英検2級の難易度はどの位?全体~問題別のレベル分析

英検2級を取得していると、大学入試において、出願資格が得られたり、英語の試験が免除されたり一般的な英語力を持っていることを示せたりと、さまざまな強みがあることから、合格を目指す人も多いでしょう。

英検2級は、2024年から問題形式の変更が予定されています。2024年以降は、既存の情報のまま試験に挑むと、思いがけない問題に躓いたり、いつもの力が発揮できなかったりすることも考えられるでしょう。

この記事は、目黒の英語専門塾ENGLISH-Xが、英検2級の試験内容や、レベルについて解説しています。英検二級のレベルを知り、対策をたてましょう。

英検2級の難易度は高校卒業レベル

英検2級では、「社会生活に必要な英語を理解し、また使用することができる」ことが求められています。目安は高校卒業程度とされるため、難易度は大学入試と同程度と考えるといいでしょう。

H3:英検2級と英検準2級の難易度の違い

英検2級のレベルが高校卒業程度に対して、英検準2級は高校中級程度です。英検準2級で出される問題が日常生活レベルであるのに対し、英検2級では社会性の高い問題が出題される傾向にあります。

語彙数も3,000語から5,000語に増えて、聞き慣れない単語や、複雑な構成の文章に戸惑う可能性も考えられます。

英検2級の難易度をTOEICで換算すると550600

外国語の運用能力・熟達度を同一の基準で評価するグローバルスタンダードな指標CEFRに当てはめると、英検2級はB1「自立した言語使用者」に該当します。B1TOEICでは、550600点と換算できます。

英検2級の難易度を知る試験分析

英検各級の難易度を知るためには、以下の3つの観点から分析することが重要です。

① 単語レベル

② 問題傾向

③ 合格正答率

英検2級の合格点

英検2級は、技能ごとにCSEスコアと呼ばれる指標に当てはめて合格判定されます。英検CSEスコアにより、リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの4技能のうち、どの技能が苦手か、得意かが明確になります。

一次試験の合格基準は、リーディング・リスニング・ライティングそれぞれ650点満点で、合計で1,520点以上です。

二次試験はスピーキングのみ、650点満点で460点が合格ラインです。

しかし、各問題の配点は公表されていないため、何問正解すれば合格かは判断が難しいといえるでしょう。     

英検2級の合格率

現在、英検2級の合格率は公開されていません。以前は合格率が発表されており、2016年に発表されたデータでは、高校生で一次試験の合格率は34%、二次試験は80.4でした。

一次試験は約3人に1人しか合格出来ませんが、一次試験を突破する力があれば二次試験はさほど難しくないと判断できるでしょう。

英検2級の試験内容

英検2級は、筆記とリスニングで構成された一次試験と面接で構成された二次試験があり、一次試験では、リーディング、ライティング、リスニングが実施されます。

一次試験の筆記試験は85分で、リーディングとライティングの知識が問われます。リスニングは約25分で、筆記試験のあとに実施されます。

英検を運営する公益財団法人日本英語検定協会は、2024年度から3級以上の試験を一部リニューアル予定であると発表しましたが、英検2級の試験時間に変更はありません。しかし、設問数や出題内容については、変更が予定されています。

 

英検2級の面接対策については、以下の記事も確認しておいてください!

筆記試験

英検2級の筆記試験では、リーディング、ライティングの問題が出題されます。

リーティングでは、日常に関するものから社会、科学など専門性の高い問題まで幅広く出題される傾向です。

・短文の語句空所補充:20問

・長文の語句空所補充:6問

・長文の内容一致選択:12問

例年上記の出題数でしたが、2024年からは試験時間を調整するため、語彙問題・長文問題 の設問数を一部削減予定です。

ライティングでは、提示されたトピックについての英作文を書く問題が出題されます。トピックへの自分の意見と、理由を2つ80〜100語を目安に書く能力が問われます。

例年、英作文は1問出題されていましたが、2024年からは、要約文が1問追加され、計2問出題される予定です。

長文問題のコツについては、以下の記事で傾向と対策を解説しています。

リスニング

リスニングは、「会話の内容一致選択」「文の内容一致選択」の大問2つで構成されています。大問1では、会話の内容一致選択が15問、大問2では物語文や説明文の内容一致選択が15問出題されます。放送は1回のため聞き逃しには注意しましょう。

2023年から2024年への試験時間や出題内容などの変更は、202311月現在、発表されていません。

スピーキング(面接)

スピーキング(面接)もリスニング同様、2023年から2024年での変更はありません。面接官と1対1で行われます。

面接では、入室前に渡された「問題カード」をもとに、試験官の質問に答えたり、自分の意見を述べたりします。問題カードには、パッセージ(英文)とイラストが記載されています。

面接は以下の手順で行われます。

1.接カードに書かれたパッセージについて質問されるので、解答します。

2.問題カードに書かれたイラストについて、解説します。

3.受験者自身の意見を問う問題を出されるので、「I agree.(賛成です)」か「I disagree.(反対です)」いずれかを答え、その理由を述べます。

4.受験者自身の意見を問う問題がYES/NOで問われるので、いずれかの解答を選び、その理由を述べます。

英検2級試験の難易度

英検2級試験は、CEFRの基準に当てはめるとB1となり、「仕事、学校、娯楽などで普段出会うような身近な話題について、標準的な話し方であれば、主要な点を理解できる。その言葉が話されている地域にいるときに起こりそうな、たいていの事態に対処することができる。身近な話題や個人的に関心のある話題について、筋の通った簡単な文章を作ることができる。」とされています。社会生活に必要な英語を理解し、使用できることが求められる英検2級の試験は、単語や各技能ともに高いレベルが求められます。

それぞれのレベル感について知っておきましょう。

英検2級の単語レベル

英検2級の単語レベルは、単語数が4000語〜5000語程度、高校卒業レベルとされています。

5000語のうち、約8割は中学生で習う単語が出題されるため、新しく覚える単語はそこまで多くないといえるでしょう。

日常生活で使われる単語が出題される一方で、環境問題やデジタル、テクノロジーなど専門性の高い問題も出題されるため、聞きなれない単語も多く出題されるようになります。

単語を覚えるときは、繰り返し記憶することが重要です。単語帳や単語テストで初めて覚えた英単語は数日たてば忘れてしまいます。何度も繰り返し単語を記憶することで、短期記憶が長期記憶に代わります。1日から1週間程度の短いスパンで復習して、記憶に定着させましょう。

英検2級のリーディング問題のレベル

英検2級のリーディング問題では、社会問題や専門性が高い文章を理解できるレベルが求められます。

日常会話レベルのものから歴史、医療、テクノロジーなど社会性が高い問題まで幅広い話題がトピックとして出題されるため、語彙力とあわせて長文読解力も求められます。

十分な語彙力と文法力をつけたうえで、たくさんの英文を読んで速読力を高めましょう。

 英検2級のライティング問題のレベル

英検2級のライティングでは、社会問題などアカデミックなトピックが出題されることから、大学入試レベルと考えられています。

課題に回答するために専門知識は必要ありません。中学~高校レベルの文法を使って答えられる問題が出題されます。自分の意見が求められるため、普段から新聞などで知見を深めておきましょう。

ライティング問題は、「主張(結論)」「理由1」「理由2」「再主張(まとめ)」の構成で答える必要があります。過去問や問題集の解答例を参考に、構成・作り方を学びましょう。

英検2級のライティングのコツについては、以下の記事も参考にしてください。

 英検2級のリスニング問題のレベル

英検2級のリスニングは、大学入試の共通一次試験レベルの問題が出題されます。共通一次試験では、リスニングは2回繰り返されますが、英検2級では音声が流れるのは一度のみです。集中力を切らさずに聞くことが大切です。

リーディングと比較すると、簡単な単語や熟語で構成されています。英語を聞き取る力を磨けば、高い得点が狙えるでしょう。

過去問を解くときは、集中力を保つ練習もかねて、時間を測りながら解きましょう。

英検2級のスピーキング問題のレベル

現在、英検2級の合格率は公表されていませんが、過去には、二次試験の合格率は8割を超えていたデータがあります。

つまり、一次試験を突破できる英語力があれば、二次試験のスピーキング問題は、難なく突破できるレベルと考えられます。

試験官と1対1で行われるスピーキング問題は、質問と解答のパターンがある程度決まっています。過去問を繰り返し練習して、傾向や自分の苦手ポイントを知り、対策を立てましょう。何度も反復練習をして、英語で聞くこと、話すことに慣れて行くことが大切です。

まとめ

英検2級のレベルは、高校卒業程度ですが、社会問題や環境問題、テクノロジーなど社会性や専門性が高いトピックが出題される傾向にあるため、単語文法の基礎を固めたうえで、新聞やニュースなどに目を通して知見を深めておくことが大切です。

過去問や対策問題を自分で添削すると、ミスに気づかなかったり、自分のライティングやスピーキングが正しいのか判断できなかったりすることもあります。

とくに、2024年から追加予定である要約文のライティングは、情報が少なく、独学では対策が難しいといえるでしょう。

英検2級の試験で確実に得点を得るためには、英検の試験に精通したプロの指導が不可欠です。

英語塾のENGLISH-Xでは、即時やLINEでの英作文添削や二次試験での面接の模擬試験を行っています。

1人ひとりに合わせて能力を伸ばせるオーダーメイド授業で、苦手分野の克服や得意分野の磨き上げを行うので、英検2級の合格を目指せるでしょう。

英検に詳しい講師陣が、どんな疑問にも答え、全力でサポートします。

 

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