
「明治の政経英語は、どう対策すればいい?」
「明治大学の政経英語って、難しいの?」
本記事は、明治大学のなかでも高い人気を誇る政治経済学部に合格したいと考える受験生に、英語の対策方法や勉強方法を伝授します。
傾向だけでなく、問題を攻略するための対策ポイントを7つに厳選してお伝えします。ぜひ最後までお読みください。
※この記事は目黒の英語専門塾ENGLISH-Xが、明治大学を目指す受験生のために制作しました。5分ほどで読めます。
Contents
明治大学政治経済学部の英語の概要
この記事では、明治大学政治経済学部の学部別入学試験の英語をメインに解説します。明治大学の政治経済学部に進学するための試験は、主に
- 学部別入試
- 全学部統一入試
- 共通テスト利用入試
の3つで、このうち最も定員枠の多い試験が2月中旬に行われる学部別入学試です。進学を目指すうえでの受験はマストになるはずなので、試験の全体像をしっかり確認していきましょう。
配点・試験時間
学部別入試における英語の配点は150点で、試験時間は60分です。また英語を含めた、すべての受験科目についても、以下でチェックしてください。
- 英語:150点
- 国語:100点
- 地歴・公民・数学:100点
地歴・公民・数学は選択科目で、いずれか1科目の受験が必要です。したがって合計350点満点となり、英語の150点が他の科目よりも割合が高いのがわかります。
「全学部統一入試」と「共通テスト利用入試」の配点など、さらに詳しい情報を知りたい方は、明治大学の入試総合サイト『一般選抜要項PDFダウンロード』で最新情報をチェックしてください。
出題・解答方式
近年の問題は3つの大問で構成されており、長文読解が2題・会話文読解が1題が出題されています。解答方式は大半が記号選択のマーク式で、記述式も数問あります。
設問のバリエーションが豊富で、根本に語彙と文法・語法の知識を必要とする設問の割合が多い点も特徴の1つです。読解問題の出題形式をとりながら、総合的な英語力を問う試験問題になっていると見ていいでしょう。
明治大学政治経済学部の英語【出題分野別の傾向】
ここからは、明治大学政治経済学部の英語を出題分野別に分析して、その傾向をお伝えします。長文と会話文の大きく2つに分けて解説するので、順番に確認していきましょう。
長文読解(大問1〜2)の傾向
例年、大問1〜2には長文読解が出題されています。各英文の語数は約600〜700語と少し長めで、政治経済学部らしく政治や経済がメインテーマです。また設問には多様なタイプがあり、具体的には以下のものが頻出されます。
- 空所補充
- 言い換え
- 内容一致
- 内容正誤識別
- 適語選択(前置詞・副詞など)
- 文挿入
- 語句整序
設問の大半は、3〜4つの選択肢から正解を選ぶ選択問題です。長文の内容を理解しながら考えて答える問題と、語彙や文法・語法の知識を活用して答える問題の両方が出題されています。また数問ですが、記述形式の設問もあります。過去に出題されてきた設問は、以下のとおり。
- 語形変化
- 内容説明
- 和訳
多くの記述は求められませんが、与えられた単語の品詞を文脈に合わせて書き換える必要のある設問もあるため、単語はスペルまで正確に覚えておきましょう。また本文内容について数十文字ほどで説明する問題があり、解答を日本語でまとめる表現力も必要です。
会話文読解(大問3)の傾向
3つの大問のうち1つは、会話文の読解問題です。本文の単語は400語ほどで、大問1〜2と比べると多くありません。また会話文(Dialogue)の前には、背景(Background)を説明する前書きがあり、登場人物の人間関係や会話に至るまでの経緯が書かれてあります。
この大問の設問は、すべて4択の選択問題です。会話の筋道もヒントになりますが、最終的には語彙や文法・語法の知識を根拠にして解答を選ぶ必要があります。さらに本文中には会話文に特有の表現があり、内容を正しく理解するのには口語(慣用)表現の知識も必要です。
明治大学政治経済学部英語の重点対策ポイント7選
ここでは、明治大学政治経済学部の英語を攻略するためのポイントを、以下の7つに厳選してお伝えします。
- 語彙力をできるだけ高める
- 口語表現の理解を深める
- 文法・語法問題をたくさん解く
- 推測して読む経験値を高める
- ベストな時間配分を見つける
- 速読力を身につける
- 政治経済に関心を持つ
対策となる勉強法やおすすめの参考書も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
参考記事:https://www.canadapageants.com/meijiseikei-english
1:語彙力をできるだけ高める
明治大学政治経済学部の英語を攻略するには、語彙力が不可欠です。ライバルとの差を広げるポイントは、知識量といっても過言ではありません。よって知識で解答できる問題は、1つも落とさずに解答する意識で学習を進めることが大事です。
たとえば“figure”という単語には、いくつか意味の広がりがあります。「数字」「人物」「図形」「理解する」などです。ここに挙げたものに知らない意味があると、スムーズに文脈に合わせて訳すことや、適切な解答を選ぶ難易度は上がるでしょう。
【figureを使った英文の例】
- 例1:The sales figures are down this month.
→今月の売り上げ数は減少している。
- 例2:He is a key figure in the company.
→彼は会社の中心人物だ。
- 例3:I can't figure out how to solve this problem.
→この問題の解き方がわからない。
単語は『英単語ターゲット1900(旺文社)』などの一般的なものを終えた後に、英検準1レベルまで学習することを推奨します。さらに単語だけでなく、熟語の学習に時間を割くことで、得点力アップも期待できます。おすすめの教材は、以下のものです。
- 英検準1級 出る順パス単(旺文社)
- 速読英熟語(Z会出版)
英文を読むときに何度も止まってしまえば、それだけ読解にも時間がかかります。語彙力を高めることは、限られた時間でスムーズに英文を読むことにも貢献するでしょう。
2:口語表現の理解を深める
会話文に特化した演習は、必ず行いましょう。会話文のなかに出てくる口語表現(慣用表現)への知見が不足していると、会話文が圧倒的に難しく感じるはずです。選択肢から正解を選ぶことはもちろん、会話文を読むことにも影響します。
たとえば“They are nuts for sports.”は、直訳で「彼らはスポーツのためにナッツだ」と表せますが、これでは意味がわかりません。ここで「nuts」に「~に夢中だ」という慣用表現があることを知っていれば、「彼らはスポーツが大好きで、熱中している」と訳せるはずです。
おすすめの参考書は『英会話問題のトレーニング(Z会出版)』です。少々ボリュームはありますが、取り組むことで入試における重要な会話表現をカバーできます。
3:文法・語法問題をたくさん解く
明治大学政治経済学部の英語には、文法・語法の知識が問われる設問も多く出題されます。したがって文法に特化した演習時間を確保し、幅広い問題に触れて経験値を高めることが、ダイレクトに得点力アップにつながると考えてください。おすすめの参考書は、以下の3つです。
- Next Stage 英文法・語法問題(桐原書店)
- 全解説 頻出英文法・語法問題 1000(桐原書店)
- 英文法ファイナル問題集 標準編(桐原書店)
学習の流れとしては、まず『Next Stage(ネクステージ)』で網羅的に基礎を抑え、次に『全解説1000』で最終チェックを行うイメージです。余裕があれば、ぜひランダム出題形式の問題集である『英文法ファイナル』にも取り組み、実践力を磨きましょう。
4:推測して読む経験値を高める
語彙力を高めて本番に臨んだとしても、本文中のすべての単語や熟語までカバーすることは難しいでしょう。専門性の高いテーマの英文の場合、見たことのある単語が馴染みのない意味で使われていたり、専門用語が使われたりすることが多々あります。
パッと見て意味を把握できない単語は、前後の文脈から意味を推測する必要があります。そのため知らない単語の意味を推測して英文を読む経験を積んでおくことは、対応力を高めるうえで非常に重要です。おすすめの参考書(問題集)は、次のものがあります。
- やっておきたい英語長文500・700(河合出版)
- 英語長文ポラリス2(KADOKAWA)
演習量を重視する人は『やっておきたい』シリーズを、丁寧な解説を重視する人は『ポラリス』シリーズを選びましょう。過去問はもちろん、本番のレベルに近い問題演習を通じて、推測して読む経験値を高めましょう。
5:ベストな時間配分を見つける
過去問演習を行うときは、必ず時間を正確に測り、時間配分も意識してください。試験時間60分に対して大問が3つなので、シンプルに考えれば1大問あたり20分が目安になります。しかし実際に解いてみて、あなたに合った時間配分を見つけるのがベストです。
とはいえ大問ごとに、さまざまなタイプの設問を含むため、人によって時間がかかる問題は変わってくるはずです。時間がかかりそうな設問は一旦飛ばして、まず解ける設問から取り掛かるのも得点を高める手段の1つかもしれません。
また会話文は長文読解に比べると取り組みやすく、迷わず解答できれば10分ほどで解けるでしょう。先に会話文読解(大問3)をひととおり解き、記述式を含む長文読解(大問1〜2)の解答時間を稼ぐのもアリでしょう。
6:速読力を身につける
明治政経英語は、試験時間に対する英文や問題のボリュームが多いため、速く英文が読めることは武器になります。限られた時間をうまく配分しつつ、速読力も鍛えましょう。
学習段階からスラッシュリーディングを意識・実践すれば、速読力を高められます。一定のかたまりごとに英文を読み、即イメージ化するトレーニングを積みましょう。このトレーニングは、音読と併せて行うことで、さらに効果を発揮します。
7:政治経済に関心を持つ
読解問題には社会や文化に関するテーマの英文も取りあげられますが、まずは最低限「政治経済に関する話題」には、日ごろからアンテナを張っておきましょう。
単語をいくら知っていても、馴染みのない用語や内容が多いと、スムーズに英文の意味を汲み取るのは難しいでしょう。政治経済の問題点にスポットを当てた設問で、正しい解答を選ぶためにも背景知識は欠かせません。
日本だけでなく、グローバルな情報にも注目しましょう。インプットとして、ニュース番組や新聞、Webサイトから英語で情報を得ること機会をつくれば、英語力アップにも寄与します。
明治大学政治経済学部の英語は難しい?
問題そのものの難易度は、早慶レベルには至りませんが、GMARCHの平均よりは高いでしょう。したがって大学受験の標準レベルよりは、難しい試験です。その根拠は、記事中で示してきた3つにまとめられます。
- 試験時間に対するボリュームが多い
- 必要とされる知識量が多い
- 本文のテーマの難しい
また明治大学政治経済学部の公式サイトでは、英語の最低合格点は公表されておらず、合格最低点とその得点率のみがわかります。年度ごとに問題の難易度に差はあるものの、各学科ごとの直近3年間(2022〜2024年度)の合格最低点は、約7割〜8割の範囲に収まっています。
※入試結果の詳細は『明治大学HPの入試総合サイト「入試データ」』をご参考に!
私大の英語は合格最低点が5割を切るような大学(学部・学科)もあるため、それらと比べれば、明治の政経英語は得点しやすいと考えられます。ただし得点しやすい試験は、ライバルとの差を広げることが容易くないことも念頭におくべきでしょう。
明治大学政治経済学部の英語対策は知識量アップが最優先
明治の政経英語は、限られた時間のなかで、スムーズに解答するのが難しい試験です。早い時期から速読のスキルを鍛えるべく、しっかり長文演習に取り組みましょう。また語彙や文法・語法、慣用表現の知識も重要です。可能な限りよい準備をして、本番に臨んでください。
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