入試や就職活動、留学などで活用できメリットの多い英検二級は、「早めに合格しておきたい」という方も多いでしょう。
ただし、英検二級には高校卒業程度の英語力が求められ、誰でも合格できるわけではありません。
そこで本記事では、中学生でも英検二級に合格することは可能なのか解説します。
試験の難易度やおすすめの勉強法もあわせて説明するので、受験を検討している中学生などはぜひ参考にしてくださいね!
この記事は実際に中学生に英検二級を指導している鎌田が解説します。
※この記事は、約5分で読むことができます。
Contents
中学生でも英検二級に合格できるのか
まず、中学生でも英検二級に合格できるのか解説します。
結論として、「学校以外での英語学習を行っている中学生であれば英検二級は合格可能」であるといえるでしょう。
学校以外とは英会話教室や英語塾などを指し、学校の授業より高難易度の勉強に継続して取り組んでいる中学生であれば十分合格できるということです。
英検の公式サイトでは英検二級に合格した中学生のインタビュー記事が掲載されています。
実際に英検二級に合格している人がいることからも、中学生での英検二級への挑戦は決して「早すぎる」ことはありません。
ただし、インタビューからわかるように、自ら進んで英語を勉強する姿勢や効率的な勉強法が必要不可欠です。
英検二級の難易度
次に、英検二級の難易度について見ていきましょう。公式サイトでは、英検二級のレベルは高校卒業程度とされています。
TOEIC L&Rでは550~相当、TOEFL iBTでは42~45点相当、GTECでは1000点相当が目安。
日常生活だけでなく社会生活に必要な英語力が求められ、試験問題も内容をきちんと理解していなければ解答できません。
医療やテクノロジーなど、日本語でも難しく感じるような題材が扱われるため、普段から過去問などを用いて文章への抵抗感をなくしておく工夫が必要です。
英検二級と準二級の違い
英検二級と準二級にはどのような違いがあるのかも知っておきましょう。英検二級のひとつ下である英検準二級のレベルは、高校中級程度。
日常生活で触れる英語が扱われ、英検二級よりも身近なトピックに関する問題が出題されます。
英検準二級の特徴として、会話文の空所補充があることが挙げられます。これは英検二級では出題されませんが、一文が短いため比較的解答しやすい問題です。
また、長文の空所補充は両級において出題されますが、英検準二級の問題は英検二級よりも短い文章となっています(英検二級と同等の長さの問題もあり)。
これらのことからも、英検準二級は二級よりも負担の軽い試験であることがわかります。
「英検二級が目標だけれど合格できるか微妙」という人は、一度準二級で腕試ししてみるのもよいでしょう。
中学生で英検二級に合格するメリット
次に、中学生で英検二級に合格するメリットをご紹介します。
英検二級のレベルは高校卒業程度であることから「無理して中学生で受ける必要はないのでは?準二級でも十分では?」と思う人もいるでしょう。
しかし、中学生で英検二級を持っていると、高校入試において非常に有利です。
たとえば、英検の公式サイトが公開している英検入試活用校は以下のとおり。
- 三級:182校
- 準二級:237校
- 二級:251校
- 準一級:253校
- 一級:253校
三級・準二級でも既にかなりの数ですが、英検二級を超えるとさらに英検を活用できる高校が増えることがわかります。
英検は何度でも受験できるため、持っているだけで入試における内申点の加点や試験免除が認められるのは大きなメリットであるといえるでしょう。
大学受験を見据えたとき、高校の環境は勉強に励む上で良くも悪くも大きな影響があります。
希望の高校に確実に入るため中学生の間に英検二級取得に励むことは、十分に価値のある時間の使い方といえるのではないでしょうか。
中学生におすすめの英検二級勉強法
英検二級のレベルやメリットを把握したら、さっそく勉強に取り組みましょう。
中学生で英検二級に合格するには、効率的な勉強をすることが必要不可欠です。
ここでは、英語学習の中でも特に押さえておきたい勉強法を3つご紹介します。
- 単語力を強化する
- 過去問を解く
- ライティング対策をする
ステップ① 単語力を強化する
英検二級では中学の授業で扱わない単語が多く出題されるため、何よりもまずは単語力の強化に取り組みましょう。
単語の勉強は、英検二級に特化した市販の単語帳を用いて行います。
単語の勉強は一冊の単語帳を徹底的に使い込んで行うのが効果的なので、必ず自分に合った単語帳を選びましょう。
「どの単語帳を選べばいいのかわからない」という方は、旺文社『英検2級 でる順パス単』がおすすめ。
最新5年間の出題データに基づいた“でる順”に単語が記載されており、新しく出会う単語でも効率的に覚えられます。
赤シートや無料音声も付いているため、利便性も抜群です。
英検二級の単語勉強法については以下の記事でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね!
【英検二級対策】重要英単語・熟語一覧!おすすめ勉強法もご紹介
ステップ② 過去問を解く
英語学習を始める際、リーディング対策の本、リスニング対策の本…と、分野ごとの教材を購入しがちですが、まずは過去問を解いてみることをおすすめします。
「いきなり過去問をやっても解けないから意味がない」と思いがちですが、実際の試験に即した問題を解いてみなければ何を対策すべきなのかもわかりません。
試験までの限られた時間の中で効率的な勉強をするには、苦手分野を重点的に対策する必要があります。
自分の苦手分野を明らかにし今後の勉強計画に役立てるためにも、まずは一度過去問を解いてみましょう。
過去問は市販でも発売されていますが、直近の過去問であれば英検の公式サイトでも無料で閲覧可能です。
問題傾向や時間配分に慣れるため過去問を解く際には複数回分収録された市販の問題集を購入するのもよいですが、一回分であればサイト内の過去問利用をおすすめします。
ステップ③ ライティング対策をする
2016年より英検二級の問題形式が大きく変更され、ライティングが加わりました。
ライティングでは、1つの議題に対して2つの理由を含む意見を80~100語の英文で記述します
ライティングでは単語や文法を正確に用いて自分の意見を述べる力が求められ、「リーディングやリスニングは得意だけれどライティングは苦手」という人も少なくはありません。
しかし、逆に言えばライティング対策をすることは単語や文法の理解に繋がるということ。
また、ライティングには解答の型があり、以下の型に沿って意見を述べれば大丈夫です。
- 主張:私は○○だと思います。(約10~20語)
- 理由1+具体例:一つ目に○○だからです。○○という例もあります。(約30語)
- 理由2+具体例:二つ目に○○だからです。○○という例もあります。(約30語)
- 結論:だから、私は○○だと思います。(約10~20語)
過去問で出題されていた題材を解くなどして、徐々にライティングに慣れていきましょう。
その他、英検二級の勉強法は以下の記事でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね!
英検二級に合格するには?一次から二次までの試験対策【勉強法】
英検二級対策は目黒の英語塾ENGLISH-Xで!
中学生でも英検二級に合格することは可能なのかについて解説しました。
英検二級レベルは高校卒業程度と簡単には合格できませんが、学校以外でも英語学習に取り組んでいる中学生であれば手の届く試験です。
高校入試に活用できるなどメリットの多い級でもあるので、本記事でご紹介したおすすめの勉強法を参考に効率的に学習を進めていってくださいね。
中学生で英検二級の取得を目指すのであれば、その道のプロの元で勉強するのもひとつの手です。
目黒の英語塾『ENGLISH-X』では、英検二級の合格サポートも行っています。
無料体験レッスンも受け付けておりますので、ご興味のある方はお気軽にお問合せ下さいね!