「早稲田の国際教養の英語って、どう対策すればいい?」
「英語が不安…。どのくらいの得点なら合格できる?」
こんな疑問にお答えします!
今回は早稲田の国際教養学部を目指す受験生に、英語の対策や勉強法を紹介します。
本記事は目黒の英語専門塾ENGLISH-Xが、早稲田を目指す受験生のために制作しました。対策や勉強法だけでなく、英語が不安な人の役に立つ情報もあるので、ぜひ最後までお読みください!
※この記事は、7〜8分で読めます。
1.【早稲田大学国際教養学部】入試の概要と傾向
ここでは、早稲田大学国際教養学部の入試の概要と傾向を確認します。
最新の情報をチェックして、全体像と入試問題についてサクッと把握しましょう。
早稲田大学国際教養学部の入試概要
早稲田大学国際教養学部の入試は、以下の3つの評価で合否決定を行います。
- 共通テスト
- 一般入試
- 英語の4技能
科目や配点について、以下で詳しく見てみましょう。
科目・配点
入試の科目や配点は、以下のとおりです。
試験の形式 |
実施時期 |
科目/配点 |
共通テスト |
1月中旬 |
国語(50点) 地歴・数学・理科(50点) ※2教科2科目 |
一般入試 |
2月中旬 |
英語(80点) |
英語の4技能 |
(規定あり) |
英検・TOEFL iBT・IELTS(〜20点) |
「共通テストの100点」と「一般入試の80点」に「4技能の20点」を加点した、合計200点で合否を決めます。
また英語の4技能は、以下の判断基準で得点化されます。
英検 |
TOEFL iBT |
IELTS |
加点 |
1級 合格 |
総点95以上 |
総点7.0以上 |
20点 |
準1級 合格 |
総点72~94 |
総点5.5〜6.5 |
14点 |
2級 合格 |
総点42~71 |
総点4.0〜5.0 |
7点 |
準2級 合格 |
総点41以下 |
総点3.5以下 |
0点 |
近年の入試動向
近年の制度や倍率の変化から、入試動向を客観的に把握しましょう。以下の表を見てください。
|
受験者 |
合格者 |
倍率 |
2022年度 |
1,387 |
422 |
3.3 |
2021年度 |
1,498 |
436 |
3.4 |
2020年度 |
1,885 |
426 |
4.4 |
早稲田の他学部は、10倍を超えるような倍率も当たり前なので、国際教養学部の倍率は決して高くありません。
また近年は受験者数が減りつつも、合格者数が増えている傾向にあります。
受験者平均と合格最低点から見る難易度
国際教養学部への入学後は、帰国子女や留学生と同じように、英語で進む授業に対応しなくてはなりません。よって求められる英語力のレベルは、高くなっています。
しかし入試では、英語の得点が平均を少し上回れば、合格できます。共通テストで高得点を取ることで、英語のビハインドが取り戻せるからです。
以下に示した、近年の合格最低点と受験者平均をチェックしてください。
【合格最低点】
年度 |
合格最低点/200点満点 |
2022 |
151.1点 |
2021 |
155.94点 |
【受験者平均】
年度 |
共通テスト |
一般入試 |
4技能 |
平均の合計 |
2022 |
73.644 |
52.148 |
13.002 |
138.794 |
2021 |
76.650 |
54.141 |
12.214 |
143.005 |
結果を分析すると「合格最低点と受験者平均の差は、さほど大きくない」とわかります。
- 2022年:合格最低点 約151点 - 受験者平均 約143点 = 8点
- 2021年:合格最低点 約155点 - 受験者平均 約138点 = 17点
英検準1級(14点)を取得し、共通テストで85点取れれば、英語は平均点より上(55〜60点ほど)でも、合格ラインを突破します。
一方で英検準1級(14点)を取得し、英語が8割(64点)取れる人でも、共通テストが7割を下回れば不合格の恐れがあります。
英語力が突出していれば、国際教養学部の受験は楽になるでしょう。しかし英語が不安でも、平均点を少し超えられるなら、合格の可能性もあります。
早稲田国際教養学部英語の問題傾向
ここでは、早稲田の国際教養学部の英語の問題傾向をチェックします。一般入試で行われる英語の試験は、次の2つに分かれています。
- リーディング(90分)
- ライティング(60分)
リーディングとライティングの問題傾向を、詳しく見ていきましょう。
リーディングの傾向
リーディング試験の時間は90分で、例年1,000語ほどの長文が、3つ出題されます。出題される問題は、以下のとおりです。
- 段落の要約
- 内容の正誤識別
- 語句の言い換え
- 語句の挿入
「語句の言い換え」は、英検準1級レベルほどの知識があれば解けます。しかし、それ以外の問題は、文脈や内容を正しく読み解く力が必要です。特に「内容の正誤識別」と「語句の挿入」は、選択肢の比較や吟味に時間を要するでしょう。
過去の英文のテーマは、世界史の知識があると有利な問題が見られます。しかし特に気にすることなく、あらゆるテーマの長文読解を経験することが大切です。
ライティングの傾向
ライティングの試験は60分で、3題の問題が出題されます。近年の出題例は、以下のとおりです。
- 問題1:英文を読み自分の意見をまとめる
- 問題2:図表を見て、質問に答える
- 問題3:英文を読み、日本語で要約する
問題1〜2のテーマには、時事問題や身近な話が選出されます。ただし、明確に正解のないテーマが多く、その場の判断力・思考力が問われるでしょう。一方で問題3はシンプルな要約なので、慣れれば得点源にしやすい問題です。
2.早稲田大学国際教養学部の英語対策と勉強法
ここからは、国際教養学部の英語対策と勉強法について解説します。
早稲田大学国際教養学部の英語対策ポイント
先述した近年の問題傾向のとおり、国際教養学部の英語は、2つのパートで構成されています。リーディングとライティングの2つに分けて、対策ポイントを解説します。
リーディングの対策
リーディング問題の攻略ポイントは、手際よく問題を解くスピードです。約1,000語ある長文を、90分で3つ解く必要があるためです。
各設問に必ず出題される「内容の正誤識別」は、特に注意が必要。以下の特徴があり、時間を要する可能性が高くなっています。
- 選択肢が多い
- 選択肢の並びが本文の流れと関係ない
- 独特な解答形式(8〜10の選択肢から4つ選ぶ)
おすすめの解き方は、コンスタントに解答する方法です。すべての本文を読むのではなく、途中で解答しましょう。記憶が新しいので、選択肢を吟味する時間が短縮できます。「3分の1」か「2分の1」ほど読んだら、選択肢の正誤を確認してください。
また問題文の「Choose the FOUR statements below which AGREE with what is written in the passage. 」の下線部は「Do Not agree」に変わることもあり、注意が必要です。
ライティングの対策
ライティング問題の攻略ポイントは、問題1〜2の解答の完成度を高めることです。私立入試の英作文では、記述量が多いほうですが、決して臆する必要はありません。
過去問や似た形式の問題を解きつつ、文章のテンプレート(一定の型)を覚えましょう。英文は次のように書くと、スッキリまとめ上げやすい構造になります。
- 主張
- 理由
- 具体例
- 結論
上記の流れに沿って、スムーズに英文を書く練習を何度も行ってください。図表を読み取る問題は、数値の変化を表す表現を使います。練習する中で、パターンを覚えましょう。
また英作文は「減点されないこと」が重要です。確実性を重視し、知っている表現で自分の意見をアウトプットすればOKです。
なお問題3の要約は、セオリーどおりに記述すれば、答えが作れます。英文の内容を把握して、主張や理由を残しつつ具体例を省けば、自然と答えが書けるでしょう。
英語の4技能テストの対策
4技能テストの結果は、必ず出願時に提出しましょう。可能なら、英検準1級の取得をおすすめします。なぜなら4技能テストの加点平均は、英検準1級に匹敵するレベルだからです。
近年の4技能テストの加点平均は12〜13点なので、英検準1級の取得で14点もらえれば、他の受験者に引けを取ることはありません。最低でも英検2級レベルの結果が提出できないと、大きなビハインドとなります。
早稲田国際教養英語の勉強法
ここでは、早稲田の国際教養学部に合格するための勉強法を紹介します。おすすめ参考書も紹介するので、ぜひ学習に取り入れてください。
リーディングの勉強法
早稲田の国際教養学部のリーディングに対応するには、かなりの実力が必要です。また特別な近道はありません。時間をかけて、基礎から応用までしっかり積み上げましょう。
以下の5つのステップとおすすめの教材を参考にして、学習を進めてください。ステップごとの完成度を、丁寧に高めることが大事です。
【①語彙力を磨く】
『英単語ターゲット1900(旺文社)』を、徹底的に仕上げましょう。多少スラングや見慣れない表現もありますが、推測しながら対応できます。
【②文法力を磨く】
『Next Stage英文法・語法問題(桐原書店)』を、隅々までやりましょう。これ1冊で、高校英語の文法すべてをカバーできます。
【③精読力をつける】
語彙力と文法力が身についたら、英文を正しく読む練習をしましょう。以下の2つの参考書がおすすめです。
- 『基礎 英文解釈の技術100(桐原書店)』
- 『英文解釈の技術100(桐原書店)』
英文を読むスピードは、この段階では意識しなくてもOK。丁寧に読み解くことや、英文の構造に慣れることが大事です。
【④実践力をつける】
精読力がついたら、さまざまな実践問題に触れましょう。以下に示したシリーズの中から、自分に合うものを選び、少し難しいと感じるレベルからスタートするのがおすすめです。
- 『イチから鍛える英語長文Basic〜700(学研プラス)』
- 『英語長文 ポラリス1〜3(KADOKAWA)』
- 『やっておきたい英語長文300〜1000(河合出版)』
- 『The Rules1〜4(旺文社)』
【⑤本番力を磨く】
リーディング問題をバッチリ解くためには、解答スピードが超重要です。過去問演習のときには、必ず時間を計ってください。
- 国際教養学部の過去問 5〜10年分
- 法学部の過去問 5〜10年分
慣れないうちは「時間が足りない」という状況も…。しかし継続するうちに、解答効率は上がってきます。時間制限を設定して演習を行うだけでなく、音読やスラッシュリーディングを取り入れ、読解スピード自体も上げましょう。
さらに各ステップの学習方法を詳しく知りたい方には、以下の記事がおすすめです!
【単語の覚え方】
【英文法の勉強法】
【長文読解の勉強法】
ライティングの勉強法
国際教養学部のライティング問題は、さまざまな問題で練習が可能。教材としては、もちろん過去問がベストですが「英検準1級」や「2級」の過去問も使用できます。
実際の問題は「Write a paragraph in ENGLISH〜(1段落で)」という指示なので、語数こそ曖昧ですが、模範解答の英文は約100〜120語ほど。これは英検準1級のライティング問題より、ちょっと少ない程度です。
英検にはない「グラフを読み取るパターン」や「日本語で要約をするパターン」も練習したいので、下記のような教材を利用して練習をしましょう。
- ポラリス自由英作文(KADOKAWA)
- 自由英作文編 英作文のトレーニング(Z会出版)
英作文は、内容よりも「減点にならない英文が書けるか」が重要です。普段から自分の意見を答えるライティング問題に触れ、必ず添削してもらう機会を持ちましょう。
「英作文はちょっと苦手…」という方は、ぜひ以下の記事もご参考に!英作文や英検のライティングのコツを伝授しています。
【英作文の勉強法】
【英検2級ライティング】
【英検準1級のライティング】
英語の4技能テストの勉強法
英語の4技能テストの勉強は、英検準1級の取得を通じて行うのがおすすめ。過去問や教材も豊富にありますし、どの高校からも受験しやすいメリットがあります。
また準1級の受験からではなく、2級を取得してから挑戦するのが一般的です。したがって高校3年の受験前までの期間に、2級と準1級を取得するには、早い段階で高校英語の習熟度を高める必要があります。
さらに2次試験の面接は練習しにくいので、対策してくれる環境があることが望ましいです。普段から4技能を高められる環境があれば、ベストでしょう。
英検の勉強については、ぜひ以下の記事も参考にしてください!
【英検2級の勉強法】
【英検準1級の勉強法】
3.早稲田大学国際教養学部は英語対策をして突破せよ!
早稲田の国際教養の英語は、試験の中心になる教科なので、しっかり対策して突破しましょう。しかし高得点を取ることは、それほど簡単ではありません。
帰国子女や留学生など、英語に元から強い人でなければ、以下の戦い方が合格への突破口になるでしょう。
- 英検準1級を取得する
- 共通テストは絶対に8割以上とる
- 英語は最低でも受験者平均を超える
英検準1級の取得は、加点になる側面が重要視されますが、取得を通じて「英語力を準1級レベルに到達させる」という意味でも重要です。
英語専門塾のENGLISH-Xなら、英検対策も可能!普段から最適なタイミングで、4技能すべてを学べるので、早い段階から英検にも挑戦できます。
当記事で紹介したように、早稲田の国際教養学部を目指すなら、英検2級や準1級の取得は、ほぼマストです。
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