横浜国立大学は、1949年に設立された国立大学で、関東にある国立大学のなかでも、高い知名度と人気を誇ります。看板学部である経済学部や経営学部をはじめ、全学部、全大学院、全学年の全てがワンキャンパスに集まっていることから、学部の垣根を超えたプログラムが充実していること、国際色豊かな横浜の地で実践的な生きた学問を尊重していることなどから、昨今は特に人気が向上中です。
横浜国立大学に入学するには、4倍以上の高い倍率を勝ち抜いて合格を勝ち取る必要があります。そのためには、英語入試の対策をして、高い正答率を得ることが欠かせません。
本記事は目黒の英語専門塾ENGLISH-Xが、横浜国立大学を目指す受験生のために制作しました。対策や勉強法だけでなく、英語が不安な人に向けて、受験に向けて役に立つ情報もお伝えするので、ぜひ最後までお読みください。
Contents
横浜国立大学英語入試の傾向
横浜国立大学の英語入試は、長文読解2問、会話文1問、自由英作文1問の4つの大問で構成されています。それぞれどのような出題傾向があるのでしょう。
長文読解1
大問1は、長文読解問題が出題されます。長文は、設問の8割が内容説明問題のため、重要な箇所を自身の言葉で簡潔に説明する力が求められます。また、本文合致問題も出題されるため、重要な点や筆者が示す根拠を文章の中から探し出す力も問われています。
長文読解2
大問2も大問1と同じく長文読解問題が出題されます。大問2では、英語特有の表現を理解しているか、場面に適した自然な日本語で訳せるか、重要な場面を自分の言葉で簡潔にかつ、正確に示せるかなど、日本語力や自分の言葉でまとめる力が備わっているかが問われる問題が多く出題されます。
会話文の空所補充
大問3では、会話文が出題されます。問われるのは、主に会話文の空所補充です。
自由英作文
ここ数年は、Eメールの返信を70語〜100語でまとめる英作文が出題されています。
過去5年では以下のテーマで出題されました。
2023年：日本のせまいアパートでペットを飼うとしたら何がいいか？
2022年：1日中1人でアパートにいるときにできることを理由も合わせて2つ
2020年：日本の歴史はどの時代を学んだらよいか、理由もあわせて答える
2019年：自分がクラスで授業をすることになったらどんなテーマで行うか
※2021年はコロナ禍のため、英語入試なし
横浜国立大学英語入試の難易度
横浜国立大学の英語入試は、国公立大学のなかでは標準レベルで、特に難易度が高いというわけではありません。英単語、英文法、英文解釈、長文読解、英作文の難易度をそれぞれ詳しくみていきましょう。
英単語は標準レベル
横浜国立大学の英語入試で出題される英単語は、ハイレベルなものが頻出するわけではありません。単語帳は1冊を完璧に仕上げて基礎を固めましょう。
単語帳を1冊進めるなら、横浜国立大学の英語入試で出題される単語を多くカバーしている旺文社「英単語ターゲット1900」がおすすめです。単語の意味を、試験で問われることの多い一義に絞って掲載しているため、一度にたくさんの意味を覚えることに苦手意識を持っている人におすすめです。
また、単語の覚え方については以下の記事でも解説しているので、そちらも参考にしてください。
【勉強法 大学受験対策情報 【大学受験】英語の点数を上げるためには、まずは単語！おすすめの覚え方を紹介】
英文法は基本さえあれば問題なし
英文法も、単語と同じく難しい文法が出題されるわけではないので、基本を押さえておけば問題はないでしょう。英文法も、1冊参考書を完璧に仕上げたうえで、英熟語の問題集を解いておきましょう。
英文法はKADOKAWA「『関正生の英文法ポラリス』標準レベル」がおすすめです。英文法知識に対する解説が詳しいので、英文法の深い理解につながります。
英文解釈は標準レベル
横浜国立大学の英語入試では、単なる和訳問題はほぼ出題されません。本文の内容説明や理由説明など下線部を正しく理解しているかを問われます。難易度は高くはありませんが、自分の言葉でまとめてアウトプットする力が求められます。
英文解釈におすすめの参考書は、ピアソン桐原「大学受験スーパーゼミ 徹底攻略 基礎英文解釈の技術100」です。演習問題100題を収録しているので、難関大学レベルの英文を読み解く力や、構造理解に基づく訳し方のコツが身につきます。
長文読解は速読力が試される
横浜国立大学では、長文の大問が2問出題されますが、いずれも文章の長さは標準的です。しかし、記述式の問題が多く出題されるため、長文は正確に読む力とあわせて速読力が求められます。
速読力を鍛えたいなら、旺文社「大学入試 英語長文プラス 速読トレーニング問題集」がおすすめです。22個の「スピードアップルール」に沿うことで入試長文を、時間内に正確に読み切るための「メリハリをつけた読解メソッド」が身につきます。
英作文は基本が重要
英作文では、理由も添えて70語〜100語ほどの文章を作成する力が求められます。英作文では、難しい単語や熟語を使う必要はありません。基本的な単語や熟語を用いて、簡潔に文章を作成できるようにしましょう。
基本的に大学入試の英作文は、減点方式です。書ける範囲内の英語で、スペルミスが無いように書き出していきましょう。
英作文の力を鍛えるなら、桐原書店「英作文ハイパートレーニング 自由英作文編」がおすすめです。英作文の作り方を1から教えてくれるので、英作文に取り組んだことがない人でも英作文が作れるようになるでしょう。
横浜国立大学英語入試おすすめの勉強法
横浜国立大学の英語入試では、難解な単語や熟語が頻出するわけではありません。しかし、難解な言い回しを自分の言葉でまとめて簡潔に和訳する力や文章を理解する語彙力が求められます。
英語長文、和訳問題、会話文、英作文それぞれに適した勉強方法をすすめましょう。
英語長文は1文1文を正しく訳す
横浜国立大学の英語入試では、記述問題、論述問題が多く出題される傾向にあります。「英語長文を正しく読むことが求められるため、1文1文を正しく訳して、長文の力を鍛えましょう。
1文が複数集まった長文を、正確に訳すことが長文全体の理解につながります。上であげた「基礎英文解釈の技術100」のほかに、KADOKAWA「大学入試 肘井学の 読解のための英文法が面白いほどわかる本 難関大編」も参考書としておすすめです。
倒置・挿入・関係詞など難関大突破に必須の項目を網羅的に解説しているので、英文を読む力が身につきます。
和訳問題は文章の流れを理解する
横浜国立大学の英語入試では、英文を和訳するだけのシンプルな問題は出題されません。本文の内容説明や理由説明など下線部解釈を何かしら発展させた問題が出題されるため、文章の流れをいかに理解するかが、正答率を上げるカギになります。
勉強方法としては、駿台文庫「英文和訳演習」で和訳演習を重ねましょう。答案例や採点例をもとに自分の作った答案を自ら採点することで弱点が確実に把握できます。入門編、基礎編、中級編と分かれているので自分のレベルに合わせてすすめましょう。
会話文はストーリーを理解する語彙力を鍛える
横浜国立大学の会話問題は、会話文の空所に語彙を埋めていく形式です。会話文を理解するためには、登場人物の心情やその場の雰囲気を想像、理解することが大切です。会話の内容を理解するためには、語彙力を鍛えましょう。
英語の語彙力アップには、覚えた単語のアウトプットが欠かせません。前述した旺文社「英単語ターゲット1900」を定期的に復習したり、実際に使ったりすることで記憶に定着させましょう。このとき、音読して自分の耳にもインプットするとよいでしょう。
英作文は英訳慣れしておく
昨今の横浜国立大学の英作文は、自分に来たEメールに返信する形式で英作文を作るパターンです。求められる語数は70〜100語程度と、書かなければいけない量はさほど多くありません。
しかし、自分の意見を日本語でまとめてから文章を作ろうとすると、上手く英語表現に落とし込めずに悩んでしまうことは少なくありません。
英語と日本語の文章構造は大きく異なります。日本語の構造に当てはめずに英語の基本構造をしっかりと理解して、英語ならではのパターンを押さえて英作文を作れるようにしておきましょう。
ENGLISH-Xではその場即時での添削、LINEでの添削が可能です。上であげた桐原書店「英作文ハイパートレーニング 自由英作文編」とあわせて、ENGLISH-Xの英作文添削を活用しましょう。
まとめ
横浜国立大学の英語入試は記述問題が多く出題される傾向にありますが、難易度はそこまで高くはありません。日ごろから長文に触れたり、単語のアウトプットで語彙力を鍛えて読解力を上げておきましょう。
自由英作文では、基本的な英作文対策と合わせて、ENGLISH-Xの英作文添削を活用しましょう。即時添削とLINEでの添削が受けられるので、自分の英作文に足りない部分や英語特有のパターンの理解にもつながります。
横浜国立大学の英語入試で正答率を上げるためには、英文を正しく理解すること、難解な言い回しを自分の言葉でまとめる力が欠かせません。
英語塾のENGLISH-Xでは、高校３年間の全文法単元を3ヶ月で身につけられる集中特訓を実施しています。1人ひとりに合わせて能力を伸ばせるオーダーメイド授業で、苦手分野の克服や得意分野の磨き上げが可能です。
あなたが英語の勉強に不安を感じるなら、リスニング対策にも定評がある英語塾のENGLISH-Xにお任せください。
横浜国立大学に現役合格した先輩が、どんな疑問にも答え、全力でサポートします！
