こんにちは!
2019年5月14日、ウェブサイト「PRTIMES」様により、以下のニュースが投稿されました。
日本経済新聞社がまとめた英語スピーキングテスト「VERSANT」の2018年度リポートより、「TOEIC800点以上でも4割が英語スピーキング力に課題がある」ことが明らかになった。
「英語力が高い」と一般的に言われているTOEIC高得点保有者も、「話せる」人は少ない、という結果になっている。
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TOEICってどんな試験?説明できますか?
今や知らない人はいないTOEIC(トーイック)ですが、Test of English for International Communicationの略称で、アメリカの非営利テスト開発機関であるETS(Education Testing Service)がメインとなって展開している英語におけるコミュニケーション能力を測るための試験となっています。
非常に認知度は高く、今や全世界150か国で実施をされるほどの広がりをみせています。
TOEICを受ける理由は?
実はこのTOEICという試験は日本だけでも年間の受験者数が250万人に上るマンモス試験ですが、その使い道・目的は人それぞれバラバラです。
- 大学の授業の単位として
- 就職活動のため
- 社内における昇給・昇格の要素の1つになっているから
- 海外とのやり取りが今後見込まれるから
- 単に趣味として
などなど、本当に様々な目的で受験をされています。
中でも代表的かつ、良く取り上げられるのは就職活動時に英語力が必要だからという理由で受験する事です。
皆さんの誰もが名前を知るような企業に入るためにはもはやTOEICは必要不可欠です。
楽天、日本IBM、野村ホールディングスなどのトップクラスの人気企業は800点台、外資系企業や大手総合商社に至っては900点台が当たり前というレベルです。
企業がハイレベルになればなるほどそもそもの前提として高い点数が求められます。
しかし、高い点数が求められても、実際必要なコミュニケーション能力が上がらないと無駄になってしまいますよね。
TOEIC 800点ってどれくらいのレベル?
TOEIC800点と聞くとかなりレベルは高いように思えます。
もう少しイメージを持って頂くためにその他の資格のレベルと比較をしてみました。
- 英検:準一級
- TOEFL PBT:570-573、TOEFL CBT:230、TOEFL iBT:88-89
- TEAP:309-374
英検準一級レベルとなるとかなりレベルが高いという認識があります。
TOEIC 800点って大学だとどのくらいのレベル?
ちなみにTOEIC 800点という数値に関して言うと、最も点数として近いのは東京大学の文系大学院生として必要な点数になります。
また、東大学部生であれば全体で668点が平均となっています。
早稲田大学に関しては国際教養学部で770点ほど、慶応大学SFCで750点ほどとなっています。
また、最高レベルでいくと上智大学国際教養学部、国際教養大学などは900点台が基準となっています。
TOEICは全体を通してみても570点ほどの平均点となっていますので、これらの大学の英語力の高さが分かります。
TOEICの試験は二種類あった??
TOEICには二種類の試験があります。
1つは「Listening & Reading Test」もう1つは「Speaking & Writing Tests」です。
多くの人が「Listening & Reading Test」だけをイメージしてTOEICだと思っていますが、実は2つあるという事はこれを機会に覚えましょう。
「Listening & Reading Test」
その名の通り、リスニング及びライティングに関する試験となります。
とは言っても選択形式の答え方になるため、正直当てずっぽうで選択したけど当たったという事も考えられます。
合否という形ではなく、10点~990点という範囲の中で得点がつく事になります。
一般的にTOEICの試験として浸透しているものです。
「Speaking & Writing Tests」
これも文字通りの話す事・書く事に関する試験という意味になります。
団体からの認定を受けた採点者によって採点がされるのですが、通常の会話のように文法の細かい点よりは質問に対して的確かつコンパクトに返答が出来ているかが大切になっていきます。
点数については0点から200点の間を10点刻みで表す事になります。
TOEICの点数が高いからといってスピーキングができるわけではない!
日本人は単純に覚える作業などは得意な傾向があるため、「Listening & Reading Test」においては非常に優秀な成績を達成しているのですが、本来の目的であるはずであるコミュニケーションという意味では話すところは非常に苦手です。
一番最初に書いた日経新聞のニュースについても、最初にお伝えした通り、2018年度の調査によれば>TOEICで800点を獲得する人のおよそ4割がスピーキング力に課題があるとされています。
そうなってくると、今後は「Listening & Reading Test」ももちろんですが、より「Speaking & Writing Tests」の方に重要度がフォーカスしていく可能性があります。
というのも皆さんご存知の通り、「Listening & Reading Test」は990点までしかなく、それ以上については得点も付きませんし、スピーキング力など本来の会話に必要な力は測れないからです。
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