「慶應の総合政策学部の英語は、どう対策すればいい?」
「慶應SFCの英語レベルに到達するには、どんな勉強が必要?」
こんな疑問に答えます!
本記事は、目黒の英語専門塾ENGLISH-Xが、慶應の総合政策学部を目指す受験生のために制作しました。
慶應SFCの英語を攻略するための、対策&勉強法を紹介するので、合格を勝ち取りたい受験生は、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
※この記事は、7分ほどで読めます。
Contents
慶應総合政策学部の英語【近年の傾向】
まずは、慶應総合政策学部(SFC)の英語の傾向を見ていきましょう!はじめに全体像を、その後に、細かな特徴を確認します。
慶應総合政策学部英語の全体像
慶應総合政策学部の英語の配点・試験時間・解答方式は、以下のとおりです。
- 配点:200点
- 試験時間:120分
- 解答方式:マーク式
英語を受験科目に選ぶパターンでは、2科目が小論文になり、試験全体では400点満点です。また3科目受験型もあり、その場合は英語と数学の合計が200点・小論文が200点になります。科目数が少ないので、英語は必然的に重要な受験科目となります。
慶應総合政策学部英語の特徴
総合政策学部の英語は、2016年から形式が変わっておらず、一定の大問数と設問数で構成されます。
また総合政策学部の英語は、読解力が試される試験問題です。詳しい特徴は、以下で解説するので、しっかりチェックしてください!
長文だけの問題構成
総合政策学部の英語は、3つの長文からなるシンプルな構成となっています。長文の総語数は、約2,000〜2,700語で、その内訳は以下のとおりです。
- 大問1:各700語程度(設問は各15問)
- 大問2:各700語程度(設問は各15問
- 大問3:1000語程度(設問は各30問)
試験時間の120分で、3つの長文を読みながら、60の設問に解答する必要があります。時間配分のミスがないように気をつけましょう。
空所補充と内容一致がメイン
近年の英語の問題は、空所補充と内容一致がメインで、設問数もしばらく同じになっています。具体的には、次のとおりです。
- 大問1・2:空所補充10問(3択)・内容一致 5問(4択)
- 大問3:空所補充20問(3択)・内容一致10問(4択)
空所補充には、文脈を考えて解く設問や文法・語法の視点、語彙の知識で解く設問など、多様なパターンがあります。また内容一致は、主に論旨の理解を問う設問がメインです。近年は、推論をさせる設問も出題されてきました。
英文そのものは難しいですが、紛らわしい設問は多くありません。本文との照合に時間を使い過ぎないように気をつけましょう。一文一文を正確に読み解く、粘り強い精読力が重要です。
語彙レベルが高い
総合政策学部の英語は、高い語彙レベルを要求します。ざっくりとした目安ですが、英検準1級レベルの力は欲しいところです。
もちろん、英検準1級レベルの力を持っていなくても合格はできますが、英文を読み解くのには苦労するでしょう。可能なら高1・高2から、類語・対義語や派生語など、語彙力を着実に高めることが望ましいです。
長文のテーマが難しい
総合政策学部(SFC)の英語の長文は、テーマが難しいことでも有名。イメージとしては、現代文の問題を英文で出題している感じです。
人文科学や自然科学をトピックとする「ニュース記事」や、抽象度の高い「論説文」からの出題が多くなっています。意図的に高い語彙レベルを要求する傾向が見られるため、語彙力にもとづく読解力を、鍛えていきましょう。
慶應総合政策学部の英語対策7選【勉強法&おすすめ参考書】
ここでは、慶應の総合政策学部(SFC)の英語対策7選をお伝えします。当記事で必要であると結論づけた学習は、次の7つです。
- 語彙力を強化する
- 英文の精読力を鍛える
- 長い長文問題に慣れる
- 入試レベルの英文をたくさん読む
- パラグラフリーディングを習得する
- 過去問を徹底的に解く・やり直す
- 読めない・知らない単語は割り切る
以下で詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
1. 語彙力を強化する
総合政策学部の長文に対応するには、慶應の標準レベルを上回る語彙力を身につけましょう。目指すべきレベルとしては、英検準1級以上です。
試験中に推測して読む必要があるケースは出てきますが、到達すべきレベルの語彙力があれば問題ありません。以下の単語帳・参考書を利用して、しっかり語彙力を高めてください。
- ターゲット1900(桐原)
- リンガメタリカ(Z会)
- 解体英熟語(Z会)
語彙力を高めるために、可能なら英検準1級の取得もおすすめです。学習を通じ、語彙力の増強だけでなく、入試問題への対応力も高められます。
「英検準1級の英単語を、効率よく覚えたい… 」という方は、以下の記事も参考にしてください。
2. 英文の精読力を鍛える
総合政策学部の長文読解を攻略するためには、英文の精読力を鍛えましょう。なぜなら、出題されるレベルの高い長文を理解するためには、きちんと英文を解釈する必要があるからです。
出題される英文は、とても1文が長いこともあります。よほど慣れた人でないと、普通の長文のようにスラスラとは読めないでしょう。読んでいて「わかりにくい」と感じたら、SVOCを確認して、じっくり意味をとる場面も必要になります。
高い語彙力はもちろん、受験勉強の中で、文構造を捉えて正確に英文を解釈する力を身につけましょう。おすすめの参考書・問題集は以下のとおりです。
- 入門 英文解釈の技術70(桐原)
- 基礎 英文解釈の技術100(桐原)
- 英文解釈の技術100(桐原)
英語が苦手な人は、英文解釈の技術シリーズの入門からスタートしましょう。共通テストのレベルの英語が8割くらい取れるなら、基礎の100・無印の100の順番にレベルアップしてください。
3. 長い長文問題に慣れる
120分で3つの長文読解をこなす力を身につけるために、700〜1,000語程度の英文を大量に解いて、慣れていきましょう。
長文問題を解きまくって経験値を積むと、解き方が洗練されて解答スピードが向上し、選択肢を選ぶときの要領がよくなります。長文問題の練習には、以下の参考書や問題集を活用しましょう。
- 英語長文ポラリス2〜3(角川)
- やっておきたい英語長文700〜1000(河合)
- 慶應SFCの英語完全予想問題(テイエス企画)
長文読解のレベルを上げるのにも、英検準1級の取得はおすすめです。学習を通じて、空欄補充や内容一致の練習ができます。
英検準1級の長文対策について解説する以下の記事では、空欄補充や内容一致の解き方のコツも説明しています。解答効率を上げるのに役立つので、ぜひ参考にしてください!
4. 入試レベルの英文をたくさん読む
慶應総合政策学部への合格を目指すなら、入試レベルの英文をたくさん読みましょう。同じレベルの英文に、慣れたほうが問題を解くのにプラスになるからです。
長文の出典には、一定の傾向があり、新聞やインターネット上の記事が使われてきました。これは総合政策学部らしく、語彙力だけでなく、社会情勢や先端技術の知識を問うからでしょう。
英字新聞の購読には、お金がかかりますし、読まなくても合格はできます。ただ、移動時間やスキマ時間で、入試レベルの英語を読む機会を増やすことは、必ずプラスになります。無料で機会を得るなら、ニュースサイトの利用がおすすめです。
5. パラグラフリーディングを習得する
可能であれば、受験勉強の中でパラグラフリーディングの練習をしましょう。習得すれば、文脈や論旨を捉える力が向上します。
空所補充の問題を解くときには、パラグラフ全体の論旨や空所前後の文脈を把握することが重要です。あるパラグラフが全体の中で、どんな役割をするかを考えることが、解答のヒントになる場合もあります。
パラグラフリーディングの練習・習得には『パラグラフリーディングのストラテジー(河合)』がおすすめです。
6. 過去問を徹底的に解く・やり直す
合格に近づくために、過去問をしっかり解いて、やり直しを徹底しましょう。同レベル・同形式の問題を解くことには、大きな意味があります。
過去問をたくさん解くことの主な効能は、以下のとおりです。
- 誤答のやり直し:課題を把握し、理解が深まる
- 時間配分の改善:傾向に慣れ、無駄が省かれる
問題用紙には、大問ごとに出典元のタイトルが記載されています。初めに確認すれば、内容を理解するヒントになります。このような問題の癖の把握やテクニックの発見も、過去問を解きながら真剣に分析することで、実現するでしょう。
間違えた設問はもちろん、確信を持てずに正解した設問まで、必ず理解を深めてください。それにより、求められる英語レベルに着実に近づけます。過去問は、最低でも2016年度以降の問題は、すべて解いてください。環境情報学部の過去問も、必ず利用しましょう。
7. 読めない・知らない単語は割り切る
問題を解いていると、読めない単語や知らない表現が必ず出てきますが、正しい意味の類推に時間をかけず割り切りましょう。大前提として、全てを正しく理解するのは至難の業だと考えてください。
求められる語彙レベルは非常に高く、きちんと勉強してきた受験生でも解けない問題は必ずあります。読解や類推に時間が大幅にかかるなら、潔く飛ばしてください。
わりあい大問1〜2は、解きやすい問題が多くなっています。特に、文法・語法や構文の知識で解く問題は、着実に正解を積み重ねてください。語彙形の問題は、わからなければ飛ばしましょう。また大問1〜2は、50分くらいで解くのがベストです。
明らかに見たことがない表現が設問に絡む場合は、問題文からヒントが得られるケースもあります。読めない・知らない単語は、いったん割り切って読み進めましょう。
慶應総合政策の英語は難しい?レベルと目標点は?
ここでは、慶應総合政策の英語の難易度や目標点を見ていきます。客観的な数字を見て、具体的な目標を立てましょう。
難易度と平均点
結論から伝えると、慶應総合政策学部(SFC)の英語は大学入試の中でも、屈指の難易度です。
英検準1級〜1級レベルの非常に高い語彙レベルの長文3つを、120分という限られた時間内で解くのは、容易ではありません。また受験する生徒の偏差値も、医学部や法学部に次いで高くなっています。
また各教科の平均点は公表されていません。以下で、合格最低点から目標点を考えていきましょう。
合格最低点と目標点
英語は、8割以上(160点以上)を目指しましょう。なぜなら8割取れば、以下の2つの目安を超えるからです。
- 過去5年間の合格最低点の平均「5割」
- 結果が公開された2015〜2016年の英語の合格最低点「7割前後」
【過去の入試結果】
年度 |
英語の平均 |
小論の平均 |
最低点(科目別) |
最低点(合計) |
2015 |
106 |
111 |
142(英)153(小) |
ー |
2016 |
100 |
114 |
134(英)159(小) |
ー |
〜 |
〜 |
〜 |
〜 |
〜 |
2018 |
ー |
ー |
ー |
277 |
2019 |
ー |
ー |
ー |
261 |
2020 |
ー |
ー |
ー |
248 |
2021 |
ー |
ー |
ー |
246 |
2022 |
ー |
ー |
ー |
260 |
※数学・英語・数英・情報の4パターンについては得点調整あり
例えば2015〜2016年のケースだと、小論文が受験者平均を少しだけ上回る6割(120点)だったとしても、英語で8割(160点)取れれば合格です。
慶應の総合政策学部(SFC)は、小論文の難易度と重要度が高いことでも有名です。英語で少しでも得点を稼いで、入試を少しでも有利に進めましょう。
慶應総合政策学部(SFC)の英語対策はお任せを!
決して簡単な問題ではありませんが、これほど長文読解と一定の設問に特化した入試は他にありません。しっかり対策をして対応できる力を一度身につければ、大幅には崩れないでしょう。語彙力と精読力を鍛えて、過去問演習を中心にレベルUPを狙ってください。
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