「慶應看護医療の英語って、どう対策するの?」
「看護医療の英語は、どの参考書で勉強するべき?」
慶應の看護医療学部を目指す受験生の、こんな疑問に答えます!
この記事は、慶應大学の看護医療学部を目指す受験生のために、目黒の英語専門塾ENGLISH-Xが監修して制作しました。
慶應看護医療学部の英語の傾向と対策、勉強法や参考書を紹介します。合格を目指す受験生に役立つ情報をお届けするので、ぜひ最後までお読みください。
※この記事は、7分ほどで読めます。
慶應看護医療学部英語の出題傾向
慶應の看護医療英語には、長らく変わらない傾向があります。まずは出題傾向をサクッとチェックしましょう。
配点と試験時間
英語の配点と試験時間は、以下のとおりです。
- 配点:300/500点
- 試験時間:90分
500点満点のうち、300点が英語となっており、英語の重要度が高いと言えるでしょう。残りの200点は、数学・化学・生物の3科目から1つを選んで受験します。
出題と解答の形式
問題は、7つの大問で構成されています。また、出題される設問のタイプが幅広いことが特徴です。
長らく同じ出題形式となっていますが、2021年には、若干の変化もありました。
解答はマーク式が中心ですが、過去には、英作文など、記述での解答を求める設問もあります。
慶應看護医療学部英語の各設問の特徴
近年の英語の大問構成と時間配分の目安は、以下のとおりです。
- 大問1:語句補充(10分)
- 大問2:空所補充(10分)
- 大問3:分挿入(15分)
- 大問4:文整序(12分)
- 大問5:語彙(8分)
- 大問6:正誤識別(18分)
- 大問7:語句整序(17分)
設問別の特徴を具体的に解説するので、ぜひ参考にしてください。
大問1:語句補充(10分)
短い英文の空所に、適切な語句を選択する問題です。選択肢は4つで、例年は20問出題されます。
この大問で問われるのは、語彙力や文法・語法の力です。多くの設問は、慶應の英語レベルとしては標準から少し易しめなので、確実に得点を重ねましょう。
大問2:空所補充(10分)
長文の中にある10ヶ所の空所に、適切な語句を選んで入れる問題です。
選択肢は4つで、解答を選ぶ際には、語彙や文法・語法の知識が必要。設問によっては、前後の文脈に合わせて、語句を選ぶ力も求められます。
難解な問題もありますが、慶應の標準レベルの力に達していれば、ひどく苦戦はしない大問でしょう。
大問3:文挿入(15分)
20行ほどの英文の中にある6つの空所に、準備されている4つの英文を、自然な文脈になるように挿入する問題です。
空所前後の文脈や空所が果たすべき役割を考えることが、解答のカギとなります。指示語や同じ段落の語句をヒントにして解くのがよいでしょう。
大問4:文整序(12分)
用意された4つの英文を、15行ほどの英文の中に、文脈に合うように並び替えて入れる設問です。
この設問では、英文の流れを把握する目印になる「ディスコースマーカー」を手がかりにした、展開の理解が求められます。文を挿入する箇所の前後の英文を読み、的確に文章構造を理解する力も必要です。
大問5:語彙(8分)
看護医療学部ならではの、独特な形式の語彙問題です。与えられた日本語と品詞をヒントに単語を断定し、その頭文字を大文字で答えます。
【例題】
_ ur_ _ 「【名詞】看護師 」
→答えは「nurse」なので、答えはN
例年、20問の出題があり、難解な設問もあります。得点を積み上げるためには、知っている単語で、確実に正解することが重要です。
大問6:正誤識別(18分)
長文の中にある、5つの下線部の単語が、正しく用いられているかを識別する問題です。不適切な語は3つで、誤っている下線部があれば、語群から正しい語を選んで訂正する必要があります。
なお、この出題形式は、2021年以降からの新傾向です。それまでは一般的な長文問題が出題されており、内容把握や空所補充、英文和訳などの設問が中心でした。
大問7:語句整序(17分)
30行ほどの英文の中にある、3つの空所を埋めるために、与えられた語句を並べて英文を作る問題です。
形式は「語句整序」ですが、求められる力は、ほぼ自由英作文と同じです。また問題文には、次のような注意点が記載されており、難易度を上げています。
- 語群中の単語・句は、文頭に来るべきものも小文字で始まっている
- 各文内において、同じ単語・句が複数回使用される場合がある
- 各語群には、必要でない単語・句も含まれている場合がある
なお2020年度までは、自由英作文が出題されており、100〜150語ほどの英作文を書く必要がありました。今後の入試で復活する可能性も考えられるので、過去問を通して英作文を書く練習もしましょう。
「英作文は苦手だ…」という受験生は、ぜひ以下の記事もチェックしてください。勉強法やコツの解説をしています!
慶應看護医療学部の英語【4つの対策ポイント】
ここでは、慶應の看護医療学部を目指す受験生が、特に力を入れて学習すべき点と勉強法を解説します。ポイントは、以下のとおりです。
- 一定の語彙力を身につける
- 文法・語法の力を身につける
- パラグラフリーディングを習得する
- 過去問演習を徹底し、解答スピードを上げる
1.一定の語彙力を身につける
入試レベルの長文を読むためには、一定の語彙力が必要となります。しかし、それ以上に身につけた語彙力は、大問1・2・5・6を解くときに活かせるでしょう。
特に、大問5のような独特な問題に対応するためには、スペルまで正しく書ける語彙力が必要です。
しっかりとした語彙力を育むために、まずは『ターゲット1900(桐原)』レベルの単語帳は、必ず完璧に仕上げましょう。
以下の教材を使用して語彙力を高めれば、より問題への対応力が高められます。
- リンガメタリカ(Z会)
- 解体英熟語(Z会)
「単語を覚えることは、英語学習のすべての始まり!」とても大事なので、おすすめの覚え方をぜひ参考にしてみよう。気になる方は、以下の記事をご覧あれ!
2.文法・語法の力を鍛える
得点を積み重ねるためには、根拠を持って答えられる文法・語法の力が重要。なぜなら、以下のように文法・語法の知識を用いて解く設問があるからです。
- 大問1・2:空所を埋めるタイプの設問
- 大問6・7:用法の正誤識別や語句整序
看護医療学部の文法・語法のレベルは、慶應の中では決して高くありません。しかし、GMARCHレベル以上の文法問題が解ける力は必要です。
文法・語法力を鍛えて、問題に対応するには、まず『英文法・語法 Vintage(ヴィンテージ)』を一通りやりましょう。
基礎的な力を身につけたら、次は『全解説 頻出英文法・語法問題 1000(桐原)』で、実践力を養います。スムーズに解く力が身につけば、多くの文法・語法系の問題にしっかり対応できるでしょう。
「文法の勉強法がわからない…」という受験生は、以下の記事も要チェック!慶應のみならず、大学受験に必須の力を身につける勉強法をお伝えします。
3.パラグラフリーディングを習得する
「大問3の文挿入」や「大問4の文整序」を解くには、パラグラフリーディングの思考法を持つことが効果的。その理由は、以下のことを把握するのが容易になるからです。
- パラグラフ(段落)を構成する英文の役割
- 長文の構造や段落の論旨
1つのパラグラフの主張は1つという英文の原則を理解し、主張を見つければ、論旨の把握がスムーズになります。また主張を読者に届けるために、段落内の英文がどのような役割を持つかを推察する視点を持つことも重要です。
パラグラフリーディングを習得するのに最適な参考書は、『パラグラフリーディングのストラテジー1・2(河合)』です。
4.過去問演習を徹底し、解答スピードを上げる
看護医療学部の英語の過去問は、必ず10年分は解いてください。傾向を把握して、スピーディーに解答する必要があるからです。
慶應の看護医療学部英語は、出題される設問のタイプが幅広く、大問数も多くなっています。慣れていなければ、実力を発揮できずに終わる可能性も…。
受験勉強の中盤から後半では、語数が500〜700ほどの長文に大量に触れ、読解スピード自体を上げることも推奨します。長文対策におすすめの教材は、以下のとおり。
- やっておきたい英語長文500〜700(河合)
- イチから鍛える英語長文500〜700(学研)
長文読解を解く力を基礎から身につけたい受験生は、以下の記事もおすすめ!長文を解くのに大切な思考法や勉強法を解説しています。
慶應看護医療学部に受かるには英語の成功が必須!
私大の看護系学部では、最難関とも言われる慶應の看護医療。英語は配点が高いので、少しでも高得点を目指すことが重要です。
慶應看護医療学部に合格するためには、傾向に対する対策をしっかり行い、自信を持って入試に臨みましょう。
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