東京医科歯科大学の英語対策|合格点へのカギは英作文と要約の力!
「東京医科歯科大学の英語は、難しい?」

「東京医科歯科大の英語って、どう対策すればいい?」

東京医科歯科大を目指す受験生の、こんな疑問に答えます!

この記事は東京医科歯科大学を目指す受験生のために、目黒の英語専門塾ENGLISH-Xが監修して制作しました。

英語で合格点を取りたい受験生に向けて、英語の傾向と対策・勉強法やおすすめ参考書を紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。

※この記事は、8分ほどで読めます。

東京医科歯科大学英語の概要

東京医科歯科大学の英語は、独特です。しっかり対策をして合格点を狙う必要があるので、まずは全体像をサクッと確認しましょう!

時間・配点

英語の試験時間は90分。ずば抜けた英語力がある受験生以外は、あまり余裕のない時間設定です。

また個別試験の英語は、120点満点です。英語のほかに数学・理科(2科目)の受験を要しており、他の科目と同程度の配点割合となっています。(※学部により配点は異なる)

問題・解答の形式

近年の東京医科歯科大学の英語は、長文1題のみの出題が続いてきました。長文の総語数は1,500〜1,800語ほどで、大問は6つ用意されています。

大問構成にも一定の傾向があり、以下のタイプの設問が出題されます。

  • 大問1:同義語選択
  • 大問2:指示語記述
  • 大問3:TF問題
  • 大問4:英問英答
  • 大問5:英文和訳
  • 大問6:要約

学部によって解くべき大問が指定されており、医学科・歯学科は大問3〜6保健衛生学科と口腔保健学科は大問4以外を解きます。解答形式は、すべて記述式です。

東京医科歯科大学英語の大問1:同義語選択

保健衛生学科と口腔保健学科を目指す生徒は、大問1の同義語選択を解く必要があります。以下で傾向と対策をチェックしましょう。

大問1:同義語選択の傾向

同義語を選択する問題が、10問ほど出題されます。英検2級レベルほどの語彙力があれば、しっかり対応できる標準的な設問です。

シンプルに「言い換え」をするだけの設問なので、共通テストの英語で8〜9割とれる受験生なら心配はいりません。

大問1:同義語選択の対策

難しい語彙は問われないので、標準的な力を身につける日頃の積み重ねが大事です。

新しい単語を覚えるときにセットで同義語を覚えたり、英作文の練習で別の表現を使って書いてみたりすれば、自然に知識量は増えるでしょう。

ただし、知らない語彙が出題される場合もあります。長文読解の演習で、類推して読むトレーニングを積みましょう。

 

東京医科歯科大学英語の大問2:指示語記述

大問2の指示語記述は、保健衛生学科と口腔保健学科を目指す生徒が解くべき問題です。以下で、傾向と対策を確認しましょう。

大問2:指示語記述の傾向

長文のなかに出てくる「指示語」を特定する問題が、約5つ出題されます。問題のレベルは、大学入試では標準的なものです。

また解答は、5語以内で記述する必要があります。その点に留意して落ち着いて読めば、解答の目星をつけながら読むことが可能です。

大問2:指示語記述の対策

問題を解くための対策として、普段から指示語を特定しながら読む癖をつけましょう。また同じものを示す表現に印をつけながら読むと、解答が見つけやすくなります。

しかし長文そのものが長いので、集中して展開を追うことが大事です。過去問演習に入る前の時期までに、堅実な精読力を身につけましょう。

東京医科歯科大学英語の大問3:TF問題(内容真偽)

大問3は、全学科の受験生が解くべき問題です。以下で、傾向と対策を解説します。

大問3:TF問題の傾向

TF問題は東京医科歯科大英語ならではの問題で、約25問ほどの内容真偽を行う必要があります。とにかく設問数が多く、解くのに時間と集中力を要します。

用意されている英文は、難しくありません。設問は文章の流れと同じ順番になっているので、行ったり来たりしなくてOKです。最低でも、20問以上の正解を目指しましょう。

 

大問3:TF問題の対策

繰り返しますが、設問数が多いので、事前にすべての設問文を覚えるのは不可能です。したがって、他の大問の設問を解きながら地道に処理するしかありません。

少しでも効率を上げる手段として、一定量読んでから答えることを推奨します。頭の中に2〜3文ほどの設問文の内容(固有名詞や数字など)を入れておき、該当部分に差し掛かったら、集中して真偽を判断しましょう。

東京医科歯科大学英語の大問4:英問英答

大問4の英問英答は、医学科・歯学科を受験する生徒が解くべき問題です。医学科・歯学科志望者は、しっかりと傾向と対策をチェックしてください。

大問4:英問英答の傾向

本文に関する内容について、要約や質問への解答を英語で求められる問題です。設問は、例年3つ出題されてきました。

解答を作るときは、以下の条件を踏まえる必要があります。

  • 10〜25語の英文で解答を作る
  • 「自分の言葉で」解答を作る

本文の英文は、そのまま引用できません。したがって、表現を変えつつ制限語数内で解答を作るという少々骨の折れる作業が必要になります。

大問4:英問英答の対策

結論から伝えると、大問4をクリアするために必要な力は、英語の表現力と要約力です。

基本的に本文に書いてあることを利用して、意見をまとめれば解答は作れます。

まったく本文中の言葉を使用しないのは不自然なので、数語であれば本文の表現を使っても大丈夫です。解答作成のイメージは、以下を参考にしてください。

  1. 質問の答えや要約すべき文を見つける
  2. 解答に必要な要素を見極める
  3. 文を簡素化して制限語数に近づける
  4. 簡素化した文を別の表現で書き換える

できれば動詞は、本文と同じものの引用は避けましょう。同じ意味の別の動詞があれば、それを使えば問題ありません。

東京医科歯科大学英語の大問5:英文和訳

大問5の英文和訳は、全学科の受験生が解くべき問題です。以下で、傾向と対策を確認しましょう。

大問5:英文和訳の傾向

大問5は、一般的な英文和訳です。下線部が引かれてある2つの英文を、シンプルに和訳してください。

下線部が引かれてある英文は、複雑な文構造ではありません。まれに難しいケースもありますが、標準的なレベルの問題なので、確実に得点したい大問です。

大問5:英文和訳の対策

和文英訳に関しては、特別な対策は不要です。東京医科歯科大の個別試験を受験するような受験生なら、過去問を解く程度で対応できるでしょう。

大問5は、点数の稼ぎどころです。大きな心配はいりませんが、油断せずに臨んでください。万が一不安があれば、下線部和訳のある「旧帝大の過去問」を利用して練習しましょう。

東京医科歯科大学英語の大問6:要約

大問6も、すべての学部学科を受験する者が解くべき問題です。東京医科歯科の英語で、最も象徴的な問題で、この完成度がライバルとの差になります。

大問6:要約の傾向

大問6が難しいとされる原因は、やはり「日本語で400字」という記述ボリュームの多さです。3つの指定されたキーワードがあり、それらをヒントにして必要な情報を盛り込んでいく必要があります。

ただし、情報の取捨選択が必要です。慣れていないと、解答の作成にかなり時間がかかるでしょう。

大問6:要約の対策

大問6は、時間をかけた入念な訓練が必要です。この問題を解くための対策として、必ず問題を先読みしてください。

問題文が指示する「要約するべきこと」と「指定のキーワード3つ」を頭に入れておくことで、必要な情報に対してアンテナを張って読み進められます。解答作成の流れは、以下のようなイメージです。

  1. キーワードを含む解答の要素を特定する
  2. 見つけた文から必要な情報を取り出す
  3. 要約を作る

情報を集めるインプットには、英文を正しく解釈する英語力が必要です。しかし、解答を作成する際には国語力も要します

過去問の模範解答を見て「どのくらいの抽象度で書けば400字に収まるのか」を確認しておきましょう。

 

東京医科歯科大学英語レベルまでの勉強法&参考書ルート

傾向や対策を踏まえて、どのように学習を進めるべきかを伝えます。勉強法とおすすめ参考書も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

単語・文法語法は適度に!

長文に出題される語彙には、医歯薬系の単語などハイレベルな表現も含まれています。しかし全体を見れば、それほど英文のレベルが高い訳ではありません。

まずは『ターゲット1900(旺文社)』と同レベル程度の単語帳を1冊仕上げ、次に『速読英熟語』や『話題別英単語リンガメタリカ』で熟語力や医療分野の語彙を強化できれば、しっかりと対応できるでしょう。

超長文には慣れておく!

近年の出題は、いずれも1,700語レベルの超長文です。早いうちから、長い英文に対する免疫をつけましょう。長い長文に慣れるために、次の参考書の利用をおすすめします。

  • やっておきたい英語長文700〜1000(河合)
  • イチから鍛える英語長文700(学研)
  • 英語長文ポラリス3(角川)

とはいえ、いきなり超長文に挑戦することは得策ではありません。入試レベルの長文を、しっかり精読できる力を身につけた上で、超長文に取りかかりましょう。

精読力を磨くのにおすすめの参考書は、桐原書店の「英文解釈の技術」シリーズです。どのレベルから始めるかは、あなたの現状に合わせて決めてください。

また長文のテーマは、医歯薬系のジャンルが多くなっています。『The New York Times』や『Science』のような記事や論文に日頃から目を通しておけば、入試レベルの英文に慣れ、関連知識も増やせますよ。

一定の英作文力を身につける!

医学科と歯学科の受験生は、英作文の力も磨きましょう。いわゆる英作文の設問は出題されませんが、その力は問われます。

たとえば「大問4の英問英答」は、要約すべき本文内容を別の表現で書き直すことで、解答が作れます。つまり適切な表現を使って、英文を組み立て直す力が必要となります。

ここで大事なのが、英作文の力。最も重要なのは、英文の型を知ることです。限られた時間で10〜25語の英文を組み立てるために、英作文の経験値を増やすことから始めましょう。

よほど英作文が苦手という受験生以外は『ドラゴン・イングリッシュ基本例文100(講談社)』から取り組むのがおすすめです。

要約は過去問演習を大事にする!

東京医科歯科大英語の要約は、似た問題が少ないので、過去問を使って対策するのがベストです。

指定されたテーマやキーワードをヒントにして、要約すべき内容を効率よく特定することが重要です。論理展開を把握しながら読み進め、できれば段落の主張をメモしていくとよいでしょう。

過去問演習までに、練習で使いたい参考書は以下のとおりです。

  • 【新装版】英文解釈要約精講(開拓社)
  • 英文要旨要約問題の解法(駿台文庫)
  • パラグラフリーディングのストラテジー1・2(河合)
  • 東大・広大の英語(要約問題)

要約は完璧を目指しすぎないことも大事です。7〜8割ほど得点できればOKなので、時間内に解答しきる力を身につけましょう。また、解答は必ず添削を受けてください!

東京医科歯科大学英語の問題は対策がとても大事!

東京医科歯科大学の英語は特殊なので、合格点を目指す上では対策がとても大事!英語に不安がある受験生は、ここで粘りを見せましょう。とくに差がつきやすく、重点的に対策すべきは以下の2つの大問です。

  • 大問4の英問英答
  • 大問6の要約

どちらも記述系の問題で、要約力や表現力が要求されます。もしも英語の学習に不安があれば、ENGLISH-Xにお任せください。

当塾は英語の専門塾だから、以下のことが可能!

  • 自由英作文や記述問題の即時添削
  • LINEでの添削・質問対応

解答の改善点がすぐに見つかるので、どんどん記述力も鍛えられます!

英語の成績を上げて「東京医科歯科大に合格したい!」という受験生の挑戦を、心よりお待ちしています。気になる方は、お気軽にお問い合わせください。

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