こんにちは。
 
佐藤圭です。
 
今回は2020年(2018年度4月時点で高校1年生)から導入される新入試についてご紹介します。
 
全ての科目で試験の在り方が変わりますが、特に英語の試験では、4技能全てが問われます。
 
大学受験で要とされる英語において具体的に何をすればいいのかを検証していきましょう。

民間試験の導入により、入試当日の英語の試験は免除になる?

英語において2023年までは民間の試験と試験当日の入試を併用するという発表がされています。
 
つまり2023年までに大学受験で英語を使用する人は絶対に事前の民間試験で得点を持っていたほうが有利になります。
 
理由は2つです。

民間試験の方が対策しやすい

1つは民間の試験(英検、TEAPなど)は過去問も豊富であり、何より問われる知識が一般的で対策がしやすいということです。
 
これは本来当日の入試では受からない人でも難関大学に合格できる可能性が広がることを意味します。
 
一方新入試では、どんな問題が出てくるのか見当がつかず、当日パニックになってしまうことも考えられます。
 

当日の試験の負担が減る

もう1つは当日の試験の負担が減るということです。
 
事前に民間の試験で受験しておくことで、採用大学の数はまだ少ないものの、対策のしやすい民間試験を事前に受け、スコアを持っておくことでほかの科目に対しての時間が増え、自信にもつながります。
 
そしてなんといっても複数回受検することができ、気持ちにも余裕が生まれます。
 
そして間違いなく、今後も民間試験の運用は増えていきます。
 
スピーキングやライティングのような採点の負担が大きいものを大学側はあまり好んでやろうとしません。
 
ただ一方で今まで独自でつくってきた各大学の入試問題のプライドもあるので今後の動きに注意が必要です。
 
どちらにせよ、民間の試験で勉強しておくことはこれまで以上にメリットは高まりそうです。
 

大学入試改革において、英語はどう対策したらいいの?

入試の改革で不安になっている方がほとんどだと思います。
 
私の教えている学校でもそういった保護者や生徒の声はほぼ100%といっていいでしょう。
 
しかしご安心ください。
 
今回の改革は全く怖がる必要がなく、むしろ歓迎すべき改革です。
 
今までの学校英語では「読む」「書く」という4技能のうち、たったの半分の力を強化してきました。
 
とても偏った英語力だったわけです。
 
今回の改革でそれが4技能バランスよく鍛えることになったので、正しい英語の勉強の在り方に変わろうととしているのです。
 
唯一残念なことといえば、正しい教育者に英語を教わらないと、今回の改革に乗り遅れてしまいます。
 
学校の先生や通常の塾の先生は正直、英語のスピーキングやリスニングはそんなに得意ではありません。
 
当然ですがそういった訓練を受けてきていません。
 
それではネイティブの講師や帰国子女に教わればいいかというとこれもまた落とし穴があり、彼らは名プレーヤーであったとしても、名コーチとは限らないのです。
 
英語の4技能がバランスよく教えられる先生に出会うことが合格を確実にするための近道かもしれません。
 
また、4技能になることで全体のバランスが保たれ、各分野の難易度が易化することが予想されます。
 
今まで学んできた分量に加えて、新たに覚えることが増えることは基本的にないと思って大丈夫でしょう。
 
もし今の勉強量のままあらたに大学入試改革だからといって英語の知識を増やさなければいけない状況になれば、どんな人でも太刀打ちできませんのでご安心ください。
 
重箱の隅をつつくような知識や頻度の低い難易度の高すぎる単語を覚えることが減り、より実践的な力が優先されます。
 
ただこのような入試を英語において数十年にわたり実施している大学があります。
 
東京大学です。
 
スピーキングこそありませんが、ライティング、リーディング、リスニングがバランス良く配置されています。
 
問われている知識も難問というわけではなく、本質がわかっているかという意図をくみ取れる問題です。
 
特に英作文はユニークで、2018年度の入試では「このキャンパスにあるものを一つ選び説明しなさい」というような問題も出ました。

最後に

今回の大学入試改革の英語の試験は受験生の実践的な英語力をつけるために必要なものとなりそうです。
 
より汎用性のある知識をつけ、実際に覚えたことをつかえるようになるかどうかが重要です。
 
情報に敏感になると同時に、英語そのものではなく、英語で何ができるかを考え、視野を広げ、興味や関心を増やすことがエッセイやスピーキングにおいて大いに役に立つことになるでしょう。

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