筑波大学は、茨城県つくば市にある総合大学です。文系・理系だけでなく、体育・芸術など幅広い分野の学部があり、多角的な視点で学べる大学として、多くの受験生から注目を集めています。さまざまな分野の研究者や第一人者から講義を受けられることも人気の理由の一つでしょう。
多種多様な分野を学べる筑波大学に入学するためには、例年3倍ほどある入試試験に合格する必要があります。合格に近づくためにも、英語入試の対策をしっかりと行っておきましょう。
本記事は目黒の英語専門塾ENGLISH-Xが、筑波大学を目指す受験生のために制作しました。対策や勉強法だけでなく、英語が不安な人に向けて、受験に向けて役に立つ情報もお伝えするので、ぜひ最後までお読みください
Contents
筑波大学英語入試の出題傾向
例年、120分の試験時間のなかで長文読解問題が大問1と2に、大問3に整序問題と自由英作文が出題されます。
英文和訳・選択式問題・内容説明問題・自由英作文問題・語句整序問題それぞれの出題傾向を把握しておきましょう。
英文和訳
筑波大学の英語入試では、2013年以降英文を和訳する問題は出題されていません。とくに、英文和訳に特化した対策をとる必要はありませんが、後述する長文問題の参考書や大学の過去問に取り組んでおきましょう。
選択式問題
選択式問題は、大問1.2の長文読解問題のなかから出題されます。選択肢が合っていれば、「T」間違っていれば「F」をつける出題方式です。
内容説明問題
選択式問題と同じく、長文読解問題のなかから出題されます。決められた文字数の範囲で解答する必要があり、内容理解だけでなく文章を構成する力も求められます。
自由英作文問題
自由英作文問題では、90〜100語程度の英語で意見を述べる問題が出題されます。
語句整序問題
語彙整序問題は、大問1.2の長文読解問題と大問3の整序問題のなかで出題されます。正しく並び変える語句は6語と少なめです。
筑波大学英語入試の難易度
筑波大学の英語入試の難易度は、一般的な国公立大学の標準レベルで、とびぬけて難しい問題は出題されない傾向です。しかし、幅広い分野への知識を問われるため、基礎を固めつつ、読解力を上げることが大切です。
英単語は単語力があれば問題なし
英単語は標準レベルです。とくに難しい単語が頻出するわけではありません。
しかし、大問1.2の長文読解問題からの出題が配点の多くを占めるため、基礎を固める事が大切です。
単語帳を1冊早めに完成させておきましょう。筑波大学の英語入試にお勧めの単語帳は、後述します。
英文法は基本の文法力で乗り越えられる
筑波大学の英語入試では英文法も英単語と同じく標準レベルです。英文法単独での出題は多くないため、英文法に特化した対策は不要です。
しかし、和文英訳や長文読解をする上で困らない程度の標準的な文法力は身につけておきましょう。こちらも、おすすめの参考書については後述します。
英文解釈のレベルは高い
英文解釈は、英単語文法とはうってかわり、高いレベルが求められます。
長文のなかで指示語が示すものを明確にしながら正しく英語を和訳する力を身につけておく必要があります。そのためにも、英単語と英文法の基礎を早い段階で固めておき、英文解釈の学習にすすむとよいでしょう。
長文読解は時間配分が重要
筑波大学の英語入試は、大問3つを120分の試験時間で解答する力が求められます。
一部の難関国立大学の英語入試にみられるような、抽象的な表現を多く占める長文は出題されません。しかし、700〜1,000語程度と文章が長めで、題材も多岐に渡るため、時間配分が重要なポイントです。
文理共通で問題が出題されるため、自分の得意な分野だけでなく、さまざまな分野への知識や理解を深めておく必要があるでしょう。
英作文は速読力が求められる
英作文では、英文を読んだうえで自分の意見を90〜100語でまとめる力が求められます。解答する時間を考えると、英文を読むスピードも重要です。速読力も高めておきましょう。
筑波大学英語対策の勉強法
筑波大学の英語入試は標準レベルですが、長文が700〜1,000語と長く、問題も文法・語彙・読解・英作文と多岐にわたるため、バランスよく対策をとる必要があります。
ここでは、おすすめの参考書の紹介と合わせて、英語の対策方法について解説します。
単語と文法の基礎力向上
前述したとおり、筑波大学の英語入試では、難関国公立大学で出題されるような難しい単語や文法が出題されることはありません。しかし、長文問題や英文解釈問題に時間内に対応するためには、単語力や文法力を上げて、英文を正しく読む力が必要です。
1つの文章のなかに知っている単語や文法が多ければ多いほど、文章は読みやすくなります。まずは、基礎レベルの英単語から記憶に定着させていきましょう。英単語の基礎を固めるには、旺文社「英単語ターゲット1900」がおすすめです。完璧に覚えるまで、何度でも繰り返し学習しましょう。
英文法も同じく、基礎を固めておきましょう。Z会「速読英熟語」は、長文を読みながら熟語・構文を覚えられるので英文法とあわせて長文読解の学習にも役立ちます。
旺文社「入門英文法問題精講」を繰り返し解き、インプットした知識が正しくアウトプットされているかの確認も行うとよいでしょう。
長文問題に慣れておく(参考書紹介)
筑波大学の英語入試では700〜1,000語程度の長文読解問題が大問1.2で出題されます。 文理で同じ英語入試が行われる筑波大学の長文読解は、普段あまり目にすることのない分野の長文が出題されることもあります。
長文読解問題はさまざまなジャンルの長文に触れて、長文に慣れておくことが大切です。多様なテーマを扱っている参考書を選びましょう。
まずは、桐原書店「基礎英文解釈の技術100」で長文対策の土台を固めましょう。同書は、英文解釈に必要な構文について、基礎的なものから発展レベルまで取り扱っています。
「単語や文法は覚えたのに、長文をスムーズに読めない」と長文読解に苦手意識がある人は、正しく英文解釈ができているか、文章の構造をしっかりと理解しているかを確認しながら参考書を進めていきましょう。
そのうえで、学研「イチから鍛える英語長文700」で難関大レベルの長文に慣れていきましょう。徐々にステップアップできるように難易度順に問題が収録されているため、無理なく筑波大学の長文を解けるレベルまで実力を高められます。
また、長文読解の対策については、以下の記事も参考にしてください。
過去問を使った演習
過去問を使って演習を行う場合、必ず時間を測りましょう。筑波大学の英語入試は120分ですが、長文が2問、英語を読んでの英作文が出題されるなど、時間に追われる受験生は少なくありません。
時間内に解き切ることを意識して演習を行うことで、時間配分の意識も身につくでしょう。
教学社「赤本」は、過去5年分は解いておきましょう。
まとめ
筑波大学の英語入試では、120分の試験時間で大問1.2で長文読解問題、大問3で整序問題と自由英作文が出題されます。長文で使われる単語や文法は標準レベルですが、700~1,000語と語数が多いため、時間配分を考えながら正しく英文を解釈する力や文章を構成する力が求められます。
基礎を固めたうえで、時間配分を意識した演習に取り組みましょう。
自由英作文問題は、自分が書いた英作文に大きな誤りがあったとしても、自分では気が付きにくいものです。「書きっぱなし」では、どれだけ書く練習をしても、問題点は改善されません。
ENGLISH-Xでは英作文をその場即時での添削、LINEでの添削を行っています。添削を受けることで、文章の構成力や表現力の向上も期待できるでしょう。
過去問や参考書での演習で書いた英作文は、ENGLISH-Xの講師に添削してもらうことをお勧めします。
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