英検1級のリーディング対策|重要なのは単語力と精読力のUP!

「英検1級のリーディングは、どう対策すればいい?」

「ネイティブが落ちるってリーディングも難しいの?」

「英検1級のリーディングは、どの参考書で練習すればいい?」

 

これから英検1級の取得を目指す方の、こんな疑問に答えます!


この記事は、英検1級を保有する塾長佐藤が率いる「英語専門塾ENGLISH-X」が監修して制作しました。英検1級の取得を目指すあなたに向けて、勉強法や解き方のコツなど役立つポイントを解説しますので、ぜひ最後までお読みください。

 

※この記事は、8分ほどで読めます。

英検1級リーディングの難易度

結論からお伝えすると、英検1級のリーディングの難易度は、それほど高くありません。英検準1級レベルの英語力に到達して挑む人が大半で、すでに一定の対応力があるからです。

 

ただし、すべての準1級合格者が高得点に達する訳ではないのも事実。英検1級リーディングの合格点とされる「41問中の2728点以上」に達するには、2つの力のレベルアップが必須です。

  • 英検1級レベルの単語力
  • 英検1級レベルの精読力

力が不十分な状態で受験をすれば、もちろん難しいと感じるでしょう。長文が準1級よりもアカデミックな内容になるため、難しい語彙も自然と増えます。語彙力をしっかり鍛えて、過去問を実際に解き進めながら、英検1級レベルの長文に慣れましょう。


英検1級の全体の難易度や概要については、以下の記事で解説していますので、気になる方はぜひチェックしてください!

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英検1級リーディングは3部構成

英検1級のリーディングは、全部で3つの大問から構成されます。大問と目標の時間配分は、次のとおり。

  • 短文の空所補充:10
  • 長文の空所補充:20
  • 長文の内容一致:30

それぞれの大問について、以下で詳しく解説します。

短文の空所補充(25問)

短文の空所補充は、単語を知っているかどうかで正解できるかが決まる語彙問題です。英検1級には次のような問題が出ます。


【例題】

After seeing how high her credit card bill was at the end of the month, Katrina decided it time to (    ) her spending a bit.

  1. dust up:ほこりを落とす
  2. rip off:ぼったくる
  3. rule out:除外する
  4. rein in:手綱を抑える

引用:英検1級の過去問


問題文の訳「カトリーナさんは、月末のクレジット カードの請求額がいかに高額かを見て、支出を少し(     )時期が来たと判断しました。」

 


英検1級レベルの語彙をまだ学習していない人は、選択肢を見て難しいと感じるかもしれません。しかし、選択肢の意味が分かれば、簡単に解けるはずです。(正解は4)短文の空所補充の25問は、いかに単語・熟語を覚えたかが勝負のカギとなるでしょう。

長文の空所補充(6問)

長文の空所補充は、350語ほどの2つの長文を読み、空所に入る適切な語句を選択する問題です。各長文に対して、3つの空所があるので、合計6つの空所を埋めることになります。


文脈に沿った自然な流れになる語句を、選択肢から選ぶことで正解に辿り着きます。とてもシンプルに言えば、ここでは空所の前後が順接なのか逆説なのかなど、文脈を読み取る力が問われます


ややこしい文章ではないので、冷静に精読できれば正解できるでしょう。ただし、しっかり読みすぎると必要以上に時間がかかる恐れもあるので、時間配分に注意してください。

長文の内容一致(10問)

長文の内容一致は、長文の内容に関する問いに対して、適切な解答を選ぶ問題です。これまでは500語ほどの長文が2つ、800語ほどの長文が1つ出題されています。


典型的な長文問題のように、本文から答えを見つけるという感覚ではありません。本文内容を理解したうえで、適切な選択肢を選ぶ思考力も問われています。

 

さらに、文章はアカデミックな内容が中心です。たとえば、以下のようなテーマから出題されます。

  • 社会生活一般
  • 芸術
  • 文化
  • 歴史
  • 教育
  • 科学
  • 自然・環境
  • 医療
  • テクノロジー
  • ビジネス
  • 政治

難解な現代文を解くときの読解力は、必要ありません。英文が正確に解釈できて、論旨が理解できれば解けます。選択肢も含めると英文の量は多いので、時間を意識してテンポよく解く練習は欠かせないでしょう。

英検1級のリーディング対策【勉強法とおすすめ参考書】

文法対策は準1級をクリアしている人にとっては不要で、もし例外的な人がいても大学受験レベルで対応できます。したがって、英検1級のリーディング対策に必要なことは、語彙力のパワーアップと長文の精読・多読です。具体的な勉強法を、以下でチェックしましょう。

【英検1級対策】単語の勉強法

英検1級の語彙強化に最適な参考書(教材)は、『出る順パス単(旺文社)』です。なぜなら、単語が英検1級に出やすい順番で掲載されていて、順番に覚えるだけで効率よく学習できるからです。

 

英検1級は、10,00015,000語に対応する力が必要です。準1級で9,000語ほどなので、かなりの強化が必要なのは明白でしょう。しかし1級を受けるレベルの人は、すでに自分なりの覚え方があるはずです。よって、あとは時間を使って覚えて、過去問で実戦演習するのみです。


『出る順パス単(旺文社)』を使って、出題されやすい単語から徹底的に覚えましょう。余裕があれば、「SmartNews」などのアプリを使ってスキマ時間に英語でニュースを読んで経験値を高めましょう。

【英検1級対策】長文の勉強法

長文の対策にベストな参考書(教材)は、『英検1級 過去6回全問題集(旺文社)』です。この書籍なら、最新の過去問がちょうどよい分量で解けます。過去問を解いたら、合格点に達しているかどうかに関係なく、以下の流れで学習を進めてください。

  1. 和訳と自分の解釈の差を確認する
  2. 解釈できなかった箇所を分析する
  3. スラスラ訳せるまで多読する

この方法は一見地味ですが、しっかり行えば、じわじわ効果が出ます。英検1級の長文に短期間で慣れるだけでなく、弱点の補強も実現してくれるでしょう。正確に解釈できなかった部分が訳せるようになり、語彙力も並行して高めれば、自ずと正解が増えるはずです。


今まで英検準1級や同等レベルでTOEICを受験してきた方なら納得がいくと思いますが、長文の勉強法に近道はありません。完璧に理解できるまで、精読・多読を続けることがベストプラクティスです。

英検1級のリーディングで確実に合格点をとるコツ

リーディングパートの3つの問題のうち「短文の空所補充(25問)」は、知識があるかを問う要素が強いため、しっかり語彙力をつける以外にコツはありません。

 

しかし「長文の空所補充(6問)」や「長文の内容一致(10問)」はコツを知ることで、合格点まで到達しやすくなります。ここでは、そんな2つの大問の解き方のコツを紹介しましょう。

コツ1.長文の空所補充の解き方

長文の空所補充は、細部まで精読するというより、英文の展開を正確に把握する意識が重要。スムーズな解答のコツとして、以下の流れで解くことを推奨します。

  1. 本文をタイトルから順に読む
  2. 空所にきたら前後の文脈から解答を予想する
  3. 予想した解答をもとに選択肢を比較する
  4. 自信があれば解答を選んでマークをする
  5. 解答に確信が持てなければ続きを読む
  6. 保留にした設問の解答を再び検討する
  7. 最もふさわしい解答を選んでマークする

空所は基本的に各段落に1つあるので、1〜7の流れは、段落を1つ読むごとに完了します。また、全体の流れのなかで、段落の果たす役割を考えることも解答選びのヒントになるので、ディスコースマーカー(however / but / neverthelessなど)に注目して読みましょう。

コツ2.長文の内容一致の解き方

長文の内容一致を効率よく解くには、「問題文→本文→選択肢」の順に読むことが有効です。なぜなら、基本的に1段落を読むと設問1のヒントが見つかり、第23段落で設問2のヒントが見つかるという構成になっているからです。


また、各設問の問題文を先に読む具体的なメリットは以下のとおり。

  • 解答のヒント探す目的意識を持って読める
  • 事前に問題文のフレーズを知ればヒントが探しやすくなる


長文は語数も多く長いので、一気に読んで解くのはおすすめできません。一定量読んで解くことで、時間のロスも最小限になります。難しい英文を精読する負担を分割して、高得点を狙いましょう。

英検1級リーディングは対策すれば満点も狙える!

英検1級のリーディングに関して言えば、準1級に合格したうえで挑戦する人なら誰もが高得点を狙うチャンスがあります。ただし学習や対策が不十分だと、返り討ちにあう可能性も


1級レベルの単語力を身につけて、過去問などを中心に精読を繰り返し、対応できる英語力を着実に身につけましょう。

目黒の英語専門塾ENGLISH-Xでは、英検対策も行なっています。1次試験の対策はもちろん、2次試験に不安がある人も大歓迎です!

  • 2次試験の練習もしてほしい
  • とにかく英検1級に合格したい
  • 長文だけでなく英作文も見てほしい

 

こんな方は、ぜひENGLISH-Xで一緒に頑張りましょう。英検1級を保有する塾長の佐藤とプロフェッショナル講師陣が、あなたを徹底的にサポートします。

 

無料体験授業も行っているので、まずはお気軽にお問い合わせください!

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