
「東大英語って、どんな問題なの?」
「東大英語の大問〇が苦手…どう解くべき?」
「東大英語は、どんな参考書で対策すべき?」
東大受験を考えている受験生の、こんな疑問にお答えします!
本記事は、目黒の英語専門塾ENGLISH-Xの元塾生であり、現役東大生講師として指導を行なっている安積が制作しました。
東大に現役合格した経験を踏まえて、東大英語の対策や解き方のコツを徹底解説しますので、どうぞ最後までお読みください。
※この記事は、7分ほどで読めます。
東大英語の概要
まずは、現役東大生の視点から東大英語の概要を解説します。全体像を確認して、さらに詳しく問題を分析していきましょう。
東大英語の試験時間と配点
東大の英語の試験時間は120分(開始から45分経過後に30分間のリスニング)で、大問は5
つです。また2次試験の英語の配点は、文・理共通で120点です。
【文科一類・二類・三類】
- 国語:120点
- 数学:80点
- 地歴:120点(2科目)
- 英語:120点
【理科一類・二類・三類】
- 国語:80点
- 数学:120点
- 理科:120点(2科目)
- 英語:120点
文理いずれの場合も、英語が440点満点中の120点(約3割)を占める重要な科目となっています。
なお大問ごとの配点は、公表されていません。また年度によって、微妙に変動することもあるようです。あくまで目安となりますが、下表に示した配点を参考にしてください。
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大問 |
配点の目安 |
|
大問1 |
22点(a:10・ b:12) |
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大問2 |
26点 |
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大問3 |
30点 |
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大問4 |
22点(a:10・ b:12) |
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大問5 |
20点 |
東大英語を攻略するカギとなるのは、リスニングと英作文といわれます。これは大問2の英作文と大問3のリスニングの配点が、比較的高くなっていると予想されるためです。
またリスニングを除く90分で、要約から英作文まで幅広いジャンルの問題を解く必要があります。そのため東大英語が、試験時間との勝負になることも容易に想像できるでしょう。
東大英語は難しい?難易度は?
東大英語は、解いた経験のない人が思うよりも難しくはありません。早慶の問題のほうが知識量が必要ですし、人によっては難しいとも感じるでしょう。
ただし、やはり国公立最高峰レベルの問題であることには違いありません。共通テストがスラスラ解けても、記述ができなければ歯が立ちませんし、英作文が書けてもリスニングがダメなら致命的です。
つまりバランスよく英語力を鍛えなければ、苦戦するでしょう。また試験時間に対する問題量が多いため、時間配分のミスも許されません。逆にその2点をクリアすれば、十分に勝負できるので、東大英語だからといって身構えずに、目前の課題をクリアすることに集中しましょう。
東大英語の目標点(文理別)
受験生が東大に合格するために目指すべき英語の点数を、文系・理系と英語の得意・不得意に分けてご紹介します。
- 文系(英語が得意):80点以上
- 文系(英語が苦手):70点以上
- 理系(英語が得意):75点以上
- 理系(英語が苦手):65点以上
※こちらの点数は例年の参考であり、年度によって異なる難易度で多少変化します。
文系は英語以外の教科で差があまりつかないので、目標点数が理系よりも高めです。よって切羽詰まっていない文系の方は、英語を得意科目にしましょう。
理系の方は、主に数学など英語以外の科目でも差がつきやすくなっています。そのため英語が苦手な方は数学で点数を稼いで、数学が苦手な方は英語で点数を稼ぐといった作戦で入試に挑むのがよいでしょう。
東大英語の合格者平均点
以下の得点は合格者の平均点であり、先述の「東大英語の目標点(文理別)」で提示している目標点数よりも、やや高めとなっています。
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2020 |
2021 |
2022 |
2023 |
2024 |
|
文科一類 |
82.6 |
81.8 |
77.3 |
82.1 |
79.7 |
|
文科二類 |
77.5 |
83.0 |
74.6 |
81.6 |
79.5 |
|
文科三類 |
78.9 |
79.9 |
78.2 |
77.5 |
78.0 |
|
理科一類 |
75.3 |
84.3 |
74.6 |
81.3 |
79.0 |
|
理科二類 |
72.3 |
82.7 |
72.0 |
76.1 |
78.4 |
|
理科三類 |
87.8 |
91.7 |
84.3 |
92.0 |
87.8 |
※『UTaisaku-Web』のデータを参照
東大英語の傾向・対策を大問別に解説
ここからは東大英語を大問別に見ながら、さらに詳しくチェックしていきます。ぜひ今後の学習の参考にしてください。
東大英語大問1
大問1は、東大英語特有の問題です。「1a」と「1b」に分かれており、どちらも筆者が伝えたいことを、できるだけ早く読み取る能力が問われています。
1a:要約
1aは、約400語からなる英文を70〜80語の日本語にまとめる、いわゆる要約問題です。
時間勝負の東大英語において、要約する長文を速く読む力は欠かせません。しかし大問1では、ただの速読力ではなく、重要な部分をしっかり読み、かつ重要でない部分を読み飛ばす能力が必要です。
たとえば筆者の意見が書かれている部分はよく読み、具体例などはサッと読み飛ばして解答に反映させないという判断が必要です。この力は、普段から長文を読む際に「パラグラフ・リーディング」を意識することで養えます。
また語数制限に対応した解答を作るためには、用意されている草稿用紙(下書き用のマス)を利用しましょう。解答を作るときには、
- 語数を気にせずに下書きを書く
- 書いた文を添削して回答用紙に清書する
という2段階に分けることを推奨します。
1b:文補充・語句整序
1bは長文中の5つの空所に、6〜7つの選択肢から適当な文を選んで入れる文補充問題と、語句整序(並び替え)問題で構成されています。
文補充問題の本文は800語以上と、かなりボリュームがあります。また読解の難易度も、通常の長文問題と比べても遜色ないので、すべてを読んで解こうとすると時間が足りません。
よって空所前後の文脈と、空所のあるパラグラフのトピックを把握するという2つのポイントを押さえて、効率よく解答する必要があります。選択肢のなかにある指示語や単語をヒントにして、どの空所に入りそうかを予想しながら、内容に合うものを絞り込みましょう。
また語句整序(並び替え)問題は、年度によって文を構成するための要素の数が異なります。語彙や文法・語法の力が備わっていれば難易度はそれほど高くないので、空所の前後をヒントにして、ぜひ正解したい問題です。
東大英語大問2:英作文
大問2も、2aと2bに分かれています。2aはかなり抽象的なお題に対しての自由英作文で、2bは一般的な和文英訳です。
自らの判断と思考を即興、かつ英文で表現することが求められる2aは、東大英語の鬼門であり、攻略の重要ポイントでもあります
2a:自由英作文
東大英語を攻略するカギとなっている2aの自由英作文は、テーマが抽象的で、毎年のように受験生を苦しめています。お題が抽象的で英作文の自由度が高くなるだけに、何を書くべきか迷ってしまい、難しさを感じるのでしょう。
しかし捉え方を変えれば、得意分野の知識や観点を切り口にして、英作文を書いてもよいという訳です。たとえば環境や食糧難などの問題、はたまた人間関係などの分野の知識が豊富なら、その辺りの語彙や表現の知識に磨きをかけるべきでしょう。
そもそも英作文の失点は文法ミスが多く、明らかな嘘や論理の破綻がなければ、内容は大きく点数に影響しません。抽象的な物事についての感じ方は、人それぞれ自由なわけですから、こじつけでも自分が書きやすい状況に持っていけばOKです。
まずは、自分の考えを表現するための定型文やフレーズの引き出しを増やしましょう。型に当てはめながら英作文を書く練習を行えば、思いのほか簡単に書けるようになり、得点を稼ぎやすくなるでしょう。
2b:和文英訳
2bの和文英訳は、他の国公立大学の2次試験にも出るような一般的なものです。過去問で実際の問題のレベルを体感すれば、納得できるでしょう。
あくまで東大英語なので、もちろん簡単ではありません。しかし基本的には、標準的な語彙力を身につけて、和文英訳の参考書や問題集で文構造を意識しながら英作文を書くトレーニングを積めば、十分に対応可能です。
東大英語大問3:リスニング
大問3は、東大英語の象徴ともいえる30分間のリスニング問題。他の大問と比べて配点が大きくなることが予想されるため、対策によって十分に得点力を養いたい問題です。
大問は3aと3bと3cに分かれており、いずれも約5分間の英文が各2回ずつ流れます。年度によって異なりますが、3a・3b・3cのテーマが一貫することもありました。なおリスニングは急に始まるのではなく、開始45分後にアナウンスがあるので、安心して受験してください。
大問3のリスニング攻略には、集中力が不可欠です。緊張した状態で、さまざまなパターンの英文を5分間しっかり聴き取りきることは、思っているよりも簡単ではありません。
またリスニングの力は急にグンと伸びる代物ではないので、早めに対策を始めましょう。同じ英文でもいいので毎日リスニングを行って、演習を積んでください。できるだけ耳に英語を馴染ませましょう。
またリスニングが始まる前に、問題を先読みして放送内容をある程度掴むことが得点力アップのポイントです。自分がどれくらいの時間で、問題を把握できるのかを知っておくと時間配分しやすいので、過去問を活用して確認しておきましょう。
東大英語大問4
大問4は、4aと4bの2パートに分かれています。
4a:文法
4aは、長文のなかに引かれてある下線部から、内容的な不適語や文法的な誤りを見つけるという文法・語法問題です。
文法・語法問題なので、文法知識を完璧にすることが最良の対策です。しかし、おそらく1問あたりの配点は2点と、決して大きくありません。また時間をかけて解答しても全問正解するのは難しいので、得点を積み重ねるという点ではコスパの悪い問題です。
よって文法・語法が苦手な人や、学習にあまり時間を割けなかった人は、戦略的に撤退するのもアリです。早めに見切りをつけて、他の大問に時間を充てて点数を稼ぐのも合格点に近づくための1つの手です。
4b:和訳問題
4bは、一般的な和訳問題ですが、とても難易度が高くなっています。また訳し漏れがないか、不要な部分がないかを細かくチェックする手間もいるので、解答するのにも割と時間がかかってくるでしょう。
4bの和訳問題が難しいとされるのは、決して難解な英単語があるからではありません。馴染みのある単語が名詞や動詞などに活用されており、どのように訳すべきか判断しかねるためです。スムーズに解くためには、単語を推測する力が必要になってきます。
また採点基準が厳しく、曖昧な訳し方だと思っているよりも得点にならないのも難しさの1つです。しっかりと本番の採点基準を反映している東大模試を受ければ、実感できるでしょう。
普段から長文を読んでいて知らない英単語が出てきたら、すぐには調べず、文脈から推測して考える経験を積みましょう。
なお難関大受験で使える未知単語の予測については、以下の動画で解説しています。ぜひ参考にしてください。
東大英語大問5:長文読解
大問5は、受験生に深い内容理解を求める長文の総合問題です。近年は、文学的文章(物語やエッセイ)よりの長文が続けて出題されています。また設問には、文法・語法系の問題と内容理解を図る記述系の問題があります。
登場人物が多いなど頭のなかに留めるべき情報量が多かったり、急に「回想シーン」に変わるなどの目まぐるしい展開に対応する必要があったりと、多くの受験生は読みにくさ・解きにくさを感じることでしょう。
読解のコツは、自分が読んでいる場面に登場するかのように想像し、かつ登場人物に感情移入することです。無意識にできるようになれば、どこが「回想シーン」であるのかなど、場面の転換に気がつきやすくなります。
また長文で少しでも高得点を取るためには、700〜900語程度の長文演習をできるだけ多く積みましょう。特に小説やエッセイが苦手な人は、意識的に同ジャンルの文章に触れて、読解の経験値を高めることを推奨します。
東大英語の勉強法&おすすめ参考書
ここからは東大英語レベルに到達するのに必要な学習と参考書の例を、あわせてご紹介します。
語彙
東大英語に対応するための語彙力は、レベルの異なる2冊で仕上げましょう。
東大英語の語彙は、一部のハイレベルな私大の入試などと比べれば難しくありません。しかし派生語や他義など基本的な単語にまつわる知識を多く保有することは、非常に重要です。英検でいえば、準1級レベルの語彙力を身につけたいところです。
たとえば『英検準1級 出る順 パス単(旺文社)』なら、入試に必要なかなりの語彙をカバーできます。もし語彙力に自信がなければ、まずは『英検2級 出る順 パス単(旺文社)』から取り組んでください。
また東大受験を控える方に、2冊目の英単語帳として推薦したいのは、東大受験のために作られた『鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁(KADOKAWA)』です。1単語に関する情報量が多く、基本単語に対してもより知識を深められるため、語彙力形成の総仕上げに適しています。
文法・語法
文法・語法の力は、適度なインプットと充実したアウトプットで錬成しましょう。
インプットの学習は、学校や塾の授業・定期テストを通じて、ある程度できているはずです。よって本格的な実践問題に入る前に『ネクステージ 英文法・語法問題(桐原書店)』などの参考書で、網羅的にチェックしましょう。
アウトプットの参考書としておすすめなのは、以下の2冊です。
- 全解説 頻出英文法・語法問題 1000(桐原書店)
- 全解説 実力判定 英文法ファイナル問題集 難関大学編(桐原書店)
『頻出英文法・語法問題 1000』は、問題形式別に実践演習を積めるので、効率よく力を高めるのに役立ちます。また『英文法ファイナル問題集 難関大学編』は、ランダム形式の出題で実戦レベルの問題に触れられるため、最後の腕試し・総仕上げとして最適です。
「英文法は単元が多くて、はじめから勉強するのは大変…」という方のために、以下の記事で文法の勉強法やスケジュールをまとめています。ぜひ参考にしてください。
英文解釈
英文解釈は、現在の力量に合わせて学習をスタートすることが重要です。東大を受験する人にも、英語の得意・不得意があるでしょう。英語が得意で文構造を見抜く力がすでに、ある程度備わっているなら、意識して英文解釈の学習ステップを踏む必要がない場合もあります。
しかし英文解釈の学習を行えば、より長文演習にスムーズに移行できるので、時間が許せば積極的に取り組んでください。おすすめ参考書は『基礎 英文解釈の技術100(桐原書店)』です。分量もレベル感も、英文解釈のはじめの1冊として利用するのに適しています。
余裕があれば、ぜひ『英文読解の透視図(研究者)』にも取り組んでください。英文解釈の参考書としては、最難関のレベルです。ただ参考書を通じて、かなり充実した英文解釈のトレーニングが積めるため、東大の長文に取り組む自信がつくはずです。
長文読解
長文演習は、到達したいレベルにあう問題集を選んで、数をこなすことが重要です。数あるなかでも、私が選んだのは次の2冊です。
- 大学入試 全レベル問題集 英語長文6(旺文社)
- 世界一わかりやすい 東大の英語 合格講座(中経出版)
「全レベル問題集6」はシリーズ最高レベルの長文問題集で、多様な問題を収録しているため、国公立大学レベルの2次試験対策に最適な1冊です。また「世界一わかりやすい 東大の英語」は、その名のとおり東大英語の対策に集中できる1冊で、解答のコツを得るのに役立ちます。
また他にも次のような参考書を選べば、東大の長文レベルに近い演習が積めるでしょう。
- 英語長文ポラリス3 発展レベル(KADOKAWA)
- やっておきたい英語長文700〜1000(学研プラス)
東大だけに限らない、長文読解の学習法やコツは、以下の記事にまとめています!
英作文
英作文は、和文英訳と自由英作文のどちらのトレーニングも必要です。語彙や文法・語法の力が固まってきてから、参考書を使って十分にスキルを養ってから過去問演習に入りましょう。
東大レベルの英作文に対応するために、ぜひ『大学入試 最難関大への英作文 ハイパートレーニング(桐原書店)』 に取り組んでください。自由英作文の対策が中心ですが、和文英訳の攻略に役立つフレーズが学べます。
ただ上記で紹介した問題集は、英作文が苦手な人にとってレベルが高すぎます。基礎から取り組みたい人は、以下の2冊からステップアップしてください。
- 英作文ハイパートレーニング 和文英訳編(桐原書店)
- 英作文ハイパートレーニング 自由英作文編(桐原書店)
演習量を増やしたい方は、他の難関国公立大学の過去問に取り組むのもおすすめです。多様な英作文に触れられるので、英作文の対応力が鍛えられます。
要約
東大英語の要約問題は独自性が高いので、最終的には過去問で練習するのがベストです。しかし過去問の数にも限りがあるので、参考書や問題集を使って練習の機会を増やすことを強く推奨します。
おすすめの参考書は、以下の2冊です。
- 厳選30題で学ぶ! 英文 要旨要約トレーニング(駿台文庫)
- 世界一わかりやすい 東大の英語 合格講座(中経出版)
「英文 要旨要約トレーニング」には良質な英文が掲載されていて、全30題のトレーニングを通じて、要約に必要なことが集中的に学べます。また「世界一わかりやすい 東大の英語」は要約専門の参考書ではありませんが、ポイントを押さえた要約のトレーニングが可能です。
以下の記事で東大だけに限らない、大学受験や英検の英作文の勉強法やコツをまとめています!
リスニング
リスニングは、問題形式に慣れるために、できるだけ演習を多くこなすことが大事です。同時に正解を見つけるコツを学べば、さらに効率よく得点アップできるでしょう。
以下の2冊は、東大リスニングの「鉄板」参考書です。実際の入試とほぼ同じレベル・形式の問題に触れる機会が増やせますし、解答のコツを学ぶことも可能です。
- 鉄緑会 東大英語リスニング(KADOKAWA)
- 灘高キムタツの東大英語リスニング 赤(アルク)
もちろん、ただ問題集を解けば力がつく訳ではありません。スクリプトを読んでみたり、日本語を介さずに発話者の伝えたいことが理解できるレベルまで何度も聞いたり、リスニングは復習を充実させることで実力を高められます。
「リスニングの学習を本格的にしたことがない…」という方には、以下の記事がおすすめです。リスニングの勉強法を詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてください!
【厳選】東大英語を攻略するコツ2選
最後に、入試本願のパフォーマンスを最大化させるためのコツを2つお伝えします。過去問対策を行う際に意識すると、確実に得点力アップにつながるので、ぜひ参考にしてください。
1.時間配分にこだわる
本記事では、繰り返しお伝えしていますが、東大英語は時間との勝負です。少しでも得点を稼ぎたいなら、絶対に「どの大問に」「どのくらい時間をかける」かという時間配分を重視しなければなりません。過去問演習を通じて、本番までに必ず解答時間を設定しておきましょう。
設定していれば、本番で解けない問題があったとしても、その問題を引きずらずに他の問題に切り替えられます。また設定時間に余裕を持って解答できれば、他の問題にいつもより時間をかけられると認識できます。
2.解答順を最適化する
時間配分も重要ですが、着実に得点を積み重ねるための解答順も事前に設定しておきましょう。筆者が実際の経験を踏まえて見つけた効率的な解答順は、以下のとおりです。
- 大問2a・2b:25分
- 大問1a:12分
- 大問3の下見:8分
- 大問3のリスニング:30分
- 大問4b:10分
- 大問5:25分
- 大問1b:10分
また東大生の友人M君は、次のように解答していました。
- 大問1a:10〜12分
- 大問2a・2b:20〜25分
- 大問3の下見:5分
- 大問3のリスニング:30分
- 大問4b:10分
- 大問1b:10〜15分
- 大問5:20〜25分
記事中の「東大英語大問4」でお伝えしたとおり、4aは効率よく得点を積み上げるという点でコスパの悪い問題です。よって私は、ほとんど時間をかけずに運任せ的に解答して、浮いた時間を他の大問の見直しに使っていました…。
ただし上記でお伝えしたことは、1つの参考例だとお考えください。そもそも時間配分や解答順は、問題に対する得意・不得意に応じて変えるべきものです。過去問や東大模試を受けていくなかで、独自の時間配分や解答順を確立し、最適化していくことが重要です。
東大英語は対策で成果が決まる!英作文とリスニングで稼ごう!
東大に合格した私も、他大学の英語には最後まで苦手意識がありましたが、東大英語だけは他の受験生に食らいつくことが可能なレベルに到達できました。
当然「塾で受けた指導」のおかげもありますが、自分なりに「東大英語の分析」を行なった結果であるとも思っています。本記事に経験に基づく解き方や解答のコツを紹介したので、しっかり確認して問題攻略のヒントを見つけてもらえると幸いです。
最後に東大英語の攻略ポイントを、再度確認しましょう。ライバルに差をつけるためには、特に次の2つの大問の対策に力を入れてください。
- 大問2の英作文
- 大問3のリスニング
上の2つは、語彙力や読解力が高くても点数が伸びにくい問題です。今思えば、私が英作文の質を効率よく高められたのは、添削が受けられて、書き方を指南してもらえる環境が身近にあったからだと思います。また自宅でリスニング学習ができるサポートも、力になりました。
東大英語の攻略に不安があるなら、ぜひとも英語専門塾のENGLISH-Xにお任せください!東大合格を経験した私が、自信を持っておすすめします。
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