現役東大生が教える、慶應理工英語の傾向と対策法

「慶應理工英語の試験ってどんな問題が出るの?」

「どんな対策をすれば大問〇〇の得点が伸びるの?」

 

受験生の皆さんや、慶應大学理工学部の合格を勝ち取りたい方の悩みを解決します!

 

今回は、2022年度に現役で慶應理工学部学門Eに合格し、東京大学に進学し、現役東大生が慶應理工英語のあれこれを紹介するとともに対策法も教えようと思います。

 

本記事は目黒の英語専門塾ENGLISH-Xで生徒として学び、東大に現役合格し、現役で生徒の指導をしている安積が、慶応理工英語の内容を知っておきたい受験生に向けて制作しました。

 

※この記事は、分で読むことができます。

 

慶應理工学部の入試基本情報

慶應理工学部の学門について

 

慶應理工学部は、学門A〜Eの5つの学門に分かれています。

 

これらの学門は学部1年次(学科を決めるまで) に所属する枠組みであり、それぞれで異なる点は以下の3つです

 

・合格最低点(公表はされていない)

・受け入れ人数

2年次に進学できる学科とその人数

 

この中でも特に気をつけないといけないポイントは3つ目の2年次に進学できる学科とその人数です。

 

ある学門に入学した後で、行きたい学科に進学できないことに気づいては遅いですからね。

 

例えば、物理系の学科に進みたい受験生がテキトウに化学系の学門Eを選び、入学してしまうというようなことです。

 

慶應理工学部の試験日や点数について

 

慶應理工学部は試験日は例年212日に行われます。

 

英語の試験は物理・化学、数学の試験が終わった後の最後に行われます。

 

英語の点数は150/500を占めており、苦手な科目が他にある場合、合格には稼いでおきたい科目の一つです。

 

受験者平均点と合格最低点の推移

 

2022

2021

2020

2019

2018

受験者平均点

296.20

237.71

271.89

241.68

228.75

合格最低点

340

266

309

280

260

 

この表から読み取れるように、慶応大学理工学部に合格するためには、周りの受験生より一つ抜きん出る必要があります。

 

数学や物理、化学があまり得意ではないという受験生は、一癖あって、対策によって点が伸びる慶応理工英語で他の受験生と差をつけましょう。

 

慶應理工英語の概要

慶應理工英語の出題方式

 

慶應理工英語の試験は大問4個に分かれており、2020年度は一部記述式で、20212022年度は全ての問題がマークシート方式でした。

 

しかし、2023年度では大問4が以前より大きく変化し、記述式が復活しました

 

2022年度までは、大問1から、長文読解、長文読解、長文読解(会話文)、文法・語法といった形式になっていたのですが、2023年度では、大問4の文法・語法が、要約・英訳に変化しました。

 

では、各大問の詳しい解説と対策法を紹介します。

 

慶應理工英語の大問1の解説と対策法

 

上に書いた通り、慶應理工英語の大問1は、長文読解です。

 

2021年度までは、大問1と大問2の出題形式はほぼ同じで、同じ意味の単語や文の選択、空所補充問題や内容一致問題が出題されており、大問1と大問2の難易度の差は表れていませんでした。

 

しかし、2022年度から、大問1に英文の要旨の単語穴埋めが出題されています。

 

この問題がある故に大問1は大問2よりも難易度が高いとされています。

 

つまり、この問題の対策を行い、得点を重ねることができるようになれば、他の受験生にアドバンテージが取れることになります。

 

ズバリ、大問1の鬼門である英文要旨穴埋め問題の対策法は以下の二つです。

 

・語彙強化

・パラグラフリーディングを行うこと

 

語彙強化については、毎日コツコツ、復習と新しい単語を覚えるという1日のフロウに慣れることが第一歩です。

 

最終的に、英検準一級レベルの単語がマスターできれば、十分です!

 

また、「初めて単語帳を使うのだけど使い方がわからない、、」

 

「一日どのくらいの単語を覚えればいいのかわからない」

 

といった受験生の方は以下の記事を参考にしてみてください!

 

 

英文要約は大事なとこに注目することが必要なので、パラグラフリーディングをすることで、一段と出来が変わります。

 

パラグラフリーディングで、展開や大意を把握する方法をざっくり説明すると、以下のイメージです。

 

・パラグラフの主張は1つという特性を意識する

・パラグラフの「主張・結論」を見つける

・各パラグラフの内容を簡単にメモする

 

もちろん一朝一夕で、パラグラフリーディングは身につきません。

 

展開の把握を楽にするディスコースマーカー(接続詞や副詞)を見つけるなど、コツをつかむ練習が必要です。

 

『パラグラフリーディングのストラテジー12(河合)』などを利用し、過去問演習までに徹底的に練習しましょう。

 

慶應理工英語の大問2の解説と対策法

 

上に書いた通り、慶應理工英語の大問2長文読解です。

 

大問1と比べて、年度によって出題形式が大きく変化することがなく、同意味の単語の選択・単語の空所補充・内容一致問題といったような一般的な長文読解です。

 

つまり、この大問は難易度があまりにも高い場合を除いて、高得点を取らなければならない大問でもあり、他の受験生と差をつけられてはいけない大問でもあります。

 

このような一般的な長文読解については、最低限の語彙力は必須となり、安定して、得点が取れるようになるためには、多くの場数を踏む必要があります。

 

この場数を踏むとは、つまり、たくさんの長文問題を解くことに他なりません。

 

英文の難易度には語彙力・内容・単語数といった様々な基準があるため、自分のレベルより少し高いレベルの長文で演習を積みましょう!

 

どんな参考書を使えばいいのかわからない受験生のために以下の二つの参考書をお勧めします。

 

・やっておきたい英語長文500700(河合)

・イチから鍛える英語長文500700(学研)

 

長文読解が苦手な方は以下の記事も参考にしてみてください!

 

 

慶應理工英語の大問3の解説と対策法

 

上に書いた通り、慶應理工英語の大問3会話文がメインの長文読解です。

 

設問は、一部に下線が引かれた会話文を踏まえた、その下線部と同じ意味の単語・イディオムを選択するという問題や、穴がある会話文を踏まえた、意味が通じるようにその穴を選択肢で埋めるといった語彙がメインの大問です。

 

つまりこの大問は、語彙力に大きく左右される問題なのです。

 

語彙強化に関しては自分自身が頑張るしか伸びる方法がないため、早め早めに、単語帳をはじめ、最終的に英検準一級の英単語、イディオムを極めましょう。

 

自分が現役受験生だった時は、単語帳は、ターゲットから始め、パス単準一級をやり込み、イディオムに関しては、Next Stage(ネクステージ)の後ろの章をやり込みました。

 

しかし、単語帳を極めていても、問題を解いていくうちに知らない英語表現、英単語に出会うと思います。

 

そういう時でも、落ち込まず、「次は間違えないようにしよう!」、「また一つ知らない表現が減ったぞ!」というような前向きなマインドで勉強しましょう!

 

単語帳での勉強法がわからないよ、どのくらいのペースで進めばいいかわからないよといった受験生のために、単語帳のいろいろを以下の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください!

 

 

慶應理工英語大問4の解説と対策法

 

上に書いた通り、慶應理工英語の大問4要約・英訳問題です(2023年度)

 

2022年度までは、空所のある英語の科学的な長文とその和訳が提示され、適切な単語で穴埋めする問題でした。

 

この単語穴埋め問題は、穴の周りだけを読んで回答するのは難しく、文全体を理解する必要があるため、事前に頻出の科学的な英単語は知っておきたいです。

 

2023年度からは出題が大きく変わり、要約・英訳問題になりました。

 

・要約問題に関して

 

慶應理工英語の要約問題は、約400単語の英文を90~110字の日本語(句読点も文字数に含める)で要約するという形式です。

 

要約問題を解く上で、英文の中で注目すべき重要なポイントは、“対比”です。

 

なぜ、“対比”が筆者の主張を捉えるのに重要であるのか、説明します。

 

一般的に、自分と異なる意見を否定した後で、自分の主張を進めた方が説得力を持たせることができるからです。

 

従って、要約の形はほとんどが以下の例のようになります。

 

「従来では〇〇の方が良いと考えられていたが、最近では△△の方が良いとされている。」

 

「〇〇をすべきだが、△△ができていないので、××も注意すべきだ。」

 

この例で注目すべきはやはり、「〜だが、〜が」という対比の構図です。

 

変化を表す英単語は多々あるのですが、これだけは抑えとけという抜粋した単語を以下に紹介します。

 

「変化する」という意味を持つ動詞(ex. change, alter など)

逆説の意味を持つ英単語、英熟語(ex. but, however, nevertheless, in contrast, on the other hand, on the contrary など)

 

これらの単語が出てきたら何かしらのマークをすることをオススメします!

 

ここまで、重要なポイントを紹介してきましたが、場数を踏むことも同じくらい重要です。

 

慶應理工の要約問題の過去問は2023年度のみしか存在しないので、東大の1-A(要約問題)を演習として利用することをオススメします!

 

・英訳問題に関して

 

慶應理工英語の英訳問題は、一部に架線が引かれている和文が提示され、その下線部を和訳するという形式です。

 

一般的な英訳問題は、下線部が引かれている内容と他の内容は関係ないことが多いので、下線部の日本語のみ読み解くだけで十分です。

 

英訳問題の注意すべきポイントは以下の三つです。

 

・英単語のスペル(大文字か小文字か)

・三人称単数のsの有無

日本語に対して、完璧に英訳されているか

 

上記の注意ポイントのうち、上二つは見直しでよく気にしている方も多いと思うのですが、最後のポイントが忘れがちです。

 

例を挙げると、次の和文を英訳する際、

 

「一般的に、人間は自分自身のことを完全に客観的には見ることができない。」

 

以下の回答では完璧に英訳されているとは言えません。

 

In general, people cannot be objective about themselves

 

この回答に足らない要素は、completely(完全に)という点が抜けていることです。

 

これら三つのポイントを抑えるだけで、失点要因だった大部分が改善されます!

 

さいごに

 

慶應理工学部の英語で高得点を安定して取ることは、とても難しいです。

 

限られた時間で、専門性が高く、ボリュームのある長文と向き合うのは、容易ではありません。

 

地道に語彙力を強化し、正確な解釈を行う力を身につけ、さらに頻出する分野のトピックに関する背景知識を蓄えましょう。当記事で紹介した勉強法や教材を参考にして、ぜひ受験勉強を充実させてください。

 

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