【最新】英検1級のスピーキング面接対策【完全版】

英検一級の試験では、ライティング、リスニングの一次試験に合格したあと、二次試験で、面接委員との面接が行われます。二次試験で及第点にたどりつき、英検一級に合格するには面接の流れを知り、社会問題に関する知識を蓄えるなど、対策が必要です。

目黒の英語専門塾ENGLISH-Xが、英検一級二次試験の面接に挑む人のために試験内容や面接の流れ、対策方法をまとめました。面接試験を突破して、英検一級に合格しましょう。

英検一級面接の流れとポイント

英検一級二次試験の面接は、決まったパターンで会話が繰り広げられます。面接の流れと、ポイントについて見ていきましょう。

入室のポイント

控室に入室したら、面接委員から面接カードを渡されます。誕生日や受験番号などをマークシートで塗りつぶし、氏名を漢字とローマ字で記載しましょう。係員の誘導で面接室前へ移動し、面接委員から呼ばれたらドアをノックします。ここまでのやり取りは、すべて日本語で行われますが、入室してからは英語のみで面接が進んでいきます。

部屋に入るように促されたら「Hello」など挨拶をしてから入室しましょう。

面接カードのやり取り

控え室で記入した「面接カード」を、面接委員に渡しましょう。

Here you are. などと言って差し出すとスムーズです。

着席

着席を促されたら、「Thank you.」 と答えて座ります。荷物は空いている座席や足下など、邪魔にならないところに置きます。

カジュアルな日常会話

続いて、面接委員との日常会話を楽しむ時間です。この会話は点数には影響しないため、リラックスしてのぞみましょう。日常会話では、会場までの交通手段や朝食、仕事などについて聞かれます。面接委員が試験を始める合図をしたらウォーミングアップの時間は終わりです。

トピックカードの受け取り

5つのトピックが印刷された「トピックカード」を面接委員から渡されるので、「Thank you. 」と答えて受け取ります。

スピーチの考慮

英検一級二次試験の面接では、面接委員から渡されたトピックカードをもとに試験が進みます。「トピックカード」に書かれた5つのトピックから1つを選び、その話題についてスピーチをする課題が出題されます。スピーチを考える時間が1分与えられますが、要点をメモしたり、まとめたりすることはできません。

トピックは、国際問題や環境問題など、どちらが正しいか白黒つけにくいものがほとんどです。正解はないため、自分の意見がはっきりしている話題や、背景・現状について造詣があり根拠を述べやすいものを選びましょう。

トピックを選んだら、1分間の準備時間で賛成か反対かを決めて、その理由を2つか3つ考えます。

スピーチ

準備時間の1分が経過すると、面接委員から「 One minute has passed.」 と声がかかります。どのトピックを選んだか聞かれるので、「Topic one, “Should the Internet be censored?” 」など選んだトピックがどれであるかを答えます。

You have two minutes. Please begin. などと言われたらスピーチを始めます。制限時間は2分間です。時間が過ぎると、スピーチの途中でも打ち切られるため、注意が必要です。

Q&A

2分間のスピーチが終わったら、スピーチに基づく質問がいくつか行われます。質問の意図を正しく把握したうえで、自分の意見を34文で述べましょう。

H3:9.トピックカード返却から退室

「Your time is up.」 などと言われたら、試験は終了です。トピックカードを面接委員に返却し、「Thank you. Goodbye. 」などと挨拶して退室します。退室後は控室には戻れません。忘れ物に注意し、スムーズに退出しましょう。

英検一級面接対策のコツ

英検は語学の試験であって、相手を言い負かす場ではありません。面接で使えるフレーズを覚えたり、論理的な会話を意識したりして自分の意見を落ち着いてまとめましょう。

面接で使えるフレーズ

英検一級二次試験の面接では、トピックカードを渡されたその場で、自分の考えをまとめて述べる必要があります。面接委員からの質問に、すぐに答えられない可能性も考えられます。状況に応じて使えるフレーズを覚えましょう。

面接官に質問を聞き返すとき

面接委員の言ったことが聞き取れなかった場合は、聞き返しても問題ありません。

・I beg your pardon?

・ I am sorry, but could you repeat the question again?

・Could you say that again?

などのフレーズでもう一度言ってもらいましょう。

何度も聞き返すと、リスニング力がないと判断されるので、注意が必要です。

考える時間が欲しいとき

自分の考えが、上手くまとまらないときは、「Well, … Let’s see. 」などのフレーズで考え中であることを伝えましょう。考えがまとまらないときに、無言になるのは厳禁です。「聞き取れないのかな」「発話できないのだろう」などと誤解されかねません。

質問の内容がわからないとき

面接委員は、質問を分かりやすく言い換えてはくれません。質問の内容がわからないときは、「Do you mean …?」つまり~という意味ですね?と類推して意図を掴みましょう。

賛成でも反対でもないとき

質問によっては、賛成とも反対とも言えないときもあるでしょう。無理にどちらかを選ぶよりも、「I am neither for nor against ….」 と率直に伝え「どちらでもない」理由を述べます。

言いなおしたいとき

話しているあいだに、自分の考えを変えたくなったり、言い直したりしたいときは、「Let me put it this way.」と伝え、会話を仕切り直しましょう。

スピーチは論理的に話す

英検一級二次試験の面接では、序論で自分の立場を述べ、続いて理由を話し、最後に結論をまとめて、論理的に話しましょう。

 「I agree / disagree with the idea that ~」「Some people say ~. I think…」で賛成か反対かを述べます。

続いて、「There are two reasons why I think so.」と2つ理由を述べる事を伝えます。

 「 First of all / Firstly ~」で1つ目の理由を説明し、 「Second of all / Secondly ~」で2つ目の理由を説明します。

 最後に「Because of these reasons, I believe that ~」でまとめましょう。

英語スピーチの練習方法については、以下の記事も参考にしてください。

質疑応答はPREPで話す

英検一級二次試験の面接では、面接官からの質問に、明確に答えることが重要です。「結論」「理由」「具体例」「結論」の流れで情報を伝えるPREP法を用いて、面接官にわかりやすく自分の意見を伝えましょう。

PREP法とは、

・Point(結論)

・Reason(理由)

・Example(具体例)

・Point(結論

これらの頭文字を並べたものです。

まず結論を述べ、その理由を説明し、具体的な例を出して、再び結論を述べる。この順序で話すことで、説得力が増します。「結論」→「理由」→「具体例」→「再結論」という順番を覚えておきましょう。

英検一級面接のためにやるべき対策

英検一級二次試験の面接では、決められた時間内に自分の意見を論理的に述べ、面接官とコミュニケーションを取る能力が求められます。自分の力を発揮できるように、事前に対策を進めましょう。

習慣的に英語のニュースを見聞きする

英検一級二次試験の面接では自分の考えを述べるときに、理由も伝える必要があります。説得力のある理由を述べるために、普段からNHKのニュース(英語音声)、CNNBBCなど英語のニュースを聴いて、 内容を簡潔にまとめたり、自分の意見を述べたりする練習をしましょう。

英検一級二次試験の面接では、世界のニュースと関連があるトピックが出題されるとは限りません。しかし、アカデミックな内容や社会経済事情に関する内容が問われることもあるため、ニュースに普段から耳を傾ける習慣をつけ、政治、国際関係、少子高齢化、SDGsなどの知識を増やしておきましょう。

普段から英語を使う機会を作る

英検一級二次試験の面接で滞りなく話すためには、普段から英語を話す機会を作ることが大切です。模範解答を丸暗記しても、説得力に欠けるだけでなく、論点がずれた話をしかねません自分の意見を実際に声に出して述べる練習を重ねましょう。

過去問からヒントを得る

英検を実施している「公益財団法人 日本英語検定協会」から面接試験のサンプルをダウンロードが可能です。しかし、解説がないので、演習には不向きです。英検の過去問を使って対策を行いましょう。

旺文社「2023年度版 英検1 過去6回全問題集」は、詳細な解説や答え方のアドバイスが掲載されているので、面接対策に役立つでしょう。独自に作成したモデルスピーチが30本収録されているうえ、「面接模範例」が動画で閲覧できるなど、実際の二次試験を体験できます。

参考書でスピーチの組み立て方を学ぶ

英検一級二次試験の面接では、 身に着けた知識をどう言葉にしてスピーチを組み立てるかが重要です。旺文社「英検1 二次試験・面接 完全予想問題[改訂版]」でスピーチを組み立てるコツを学びましょう。

評価のポイントやスピーチを組み立てるコツなどの情報が豊富なうえ、面接室内の様子だけでなく、試験会場に到着してから会場を出るまでの流れをスマートフォン・PCまたはDVDで見られるので、面接を疑似体験できます。

11回の予想問題が掲載されているので、数をこなす演習も可能です。

タイマーを使って繰り返し練習

先述したように、英検一級二次試験の面接では2分の時間制限を過ぎるとスピーチの途中でも会話が打ち切られます。2分より少し短い100秒にタイマーをセットして、スピーチの練習をしましょう。少し短い時間で話をまとめる練習をしておけば、本番のときに口ごもっても焦る心配がありません。

まとめ

英検一級二次試験の面接では、面接委員とのコミュニケーションをしっかりとりながら、論理的に自分の意見を簡潔に述べる力が求められます。二次試験を突破し、英検一級に合格するためには、プロの指導が欠かせません。ENGLISH-Xでは、二次試験での面接の模擬試験を行っています。

本番さながらの模擬試験で自分の弱点や足りない部分を知り、対策を行いましょう。

英語塾のENGLISH-Xでは、1人ひとりに合わせて能力を伸ばせるオーダーメイド授業で、苦手分野の克服や得意分野の磨き上げが可能です。

英検一級に合格した先輩が、どんな疑問にも答え、全力でサポートします!

 

この記事が気に入ったら
いいねください!

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう