明治大学総合数理学部の英語対策のポイントと出題傾向

2013年に新設された明治大学総合数理学部は、オムニバス形式で、生物、化学、物理、経済、ファイナンスなど様々な現象と数学との関係を深く学べる学部です。理工系の枠を超えた学問として、注目を浴びていることから例年、6〜8倍と高い人気を誇ります。

高い倍率をくぐりぬけ、明治大学総合数理学部に合格するためには、英語試験でいかに正答率を上げるかがカギです。倍率も高いことから、ただやみくもに勉強をしているだけでは合格にたどり着くのは難しいでしょう。

「明治大学総合数理学部に合格したい」と考えるものの「英語の試験対策は何をすればいいのか不安」と感じている人に向けて、今回は、明治大学総合数理学部の英語試験の対策方法や勉強方法を伝授します。

本記事は目黒の英語専門塾ENGLISH-Xが、明治大学を目指す受験生のために制作しました。対策や勉強法だけでなく、英語が不安な人に向けて、受験に向けて役に立つ情報もお伝えするので、ぜひ最後までお読みください。

明治大学総合数理学部の英語出題傾向

明治大学総合数理学部の英語試験はどのような出題傾向にあるのでしょうか。まずは、出題範囲、時間配分、出題形式、解答形式を確認しましょう。

出題範囲

学部が新設された2013年以降、読解問題2題、文法・語法等知識系問題1題、対話文1題の大問計4問が総合数理学部の安定した出題傾向です。

時間配分

明治大学総合数理学部の一般入試の英語試験の試験時間は70分です。文法・語法等知識系問題1題、対話文1題をそれぞれ10分前後、読解問題2題を残り50分で解く時間配分を意識しましょう。

出題形式

明治大学総合数理学部の英語入試の一般入試では、以下の5つの科目から出題されます。

・コミュニケーション英語Ⅰ

・コミュニケーション英語Ⅱ

・コミュニケーション英語Ⅲ

・英語表現Ⅰ

・英語表現Ⅱ

共通テストを利用した受験では、リーディングとヒアリングが出題されます。

解答形式

明治大学総合数理学部の英語試験は選択式問題と記述式問題が出題されます。

年度別試験の概要

明治大学総合数理学部の英語試験は、2013年に新設されて以来、読解問題2題、文法・語法等知識系問題1題、対話文1題の計4問が出題される傾向が続いています。過去10年の大問の変遷や長文はどのようなテーマの問題が出題されているのでしょうか。

大問の変遷

明治大学総合数理学部の英語試験は、読解問題2題、文法・語法等知識系問題1題、対話文1題の形式は2013年から変わっていません。

 

読解問題2問はいずれも論説文で、物語は出題されません。また、読解問題のうち1問は図表を含む問題です。

過去には、文中内の数値を用いて計算が必要な問題も出題されたこともあるため、英語の知識だけでなく数学の知識も問われることがあると認識しておきましょう。

対話文は2014年までは2人の会話形式でしたが、2015年以降は3人での会話形式の問題が出題されています。会話文では、とくに登場人物の立場を理解することが求められます。

長文出題テーマ

明治大学数理学部の読解問題は例年400500程度の長さの論説文が出題されています。過去には、以下のようなテーマの問題が出題されていました。

2021年度:楽天の三木谷さんについて/イヌイットの子供のしつけ

2020年度:古代の森林/イギリスとオーストラリアの国際教育

2019年度:鉛筆について/自動化による雇用への影響

2018年度:健康リスクへの心配/インドの村の伝統的な織物

2017年度:職場でのドレスコードの廃止/リモートワークでの地球温暖化

長文読解が苦手な人は、以下の記事を参考にして対策しておきましょう!

 

出題形式

読解問題については、内容一致・空所補充、同意表現など幅広い形式の問題が出題されます。長文の中で語句整序や適文挿入を問われることもあります。出題に関しては、日本語だけでなく、一部英語で書かれているため、過去問を解いて、出題形式に慣れておきましょう。

対話文は、会話表現よりも、内容理解を問われる設問が中心です。出題パターンに特徴があるので、暗記を中心とした学習方法ではなく、何度も過去問を解き、さまざま出題に慣れましょう。

明治大学総合数理学部の英語対策

明治大学総合数理学部の英語試験で、正答率をあげるためには以下のような対策が求められます。

・速読能力を鍛える

・基本の文法・単語能力を鍛える

・和文英訳・英文和訳は必須

・合格に必要な目安勉強時間

 

速読能力を鍛える

読解文1問あたりの単語数は、400~500語程度とはいえ、試験時間が70分と短いため、速読力は身につけておきましょう。

速読力を鍛えるためには、英文を意味のかたまりごとに前から読み下していく力を付けましょう。英文をすべて日本語に訳すのではなく、ニュアンスが理解できるものは日本語に訳さず読み進める力が速読力アップにつながります。

句・節ごとにスラッシュを入れながら前から訳し下す、スラッシュ・リーディングのトレーニングや音読を取り入れましょう。前から読み進めながら、意味のかたまりごとに内容を把握する事に意識を向けつつ、音読も合わせて行いましょう。

基本の文法・単語能力を鍛える

明治大学総合数理学部の英語入試では、読解文や対話文に難解な単熟語が頻繁するわけではありません。しかし、単語や文法の知識がある方が回答がスムーズに進められ、時間の短縮にもつながるため、単語は幅広く意味が理解できるように、基礎をしっかりと固めましょう。

文法の学習には、入試に必要な英文法が網羅されている旺文社「スクランブル英文法・語法4th Edition 」がおすすめです。覚えるポイントがまとまっているため、分かりやすく学習が進められます。

単語の覚え方については、以下の記事を参考にして身につけていきましょう。

 

 和文英訳・英文和訳は必須

明治大学総合数理学部の英語入試では、和文英訳、英文和訳いずれも必出のため、対策をしっかりと行いましょう。基本的には、1文のみの和訳や英訳ですが否定文や疑問文の形が多いため、前後関係の理解も求められます。各単語の意味や文法を正しく理解し、和訳や英訳に当てはめられるようにしましょう。

英文和訳は、文章の構成や指示語が示すものを理解していなくては、正しい和訳に繋がりません。英文にスラッシュを入れてSVOCに分ける、指示語が何を指すかを毎回把握する、自然な日本語になるように意識して訳すなどの対策を行いましょう。

英文の和訳、英訳対策には、桐原書店「大学受験スーパーゼミ徹底攻略 基礎英文解釈の技術100」がおすすめです。英文を読み解くテクニックが徹底されているため、和訳の組み立て方のコツの理解につながります。

和文英訳では、いかに難解にみえる日本語を分かりやすく言い換えられるかが鍵です。日本語を噛み砕いて理解し、自分の知っている言葉や知識で英文を作る力を身につけるためには、読解力が求められます。英語の長文だけでなく、日本語の小説や論説文などの文章も読んでおきましょう。

英訳対策にも、桐原書店の参考書がおすすめです。「大学入試英作文ハイパートレーニング和文英訳編」は、英訳の押さえておきたいポイントを文法ごとにまとめた参考書です。解説が詳しいので、英訳に苦手意識がある人も基礎をしっかりと固められます。

合格に必要な目安勉強時間

明治大学総合数理学部の英語試験は、知識だけで解ける問題はほとんど出題されていないので、長文が読めないと合格の可能性は限りなくゼロに近づいてしまいます。

単語や文法を勉強することはもちろん、早い時期から長文のトレーニングに取り組み、読解力を鍛えましょう。

明治大学総合数理学部に合格するには、3科目受験の場合で2000〜2500時間の勉強時間が必要です。高2から1日平均2〜3時間の勉強時間を確保し、高3の受験勉強時間の目安は、3科目受験で平日3〜4時間、休日5時間、長期休暇は5時間程度で進めましょう。

まとめ

明治大学総合数理学部は2013年に新設された明治大学のなかでも新しい学部です。英語試験では、70分で読解文2問、文法・語法等知識系問題1問、対話文1問を解く必要があるため、速読力が求められます。正答率をあげるためにも、基本的な単語や文法、文の構造を理解する力を身につけましょう。

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