理由ではSecond,~Second of all,~と一つ目に対応した定型文を利用しましょう。

 

結論を述べるときは、For these reasons, I think ~.

これらの理由から私は~と思います

 

In conclusion, I think that~.

結論として、私は~と思います

 

などの定型文で、序論や本論での主張を再び、主張します。 

理由や深掘りを先に考える

英検準一級のライティングでは、最初にトピックに対する賛成や反対を決めてから文章を書き始めるのでなく、賛成や反対の理由を深堀する時間を取りましょう。

 

意見を決めてから理由を考えると、行き詰ったり意見がまとまらなくなったりして、最初から書き直しになりかねません。

 

与えられた議題に賛成、反対する理由を考えて、それぞれ深堀していきます。「読み手が納得できる内容になっているか?」「具体的でわかりやすい内容になっているか?」の2点を満たした理由をもとに、賛成か反対かを決めて執筆を進めましょう。

 

英検準一級に必要なライティング力を高める方法

英検準一級で得点を得るためには、ライティング力をいかに高められるかが重要です。ライティング力は言い換えの表現を覚えたり、模範解答を真似したりして、ライティング力の向上を目指しましょう。

 

言い換えで書く練習をする

採点基準の項目で述べた通り、幼稚な印象を与えるため、英語は同じ単語や表現を繰り返すのを避ける言語です。普段から、単語や文法を言い換えて書く練習をしましょう。

 

言い換えで書く練習には、単語帳や英英辞典、類語辞典を活用しましょう。単語帳は例文や類語表現がついているものを選び、その単語のみ覚えるのではなく、複数の例文や類語表現を覚えましょう。

 

また、英単語を英語で説明している英英辞典や単語の使い分けの解説もある類語辞典を活用すれば、言い換え表現の幅が広がるでしょう。

 

お手本となる表現を真似する

ライティング力を高めるためにも、お手本となる表現、本番で使える表現を真似して吸収しましょう。

 

英検準一級のライティングで点数に結びつかない、文章に上手くまとめられない原因の多くが、本番で使える汎用性の高い例文を知らないことです。英語表現の知識が乏しいため、書きたい内容が思い浮かばなかったり、上手く英文で表現できなくて考え込んでしまうのです。お手本となるような英文を真似て、新しい表現方法を取り入れましょう。

 

まとめ

英検準一級のライティング試験では、内容・構成・語彙・文法の4つの観点から得点が決まります。序論・本論・結論の模範となる形で構成を作ったうえで、文章を分かりやすく示すつなぎ言葉を活用した、論理的な文章の作成が大切です。

 

英語は同じ言葉を繰り返すと幼稚な印象を与えかねません。言い換えの語彙を増やしたり、お手本となる表現を真似したりして、ライティング力の向上を目指しましょう。

 

あなたが英検準一級ライティングに不安を感じるなら、ENGLISH-Xにお任せください。

 

英語塾のENGLISH-Xでは、1人ひとりに合わせて能力を伸ばせるオーダーメイド授業で、苦手分野の克服や得意分野の磨き上げが可能です。

 

英検準一級に合格した先輩が、どんな疑問にも答え、全力でサポートします!

 

この記事が気に入ったら
いいねください!

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう