慶應薬学部の英語対策|合格ラインを超える勉強法【参考書も紹介】

「慶應薬学部の英語って、どう対策するの?」


「受験勉強には、どんな参考書を使うべき?」


慶應の薬学部を目指す受験生の、こんな疑問に答えます!


本記事は、目黒の英語専門塾ENGLISH-Xが監修し、 慶應薬学部の英語対策や勉強法を解説します。

 

慶應の薬学部を目指す受験生は、ぜひ最後まで読んで参考にしてください!

 

※この記事は、7分ほどで読めます。

慶應薬学部の英語の傾向

慶應薬学部の一般入試は、毎年2月に実施されます。まずは、薬学部の英語の出題傾向をサクッと確認しましょう。

配点、科目、試験時間

慶應の薬学部を受験するのに必要な科目と配点は、以下の3つです。

 

  • 英語:100
  • 数学:100
  • 化学:150

 

3科目の合計は350で、得点調整はありません。また、英語の試験時間は80で、解答方式は年度によって異なります。マークのみの年もあれば、記述が復活する年もありました。

大問構成の傾向

慶應薬学部の英語の大問構成には、決まった形がありません。例えば直近の5年間は、以下のような大問構成となっています。

 

  • 2019〜2022年度:合計4題(長文が3つ+要旨問題が1つ)
  • 2023年度:合計3題(すべて長文)

 

以前から共通しているのは、一貫して長文読解が中心の入試であることです。直近5年よりも前から続いている傾向なので、今後も同様の傾向が続くと予想されます。

設問の傾向

出題される設問には、一定の傾向が見受けられます。大きな変化があった2015年度の設問数は、40問を少し上回る程度でした。しかし近年は減少傾向にあり、30問弱の設問数となっています。

 

また長文問題に出題される、主な設問は以下のとおりです。

 

  • 同意表現
  • 内容一致(不一致)
  • 空所補充
  • 語句整序問題


他学部の英語の問題と比べると、同意表現を選ぶ設問がやや多くなっています。また内容一致(不一致)問題も一定数あり、得点を積み重ねるうえでは重要な設問になるでしょう。2019年度から、記述式の設問が続けて出ていることも、年頭におきましょう。

 

設問によって難易度の差は、まったく異なります。明らかに難解な問題は飛ばして、簡単な問題で確実に得点することを意識して試験に臨みましょう。

慶應薬学部英語の3つ特徴

ここでは、薬学部英語の具体的な特徴に迫ります。以下の3つの特徴を、順に詳しく解説します。

  1. 語彙レベルが高い
  2. 英文のボリュームが多い
  3. 長文のテーマに偏りがある

1.語彙レベルが高い

薬学部の英語が要求する語彙レベルは、慶應の中でも上位です。ざっくりのイメージですが、英検準1級以上の語彙レベルだと考えてください。


多くの受験生が知らないであろう、専門的な単語や出現頻度の低い用法が、本文中にも選択肢にも出てきます。対応するためには、意識的に語彙力を高める訓練をしましょう。

2.英文のボリュームが多い

薬学部の英語は、英文のボリュームが非常に多くなっています。大問構成のほとんどが、長文読解で、設問文もすべて英語です。


具体的な長文の総語数は、2,500〜3,000語ほどで、1題で1,000語近くの長文もあります。時間的な余裕はないので、スピーディーに解答する必要があるでしょう。

3.長文のテーマに偏りがある

長文の難易度が高いのは、長文のテーマに偏りがあることも関係しています。薬学部の受験らしく、学部との親和性が高いテーマの出題が、これまで多く見られました。


例えば、ある年度の長文のテーマは以下のとおりです。

 

  • なぜ子どもは質問をためらうのか
  • どうして人間は性善であるか
  • ケアワーク(愛の労働)の低賃金と無視される価値の再考


医学や薬学、心理学や生物学などに関心があり、背景知識があれば、受験が有利になるでしょう。同時に専門分野に関する単語や表現を知っていることも、問題への対応力向上になります。

慶應薬学部の英語対策【勉強法とおすすめ参考書】

ここでは、慶應薬学部の英語対策に必要な勉強法と、おすすめの参考書を説明します。ぜひ受験勉強の参考にしてください。

語彙力UP【リンガメタリカ推奨】

薬学部の英語に対応するためには、的確に語彙力を鍛えましょう。どの大学の問題にも、対応できるレベルを目指します。


語彙力の強化は、英文を読み解く目的だけではありません。一定数ある同意表現を選択する設問の攻略にも、必ず役立ちます。


まず取り組むべき単語帳は『ターゲット1900(桐原)』です。基礎から応用までを満遍なくカバーできるので、この1冊をしっかり仕上げてください。


薬学部英語に対応するには、もう1段階レベルを上げます。この段階で、取り組むべき単語帳は『リンガメタリカ(Z会)』です。テーマごとに難しい単語を覚えられるので、専門的な語彙力を養うのに適しています。


「単語を覚えるのが苦手」という方は、以下の記事も参考にしてください!

 

精読力を磨く

得点を伸ばすには、精読力が不可欠。長文の設問は、内容一致(不一致)や空所補充がメインになっており、文脈や論旨を正確に把握する力が必要だからです。

 

少し極端な表現ですが、薬学部の英語は、込み入った設問が多くないのです。長文を読み解くこと自体のほうが、難しくなっています。

 

入試本番では、解答スピードが非常に重要ですが、受験勉強の中盤までは、とにかく丁寧に訳すことを意識しましょう。地道に精読力を磨くことが、得点力UPになります。

 

精読力を磨くのに、おすすめの参考書は以下のとおりです。

  • 入門 英文解釈の技術70(桐原)
  • 基礎 英文解釈の技術100(桐原)
  • 英文解釈の技術100(桐原)


上記の『英文解釈の技術シリーズ』は、問題と解答・解説が見開き1ページになっており、とても見やすいのが特徴です。文構造を理解しながら、英文を正確に解釈する力をコツコツ鍛えましょう。


長文の基本的な学習方法や心構えを知りたい方は、以下の記事もチェック!

 

背景知識の獲得

薬学部英語を攻略するためには、生きた英語に触れましょう。医学や心理学、生物学などの背景知識や語彙力が強化できれば、入試レベルの英文への適応力が身につきます。

 

例えば、次のようなコンテンツを利用すれば、さらに背景知識が高まるきっかけになります。

  • ニュースサイトを英語で読む
  • TED Ed』のブログを読む


日本のニュースなら、和訳も確認できる『The Mainichiがおすすめです。また世界のニュースなら『CNN』のニュースサイトや『TED ed』のブログも活用しましょう。ブラウザの設定を変えることで、和訳も確認できます。

 

基本的な受験勉強は、あくまで参考書や問題集を使って行うことになります。ただし、積極的にテーマとなり得る分野の英文を読んだ人と、そうでない人との間には、語彙力と背景知識に差が生まれるでしょう。

超長文と薬学部の過去問を解き尽くす

超長文を攻略するためには、長い英文に慣れることが必要です。薬学部の英文は、標準的な入試問題よりも長いので、それなりの労力を伴うからです。

 

語彙力を高め、英文の精読力を鍛えた受験生は、できるだけ多くの長文読解に触れましょう。練習に適している問題集は、以下のとおりです。

  • やっておきたい英語長文7001000(河合)
  • イチから鍛える英語長文500700(学研)
  • 英語長文 ポラリス23KADOKAWA

 

過去問は、10年分ほど取り組みましょう。出題形式や解答形式が異なるケースも多々ありますが、入試と同レベルの問題に取り組んで実力を確かめられる数少ないチャンスは貴重です。

また本文のテーマは異なりますが、慶應の法学部・SFCの過去問も練習としては使えます。薬学部と同様に、高度なレベルの語彙力と精読力、解答スピードが必要です。

慶應の薬学部英語は難しい?何割とるべき?

私大の薬学部では最難関との呼び声もある、慶應の薬学部。ここでは、問題の難易度や目標点に迫っていきます。

慶應薬学部英語の平均と最低点

慶應薬学部の受験者平均は、公表されません。また各教科の平均点や最低点もわかりません。


したがって3科目の合格最低点から、慶應薬学部英語の難易度を考察します。直近5年間の合格最低点を記載した、以下の表をご覧ください。

 

【合格最低点の推移】

年度

薬学科

薬科学科

2023

167

171

2022

204

209

2021

196

195

2020

196

195

2019

208

207

※得点調整なし・正規合格者のみの結果


得点の高い年でも、3科目の得点率は6割弱となっています。当たり前ですが、受験者平均は、合格最低点を下回ります。つまり、高得点が取りやすい入試ではないと考えてよいでしょう。

慶應薬学部英語の目標点

慶應薬学部英語の目標点は、最低でも6割以上、可能なら7割以上に設定しましょう。過去の入試結果を参考にすると、英語の得点率が6070%以上キープできれば、入試で有利になると判断できるからです。


直近5年の合格最低点を分析すると、次のことがわかります。

 

  • 合格最低点の幅:約4760
  • 合格最低点の平均:約195点(約56%)


3科目で6割を超えると、合格の可能性が出てきます。ただし、英語の問題が易しめだった場合は、他の科目が合格のカギを握るでしょう。英語で7割以上取れれば、数学と化学が5割でも、合格圏内に入れます。


薬学部の入試は、英語よりも理系科目の配点が大きいことは事実です。しかし、理系の受験生の間では、英語で差がつきます。ここでは、不用意に得点を落として、周囲に差をつけられないことが重要。逆に英語が武器になれば、有利な立場で入試を迎えられるでしょう。

慶應薬学部に受かるには英語で差をつけよう!

慶應薬学部の英語で高得点を取ることは、とても難しいです。限られた時間で、専門性が高く、ボリュームのある長文と向き合うのは、容易ではありません。


地道に語彙力を強化し、正確な解釈を行う力を身につけ、さらに頻出する分野のトピックに関する背景知識を蓄えましょう。当記事で紹介した勉強法や教材を参考にして、ぜひ受験勉強を充実させてください。


もしも慶應薬学部の英語対策が心配なら英語専門塾ENGLISH-Xにお任せください!

 

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