早稲田大学教育学部の英語対策・勉強法|カギは解答スピード!

「早稲田大学教育学部の英語は、どう対策をすればいい?」

「どんな力をつければ、英語の問題を攻略できるの?」

 

こんな疑問に、お答えします!

 

本記事は「目黒の英語塾ENGLISH-X」が、早稲田大学に合格したい受験生のために制作しました。

 

早稲田大学の教育学部を目指す受験生に向けて、英語の傾向や対策、勉強法を紹介します。受験に向けて役に立つ情報をお伝えするので、ぜひ最後までお読みください。

※この記事は、7〜8分で読めます。

 

早稲田大学教育学部【最新の入試情報】

まずは早稲田大学教育学部の入試の基本情報を、サクッと確認しましょう。

なお当記事では、受験者が最も多い「一般試験(A方式)」の入試情報をベースにしています。

 

科目と配点

一般入試は、毎年2月の中旬に実施されます。試験の科目と配点は以下のとおりです。

【2023年度入試の科目と配点】

科目

配点

英語

50点

国語

50点

地歴(世B B B

※いずれか1

50点

合計

150点

 

全教科に合格基準点(非公表)があり、1つでも基準点に満たない教科があれば、合計が合格最低点を上回っても不合格となります。

以下の2学科は「特定教科の合格基準点」を、次のように定めています。

  • 国語国文「国語」→学科の受験者平均
  • 英語英文「英語」→学科の受験者平均

 

受験者平均と合格最低点(A方式)

早稲田大学教育学部の受験者平均は、公式サイトにて公表されません。(入試後の成績開示で知ることは可能)


したがって、まずは受験する学科・専攻の合格最低点だけでも頭に入れましょう。
【合格最低点】

学科

専攻

2022

2021

2020

教育

教育学

95.160

97.688

94.623

生涯教育学

96.741

93.818

94.882

教育心理学

95.679

95.653

98.202

初等教育学専攻

93.047

92.096

91.746

国語国文学科

106.903

107.224

108.651

英語英文学科

110.163

110.955

109.081

社会科

地歴専修

97.443

97.496

97.133

公民専修

96.009

95.140

96.849

複合文化学科

114.255

112.554

112.245

 

国語国文の「国語」や、英語英文・複合文化の「英語」は、調整後に1.5倍するなど、学科によって独自の傾斜があります。

あくまで目安となる目標ですが、合格のためには最低7割以上の得点を目指しましょう。

 

倍率と難易度(A方式)

近年の早稲田大学教育学部の実質倍率(受験者/合格者)は、以下のとおりです。

【実質倍率】

学科

専攻

2022

2021

2020

教育

教育学

6.6

10.3

6.8

生涯教育学

11.5

8.6

10.5

教育心理学

8.0

7.9

9.6

初等教育学専攻

10.2

9.6

11.6

国語国文学科

6.7

6.5

7.6

英語英文学科

5.1

5.0

5.1

社会科

地歴専修

6.8

7.9

6.9

公民専修

6.3

5.8

7.6

複合文化学科

6.7

5.8

6.8

 

教育学部の各学科・専攻の倍率は、約5〜11倍と幅広くなっています。特に、例年は教育学科が人気です。

 

倍率だけを見ると「教育学部の難易度は高いのでは?」と感じる人もいるでしょう。しかし併願する生徒が多いので、臆することはありません。倍率は気にせず、実力を磨くことに集中しましょう。

早稲田大学の教育学部英語【近年の傾向】

ここからは、早稲田大学教育学部の英語について解説します。まずは傾向を確認しましょう。

教育学部の英語【概要】

早稲田大学教育学部の英語の試験時間は、90分です。解答方式はマーク式で、記述はありません。

 

また教育学部の平均点は非公表です。しかし気になる人も多いはずなので、成績開示の情報をもとに目安をお伝えします。(実際は学科・専攻ごとに発表)

  • 2022:約23点
  • 2021:約31点
  • 2020:約31点

2021年度までの5年間は、英語の平均は「2731点」ほどでしたが、2022年に急激に難化しています。

 

教育学部の英語【変化】

教育学部の英語は、2022年度に変化がありました。具体的な変化は、以下の4つです。

  • 単語が難化した
  • 長文のみになった:会話文なし
  • 総語数が変わった:3000語以上
  • 大問数が変わった:5→34
  • 設問数が変わった:50→40以下

目にみえる大きな変化があったものの、過去問に存在した特徴が強化されたとの見方もできます。過去問にも共通する教育学部英語の特徴を、さらに以下でチェックしましょう。

 

教育学部の英語【問題の特徴】

教育学部英語の問題は、以前と変わった部分もあります。しかし過去から引き継いだ特徴もあるので、チェックしておきましょう。

 

英文の量が多い

以前から英文の量が多いことが、教育学部英語の特徴です。

90分の中で、テーマの異なる35題の長文読解を求められます。

 

これまでは長文のどれもが、500語前後でした。

しかし、2022年度から1,000語を超える長文が出題され、1つの長文の語数や難易度もバラバラになっています。

 

過去の問題にも必要だった「英文を速く正しく読む力」が、さらに求められる傾向があると言えるでしょう。

 

知識と思考力を問う問題が混在する

教育学部の英語は、思考力と知識を問う設問が混在しています。文章量が多いですが、決して読解系の問題ばかりではありません。

1,756語と過去最長の2023年「大問」は、設問数が16でしたが、その4割近くは知識系の問題です。知識系の設問には、次のような出題がありました。

  • 同意表現の選択
  • 適切な語句の選択
  • 語句整序

思考力を問う設問には、以前からの特徴を継承した、以下の出題が見られます。

  • 内容一致(不一致)
  • 段落の要旨・役割
  • 内容の説明

近年は傾向の変化も、確かにありました。しかし「文脈や内容の理解度を問う設問」と「知識を問う設問」が、混在している特徴は引き継がれています。

 

早稲田大学の教育学部英語【対策のポイント】

早稲田大学教育学部の英語には、以下の2つの対策ポイントがあります。

  • 語彙と文法の対策
  • 長文読解の対策

 

それぞれのポイントについて、以下で詳しく解説します。

 

語彙と文法の対策

早稲田の教育学部英語を攻略するには、語彙や文法の力は不可欠です。特別な対策はなく、地道に知識を身につけるしかありません。

語彙と文法に関する問題は常に出題され、以下のような設問があります。

  • 同意表現の選択
  • 適切な表現の選択
  • 空所補充
  • 語句整序

 

求められる語彙や文法のレベルが、極端に高い問題は多くありません。しかし点数を落とすと、ライバルに差をつけられます。知識で解ける問題は、すべて正解を目指してください。

 

「取り替え不可の表現」や「空所に入らない表現」の選択問題など、教育学部ならではの、引っかかりやすい問題があります。過去問演習を通じて、問題の癖に慣れておきましょう。

 

長文読解の対策

教育学部の英語を攻略する最も重要なカギは、解答スピードです。解答にかける時間をいかに捻出できるかが、結果を左右するでしょう。

 

解答効率を上げるために、5つのポイントを意識して対策を進めましょう。以下で順番に詳しく解説します。

  • 英文量と設問に慣れる
  • 過去問で時間配分をつかむ
  • 問題を解く順番を考える
  • 内容一致のコツをつかむ
  • 読解スピードを向上させる

英文量と設問に慣れる

長文対策として、まず「文章量と設問に慣れる」ことを重視しましょう。長めの英文量に慣れないと、時間の見当がつかないからです。

具体的な対策として、まず「7001000語以上」の長文読解の演習を、徹底的に行ってください。語数の多い長文に慣れると、かかる時間の目安がわかってきます。

 

また教育学部の英語は、語彙や文法の知識から文脈の理解度を問うものまで、幅広い設問があります。さまざまな問題に触れて、過去問演習を迎えましょう。

 

過去問で時間配分をつかむ

多くの長文に触れて経験を積んだら、時間を計って過去問演習を行いましょう。過去問演習は、時間配分をつかむ意味でも非常に重要です。

初めはムダがあるので、時間が不足するかもしれません。しかし過去問演習を繰り返すと、以下のメリットが得られます。

  • 設問の意図を組むのが早くなる
  • 90分の時間感覚が身につく
  • 問題の取捨選択が身につく

 

過去問演習は必須かつ、最も有効な入試対策ですが、時間を守らないと意味がありません。

自分で解く際にも、必ず厳密に時間を計って緊張感を持って取り組みましょう

 

問題を解く順番を考える

近年は、問題を解く順番を考えることも重要です。傾向の変化があり、試験の結果にも大いに影響を与える可能性があるからです。

これまでは前半から後半へと、次第に難しくなる問題傾向でした。しかし20222023年度は、大問が最も難しくなっています。

前から順番に解いた受験生は、前半でペースが上がらず、後半は「焦って解いてしまった」という人もいたでしょう。

入試は点数が取りやすい問題から解き、難しい問題は残すのが基本です。本番で焦らないように、問題を確認して、解く順番や時間配分を考える癖をつけましょう。

 

内容一致のコツをつかむ

解答効率を上げるためには、内容一致のコツをつかむことも重要。なぜなら他の問題と比べて、解くのに時間がかかり、前半から後半まで満遍なく出題されるからです。


選択肢と本文内容を照らし合わせるには、本文と選択肢を行ったり来たりする必要があります。また選択肢の内容は、似ていることもあり、比較するのに時間がかかります。

よって可能な限り、行ったり来たりするロスを減らすことが必要です。対策として、内容一致の問題に差し掛かかりそうになったら、選択肢を「あらかじめ読む」ことをおすすめします。

あらかじめ選択肢を読むと、

  • どんな話の展開になるのか
  • どこが比較ポイントになるのか

などが頭に入った状態で、本文を読み進められます。

 

その結果、本文に「線が引けたり」「印をつけられたり」するため、解答を吟味するヒントを探す時間が短縮できます。

 

また本文と内容が一致しない選択肢を選ぶ問題もあるので、注意が必要です。

 

読解スピードを向上させる

スピーディーに問題を解き進めるためには、英文の読解スピードそのものも重要です。本文内容を速く理解できれば、問題を解く時間が長くとれます。

英文の読解スピード向上には、以下の取り組みがおすすめです。

  • 長文の音読を行う
  • 時間制限を設けて演習をする
  • スラッシュリーディングを身につける


英文は、きれいな日本語に訳す必要はありません。頭の中で読んだ英文のイメージが湧けばOKです。

 

早稲田大学の教育学部英語【勉強法&おすすめ参考書】

ここでは、早稲田大学教育学部の英語レベルに到達するための勉強法をご紹介!おすすめの参考書を交え、3つのステップで解説します。

  1. 語彙と文法の強化
  2. 精読力の強化
  3. 実践力の強化

1.語彙と文法の強化

圧倒的な英文量や語彙レベルの難化に対応するためには、単語や熟語の知識は不可欠です。


まずは『ターゲット1900(旺文社)』を、しっかりとマスターしてください。

 

『解体英熟語(Z会出版)』を、スキマ時間に学習できると、さらにグッドです。

「単語を覚えるのが苦手」という人は、以下の記事がおすすめです。

 


文法は『Next Stage英文法・語法問題(桐原書店)』でカバーできます。時間に余裕があって、文法力を強化をしたい人は『英文法ファイナル問題集(桐原書店)』シリーズを活用しましょう。

文法の勉強法のコツを知りたい人には、以下の記事もおすすめです。

 

 

2.精読力の強化

語彙や文法の力が固まっている人は、英文を正確に読む力を鍛えましょう。最終的には、速く読むことが大事ですが、まずは丁寧な英文解釈を行って、精読力を養いましょう。

 

精読力の強化におすすめの参考書は、解説が充実している『英文解釈の技術(桐原書店)』シリーズの全3冊です。例題が多く、定番からハイレベル問題まで網羅できます。

 

英語が苦手な人は『入門英文解釈の技術70』からがおすすめですが、最終的には『英文解釈の技術100』のレベルまで到達しましょう。

 

長文読解が苦手という人は、ぜひ以下の記事も参考にしてください!

 

 

3.実践力の強化

精読力がついたら、実践的な問題を徹底的に解き、得点力や時間配分の感覚を磨きましょう。難易度が徐々に上げられる問題集で、実力をつけるのをおすすめします。

早稲田に合格するレベルの英語力を身につけるためには、以下の教材がおすすめです。

  • 『英語長文ポラリス3KADOKAWA)』
  • 『イチから鍛える英語長文700(学研プラス)』
  • 『やっておきたい英語長文7001000(河合出版)』

 

ただし難しいと感じる方は、各シリーズの1つ下のレベルの教材から取り組みましょう。

 

実践力を磨くのに何より重要なのは、過去問です。近年は傾向が変わっていますが、過去問を解けば、出題される問題の特徴がわかります。最低5年分は、必ず解きましょう。

 

ただし過去問は、数に限りがあります。したがって以下の過去問を利用して、教育学部英語レベルの演習をするのも、おすすめです。

  • 早稲田の商学部
  • 早稲田の文学部・文化構想学部
  • 上智大学の英語
  • 関西学院大学の英語

 

早稲田大学教育学部の英語対策ならお任せを!

この記事では、早稲田大学の教育学部英語を攻略するための情報をお伝えしました。

近年は傾向や難易度が変わりましたが、以前と同じ特徴もあります。試験問題を解くためには、以下の2つの力を磨きましょう。

  • 問題に対応できる語彙力・文法力
  • たくさんの英文を速く正確に読む力


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現役合格!早稲田大学教育学部【PART1


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