オックスフォード大学への進学方法と費用・キャンパスライフを紹介

数多くの実力者を輩出するオックスフォード大学は、世界最高峰の大学の1つに数えられます。オックスフォード大学に進学するには、学力や英語力が一定基準に達したうえで、大学進学用の教育課程を2年かけて履修し修了試験で高得点を獲得する必要があります。

日本の大学入試とは異なる進学方法や、異国の地、イギリスでのキャンパスライフに不安を感じることもあるでしょう。

本記事は目黒の英語専門塾ENGLISH-Xが、オックスフォード大学を目指す受験生のために制作しました。進学方法や必要な費用、キャンパスライフなど、試験情報以外の役に立つ情報もお伝えするので、ぜひ最後までお読みください。

オックスフォード大学の歴史と特徴

オックスフォード大学はイギリスの大学都市、オックスフォードに所在する総合大学です。まずは、オックスフォード大学の歴史や特徴をみていきましょう。

オックスフォード大学の歴史

イギリスの大学都市、オックスフォードに所在するオックスフォード大学は、11世紀の末に大学の礎が築かれました。現存する大学としては世界で3番目に古く、英語圏では最古の大学です。

オックスフォード大学の特徴

オックスフォード大学は、38の独立したカレッジ、6つのパーマネントプライベートホールから構成されています。学生はカレッジに属し、学年や文化などの垣根にとらわれない環境のなかで、日々、学び、研鑽しています。

各カレッジに図書館があることも特徴のひとつで、その中でも『ボドリアン図書館』は大英図書館に次ぐ規模を誇ります。

オックスフォード大学への進学方法

日本からオックスフォード大学に進学するには、大学が認定する学力、英語力を示す必要があります。オックスフォード大学に就学するまでのプロセスを紹介します。

オックスフォード大学の選考プロセス

出願は、入学前年の91日~1015日の間にUCASUniversities and Colleges Admissions Service)へオンラインにより願書を提出します。

願書提出に必要な書類は以下の通りです。

・高校卒業証明書

・高校最終成績書

・英語力証明書(IELTS/TOEFL®テスト等)※イギリスではIELTSが一般的

・推薦状

・志望動機書 (Personal Statement)

UCASはイギリスの大学出願の窓口で、希望する大学のコースを5つまで同時に出願可能ですが、オックスフォード大学への出願は、1コースのみしか出願ができません。

願書には、自己紹介欄(Personal Statement)で、志望動機や専攻希望分野に関する研究意欲などをアピールします。

出願するコースによっては2000語以上のエッセーや、筆記試験が課せられる場合もあります。事前に確認しておきましょう。

Declaration(宣誓書:UCAS利用条件)」に同意し、推薦状を添付したうえで、オンラインで出願料を支払います。1コースの場合で22ポンド、複数のコースの場合で26.50ポンドです。

SATとIELTS対策

SATは、アメリカで最も広く採用されている標準学力テストの1つです。オックスフォード大学に出願するためには、SAT1400が必要です。SATは、「Reading (読解)」「Writing and Language(文法とエッセイ)」「Math(数学)」の3つから構成されています。

「Writing and Language」は設問の約半分が文法の問題なので、基礎的な文法を復習し、問題のパターンを覚えましょう。SATで出題される問題の傾向を把握するために、SAT専用の参考書も利用しましょう。

SATでハイスコアを取りたいなら、12,000語は覚える必要があるといわれています。日ごろから英語の本を読み、「英文に触れる」ようにしましょう。SATは1問あたりに割ける時間が限られているため、少しずつ、速読力を身につけましょう。

Mathで出題される問題は、日本の中学校レベルの数学が中心ですが、一部高校の数学の範囲にも及びます。公式をしっかりと覚えて、問題をできるだけ多く解いて本番に供えましょう。

IELTSは、英語の環境で、授業についていく、または仕事や生活をしていく英語力がどの程度あるか英語熟練度を測る英語検定の1つで、ケンブリッジ大学英語検定機構、ブリティッシュ・カウンシル、IDP Educationによって協同で運営されています。

IELTSは模擬試験を受けて、どのような試験なのか、自分の今の実力はどの程度なのかを明確にしましょう。そのうえで、オックスフォード大学に出願するための点数に届くように、単語や文法などインプットを強化させます。

ライティングでは、150語と250語のエッセイを計60分で作成します。出題されるトピックは多岐にわたるため、タイマーを使いながらさまざまなトピックでエッセーを書く練習をしましょう。

リスニングは、音声は、イギリス、オーストラリア、アメリカ等さまざまな英語圏の国の発音が含まれます。そのため、日頃からニュース、ポッドキャスト、歌など、色々なアクセントで聴いて慣れておきましょう。

スピーキングは、インタビュー形式、スピーチ形式、ディスカッション形式の3つのパートに分かれており、試験時間は11~14分ほどです。スピーキングもタイマーで計りながら10秒を目安に答える練習をしましょう。同じ単語やフレーズを繰り返し使うと、稚拙な印象を与えるため、語彙力を増やすことも大切です。

留学エージェントの活用

オックスフォード大学への進学を検討する際は、留学エージェントの活用もおすすめです。留学エージェントは、語学学校や大学などの選定や出発前の準備や留アドバイス、現地での生活サポート、進路相談など、さまざまなサービスを提供しています。必要に応じて活用しましょう。

オックスフォード大学のキャンパスライフ

オックスフォード大学は、街の中心部にあり、小規模な大学のため、アットホームでフレンドリーな雰囲気です。カレッジごとに、図書館、食堂、チャペルがあります。また、月に数回カレッジごとに、フォーマルディナーと呼ばれる夕食会が行われます。ここでは、正装が必要なため、ラフすぎる服装はNGです。

ソサイエティは、日本でいうところのサークルです。さまざまな種類がありますが、活動はあまり活発ではありません。また、オックスフォード大学の学生は、ほとんどアルバイトをしていません。長期休みなどに、インターンなどでお金を稼ぐことが一般的です。

オックスフォード大学進学に必要な物

日本からオックスフォード大学に進学するためには、まずSixth Formと呼ばれるカレッジでAレベル」と呼ばれる大学進学用の教育課程を2年かけて履修し、修了試験で最高レベルの試験結果を挙げる必要があります。

そのうえで、出願するために学力や英語力を証明する必要があります。日本の高校卒業資格だけでは基準を満たせないため、注意しましょう。

必要な資格例:

Aレベル試験(イギリスの統一試験)で3科目以上の科目を修めており、成績の目安はAAA~A*A*A。専攻科目により、Aレベルで必要な科目の条件がつく場合があります。

国際バカロレア(IB:International Baccalaureate)試験において、38~40ポイントのスコア。

SAT1400

英語力を示す例:

IELTS 7.5以上(全ての項目で7.0以上)

TOEFL iBT110以上 (各項目の最低基準: Listening 22, Reading 24, Speaking 25, Writing 24)

オックスフォード大学に進学するメリット

オックスフォード大学に進学することで学べるメリットには以下のものがあります。それぞれ解説します。

・最先端の研究ができる

・世界に人脈が作れる

・語学を学べる

最先端の研究ができる

オックスフォード大学は、最先端の研究、優れた教育で世界の高等教育をリードし続けています。2020年には、新たに人文科学の研究機関が設立され、人工知能(AI)における倫理の問題という、21世紀における重要な問題の1つに取り組んでいます。

このように、オックスフォード大学に入学すると、最先端の研究に触れさまざまな事を学べるメリットがあります。

世界に人脈が作れる

オックスフォード大学は、英語圏のみならず世界中から、最も多くの留学生を受け入れる大学の1つです。幅広い人脈と教養が普段から身に付けられ、視野が広がるでしょう。

語学を学べる

オックスフォード大学には、英語学習ができる語学センターが併設されています。専門的な研究ができるだけでなく、語学が学べるので英語力の上昇も期待できます。

オックスフォード大学に進学するデメリット

世界大学ランキングで、毎年上位に位置するオックスフォード大学ですが、日本から進学する場合、以下のデメリットがあることは理解しておきましょう。

・直接入学が難しい

・生活費が高い

・日本での就職活動が難しい

直接入学が難しい

前述した通り、日本からオックスフォード大学に入学するためには、大学進学用の教育課程を2年かけて履修し、修了試験を受ける必要があります。さらに、出願には、学力、英語力ともに一定の基準を満たさなくてはなりません。オックスフォード大学の合格率は、14%以下と入学の難易度は非常に高いため、合格するのは並大抵ではない努力が必要です。

生活費が高い

オックスフォード大学に入学すると、イギリスで生活することになります。イギリスは物価が高いことで知られていますが、オックスフォードも例外ではありません。イギリスでの生活費にかかる費用は、1ヶ月あたり48万円が目安です。生活費や家賃をどこから工面するかは事前に決めておく必要があるでしょう。

日本での就職活動が難しい

オックスフォード大学に限らず、海外の大学を卒業した場合、日本での就職活動がスムーズに行かない場合もあります。日本の採用市場において、海外の大学を卒業した学生に大きな注目が集まっています。しかし、企業によっては、海外の学位や資格が認められない場合もあります。将来、日本での就職を考えている場合は、オックスフォード大学に進学した強みや、海外に出たからこそ身につけられた能力や知識をアピールすることを心がけましょう。

オックスフォード大学の進学に関するQ&A

オックスフォード大学に進学したい人に向けて、Q&Aをまとめました。

オックスフォード大学の学費はどのくらいですか?

2023年7月現在のレートで年間530~810万円です。

オックスフォード大学に奨学金制度はありますか?

オックスフォード大学の奨学金で、日本人が利用できるものはありません。

まとめ

14%と低い合格率を突破して、オックスフォード大学に進学するためには、最低でもネイティブスピーカーと同程度の英語力を身に付ける必要があります。

また、出願には、一定基準の学力、英語力が求められます。SATとIELTSで高得点を獲得し、基準を満たすためにも、それぞれの試験の傾向を知り対策を進めましょう。

そのためにも、1人ひとりに合わせて能力を伸ばせるオーダーメイド授業で、苦手分野の克服や得意分野の磨き上げを行う、英語塾のENGLISH-Xで英語力を高めましょう。

オックスフォード大学をはじめ、海外の大学に精通した先輩が、どんな疑問にも答え、全力でサポートします!

 

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